空の旅の資料館

2012年07月03日

LCC特番・第2弾

 
このBlogでも現地から数回に分けて報告したベトナム・ハノイと中国・成都の取材を終え、帰国しました。日付は変わって、今日は7月3日──いよいよJAL系のLCC、ジェットスター・ジャパンの就航日です。帰宅したのもつかの間、先ほど私は再び成田に入り、空港近くのホテルでいまこれを書いています。


今年3月1日にピーチの就航に合わせ関空特設スタジオからお送りした「LCC特番」の第2弾として、朝8時20分に成田を発つジェットスター・ジャパンの就航初便でニコニコ生放送のカメラマンをともなって札幌へ。22時からのスタジオ生番組では「ジェットスター・ジャパンの全貌に迫る」と題して、収録した初フライトの様子の映像を見ながら、日本におけるLCCの今後をあらためて展望します。

通常だとメインコメンテーターの私のほかに1、2名のゲストが出演するのですが、今回は司会役であるフリーアナウンサーの増子瑞穂さんと私の二人だけ。1時間30分という長丁場のトークがどんな方向に進むのか、私にも予想がつきません。遠慮なく、言いたいことをすべて言う──いつものその流儀を貫いて刺激的な番組にしたいと思います。

日本橋のスタジオに入るのは21頃を予定していますが、その前にもいくつかの取材依頼に対応しなければなりません。少し前にも、民放の情報番組の担当ディレクターから問い合わせがありました。ジェットスター・ジャパンに続いて8月にはエアアジア・ジャパンの就航も控え、各メディアの視線が一気に和製LCCに注がれ始めたようです。

S.Akimoto at 00:16|Permalink

2012年06月17日

大切な一日

 
7月10日に角川書店から出る新著の追い込み作業が続いています。原稿については先週、取材で訪れていた台北で最後の1章を書き上げて入稿。週後半からは送られてきた初校ゲラの著者校正に入りました。届いている全体の3分の2ほどのゲラを前に、今日も朝から書斎にこもって格闘しています。


この作業を明日、お昼までに済ませ、午後からは東京・飯田橋にある角川書店へ。そこで残る3分の1の初校ゲラを受け取り、校正室で夕方までに全ページの“赤入れ”を終える予定です。「角川oneテーマ21新書」の一冊として刊行する今回の新著は「航空業界の未来」をテーマにしたビジネス書寄りの内容ですが、私がこれまで世界の空を旅しながら遭遇したエピソードなども随所に書き込みました。“読み物”としても満足していただけると思いますので、7月10日の発売をどうぞ楽しみにお待ちください。

そして明日、角川書店で校正作業を終えたあとは、夕方から銀座である人と再会します。

旅客機の中でも、私は“マッハの怪鳥”といわれた超音速旅客機コンコルドが大好きでした〔写真〕。中学生の頃、日本に初飛来したコンコルドの試作機を目にし、「いつか自分の手であんな飛行機を設計(デザイン)してみたい」と思ったのをいまでも鮮明に覚えています。それが航空工学に進んだきっかけでもありました。その後、私は物書きの道へ。そしてコンコルドは2003年10月に、後継機の登場を待たずして歴史に幕を下ろします。いつかコンコルドをテーマに何か書いてみたい──そう考えていた私に「コンコルドの歴史についてメディア化する仕事を手伝わないか」と声をかけてくれたのが、明日何年ぶりかでお会いするクリエイターの方でした。

角川書店からは初めての一冊となる新著の校了作業と、私の希望をかなえてくれたクリエイターの方との再会と──明日は私にとってとても大切な一日になりそうです。

S.Akimoto at 22:30|Permalink

2012年04月25日

季刊・航空旅行

 
イカロス出版から月刊エアライン&月刊エアステージの別冊として年に2回刊行されてきた『航空旅行ハンドブック』が、新雑誌『航空旅行』として生まれ変わりました。サイズもA4変型でひと回り大きくなり、従来の“航空”に加えて“旅”に関する情報もますます充実。そのリニューアル第1号〔写真〕が、明日4月26日(木)に全国の書店で発売になります。


刊行時期も、これまでの年2回から年4回の季刊に。以前私のBlogでも何度か予告しましたが、その第1号ではエアラインの「ファーストクラス」を特集しています。覗いてみたくても、なかなか見ることのできない憧れの世界を、本特集ではさまざまな角度から解き明かしました。

航空ライターの中西克吉氏によるエミレーツ航空A380のファーストクラス搭乗体験レポートは、必見です! また本特集では、日本のエアラインらしい、きめ細やかでハイレベルなサービスを提供するANAのファーストクラスにも注目。国内外から高い評価を得ているANAのファーストクラスサービスがどのように作られているかを私が取材し、報告しました。ほかにビジネスクラスとの違いや、初めてファーストクラスに乗るときの心得などについても、過去の空の旅での見聞をもとに詳しく書いています。

せっかく海外に出るのなら、空港のゲートをくぐった瞬間から旅を始めないともったいない。長年私は、そんな持論を訴えつづけてきました。『季刊・航空旅行』は目的地までのフライトと現地での旅をセットで満喫するための最良のバイブルになるでしょう。7月に刊行を予定している次号の企画づくりも、編集部と相談しながらスタートしました。春・夏・秋・冬の季節の節目に、ぜひ本書で価値ある旅情報をゲットしてください。

S.Akimoto at 18:29|Permalink

2012年03月11日

LCCの疑問50

 
日本初となる本格的LCCのピーチが就航して、10日が経ちました。まずは関空から札幌と福岡への路線でデビューし、今後は国内の他の都市やアジアへと翼を広げていきます。同社は当初から「エアバスA320での4時間圏内のフライトを視野にネットワークを拡大していく」という方針を打ち出していました。そこでA320で4時間で移動できる距離を具体的に測ってみると──。


成田または羽田から離陸した場合、中国の北京や上海までがちょうど4時間のフライトの距離に当たります。では、関空を出発点にするとどうでしょうか? 東京よりも1時間西に位置する関西からだと、4時間の範囲は香港やフィリピンのマニラまで広がることに。実際、ピーチは今年の後半以降にソウル(仁川)や台北(桃園)のほか、香港にも就航を予定していることを発表しました。

以上のことは、新著『みんなが知りたいLCCの疑問50』(サイエンス・アイ新書)の中の1項目──「ピーチはなぜ関空を拠点に?」で書いています。刷り上がったばかりのその新著の見本が昨日、出版社から送られてきました〔写真〕。

今年に入ってからかなりの時間をこの本の執筆に費やしていたなあと、改めて思います。一時期は寝ても覚めても頭の中はLCCのことだらけ。まあ、そのくらい集中しないと1冊の本にはならないのですが。読者が真っ先に開く「はじめに」のページを書くために、2月の半ばにはソウルへも飛びました。仁川国際空港のカフェラウンジで日本の各都市から到着するLCCを眺めながら文章を書き進めたことも、もうずっと昔のような気がします。

ともあれ、ようやく完成した『みんなが知りたいLCCの疑問50』。今週後半から全国の書店に並びますので、目にとまったらぜひ手に取ってみてください。

S.Akimoto at 14:34|Permalink

2012年02月24日

NYのメディアで

 
2011年11月にデビューしたボーイング787“ドリームライナー”のフィーバーぶりも、ここへきて一段落かな? そう思っていたら、最近またにわかに盛り上がりつつあるようです。ANAが羽田/フランクフルトなど長距離国際線での運航をスタートし、この旅客機の本当の意味での真価が発揮されはじめたからかも知れません。


著書『ボーイング787まるごと解説』(サイエンス・アイ新書)も今月に入って『毎日新聞』7日付け朝刊の生活文化欄で紹介されたほか、旅行業界紙大手の『週刊トラベルジャーナル』誌でも2月13日号で大きく取り上げられました。ラジオでは先週土曜日に子ども向け科学番組「大村正樹のサイエンスキッズ」にゲストで呼ばれ、787をテーマに大村さんとトーク。明日の25日にもその後編がオンエアされます。そして今日、787フィーバーは海を越え、アメリカ・ニューヨークでも著書が紹介されました。

取り上げられたのは、現地で発行されている日本語紙『週刊NY生活』。2004年に創刊以来、ニューヨーク駐在の日本人ビジネスマンや学生などに広く読まれているフリー紙です。現在はデジタル版の配信も始まり、世界中どこでも読めるようになりました。

ネットで同紙デジタル版にアクセスすると、映画『鉄の女』でアカデミー賞候補になっている女優メリル・ストリープさんが表紙の本日配信の最新号が〔写真〕。その第20面のBOOKSコーナーで、詳しく書いてくれています。現地でも多くのニューヨーカーたちが、787の就航を心待ちにしているのかも知れません。

S.Akimoto at 10:22|Permalink

2012年02月15日

LCC元年が始まる

 
ピーチの就航まであと2週間に迫り、マスコミ各社からはLCCに関する取材依頼が一気に増えてきました。7月にはJAL系のジェットスター・ジャパンが、翌8月にはANA系のエアアジア・ジャパンも相次いで離陸。まさに「LCC元年」といわれるように、2012年の日本の航空界はLCCの話題一色に染まりそうです。


格安で空の旅ができることで利用者たちの期待も集まっているようですが、では、旅行会社にはLCCはどう映っているのか? その点に疑問を感じていたら、日刊Web業界紙『トラベルビジョン』が独自に実施したアンケートの調査結果を報じていました。

上のグラフが、旅行会社のLCCとの関わり方についての回答です。小さくて見えづらいですが、回答を寄せた30社のうち「すでに販売をしており、今後も積極的に販売していく」が7社、また「販売はしていないが前向きに検討している」が5社あり、前向きな意見が全体の4割を占めました。LCCといえば、旅行会社を通さずネットでの直販システムを構築しているのが特徴です。しかし旅行者のニーズがある以上、各社とも無視できないのでしょう。ある旅行会社では昨年、福岡と関西、成田から韓国・釜山への路線に就航しているエアプサンを利用したパッケージ商品を販売したところ、すぐに売り切れたそうです。

さて、このところずっと執筆に集中していたLCC関連の本ですが、今週初めにようやく脱稿。『みんなが知りたいLCCの疑問50』というタイトルで、ソフトバンククリエイティブから予定どおり3月15日に発売されることが決まりました。出版社からはぼちぼち初校のゲラが届き始め、現在は著者校正の作業に進んでいます。校了まであと2週間。中高生や旅好きの女性たちにもわかりやすく、読み物としても楽しい1冊になるよう、最後まで全力でブラッシュアップを重ねていきたいと思います。

S.Akimoto at 23:46|Permalink

2012年01月19日

嬉しいニュース

 
サイエンス・アイ新書の旅客機シリーズとして2007年9月に最初に出した『みんなが知りたい旅客機の疑問50』と、翌2008年12月に刊行した続編『もっと知りたい旅客機の疑問50』の2冊が、中国語に翻訳されて2010年と2011年に台湾を中心に発売になりました〔写真上〕。


中国語市場での私の本の売れ行きや反響は、どうなのかなあ。ときどき思い出しては気になっていたのですが、今週になってとても嬉しいニュースが! 同じ台湾の晨星出版社より新たに2冊──昨年11月に出した最新作『ボーイング787まるごと解説』とその姉妹編である『エアバスA380まるごと解説』を同時に翻訳出版したいというオファーが、日本での版元であるソフトバンククリエイティブを通じて私のもとに届いたのです。

海外旅行はアジアの人々にも身近になり、出版社の話では「航空ファンも急増している」とのこと。787は世界中のエアラインが発注していますし、A380を運航するアジア系エアラインも数社に拡大しました。次世代旅客機と言われるこの2つの機種の就航を、アジアの多くの人たちが心待ちにしているのかも知れません。

それぞれにどんな先端技術が搭載され、これまでの旅客機と何がどう違うのか? それによって、フライトがどう変わるのか? 新しい2冊の翻訳書を通じてそのことが海外の人たちにも伝わり、空の旅に夢をもってくれるといいなと思います。

S.Akimoto at 00:27|Permalink

2011年12月01日

旅客機と空港のQ&A

 
航空をテーマにした取材レポートやエッセイの新しい発表舞台として「誠Style」を選び、連載『秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話』を開始してから、早くも1年が経過しました。不定期更新ですが、ほぼ月に2回の割合で新しい記事をアップ。本日更新分が、ちょうど24回目です。


この間、旅客機や空港についてのさまざまな質問が読者のみなさんから届くようになりました。質問内容を見ていると、これまで「航空」というジャンルにはあまり興味を持っていなかった方々にも、空の世界の楽しさを知ってもらえるようになったと感じます。

そこで今回より、連載の中の1テーマとして「Q&Aシリーズ」をスタートしました。成田から海外へ実際のフライトを続けながら、いただいた質問に一つひとつ答えていくシリーズです。本日アップしたのは、その第1回──「飛行機の便名につけられた数字のルール、知ってますか?」。空港到着後から出発までの、4つの素朴な疑問を取り上げました。気楽な読み物として楽しんでいただければと思います。

≫≫≫「飛行機の便名につけられた数字のルール、知ってますか?

S.Akimoto at 08:58|Permalink

2011年11月13日

787をまるごと解説

 
サイエンス・アイ新書シリーズの新しい1冊『ボーイング787まるごと解説』が今週水曜日(16日)に発売になります。ANAの1号機受領が3年ほど遅れた結果、本書の刊行時期も当初の予定から大幅にずれたものの、そのぶんぎりぎりまで取材を続け最新情報を盛り込むことができました。「はじめに」の部分で、私は以下のように書いています。


 なんとも不思議な体験でした。
 不思議な──と書いたのは、私がこれまで30年以上にわたって続けてきたさまざまな“空の旅”と比べてみて、という意味です。成田から香港までの4時間30分におよぶフライトを終えたいま、あらためてそう実感しています。


ANAが787の1号機で世界初の営業フライトとなる香港へのチャーター便を運航したのは、10月26日でした。書籍刊行のスケジュールからいって、そのフライトの様子などを著書の中に盛り込むことは通常であればできません。11月16日に書店に並べるための「校了日」は10月31日。その日までに、文章と写真・図版などをレイアウトしたものを校正し、すべてのチェックを終えた完成データを印刷会社に下ろさなければ11月16日刊行というのは不可能だからです。

しかし私は、そのフライトの部分だけ未完成のままの原稿を編集部に送り、取材結果をつづった後送分が香港から届くのを無理を言って待ってもらいました。787開発プロジェクトについては構想段階から追い続け、細部まで知っているつもりでしたが、乗ってみないとわからないことも必ずあると思ったからです。その結果が「はじめに」に書いた表現になり、新しい空の旅を体験した感動までをこの1冊に凝縮することができました。

ところで、私が連載しているBusiness Media 誠のテレビ版『ビジネステレビ誠』が先月からUstreamで始まりました。その第2回放送が新著発売の前日──11月15日にあり、私がゲスト出演することに。21時からの生放送で、787や著書についてお話しします。時間のある方はぜひご覧になってみてください。

S.Akimoto at 23:25|Permalink

2011年09月08日

七人の侍

 
サイエンス・アイ新書の写真エッセイ集「ピクチャーブック」シリーズの創刊第1弾として、航空写真家のチャーリィ古庄氏とともに『ANA旅客機まるごと大百科』と『JAL旅客機まるごと大百科』を刊行してから、間もなく2カ月になります。この間、読者の方々からたくさんの感想をいただきました。


たとえばJAL編では、人気の高かった旧JASのレインボーカラーについても取り上げ、MD-90の項目(P.118〜P.119)では「七人の侍」と題して次のように解説しています。

 1996年から導入されたMD-90には映画監督・黒澤明さんが手がけた7種のレインボーが描かれ、同監督の代表作品にちなんで「七人の侍」という愛称がつけられた。その後、7パターンがすべて2機体制になると、2機目のほうを「影武者」と呼ぶ人も。

同ページには、その7つのパターンの写真を掲載しています。そして先日、これを読んだJALグループの現役パイロットからは「七人の侍のうち、頭が緑色の機体を私たちは『ミドリちゃん』などと呼んでいたんですよ」といったこぼれ話も寄せられました。

上の写真が、4号機に当たるその「ミドリちゃん」です。他にもさまざまな機種のさまざまなエピソードが満載ですので、まだご覧になっていない方は、ぜひ書店で手に取ってみてください。

S.Akimoto at 00:51|Permalink

2011年07月12日

ピクチャーブック創刊

 
私がこれまで数多くの航空関連書を刊行してきたサイエンス・アイ新書(ソフトバンククリエイティブ)から、新たに同じ新書サイズの写真エッセイ集「ピクチャーブック」シリーズが創刊されます。その第1弾として間もなく発売になる2冊が、ANAJALの旅客機大全集〔写真〕。航空写真家のチャーリィ古庄氏とタッグを組み、今年に入ってから準備を進めてきました。


過去に国内外の空で活躍し、惜しまれながら退役した伝説の機種から、いまも飛びつづける現役機まで──そのすべてを網羅し、一つひとつの機種についての解説や就航した当時の時代背景、私自身の思い出などの文章を添えました。

まずは旅客機の美しく個性的なフォルムやカラーリングを、古庄氏の写真で楽しんでください。手頃な新書サイズですので、空港での機体見物や旅のお伴に連れていってもらうのもいいでしょう。またANAとJALの使用機材の変遷を通じて、日本のエアラインの歴史を学ぶサブテキストとしても活用していただけると思います。

タイトルは『ANA旅客機まるごと大百科』と『JAL旅客機まるごと大百科』。全国の書店に今週末から、2冊同時に並びます。

S.Akimoto at 09:58|Permalink

2011年06月13日

友人作家の新作短編

 
何件か重なった取材と打ち合せを終えてオフィスに戻ると、発売になったばかりの文芸誌『すばる』(集英社)の7月号〔写真〕がポストに届いていました。先週のことです。送ってくれたのは、友人であるスイス人作家、デビット・ゾペティ氏。付箋が貼られたページを開くと、「到着ロビー」というタイトルの彼の新作短編小説が掲載されていました。


デビット・ゾペティという作家、ご存知ですか? 1996年に「いちげんさん」で第20回すばる文学賞を受賞し、その年の芥川賞候補にもなりました。スイス生まれで、ジュネーヴ大学日本語学科を中退して同志社大学に入学。卒業後はテレビ朝日に初の外国籍社員として入社し、当時、久米宏さん司会の『ニュースステーション』でディレクター兼記者としても活躍しました。テレ朝を退社してからも、母国語ではない日本語で創作活動を続けているユニークな作家です。

さて、そのデビットから「いまシンガポールから成田に向かう旅客機の機内で始まる小さな物語を書いているんだ」と聞いたのは、去年の夏でした。

へえ、どんな話なんだろう。興味津々でした。聞くと、成田に到着前の機内である事件が起こるらしい。その背景をできるだけリアルに描こうといろいろ情報収集しているというので、私もわかる範囲のことを伝えました。どの時間帯のフライトがどんな機材で運航されているか? その機材のキャビンレイアウトは? そしてデビットが考える「ある事件」が機内で発生した場合、一般に機長や客室乗務員たちはどう行動すると考えられるか?

完成したデビットの最新小説「到着ロビー」を、私もさっそく読みました。雲の上で始まる奇妙な物語が、彼特有の美しい日本語で紡がれてゆきます。『すばる』7月号は書店の文芸誌コーナーに置かれていますので、興味のある人は手に取ってみてください。

S.Akimoto at 00:16|Permalink

2011年04月04日

『週刊NY生活』

 
アメリカのニューヨークをはじめ近隣の州で発行されている『週刊NY生活』という日本語紙があります。2月にアメリカン航空の羽田就航便の取材でNYを訪れた際に、私は同紙からインタビューを受け、4月2日(土)発行の最新号で著書『みんなが知りたい旅客機の疑問50』を大きく紹介していただきました〔写真〕。


2004年に創刊した『週刊NY生活』は、ニューヨーク駐在の日本人ビジネスマンや学生などに広く読まれているフリー紙です。政治経済から社会、文化、レジャーやグルメ、ファッションまで──アメリカでの生活に必要なさまざまな情報を、専属の記者たちが精力的な独自取材でカバー。毎週土曜日にニューヨークやニュージャージー、コネチカット、オハイオ、ワシントンDCなどで日本経済新聞とともに配達されるほか、日本国内でも紀伊国屋書店などで無料で入手できます。デジタル版の配信も始まり、世界中どこでも読めるようになりました。

さて、著書『みんなが知りたい旅客機の疑問50』は、高校生や女性も含めた“航空初心者”を中心に幅広い層の方々に手に取っていただいています。これまで何度か版を重ね、また2010年には中国語でも翻訳出版されました。今回の『週刊NY生活』で紹介されたのを機に、米国在住の人たちにも読者層が広がると嬉しいなと思っています。

S.Akimoto at 01:52|Permalink

2011年03月27日

誌上フライト講座

 
3月7日のBlog「フライ&クルーズ」でも報告したように、海事プレス社発行の隔月刊誌『CRUISE』の5月号でエアライン特集を組みました。「クルーズファンのためのフライト講座」というタイトルでの、11ページの特集です〔写真〕。


海外に出向くと、日本で買えるパッケージツアーには組み込まれていない、さまざまな魅力あるクルーズ(船旅)を体験できます。しかし自分で海外へ──とは思うものの、その方法がよくわからないというクルーズファンも少なくありません。どのエアラインを使ってどういうルートで飛べばいいか? 航空券はどうやって手配するのか? 今回はそんな“フライト初心者”のための特集で、以下の質問の一つひとつに、カラー写真や図表を使いながらわかりやすく答えました。

●航空会社を選ぶにはどこに注目?
●羽田空港の国際化でどう便利になった?
●お得な航空券の取り方を教えて?
●マイレージはどう貯めてどう使う?
●カリブ海へはどうやって行ったらいい?
●ヨーロッパへ行きと帰りでルートが違う場合は?

航空会社の選び方については、快適な空の旅を約束してくれる各社の一押しサービスや、機内で楽しく過ごすポイントなどを紹介。日本から直行便が就航していない都市に向かう場合に、どこで乗り継ぐのが便利かも具体的にアドバイスしました。最近注目のLCCの解説や、昨年秋に32年ぶりに国際定期便の運航が再開した羽田から飛ぶメリットなども紹介しています。空旅と船旅──その両方をまとめてエンジョイしてしまうためのツールとして、ぜひご活用ください。『CRUISE』5月号は明日、3月28日(月)に発売です。

S.Akimoto at 11:09|Permalink

2011年01月22日

2冊目の翻訳出版

 
お知らせです。中国語に翻訳された私の著書が、台湾で発売になりました。去年2月のBlogで報告した『飛機如何飛上天?』に続く2冊目の翻訳書です。1冊目の『飛機如何飛上天?』の原作は、サイエンス・アイ新書の『みんなが知りたい旅客機の疑問50』。今回はその続編にあたる『もっと知りたい旅客機の疑問50』で、1冊目と同じ台湾の晨星出版社から刊行になりました。


シリーズものなので、1冊目と似たような装丁になるのかな? と思ったら、表紙のイメージはずいぶん違いますね〔写真〕。タイトルの『圖解版/想知道的 飛行新常識』は、日本語に訳すと「図解版/知りたい フライトの新しい常識」といった感じでしょうか。

台湾や中国はもちろん、アジアの人たちにとっても“空の旅”はどんどん身近なものになりつつあります。フライトについて、飛行機のメカニズムについて、空港のしくみについて──もっといろいろ知りたいという思いが強まっているのでしょう。「航空」や「エアライン」に関する書籍は日本でいくつも出版されていますが、その中から私の作品をアジアの人たちの「入門書」として選んでくれた出版社に、心から感謝です。

S.Akimoto at 12:42|Permalink

2010年12月23日

集英社『UOMO』で特集

 
計32ページにわたるエアライン特集を、集英社の男性ファッション誌『UOMO』の'11年2月号で組みました。俳優の本木雅弘さんを表紙に起用した同誌〔写真〕は、昨日より全国の書店に並んでいます。


エアラインの特集は過去にもさまざまな雑誌で企画してきましたが、今回はファッション誌らしく、とてもお洒落な誌面が仕上がっています。写真を提供してもらった航空写真家のチャーリィ古庄さんも「こんなにカッコよく写真を使ってもらえると、カメラマン冥利に尽きる」と言っていました。

内容ももちろん充実しています。昨夜は東京・上野の老舗の焼き鳥屋で、担当編集者の本川浩史さんと航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんの二人と合流。LCCを使ったモデルプランづくりを担当してもらった鳥海さんは「ルートを作成しながら自分でもいろいろ新しい発見があり、一番やりたかったことを誌面で自由に、思い切りやらせてもらった」と話していました。私は特集全体の企画・監修のほか、羽田の国際化やLCC各社の解説、大手キャリアの上級クラスのキャビンや機内食の紹介、最新旅客機の解説などを執筆。航空初心者にもわかりやすい、また読んでいて楽しい特集にすることができたと思います。

特集の中では、各社のキャビンアテンダントも登場します。計26社のキャビンアテンダントが、それぞれ個性ある制服姿で勢揃い。制服で見るエアライン各社の特色についても、ひと言ずつ解説しました。ここまでやれたのも、各社の賛同があってこそです。ご協力いただいた広報のみなさん、ありがとうございました。

S.Akimoto at 09:23|Permalink

2010年12月05日

年末の全力疾走

 
毎年暮れから正月にかけては印刷会社の工場がストップしてしまうため、とくに月刊誌の仕事では「年末進行」といって、11月と12月は原稿や写真などの入稿作業を通常月よりも前倒しして進めなければなりません。他のメディアの取材や来年に向けての企画づくりなども並行するため、いまの時期はてんやわんやの大忙しというのが恒例になります。


現在進めているのは、集英社の男性ファッション誌『UOMO』の仕事です。'11年2月号(12月24日発売)で計32ページのエアライン特集を組むことになり、私は特集全体の企画・監修のほか、全ページの半分の執筆を担当。そして一部「マイレージ」などのページについては、仕事仲間であり同分野の専門家でもある航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに依頼したところ、快く引き受けてくれました。

原稿はすべて先週半ばに入稿済みで、週末には出稿されたゲラが編集部からごそっと届きました。それで今朝も、早くから最終の著者校正に追われています〔写真〕。12月の最初の日曜日である今日は、じつは地元で参加しているソフトボールチームの年内最後の練習日。みんなで軽く汗を流したあとは納会もあるので、さっさと作業を終わらせて顔を出したいのですが……。

S.Akimoto at 07:43|Permalink

2010年11月09日

買うか、借りるか

 
昨日朝、文化放送のレギュラー番組『くにまるジャパン』の「ラジオ白熱教室」というコーナーに生出演してきました。テーマは「どこよりも気の早い“羽田空港の本格国際化”の総括」です。


10時からのオンエアだったので、その15分前にスタジオ入りし、番組パーソナリティの野村邦丸さんと石川真紀さんの二人と顔合わせ。その席で石川さんが、手にした本を私に見せて「ご著書、読ませていただいています。とても勉強になります」と言ってくれました。この日のトークのテーマが空港だったので、事前に拙著『みんなが知りたい空港の疑問50』を入手してくれたようです。

オンエア終了後、番組ホームページ用にと写真撮影に移ったとき、石川さんはその本をまた手に持ってくれました。そこでふと、「あれ?」というちょっとした違和感を覚えたのです。オフィスに戻って、ホームページに掲載されたその写真を見て、違和感の正体がわかりました。石川さんの手にしている私の著書の表紙に、オレンジ色のバーがついた白いタグが〔写真〕。これ、図書館で借りてきた本なのです。いや、もちろん、それでいいのですけどね。必要な本を借りる──そのために図書館はあるのですから。

私の友人にも、図書館で働く司書が何人かいます。で、私が新刊を出すたびに「秋本さん、さっそく申請して、図書館に置きましたよ」と報告してくれるのですが──。最初は「図書館で読めちゃうと、書店で本が売れなくなるじゃん!」と思ったのですが、ある司書いわく「いまは誰もが簡単に本を買ってくれる時代じゃありません。ある本に興味をもつと、まず図書館に来てパラパラその本をめくってみて、面白そうだなと思った本だけ本屋さんに行って買うんです」。

なるほど、そういうものなんだなと勉強になりました。図書館で借りてきた石川さんは、面白い本だと思ってくれたかなあ。

S.Akimoto at 10:15|Permalink

2010年08月03日

空港はテーマパーク

 
彼はいま、世界のどのあたりを彷徨っているのだろう。その土地で手配したレンタカーに数台のカメラと三脚、脚立などいつもの“七つ道具”を積み込んで。ヨーロッパか中東あたり? 広大なアメリカのどこか? あるいはアフリカの大地を駆け巡っているのでしょうか。私にわかっているのは一つだけ──彼がいるのは、旅客機が発着する場所であるということ。つまり、どこかの空港かその周辺でレンズを向けていることは間違いありません。


「ターミナルのロビーに遠く見知らぬ土地への出発案内が響き、ランプエリアには世界各国のさまざまな旅客機が待機している。一歩足を踏み入れると日常の忙しさや煩わしさを忘れさせてくれる空港は、私にとってはまさにテーマパークです」と、彼──航空写真家のチャーリィ古庄さんは言います。「どこかに一風変わった空港があるという情報を耳にすると、すぐに飛んで行きたくなり、気がつくと過去に訪れた空港は500を超えていました」

その古庄さんから、私のもとに新刊が送られてきました。「これまで世界各国で訪ねた空港の中でも、とくに印象に残るものや、日本の常識とはかけ離れたユニークな空港ばかりを1冊にまとめてみました」というメッセージを添えて。イカロス出版から8月1日に刊行になった『世界のビックリ空港探訪記』です〔写真〕。

さっそくページをめくってみると、すべてが驚きの連続です。え、こんなところに空港をつくっちゃうの? 自分がパイロットだったとしても、この空港には降りる勇気が持てないだろうな。空港というより、これはレジャーランドでは? そんなことを、いちいち声に出してつぶやきながら。古庄さんは、その一つひとつを自身の足で訪ね、写真に収めてきました。彼だからこそ実現できた、価値ある1冊です。猛暑の日々、一服の清涼と刺激を得るためにも、ぜひ手にとってみてください。

S.Akimoto at 06:05|Permalink

2010年07月13日

重版御礼!

 
下の写真は、ANAの成田発パリ行き205便をモデルに国際線機長の活躍を追った新著『ボーイング777機長まるごと体験』の1シーンで使用したものです〔撮影=チャーリィ古庄氏〕。離陸滑走を開始する前のコクピットについて、本書の第3章「離陸」で私は次のように描写しました。


「当機は間もなく離陸いたします。お座席のベルトをもう一度お確かめください」
 副操縦士がキャビンへ「出発」を知らせるチャイムを送ると、ほどなく担当の客室乗務員によるそんな機内アナウンスがコクピットにも聞こえてきました。
「テイク・オフ!」
 機長の口から短く発せられたその言葉は、行くぞ、という力強い意思表示です。
 副操縦士がうなずくと、機長はスラストレバーを押し出してエンジンを全開に。205便は静かに、力強く滑走を開始しました。
 エンジン音がうなりを上げ、タイヤが滑走路面を転がるゴツゴツした振動が伝わってきます。速度が増すにつれ、コントロールホイールが勝手に手前に動こうとするのは、昇降舵に作用する気流の影響によるものです。機体はぐんぐん滑走スピードを上げ、前方の滑走路の景色が勢いよく後方へ流れ始めました。


本書の発売から、間もなく1カ月です。この間、すでにたくさんの方々から反響をいただきました。先日は産経新聞の書評欄でも「話題の本」として取り上げられ、担当編集者からは「ネット通販サイトのAmazonでは先週からずっと在庫切れが続いている状態。一般の書店でも品切れのところが出てきている」と報告がきています。出版社では現在、増刷を進めていますので、いましばらくお待ちくださいね。

S.Akimoto at 07:13|Permalink

2010年07月07日

主婦の友社から新刊

 
飛行機って、どんなしくみで飛んでいるのだろう。機体のメカニズムは? 運航計画はどう立てるの? 航空業界の今後は? そんなさまざまな疑問に答えるための新しい本『飛行機──カラー&図解ですぐわかる飛ぶメカニズム、魅力のすべて』が、主婦の友社より発売になりました〔写真〕。1冊まるごと、私が監修しています。


表紙をめくると、私がシンガポール・チャンギ国際空港から送った導入エッセイが最初の見開きページに掲載され、目次のあとは巻頭特集として旅客機のギャラリーページを展開。エアライン各社のカラフルな塗装が施された現代を代表する旅客機の写真を、私がナビゲート役になって集めました。飛行機の解説本というとすでに数多くの類書が出ていますが、本書はちょっと違う個性的な1冊といえるでしょう。

もちろん、本編も充実しています。飛行機の歴史とその種類、飛ぶための原理と運航の仕組み、さらにメーカーにおける開発・製造から空港、エアライン業界の未来展望まで──。限られたページ数の中で、読者に何をどう伝えるか? 編集者とライターの方が議論に議論を重ねて内容を詰め、中味の濃い1冊に仕上げました。

各ページに掲載されている写真やイラストもすべてカラーで、資料としての価値も十分。書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

S.Akimoto at 23:01|Permalink

2010年06月10日

777機長を体験する

 
国際線機長の活躍に密着した新著『ボーイング777機長まるごと体験』が、ソフトバンククリエイティブのサイエンス・アイ新書の1冊として6月15日に刊行になります。来週の発売日に合わせて正式な告知を──と当初は考えていたのですが、Amazonをはじめネットショップではすでに予約受付が始まっているようですので、ひと足先に報告させていただくことにしました。


上の画像が、そのカバーデザインです。この本の「はじめに」で、私は次のように述べました。

 旅客機のコクピットに乗って、空を飛びたい! 多くの航空ファンが抱くそんな夢を叶えるために、私はこの本を書きました。
 エアラインパイロットに憧れる人はたくさんいますが、それを実現できるのはごく一部に過ぎません。また、パイロットという職業を目指したことはなくても、やはりコクピットに乗って離陸や着陸のスリルを味わってみたいという人は大勢います。
 どうしたらそれを叶えられるか? 学生時代に学んだ航空工学の道に別れを告げ、作家業を選んだ私にできることは一つしかありません。その答えが、本書の実現でした。


で、せっかく体験していただくなら、現代の“花形機種”のコクピットに案内し、人気の国際路線を飛んでもらうのがいい。そう考えて本書の舞台に選んだのが、ボーイングのハイテク機777-300ERで飛ぶANAのパリ行き「NH205便」です。成田からパリへのフライトでの、エアラインパイロットたちの華麗で魅力的な仕事を、どうぞまるごと体験してみてください。

S.Akimoto at 01:10|Permalink

2010年06月01日

校ォ了ォォ〜!

 
5月の最終日だった昨日は、6月15日に発売する新著を印刷入校するデッドラインでした。この日ですべての文字校正と写真および色校正などを終えて、印刷に回さないと、予定の刊行日に間に合いません。で、午後からDTP会社の校正室に出向き、ソフトバンククリエイティブの担当編集者と作業に没頭しました。


「とにかく、校了まで持っていかなければなりません。場合によっては朝までの作業になることを覚悟してくださいね」

編集者からは危機感たっぷりの声で、先週末にそう言われていました。取材と撮影が長引いたこともあり、原稿の提出が遅れに遅れた結果です。出版社の営業チームが大手書店を中心にすでにかなりの注文をとってしまっているので、もし6月15日に発売できないとなると、ちょっと大変なことに。なので、何が何でもこの日で終えようと腹を決めて出張校正に向かいました。

初校の赤字を反映させて修正済みの再校ゲラを、編集者がまず確認し、それを私が1ページ目から精読して最終チェックします。それでもいくつか赤字を入れなければならない箇所があり、赤字を入れた再校ゲラを制作室に待機しているDTP担当に提出。再度修正されて出てきたものをもう一度確認する──といったやりとりが延々何時間も続き、やっと校了になりました。

上の写真は、成田で撮影した出発前のブリーフィング風景です。パイロットたちの世界を舞台にした今回の作品を書くため、ANAのさまざまな関係者に取材に協力してもらいました。『ボーイング777機長まるごと体験』というタイトルの下に「成田/パリ線を完全密着ドキュメント」のサブタイトルが入って、2週間後に書店に並びます。

S.Akimoto at 07:48|Permalink

2010年03月27日

オフラインの旅の誘い

 
オフライン、という言葉をご存じですか? 日本には就航していない──つまりその国のその都市に行かないと体験できないエアラインを、こう呼びます。日本に乗り入れているエアラインは60社ほどありますが、未就航のエアラインを含めるとその数は15倍から20倍に! きっと私たちの知らない、アッと驚くような会社が世界には数多く存在するのでしょう。


そんな“オフライン”を求めて世界中の空を旅してきたのが、先日のBlog「大空が恋しい」でも紹介した航空写真家のチャーリィ古庄さんです。彼はこれまで150以上のエアラインに搭乗し、『月刊エアライン』(イカロス出版)に「世界オフライン紀行」と題する搭乗レポートを連載してきました。

「私は仕事というよりも、“アドベンチャー”だと思って撮影旅行を続けている」

チャーリィ古庄さんはよくそんな言葉を口にします。仕事ではなく、アドベンチャー。いい響きですね。その連載をベースに、未発表の写真やストーリーを加えて1冊にまとめた彼の新著『世界ヒコーキ紀行』(同)がこのたび刊行になりました〔写真〕。

私も、さっそく読みました。写真を眺め、遠い異国の地に心を解き放って。これはオススメです! みなさんも本書の表紙を開いて海外の僻地へ出かけ、ふだん体験できないレアな旅と、少しばかりの冒険を味わってみてください。

S.Akimoto at 21:50|Permalink

2010年03月21日

マイレージ、マイライフ

 
日付は変わってしまいましたが、日本でも昨日から封切りになったジョージ・クルーニー主演の話題作『マイレージ、マイライフ』。この映画のオフィシャルエアラインであるアメリカン航空主催の特別試写会&パーティーが3月16日(火)の夜、東京・南青山のジャズハウス「ブルーノート東京」で開かれ、私もお邪魔してひと足先に観てきました。


クルーニー扮するのは、企業のリストラ対象者に解雇を通告するプロの“リストラ宣告人”です。年間322日も出張で全米を飛びまわる彼の生きがいは、航空会社のマイレージを1,000万マイル貯めること。“バックパックに入らない荷物はいっさい背負わない”が彼の人生哲学でしたが、ある日、予期せぬ出会いが訪れて──。

いいえ、ここでストーリーをくどくど書くことはしません。上記の紹介文も、パンフレットのコマーシャルコピーをそのまま写しただけです(笑)。興味のある方は、ぜひ映画館でご覧になってみてください。

さて、試写会会場には同作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされた女優のアナ・ケンドリックさんも姿を見せ、彼女の挨拶のあとでいよいよ上映開始となりました。私のテーブルにはアメリカン航空広報の稲川晶子さんが来て、ときどきお喋りを交えながら最後までいっしょに作品を鑑賞。「現代の社会世相を反映させながら、ウィットの効いた都会的でオシャレな映画」というのが、彼女と私との一致した感想です。

そして試写会終了後に、アメリカン航空から「お土産に」と旅行用キャリーバッグをいただきました。なんとこれ、映画の中でジョージ・クルーニーが持ち歩いていたのと同じものです(写真)。青山の骨董通りを、夜風に吹かれ作品の余韻に浸りながら、自分も主人公になったつもりでバッグをころころ転がして帰りました。

S.Akimoto at 00:54|Permalink

2010年03月09日

旅客機運航の舞台裏

 
刷り上がったばかりの『月刊公明』4月号が編集部から送られてきました。「ヒューマン・ルポ/旅客機運航の舞台裏を追う」と題する計8ページのルポルタージュを発表しています〔写真〕。


私の寄稿する媒体は、総合誌からビジネス・経済誌、情報誌、旅行誌、航空専門誌まで多岐にわたります。『月刊公明』はその中でも珍しい部類に入るかも知れません。名称からわかるとおり公明党の機関誌ではありますが、担当編集者いわく「党派や政治色に偏らない雑多なメディアを目指しています」というのが編集の基本方針。いまから1年半ほど前に「全国の一般読者にエアラインの世界の現状や楽しさをわかりやすく伝えるレポートを書いてほしい」との依頼があり、ときどき寄稿するようになりました。

「おはよう!」
 ベテラン機長から背中越しに声がかかると、若い副操縦士はやや緊張した面持ちで振り返った。
「あ、機長。おはようございます。本日はよろしくお願いします」
 二人が揃って姿を見せたのは午前11時を回ったときだった。ここは空港に隣接する運航乗務員のオペレーションセンター。その日のフライトに乗務するパイロットは、決められた時間になると出社してくる。出勤時間は出発時刻のおよそ1時間半から2時間前で、これは国際線も国内線も変わらない。
 彼らの仕事は、コクピットに入る前からすでに始まっている。


レポートはそんなシーンから始まり、まざまな職種や部署の人たちと力を合わせながらの出発までの準備の様子と、すべてを整えて離陸するまでを詳細にわたって描写しています。『月刊公明』は一般の書店で手に入らないのが残念ですが、公明党の出版販売部で購入できますので、興味のある方はどうぞ。

S.Akimoto at 00:02|Permalink

2010年02月20日

飛機如何飛上天?

 
本日のBlogタイトル──これ、何だかわかりますか? 中国語(北京語)です。日本語に訳すと「飛行機はどのように飛んで天に昇りますか?」。じつは翻訳された私の著書『みんなが知りたい旅客機の疑問50』の中国語版タイトルで、台湾の晨星出版社から最近発売になりました。


まだ私にも見本が届いていないのですが、今週、上海で会った人たちとのディナーの席でこの本のことが話題に。で、そうだ、日本の読者のみなさんにも一応ご報告だけはと思い立ちました。

上の写真がその表紙です。オリジナルとはずいぶん違いますね。サブタイトルは「從機場發現50個航空常識」で、これは「空港で航空の50の常識を発見する」という意味だそうです。その下の著者名は漢字で「秋本俊二」のままですが、これは中国語だとどう発音するんだっけ? 地元の人に教わってきたのですが、飲みながらだったので、忘れちゃいました。

台湾で発売になったのに続いて、中国の出版社との契約も済み、翻訳作業が現在進んでいます。中国語圏は広いので、さまざまな国の人たちに手にとってもらえるようになるといいなと思っています。

S.Akimoto at 18:11|Permalink

2010年02月02日

5回目の増刷

 
2007年9月にソフトバンク社から出した拙著『みんなが知りたい旅客機の疑問50』(サイエンス・アイ新書)の、5回目の増刷が決まりました。下の写真は、表紙デザインに使った初就航前のエアバスA380です。これまで本当にたくさんの人たちに手に取っていただき、心から感謝しています。


この本の「まえがき」を、私は以下のような一文で始めました。

「いま、どちらにいますか? 本書をどこで手にとっているのでしょうか。ちょうどこれから海外に向かうところで、現在は離陸前の機内に──そんな人もいるかもしれません。機体から伸びる主翼を、そしてその向こうに広がる空港の様子を、キャビンの窓越しにワクワクする気持ちで眺めながら」

どの本もそうですが、私は「まえがき」の部分をたいてい取材先の海外で書きます。本文はきちんとスケジュールを空けてオフィスの書斎に缶詰めになって書き上げますが、その原稿を編集部に提出したら、次の海外取材へ──というのがいつものパターン。で、現地のホテルで「まえがき」を書き、その文章の末尾に滞在している国と都市名を入れるのが恒例になりました。『みんなが知りたい旅客機の疑問50』の「まえがき」は、昨年3月の増刷の際に取材でボーイングの工場を訪れていたときに書き直しましたので、最後に「アメリカ・シアトルにて」と記録してあります。

以前、熱心な読者の方から「毎回どんな地名が『まえがき』に出てくるのか楽しみです」といった言葉をいただきました。へえ、こんなところにも注目してくれている人がいるんだな。そう思って、なんだか嬉しくなったのを覚えています。現在はすでに次の著作に向けての取り組みを始めていますが、その「まえがき」には、はたしてどの国のどの都市を書き入れることになるのでしょうか?

S.Akimoto at 21:05|Permalink

2009年12月16日

新著が発売に

 
この秋に執筆を進めてきたサイエンス・アイ新書シリーズの新しい著書『みんなが知りたい空港の疑問50』(ソフトバンククリエイティブ)が、発売になりました〔写真〕。各地の空港や都心部の大手書店では本日から、それ以外でも今週中には並び始めると思いますので、見かけたらどうぞ手に取ってみてください。


全体には次の5つの章で構成し、計50の疑問に答える形で空港の楽しみ方や基本構造、海外のユニークな空港などを紹介しています。

第1章/空港を楽しむ・利用する
第2章/空港の“キホン”を知る
第3章/空港で働く
第4章/空港の未来技術に触れる
第5章/世界の空港を探検する

第3章の「空港で働く」では、エアライン業界を目指す人たちの参考になればと、空港を舞台にした多種多彩な仕事にスポットを当てました。空港は利用する人にとっても働く人にとっても本当に楽しい場所で、その魅力について私はこんなふうにも触れています。

「この文章をいま、中国・北京首都国際空港の空港ラウンジで書いています。帰国便の搭乗開始を待ちながら。(中略)世界中からさまざまな目的をもった人たちが集まり、出会いと別れのドラマの舞台となる空港は、とてもエネルギッシュで魅力的な場所です。『空港』をテーマにした本書の執筆過程では、私自身にも多くの発見があり、興味も広がりました。帰国してこの原稿を担当編集者に渡したら、私はまた次なるテーマに向かいたいと思います。この本が書店にならぶ頃には、私はまた違う国の空港に降り立って、新しい旅を始めているかもしれません」(本書「はじめに」より抜粋)

S.Akimoto at 09:50|Permalink

2009年11月23日

『失敗学のすすめ』


失敗する、という言葉の裏側には、いつも「恥ずかしい」「うしろめたい」といった感覚がつきまとうようです。だから自分の犯した失敗を隠そうとしたり、他人の失敗にはそれを咎めようという気持ちが働くのかも知れません。それに対して、失敗は恥や減点の対象ではないですよ、と教えているのがここに紹介する『失敗学のすすめ』(畑村洋太郎著、講談社文庫)という本です〔写真〕。


この3連休は調べものがあり、何冊か本を読みました。そのうちの1冊が『失敗学のすすめ』です。

そこに出てくる「失敗は新たな創造のヒントになり、事故などを未然に防ぐ方法も示してくれる」という著者の言葉は、航空の世界に身をおく人にはとても興味深いのではないか、と思いました。「失敗は成功の母なり」といった古くからの言い伝えが単なる格言ではないことも、本書は具体的事例を挙げて科学的に実証しています。

エアライン業界ではここ数年、日々の運航で起こるさまざまな出来事や些細なトラブルを、すべてオープンにして報告し合おうという運動が始まりました。それらの小さな失敗を整理・分析して事故予防に活かそうという試みです。「失敗を率先して報告させる」という活動には、ときとして組織内部からも抵抗があるでしょう。が、そうした取り組みを先頭に立って進める人たちに、本書はそれが決して間違っていないことを示唆してくれるはずです。

S.Akimoto at 16:12|Permalink

2009年09月21日

番組を“YouTube”で

 
右欄の「Information」コーナーでもたびたびお知らせしているスカパー「旅チャンネル」の情報番組『世界のエアラインガイド』について、いくつか感想をいただきました。そのなかには「スカパーと契約していないので、観ることができません。とっても残念です」といった内容も含まれています。


先週から放映が始まったコンチネンタル航空編では、実際のフライトやニューヨークロケの様子が流れることを何度かお伝えしてきただけに、海外からは「日本にいれば絶対にチェックするところですが」といった連絡も届きました。

映像の一部でよければ、じつはいまインターネット上で観ることができます。同じスカパー「旅チャンネル」でたけし軍団のつまみ枝豆さんがMCを担当する『旅ちゃんガイド』が私たちの番組を「9月後半のおすすめ」として取り上げてくれたことは、先日のBlog「窓の向こうは滑走路」でも報告しました。そのオンエアも先週から始まっていて、同番組の中で今回のコンチネンタル航空編の映像が紹介されています。

オンラインで動画を配信する「YouTube」のスカパー番組紹介コーナーに現在、この『旅ちゃんガイド』の15分番組が丸ごとアップロードされています。上の写真は、ニューヨークへ発つ日に、成田に到着した私たちを空港コンシェルジュたちが出迎えてくれたシーン。YouTubeの動画はインターネットで誰でも見ることができます。クリックすると自動再生が始まりますので、こちらからアクセスしてみてください。

S.Akimoto at 07:42|Permalink

2009年08月29日

目標は“五ツ星”?

 
外出先からオフィスに戻ると、刷り上がったばかりの『新・いますぐ飛行機に乗りたくなる本』が出版元のエヌ・エヌ・エーより届いていました。これは「エアラインと空の旅」をテーマに昨年7月に出版したエッセイ集『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』の改訂版です。


これまでたくさんの方々に読んでいただき、2カ月前に増刷が決まったのですが、エアライン業界はこの1年で就航路線や就航便数など大きく変化しました。そこで、データ部分をすべて最新のものに入れ替えて改訂版として出版する運びになったのです。

カバーデザインも少しだけ変わりました〔写真〕。「新」の文字が加わって左揃えになったタイトルの位置が、飛行機の窓のイラストの下から上に移動。窓の数も3つから4つに増えています。親しい編集者にカバーデザインの見本を見せたら、彼は「つまり多くの読者に支持されて、本の評価が“三ツ星”から“四つ星”に上がったんだね」と言ってくれました。

なるほど。これからも長く読み継がれ、いずれ“五ツ星”の評価をもらえるようになると嬉しいなと思いました。『新・いますぐ飛行機に乗りたくなる本』は9月1日より、空港のブックストアをはじめ全国の書店に並びます。

S.Akimoto at 14:06|Permalink

2009年08月04日

朝食のおいしい街

 
ニューヨークを舞台に、ある一人の未亡人と彼女に求愛する二人の兄弟を描いた映画『月の輝く夜に』は、数あるラブ・コメディの中でも私の好きな作品の一つです。書棚の脇にあったDVDを、書き物の合間の息抜きにと久しぶりにPCに差し込んでみたら、これが面白くて止まらなくなりました。


1987年の作品で、主人公ロレッタ役を演じたシェールはその年のアカデミー主演女優賞を受賞しました。ストーリーについてはここでは触れませんが、印象に残るのが、ブルックリンで主人公と同居する母親が朝食をつくるシーンです。輪切りにしたフランスパンの真ん中に直径5センチほどの穴をあけて、フライパンへ。片面にこんがり焼き色がついたところで、それを裏返し、穴に卵を落として少々の塩とこしょうで味付けします。卵が半熟になったら再びひっくり返して、黄身の表面をさっと焦がして出来上がり。主人公の親子はイタリア系アメリカ人という設定で、決して豊かな生活ではないものの、素朴な食材にひと手間をかけてオリジナリティを出すスタイルはイタリア料理全般に見られる傾向でしょう。

ニューヨークでの朝食といえば、この7月にテレビ番組のロケでマンハッタンを訪ねた際に、同行した二人のスタッフを「NYで最高の朝食が食べられる店」に案内しました。セントラルパーク〔写真 ©NY観光局〕に近いホテル「ル・パーカー・メリディアン」1階にあるカフェレストラン『Norma’s(ノーマズ)』です。そこのエッグ・ベネディクトはニューヨーカーたちの間でも人気で、世界主要都市の地域情報検索サイト「Citysearch.com」が2002年に「ベスト・ブレックファースト」に選出しました。

3年ほど前に別の取材でニューヨークに滞在したとき、アップタウンに住む知人から「行ってみない?」と誘われたのですが、そのときは時間がとれずにあえなく断念。以来、いつかトライしてみたいとずっと思っていました。パンケーキに半熟卵とたっぷりのサワークリームが添えられ、見た目にもおいそう。やや濃いめの味付けが食欲を増進させます。豪華ディナーやナイトライフもいいけれど、ニューヨークはちょっぴりリッチな朝食が似合う街だなあと食べながら思いました。

朝・昼・晩の1日3食のうち、とくに“朝食重視”の生活をつづける私がこの街に魅かれるのは、そんなことも影響しているのかも知れません。

S.Akimoto at 16:07|Permalink

2009年08月01日

空に生きる者たち

 
8月ですね。夏休みは、どう過ごされますか? 今日は土曜日でもあるので、ここで本の紹介を一つ。ちょっと古い小説ですが、いわゆる“航空もの”としては名著に数えられる作品です。


紹介するのは、ロバート・J・サーリングの『機長席』。日本語訳は1980年6月に早川書房から刊行になりました〔写真〕。航空を舞台にした小説というと、戦闘機や爆撃機が活躍する戦争アクションものか、事故やハイジャックが旅客機を襲うパニックものがどうしても多くなります。“娯楽”という要素を盛り込まなければならないからでしょう。そんな中で、本書の存在はきわめて異色。著者サーリングは、民間航空会社そのものを物語の中心に据え、その発展の歴史の中で一人のパイロットの成長を描き上げました。

サーリング自身が元UPIワシントン支局に勤める航空担当記者であり、航空安全調査委員会のメンバーとして活動してきたこと、さらに彼の妻が民間航空の客室乗務員の経験を持っていること──それらの経験・知識があればこそ紡ぐことができた世界だと思います。民間航空機事故の調査方法の変遷、操縦訓練の様子などが実情に沿って詳しく描写され、FAA(連邦航空局)発足のくだりなどもじつに興味深い。空を愛し、空に生きる者の厳しくも華麗な物語は、これから航空の世界をめざそうという若い人たちの心にもきっと響くものがあるでしょう。

本書はすでに絶版になっていますが、インターネット古書店などで入手できます。興味のある方は、夏休みの読書リストの1冊に加えてみてください。

S.Akimoto at 13:48|Permalink

2009年06月13日

帯の写真の赤い機体

 
今週発売の月刊誌『THE21』(PHP研究所)の09年7月号で、技術大国ニッポンの有望企業にスポットを当てた「世界が注目する“侍ジャパン”企業40」という特集が組まれています。先日、その取材で編集者とライターの方が見え、私は航空機産業についていろいろお話ししました。「不況に負けず、日本の企業に少しでも元気が戻ってほしいという願いから企画した特集なんです」と編集担当の人が言っていましたが、本当にそうですね。


その掲載誌が送られてきたので、記事内容を確認し、さらにページをめくっみてビックリ! 特集の最後の「ブックガイド」という書評欄で、私の著書『もっと知りたい旅客機の疑問50』(サイエンス・アイ新書)を紹介してくれているのです。こちらからお願いしたわけでもないのに。すぐにお礼のメールを書きましたが、ありがたいことです。

この『もっと知りたい──』は、前著『みんなが知りたい旅客機の疑問50』の続編として昨年12月に刊行しました。以前のBlogでも報告したように、続編を出した相乗効果で正編の『みんなが知りたい──』の売行きに弾みがつき、その第4刷が先になったのですが、その後『もっと知りたい──』も順調に売れ続けてこちらも重版が決定。現在、第2刷の印刷が進んでいます。

ところで、読者から『もっと知りたい──』について、最近こんな質問が届きました。「表紙の写真は青いロゴマークからコンチネンタル航空だとわかりますが、カバーの帯で使っている赤い機体はどこのエアラインですか?」と〔写真の丸い枠の中〕。じつはこれ、パシフィック・ブルーというニュージーランドの航空会社です。クライストチャーチを中心にオセアニア地域を結ぶLCC(ローコストキャリア)として現在活躍中。航空写真家の小栗義幸さんがニュージーランドを取材した際に撮ったもので、私の著書のために提供してくれました。オセアニア方面を旅する機会があったら、みなさんも空港でこの真っ赤な機体を探してみてください。

S.Akimoto at 00:42|Permalink

2009年06月10日

世界のビジネスクラス

 
旅客機は一つひとつの機種ごとに、標準となるシート数がメーカーによって決められています。ボーイングの資料を見ると、たとえば多くのエアラインが国際線に投入している777-200を3クラスで設定した場合の標準座席数は「ファーストクラス16席(シートピッチ61インチ)、ビジネスクラス58席(同39インチ)、エコノミークラス227席(同32インチ)」の計301席。基本シート数が決められているのはエアバスの機種でも同じです。


ところが、この基本どおりのシート数で機材を運航しているエアラインはほとんどありません。その機材を投入する路線の旅客需要が各社で違う、というのが大きな理由です。座席数を少なくしてできるだけ快適なスペースを提供できなければファンから見放されてしまう──最近はそんな危機感から、シートやレイアウトに個性を打ち出すエアラインも増えました。

その傾向がとくに顕著なのが、ビジネスクラスです。あるエアラインの幹部は「ビジネスクラス1席の収益性はエコノミーの4人分に匹敵します。ブランドイメージの強化につなげる意味でも、このクラスでの競争には負けるわけにはいきません」と私に言っていました。実際、ここ数年は従来の常識を超えるようなビジネスクラスが続々と誕生しています。

そんな各社自慢の最新プロダクトを1冊にまとめたムック『世界のビジネスクラス』が、イカロス出版から発売になります〔写真〕。先ほど私のオフィスに、ひと足先に見本誌が届きました。ページをめくってみると、日本を発着するエアライン各社のビジネスクラスがたくさんのカラー写真で紹介されていて、見ているだけで気持ちが楽しくなります。私も過去に利用したときの「搭乗印象記」を4社ほど書いていますが、さて、その4社とはどこのエアラインでしょう? 『世界のビジネスクラス』は明日──6月11日より、全国の書店に並び始めます。

S.Akimoto at 00:31|Permalink

2009年04月06日

“原点の書”が4刷に

 
国内線パイロットはどの季節のフライトが好きかという話を「前にどこかで書いた覚えがあるが、どこに書いたかは忘れた」と前回のBlogで言ったら、読者の方からさっそく連絡が届きました。「それが書かれているのは『みんなが知りたい旅客機の疑問50』の148ページですよ」と。


で、チェックしてみると──たしかにありました。「第4章/コクピットの疑問」の中の「計器を見なくても計器が見える?」という項目で、最新機材に採用されつつあるHUD(ヘッドアップディスプレイ)について解説しながら、コクピットクルーたちが上空から地上の景色を楽しんでいる様子をエピソードとして紹介したのです。熱心な読者というのは、ありがたいですね。

ところで、この『みんなが知りたい旅客機の疑問50』はソフトバンククリエイティブから2007年9月に出版して以来、ずっと売れつづけてロングセラーになっています。昨日は、刷り上がったばかりの第4刷が出版社から送られてきました〔写真〕。

昨年12月には、続編にあたる『もっと知りたい旅客機の疑問50』を刊行しましたが、“続編を出すと正編が再び売れ始める”という構造が業界にはあるそうです。サイエンス・アイ編集部の編集長が言っていました。「せっかく読むなら最初から」という心理が読者に働くのでしょう。続編もそこそこ好調のようですが、その結果、続編の重版よりも正編の第4刷が先に決まりました。『みんなが知りたい旅客機の疑問50』は、航空関係の著書としては私の“原点”ともいえるものだけに、嬉しいです。

もう一つ。『みんなが知りたい旅客機の疑問50』が中国語に翻訳されて台湾の出版社から発売されることも、正式に決まりました。書籍マーケットとしては台湾は日本より小さいのですが、中国語人口は世界に多いので、台湾から火がついてアジア各国に波及するといいな──と思っています。あ、ちょっと欲張りすぎ?

S.Akimoto at 08:20|Permalink

2009年03月08日

可笑しくて悲しい物語

 
日曜日ですが、早くに目が覚めました。窓を開けると、外はどんより曇り空。散歩に出る気分でもなれず、午後のアポイントの時間まで、のんびりDVDを見て過ごすことにしました。


棚から引っぱり出したDVDは、フランスで1993に制作されたフィリップ・リオレ監督作品『パリ空港の人々』〔写真〕。何らかの理由で入国を許可されなかった人たちが留め置かれる国際空港のトランジットゾーンを舞台にした映画です。

主人公アルチュロ(ジャン・ロシュフォール)は、出発地のモントリオール空港でパスポートも財布もいっさいを盗まれてしまい、唯一残っていた搭乗券でパリまでやってきます。入国審査官に「所持品はぜんぶ盗まれたんだ」と裸足で食ってかかりますが、相手は冷たく「ノン」。トランジットゾーンに連れていかれ、足止めされてしまいます。そしてそこには、同じようにさまざまな事情で留置されている男女数人が生活していました。

ここでもう5年も暮らしているという国籍不明で哲学者ふうの男。出稼ぎに出た父親を追ってはるばるフランスまで来てしまったアフリカ人の少年……。彼らはじつに不思議な人たちで、長く生活しているためセキュリティの甘い部分を知りつくし、まるで自分の庭のように空港内を歩き回ります。滑走路付近に棲息している野ウサギをつかまえ、空港の職員食堂の厨房に持ち込んでコックに売りつけるシーンは、知っていても笑いをこらえることができません。

ここまで書くと、ある作品を思い出しませんか? そう、トム・ハンクス主演で2004年に制作されたスティーヴン・スピルバーグ監督の『ターミナル』。あの映画は、間違いなく『パリ空港の人々』がアイデアの元になっています。まだ観ていない人たちのためにこれ以上のタネ明かしはしませんが、最初は可笑しく、やがて悲しさが染みわたってくるようなじつに奇妙な味わいをもつ作品です。

S.Akimoto at 11:57|Permalink

2009年02月21日

デルタ航空搭乗記

 
今月初旬に急きょ米国アトランタへの取材を敢行して書いたデルタ航空の搭乗レポートが、早くも活字になっています。掲載されたのは酣燈社の『航空情報』4月号〔写真〕。本日より書店に並び始めました。


それにしても、目まぐるしいスケジュールでした。南仏トゥールーズからの帰国の途中で寄ったシンガポールに同誌編集部から最初の相談が舞い込んだのが1月の下旬です。そのとき行動を共にしていた航空写真家の小栗義幸氏(私のBlogにときどき「O氏」の名前で出てくる相棒です)に打診したところ、彼の「行きましょう!」のひと言で仕事の依頼を受けることに。で、帰国後すぐに編集部の担当者と会って打ち合わせを進め、翌週の2月3日にアトランタ行きのデルタ航空便に乗り込みました。

帰国後、中一日で計8ページぶんの原稿を書いたのですが、初稿を入れてから掲載誌が書店に並ぶまでわずか10日というスケジュールは私も初めての経験です。編集作業も、まさに綱渡りといった感じだったでしょうね。

スケジュールがタイトだったからといって、もちろん手を抜いた箇所は1行たりともありません。限られた時間の中で自らの持てる力を120%発揮するのは、急な取材依頼にもかかわらず親身になって応じてくれたデルタ航空やアトランタ空港の関係者たちの熱意に報いる意味でも当然のことです。「新生デルタ航空の“勝算”」というタイトルで、全29ページ。なかなか読み応えのある特集になっていますので、書店で手にとってみてください。


S.Akimoto at 21:55|Permalink

2008年12月17日

飛び出すABC

 
アルファベットの“ABC”と“D”の間に「3」という数字がはさまって──『ABC3D』。そんなタイトルの本を入手しました。パリに住む絵本作家、マリオン・バタイユがつくったポップアップ・アートの作品です〔写真〕。


ページをめくっていくと見開きページごとに、アルファベットがAから順番に3D(三次元の立体)で現れます。いわば飛び出す絵本のようなものですが、飛び出してくるのはアルファベットの26文字だけというごく単純な作品。ところが、それぞれの文字によって現れ方──つまり表現の仕方が違うところが面白い。

平面から箱が立ち上がる“A”、スライドして飛び出す“B”、つまみと連動して“C”から変身を遂げる“D”──。次の文字はどんなふうに見せてくれるのだろうと期待が高まり、いろいろと予想してみるのですが、その予想がまんまと裏切られて「なるほど」と唸ってしまうことも少なくありません。おそらくは子供向けにつくった本でしょうが、これは間違いなく大人も楽しめるアート作品で、白・黒・赤の3色だけで構成したデザインにもセンスを感じます。

これを見つけたのは、今月初旬に訪れたポートランドのパール地区にある書店でした。パール地区は、もともと倉庫街だったところにアーティストたちが住み始め、文化の中心として花開いたエリア。ポートランドでは毎月第1木曜日は「ファースト・サーズデイズ」と呼ばれ、同地区にあるギャラリーがいっせいにオープニング・レセプションを開きます。その「ファースト・サーズデイズ」にあたる12月4日にふらふら歩いていて、ある書店でこの『ABC3D』を発見し、クリスマスプレゼント用に買ってきました。

アメリカでは、まだ手づくりの試作品として公開された段階から大きな話題を集めていたそうです。それが製品化され、発売になったのが今年の10月。現在は日本でもAmazonなどで購入できます。

S.Akimoto at 13:00|Permalink

2008年12月14日

シリーズ第2弾

 
いよいよ出ます──サイエンス・アイ新書『旅客機の疑問50』シリーズの第2弾! 2007年9月に前作『みんなが知りたい旅客機の疑問50』を刊行して以来、読者のみなさんからたくさんの反響をいただきました。長時間の空の旅に出発する前に、空港の書店でお求めいただく方も多いようで、たとえばこんな便りも届いています。


「興味のあるぺージから入っていけますし、結局、行きの機内で全部読んでしまいました。あともう50個、いろんな疑問を取り上げてもらえると、きっと帰りの機内でも楽しく過ごせそうですね」

なるほど。海外からの復路のフライトで読むための、あと50個の疑問──。そこで私は、旅行好きの若い人たちや、空の仕事に憧れる高校生、出張でよく旅客機を利用するビジネスパーソンなどにリサーチをかけてみることにしました。そうして集まったのが、続編にあたる本書『もっと知りたい旅客機の疑問50』でとりあげた50の項目です。

航空の世界の「なぜ?」に答えている類書は、書店にいくつか並んでいます。ですが、とくにこの続編では、他ではまったく触れていない項目を多数とりあげました。今週から全国の主要書店に並びますので、どうぞ旅のおともに一冊、連れていってくださいね。

S.Akimoto at 12:00|Permalink

2008年11月24日

名著にうなる

 
JALは自社のパイロット向けに、『FLIGHT SAFETY(フライトセーフティ)』という季刊誌を発行しています。発行元は社内の運航安全推進室で、私もその雑誌づくりにちょっとだけ関わり、少し前から「空飛ぶ本棚──安全運航のためのブックガイド」という書評欄の連載を担当するようになりました。


若手パイロットや訓練中の新人たちに役に立ちそうな本を毎回3冊ピックアップし、その内容や読みどころを解説。次の'09年冬号で紹介した1冊が、ノンフィクション作家・柳田邦男さんの名著『マッハの恐怖(正・続)』でした〔写真〕。

柳田さんは1972年に、同書でジャーナリズムの金字塔である「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞。豊富な取材資料と証言で航空機事故の真実に迫った、まさに柳田ノンフィクションの原点といっていい作品です。正編・続編ともにすでに絶版になっていますが、航空界からもマスコミ業界からも「復刻版」を待ち望む声が絶えません。

今回の書評を書くにあたり、私も改めて読み返してみました。寄稿した雑誌がまだ発行になる前なので、書評に書いた内容にここで触れることはできませんが、これは本当にすごい本です。新潮社で文庫化されたものなら古書店で手に入ると思いますので、興味のある方はぜひ一読してみてください。

S.Akimoto at 19:20|Permalink

2008年11月15日

運命の巡り合わせ

 
写真は、今日発売になったエイ出版の『リアルデザイン』'09年1月号の表紙です。その巻頭で「この1冊は手放せない──あなたにとっての宝物の本、持ってますか?」という企画を展開。編集部が全国の和書・洋書・古書を扱う書店のブックバイヤーにリサーチし、AからZの頭文字で始まるテーマ別に「この1冊」をセレクトして紹介しています。


そのAからZのテーマのうち、最初のAは「Airplane」。ブックバイヤーたちがこのテーマで選んだのは、ドイツ生まれの写真家ウォルフガング・ティルマンスによる写真集『コンコルド』(2008年2月刊、Walther Konig社)でした。

じつは今月初めに取材でロンドンへ発つ何日か前に、同誌編集部から「私たちの雑誌の読者には『コンコルド』と言われてもわからない人が多いので、コンコルドについての解説記事を書いてもらえないか」という依頼があり、急きょ寄稿しました。出発直前の送稿になり、ゲラの校正などはロンドンでの作業になりましたが、何とか無事に完成してホッとひと安心です。

昨日送られてきた誌面を、さっそく拝見しました。記事と写真がなかなかカッコよくレイアウトされていて、とても好感の持てる雑誌です。さすが、デザインの専門誌だけありますね。

ところで、ロンドンのホテルから校正の戻しをメールで東京の編集部宛に送り、そのあとで訪ねたのが11月5日のBlogで紹介したBAミュージアムでした。館内で管理人のジム・デービースさんと出会い、予期せぬコンコルドの遺品に遭遇できたことには、なにか運命的なものを感じています。

S.Akimoto at 23:45|Permalink

2008年11月12日

『飛ぶしくみ大研究』

 
──空を見上げると、そこには不思議な世界があります。あの大きな飛行機がどうして飛べるの? 気持ちよさそうに空をゆく鳥たちは、どうやって飛んでいるのだろう? 飛行機や鳥だけではありません。みなさんの身のまわりには「飛んでいる」ものがたくさんあります。ヘリコプターに気球、宇宙をめざすロケット、草花のあいだを飛び回る昆虫もそう。そういえば、みなさんが遊びで飛ばす風船や竹とんぼも空を飛びますね──


これは、学校や子供たち向けの図書『飛ぶしくみ大研究』(PHP研究所)という本の「はじめに」に寄せた一文です。この夏から私も監修者として本づくりに参加してきました。いよいよ完成し、今週発売になります。

本書の中に出てくるのは、私の専門である旅客機だけではありません。グライダー、ヘリコプター、熱気球、ロケットのほか、子供たちの遊び道具である凧やペットボトルロケット、シャボン玉、さらにフリスビーやブーメラン、野球のボール、そして自然界の鳥やコウモリ、昆虫まで。カラー写真とイラストもたくさん使いました。本書の「はじめに」では、こう締めくくっています。

──でも、よく調べてみると、飛ぶことは少しも不思議ではありません。飛行機も鳥も竹とんぼも、みんな「飛んで当たり前」のしくみをもっています。本書は、ありとあらゆる「飛ぶ」ものを取り上げ、そのしくみを解き明かします。飛ぶしくみを知ることで、空を飛ぶという魅力あふれる世界を心ゆくまで楽しんでください──

書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。子供たちの夢が広がるといいな、という思いでつくった本ですが、きっと大人の方にも面白く読んでいただけると思います。

S.Akimoto at 17:30|Permalink

2008年10月14日

ジャンボをつくった男

 
この連休に所用で山形へ行った往復の新幹線で、『747ジャンボをつくった男』(日経BP社)という本を読みました〔写真〕。先日来日したボーイングの民間航空機部門マーケティング担当副社長、ランディ・ティンゼスさんらが勧めてくれた一冊です。


ボーイング747は「ジャンボ機」の愛称で親しまれ、大型機の代名詞ともなったベストセラー機。そのジャンボ機を世界で最も数多く発注したのがJALで、これにより日本に海外旅行ブームが巻き起こりました。

本書は、ボーイング747開発の立役者である同社の伝説的エンジニアが自らつづったインサイド・ストーリーです。エアバスA380に採用された総2階建て構想は、747プログラムの当初でも検討されていたこと。人的・経済的リソースが恒常的に不足する中で、時間に追われ、社内外の政治的な駆け引きに翻弄されながら計画が進められたこと──。現在、そして今後しばらくは同型機を運航機材の中核に据えていくであろう日本のエアライン関係者にとっても、じつに興味深い内容が盛り込まれています。

最近、開発が進む次世代中型機787の納期遅れのニュースが取り沙汰されています。が、名機が誕生するまでの実際を本書で知ることで、そうしたニュースの見方も多少なりとも変わってくるかも知れません。


S.Akimoto at 18:48|Permalink

2008年08月13日

再重版&続編の報告

 
道路を走る車はタイヤの回転数を、線路をゆく列車は車輪の回転数を測ることで、そのときの走行速度を割り出すことができます。では、上空を飛ぶ旅客機の飛行速度はどうやって測るのか? 不思議に思う人が多いようですね。同様な質問を、これまで何度か受けました〔写真はBAのボーイング747-400〕。


先ほど、その疑問に答えるためのエッセイ調の文章を書き終えました。昨年9月にソフトバンククリエイティブから刊行した『みんなが知りたい旅客機の疑問50』(サイエンス・アイ新書)の続編を出すことが決まり、年内の刊行をめざして現在、執筆を進めています。

前著は、お陰さまで好評のようですね。海外へ発つ前に成田などの空港の書店で購入し、機内で一気に読み終えてしまう人も多いと聞きました。「帰りのフライトでも読みたいので、もうあと50個書いてよ」といった要望も届いています。

そしてサイエンス・アイ新書の編集部からは本日、『みんなが知りたい旅客機の疑問50』の第3刷の重版が決まったと連絡がありました。ありがたいですね。続編も、応援してくださる読者のみなさんの期待を裏切らない作品にしたいなと思っています。

S.Akimoto at 22:46|Permalink

2008年08月07日

祝宴の夜

 
昨夜は、東京・霞が関ビル33階の東海大学校友会館で私の3冊目の著書となる『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』(NNA)の出版記念パーティを開催していただき、たくさんの方々から祝福と励ましのメッセージを受け取りました。


会場に駆けつけてくれたのは、エアライン関係者をはじめ出版社や新聞記者などのメディア関係者、ライターや写真家など普段から親しくしている仲間たち。ずっとメールだけでのやりとりを続けてきたキャビンアテンダントスマイル代表の福間賀子さんとも、初めてお会いすることができました。福間さんは以前のBlog「しあわせの“虹の輪”」にも登場する、日系エアラインの元CAです。

「厳しい環境下にあるエアライン業界を盛り上げ、“空の旅”の楽しさと夢をこれからも多くの人たちに伝えつづけてください」という言葉とともに乾杯の音頭をとってくれたのは、コンチネンタル航空アジア・太平洋地区広報本部長の永田浩二さん。また毎日新聞成田支局長の黒川将光さんは「秋本さんの本のおかげで、中学生の娘がエアバスA380のパイロットになりたいと言い出して、困っています」といって会場を笑わせていました。

祝宴の席には、知人の一人から素敵な花のプレゼントも届いていました〔写真〕。「鉢は飛行機の形で」と、わざわざ特注してくれたのでしょう。生けてある花はオンシジューム──中南米などに生息する、私の大好きな蘭の花の一種です。

みなさん、本当にありがとうございました。

S.Akimoto at 17:18|Permalink

2008年07月07日

古書の街を散策

 
今年秋に刊行予定の航空技術関連書を監修する仕事を受けることになり、学生時代から使用してきた流体力学と空気力学に関する古い解説書が急きょ必要になっています。それで先週末からずっと探しているのですが、どこにも見当たりません。書棚にも、引き出しにも、倉庫にも!


引っ越しなどが重なって、破棄してしまったのでしょうか? なにせ、もうボロボロだったですからね。で、今日は代々木にある某出版社での打ち合せを終えた午後、神田神保町に足を伸ばして古本屋街を暗くなるまで何時間も歩き回りました〔写真〕。

何軒かで必要な古書を購入したあと、新刊本も買う必要があったので、その足で近くの大型書店へ。自動ドアを抜け、書棚と書棚の間に立ったとき、なぜかめまいがしてちょっと息苦しくなった気がしました。蒸し暑い外を歩き疲れたせいだけでなく、どうも新刊本を覆っているカバーの派手な色づかいに、精神的な拒絶反応を起こしたみたいなのです。

書籍カバーのカラフルな色など、最近はどこでも見慣れているはずなのに……。珍しく古本屋街で数時間を過ごした後だったからでしょうか。古本屋に並ぶ地味な装丁の書籍は、どこか気品のようなものがありますからね。それに比べ、新刊本の棚はまるで原色のペンキをぶちまけたよう。どんなに派手に着飾っても、本当に大事なのは中味の面白さなのですが。

「面白い」という言葉の語源は、面──つまり正面が白くなることだと、前に何かで読んだことがありました。手もとの『大辞林』にも「景色などが明るく広々としたところへ出て、目の前がパッと開ける感じ」とあります。白ではもう目立たないので、原色を総動員して読者にアピールしようというのが最近の風潮なのでしょう。めまいもするわけです。

──と、ここまで書いて、自分自身のことに思い当たりました。私の新刊『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』も、カバーは鮮やかなスカイブルー。出版社からは「発売後の出足はなかなか好調です」と報告を受けているのでホッとしていますが、このカバー、購入されていく人たちの目にはどんなふうに映っているのでしょうね。

S.Akimoto at 23:37|Permalink

2008年06月20日

空の旅のエッセイ集

 
新著『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』(発行:NNA、発売:キョーハンブックス)が、全国の書店に並び始めました。「空港と機内サービスとキャビンアテンダントと世界のエアラインの話」という長〜い副題にあるとおり、“空の旅とエアライン”をテーマにしたエッセイ集です。


このブログ『雲の上の書斎から』や運営するAll About『世界のエアライン』などの読者の声に応える形で、これまで各メディア等で発表してきた文章を大幅加筆し、新たに書き下ろしたものを加えて1冊に編みました。

すでにエアライン関係者の方々からは「とても読みやすく、飛行機好きのみならず多くの人が広く楽しめる本ですね」といった嬉しい声も届いています。東京駅近くの八重洲ブックセンターでは、地下1階の地図・旅行関連書の売り場に専用のコーナーを設け、大々的にキャンペーンを展開してくれているそうですよ〔写真〕。今年9月には同書店の8階ギャラリーで著書に関する講演会の開催も予定され、その準備もスタートしました。

出版元であるNNAの編集スタッフたちも「日経各紙やサンデー毎日などの媒体に今後、積極的に広告を打っていきたい」と、PRに一丸となって頑張ってくれています。とにかくこの1冊には、私がこれまでつづってきたエッセイの中で、面白いテーマや反響の大きかった話だけを集めました。本書がたくさんの読者の元に届くことを、心から願っています。

S.Akimoto at 12:15|Permalink

2008年04月09日

出版記念パーティ

 
下の写真。私をはさんで向かって左側がエアバス・ジャパン広報マネージャーの野坂孝博さん、右側がシンガポール航空日本支社広報部長の壬生塚明さんです。昨日、私の新著『エアバスA380まるごと解説』の出版記念パーティが東京・有楽町の外国特派員協会であり、お祝いに駆けつけてくれました。


会を企画してくれたのは、ルフトハンザの広報PRマンとして私とはつきあいの深い東京宣広プラネット代表の伊藤万里夫さん。で、All About『美食の旅(海外)』ガイドの古屋江美子さんが幹事役を引き受けてくれました。10日前に急きょ決まった話なので、どうかなと思っていたのですが、たくさんの方々が顔を見せてくれたのにはちょっとビックリです。

エアライン関係では、ほかにJALニュージーランド航空から。また航空評論家の大先輩やカメラマン、マスコミでは毎日新聞、朝日新聞、共同通信、スポーツニッポンなどの記者仲間も来てくれました。小学館『ラピタ』の副編集長やトラベルビジョンの編集長とも久々に乾杯。そして出版元のソフトバンククリエイティブからもサイエンス・アイ編集部のみなさんや、私も参加するAll Aboutのスタッフ&ガイド仲間たちも大勢集まってくれました。

あまり派手な舞台はちょっと──と最初は遠慮していたのですが、こういうパーティはいいものですね。5月には別の出版社から“空の旅とエアライン”をテーマにしたエッセイ集が刊行になるので、またやってもらおうかな(笑)。たくさんの親しい仲間たちに「おめでとう」って言われて、チヤホヤされるの、けっこう嬉しいし。

S.Akimoto at 10:05|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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