湯島だより

2016年05月28日

天神まつりと皐月展

 
久しぶりにテーマは「湯島だより」。この週末は私の地元で、二つの催しがあります。午前中の書き物を終え、ふらりと街に繰り出してみました。最初に訪ねたのが、湯島天神で毎年この時期に開催される「天神まつり(湯島天満宮例大祭)」。

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大人神輿といっしょに街を練り歩く人々。たくさんの屋台も出ていて、一軒一軒覗いて歩くだけでも楽しい。東京・下町の初夏を彩る風物詩として、今日と明日の二日間で約1万人の来訪者があるそうです。

その後、上野恩賜公園に足を伸ばすと、噴水前広場ではこちらもこの時期の恒例行事となった「さつきフェスティバル」が開かれていました。昭和24年にスタートした同イベントは“上野の皐月展”として大勢の愛好家たちに親しまれ、今年も皐月の銘花や銘木など約300点が展示されています。初心者の方は午後の無料講習会に参加してみると楽しいかもしれません。

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湯島天神の祭りは今日と明日、上野公園の皐月展は30日(月)まで開催されています。日曜日まではどうにか天気も持ちそうだと予報では言っていましたので、ぜひ出かけてみてください。

S.Akimoto at 11:40|Permalink

2016年04月02日

満開の土曜日

 
地元・上野公園のサクラは、今日が満開です。少し肌寒いですが、昼前からたくさんの人が繰り出し、花見を楽しんでいました〔どの写真もクリックすると拡大します〕。

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人ごみをくぐり抜けて公園の外れまで進むと、その先に長〜い行列を発見! 景品か何かもらえるのかな? よし、混ざっちゃおう。そう思って近づくと、ほとんどが年配者で、圧倒的に男性の比率が高い。最後尾のおじさんに「何?」と聞くと、彼はめんどくさそうに「メシだ、メシ」とひと言。ボランティア団体による、ホームレスの人たちへの食事の配給でした。

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それを知って、私は列を外れたでしょうか? あるいはそのまま並んで、一食もらって食べたか? ナイショです(笑)。

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出がけに、実家(町屋)の母から「夕方いる? いるなら、花見ついでに湯島に寄るよ」と連絡が。公園から上野広小路に回って「うさぎや」まで足を伸ばし、15分ほど並んで“日本一”といわれるどら焼きを母へのお土産に買って帰りました。

S.Akimoto at 14:19|Permalink

2016年03月21日

開花宣言

 
靖国神社のサクラの標本木に花が開いているのが観測され、気象庁は東京に「開花宣言」を出しました。私の拠点「雲の上の書斎」から近い上野恩賜公園も、3連休最後の今日は春の便りにさそわれて多くの人たちで賑わっています。次の週末は、サクラの下で恒例のどんちゃん騒ぎ大宴会があちこちで繰り広げられるのでしょう。


子供の手を引いた家族連れも多く、上野動物園のメインゲート前も長い行列ができています〔写真〕。動物園にくるといつも思い出すのが、終戦後にここで飼育係として働いていた西山登志雄さんの、仕事中にペリカンを逃がしてしまったときのエピソードです。西山さんは2006年に亡くなるまで東武動物公園の「カバ園長」の愛称で親しまれた方で、ご存知の人も多いかもしれません。

西山さんは当時、飼育していたペリカンをうっかり逃がしてしまったとき、飛んでいくペリカンを見ながら「すげえなあ!」と感嘆の声を漏らしたそうです。鳥というのは大空を飛んでいるときこそ本当に姿で、動物園の檻の中にいるものではない。あとで園長にたっぷり叱られるのを覚悟しながら、逃げたペリカンに向かって彼は心の中で呟きました──「おれはいいんだ。おまえさん、もう戻ってくるなよ」と。

散歩ついで動物園を覗いてみようかなとも思いましたが、今日の混雑ぶりは半端ではありません。入場券を買うだけで時間がかかりそうなのでやめました。人影のまばらな平日にでも、また出直してこようと思います。平日といえば、前に来たときもその前のときも、園内でサラリーマン風の人をよく見かけました。スーツ姿の男が、檻の前で一人でじっと立ちつくしている。あれはいったい、何だったのでしょう。みんな、いろいろ抱え込んでいるのかな。

S.Akimoto at 13:50|Permalink

2016年02月08日

湯島・梅まつり

 
私の地元である東京都文京区の湯島で、今日(2月8日)から「梅まつり」が始まりました。3月8日までの1カ月間、湯島白梅太鼓などの演芸や湯茶接待、野点(のだて)など湯島天満宮の境内ではさまざまなイベントが予定されています。先ほど私も、ちらっと覗いてきたら、朝から多くのアマチュアカメラマンが詰めかけていました〔写真はfacebookにアップしています〕。白加賀(しろかが)を中心に植えられた300本の梅の木だけでも一見の価値ありですので、時間のある方はぜひお越しください。


 東風吹かば
  匂いおこせよ 梅の花
   あるじなしとて 春な忘れそ


これは、学問の神様として知られる菅原道真公が九州の大宰府に流されることになって屋敷を出るときに詠んだ歌です。「梅まつり」はその道真公を祀る湯島天満宮で1958年から続く恒例のイベントで、私も子どもの頃から毎年のように親に連れられ、梅に接してきました。回を重ねるごとに訪れる人も増え、いまでは風物詩としてこの季節に欠かすことができません。

湯島駅のある東京メトロ千代田線は、小田急線にも乗り入れています。期間中の2月20日(土)と21日(日)、および27日(土)と28日(日)の4日間は小田急線の小田原駅から東京メトロ千代田線の北千住駅まで臨時特急ロマンスカー「メトロおさんぽ号」が運行されるそうなので、神奈川方面の人は列車旅を楽しみながらのアクセスもいいかもしれません。

S.Akimoto at 10:49|Permalink

2016年01月23日

写真パネル

 
相棒である航空写真家のチャーリィ古庄氏が昨日、東京・湯島のわが「雲の上の書斎」にふらりとやって来ました。とっても素敵なおみやげを手に。そのおみやげとは、ご覧の写真パネルです。「デスク前の掲示ボードのスペースが空いている」と以前話したら、自慢の作品をプリントしてパネルをつくってきてくれました。


青空をバックにした旅客機だけの写真には、私はあまり興味がありません。その点、チャーリィの作品には、異国の風景を背景に写し込んでいるものが多い。彼得意の空撮写真には、いつも旅情をかきたてられます。

いただいたパネルは、大きいほうのモノクロ写真がオーストリアのインスブルックを舞台にしたもの。「美しい山に囲まれた、大好きな空港です」と彼は言っていました。その横の小さいカラー写真の撮影地はロサンゼルスで、ダウンタンを背景にしたエミレーツ航空A380のアプローチシーンです。

彼の作品を間近で見てみていという方は、東京・日本橋に足を運んでみてください。スルガ銀行ANA支店で現在、彼のミニ写真展が開催中です。明日24日(日)の13時〜15時は彼自身も会場にいるそうなので、本人をひと目見たいという人も、ぜひ!

S.Akimoto at 14:11|Permalink

2015年12月06日

コモゴモ展

 
いい天気の日曜日です。日曜日といっても、私にはもう年末まで一日も休みはありません。今日もいつもどおり早朝から執筆を続け、6ページの企画ものを書き終えたところでひと休み。頭を切り替えるため、カメラを持って近くの上野公園に散歩に出ました。


12月に入ったものの、湯島や上野の界隈はいまが秋本番といった感じ。園内ではストリートパフォーマーやストリートミュージシャンが準備を進め、その周りを開演を待つたくさんの人たちが囲んでいます。ストリートパフォーマーやストリートミュージシャンは、公園の一画を無断で占拠しているわけではありません。みんな東京都の「ヘブンアーティスト事業」の審査に合格し、許可をもらって活動している若者たちです。

国立西洋美術館を抜け、東京国立博物館に続く噴水前広場では、東京藝大出身の若手アーティストたちが主催する「コモゴモ展」が開催中でした。広場にテントを出し、各自の作品を展示・販売する恒例のイベントです。真っ先に目に入ったのは、ガラス工芸作家の若林茂人さんのブースで、ステンドグラスで作った小さな教会の置物がとてもきれい! 手にとってしばらく見入ってしまいました〔写真〕。値段は、そこそこします。ジーンズのポケットに1,500円しか入っていないのが、ラッキーだったかもしれません。財布を持って出てきてたら、おそらく衝動買いをしてしまったでしょう。

休日の上野公園は、歩いていて飽きません。1時間ほどの散歩のつもりが、自宅オフィスに戻ると3時間近くが経過していました。撮影してきた写真はfacebookでアップしています。同じ界隈に住むライター仲間が「日本で一番おいしいの」と言って先日、神戸のカフェで買ってきてくれたコーヒーをいまから淹れて、午後の執筆を始めます。

S.Akimoto at 12:41|Permalink

2015年10月05日

無縁坂

 
予定していた執筆作業を終えてひと息ついたら、また日付が変わってしまいました。もう少し早くベッドに入りたかったのですが。久しぶりに丸一日、書斎で過ごすことができた昨日の日曜日。たまっていた原稿書きも、早朝からたっぷり時間を使えてずいぶんとはかどり、ほっとしています。


1本を書き終え、次のテーマに移る前には、自宅近くの上野公園などに散歩に出ます。そうでもしないと、なかなか頭が切り替わりません。facebookにもアップしたご覧の文字は、建物を出たすぐのところの歩道に刻まれているものです。「無縁坂」という、さだまさしさんの楽曲にある坂道の名前なのですが、若い人は知らないかな? シングルが発売になったのは、たしか1975年ごろ。森鴎外の小説『雁』などの舞台になった場所でもあります。

ここが現在の私の拠点です。文京区湯島の4丁目。文学の香りが高い場所なので、同じように後世に残るような作品を私も書けるといいのですが、腰を落ち着けて取り組むことがなかなかできません。9月は後半から香港と米国のシアトルへ。帰国後はすぐに熊本・天草で取材があり、先週金曜日の夜遅くに帰京して、土曜日はテレビの仕事で大阪へ飛びました。拠点に丸一日居られたのは、本当に久しぶりです。

そして今日は、早朝からまた成田へ。天草でもいっしょだった相棒の写真家・倉谷清文氏とともにフィンランドへ飛び、着いた翌日にはフランスへ移動します。その仕事が終われば、あとは自分のテーマにじっくり取り組める時間が持てるので、もうひと息と自身に言い聞かせて元気に乗り切るつもりです。ヨーロッパからの報告は、また現地から!

S.Akimoto at 02:26|Permalink

2015年09月22日

秋の休日

 
文京区湯島の新しい拠点を昨日、弟子兼アシスタントのY・Mが偵察に訪れました。引っ越し祝いにとイッタラのしゃれたワイングラスをおみやげに持って。書斎部分の配置や書庫の中身を、興味深げに30分ほど観察していたでしょうか。その後、予約しておいた近所のスペイン風ビストロへ向かう途中で界隈をざっと案内すると、Y・Mは遠くを指さして声を上げました──「うわあ、東京スカイツリーが見えるんですね」。


そうなんです。上野公園越しに、第1展望台から上の部分が、くっきりと。ご覧の写真は、先ほど撮影してきたものです。秋らしい、さわやかな天気で、不忍の池ではたくさんの家族連れやカップルがボート遊びをしていました(その様子はfacebookで)。

昨夕の宴はグラスで頼んだスパークリングワインから始めて、赤のボトルを2本空け、ちょっと飲みすぎたようです。今朝は起き出すのも少し辛くて。午後になってようやく胃が落ち着き、書き物を始めようとしたら、今度は実家(町屋)の母から「どんなところで新しい生活を始めたか、いまから見に行ってやるよ」と電話が! ひえ〜。明日から長期の出張なのに、仕事が進みません。

明日はまず羽田から香港へ飛び、その後は香港からLA経由で米国シアトルへ。来週帰国し、翌日からは熊本・天草で4日間の取材を予定しています。そして帰京後は、すぐに北欧へ向かわなければなりません。忙しくなりますが、万全の体調で“秋の陣”に臨みます。

S.Akimoto at 15:48|Permalink

2015年09月14日

新しい拠点より

 
山積みのダンボールと週末に格闘し、何とか形だけは落ち着きました。ただし、書庫の中はまだぐちゃぐちゃで、何がどこにあるのかさっぱり。必要な資料になかなかたどりつきません。これについては、いずれ書籍のジャンル分け整理のアルバイトでも雇うとして、ようやく新拠点での生活がスタートです。


住所は、文京区湯島。私にはとてもゆかりの深いエリアです。生まれ育ったのは都内で唯一の路面電車が走る荒川区の町屋ですが、小学生時代に夏休みになると三つ上の兄とともに必ず来たのが湯島に隣接する上野公園や上野動物園、不忍の池など。ここで宿題の絵を仕上げる、というのが恒例でした。そして受験のたびに母に連れてこれらたのが、学問の神様として知られる菅原道真公が祀られた湯島天神です。先ほど、久しぶりに訪ねたら、受験シーズンでもないのにたくさんの合格祈願の絵馬が掛けられていました〔facebookに写真をアップしています〕。

20歳を過ぎて、飲み歩くようになっても、出没するエリアはここ湯島から上野界隈、さらに父の故郷である浅草あたりまでと決まっていました。その後、長いこと生活の拠点を郊外に移しましたが、やっぱり下町は落ち着きます。

先ほどこのBlog『雲の上の書斎から』に、新たに「湯島だより」というカテゴリーを加えました。ときどき界隈を歩いて、報告を書きたいと思います。近くにお越しの際はぜひお訪ねください。案内します。たとえば毎年2月から3月初旬に開催される湯島天神の「梅祭り」は、本当に美しい。この時期は、とくにおすすめです。

S.Akimoto at 23:29|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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