空の旅の資料館

2016年11月02日

翼の王国

 
飛行機に乗ると、座席に着いたとたんにシートポケットから機内誌を取り出し、ページをめくっている人をよく見かけます。近年は外資系エアラインでも日本語版の機内誌をつくり、隔月刊や季刊で発行しているところが増えました。海外のデスティネーションやおすすめのショップなどを特集し、旅行に役立てている人も少なくありません。

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そんななかでも人気の一つが、ANAの機内誌『翼の王国』です。昭和35年に創刊し、発行を重ねるごとに内容も充実。国内や海外各地の文化と自然、人々の暮らしなどを、独自取材と美しいビジュアルで紹介してきました。私の周りでは、自宅で定期購読をしているファンも何人かいます。

その『翼の王国』の表紙絵で親しまれてきた画家の堀越千秋(ほりこしちあき)さんが10月31日、多臓器不全のため拠点にしているマドリードで死去されました。享年67歳。日本とスペインを行き来しながら精力的な作品づくりを続け、つい最近(9月)も東京・麹町で「『翼の王国』の表紙原画展」が開催されていたことを思い起こします。

同原画展は国内で定期的に実施され、私も2010年に銀座の永井画廊で開催された回〔写真〕と、昨年6月に大阪に出張した際に箕面市のギャラリー・アカンサスで開かれていた回に足を運びました。スペインの空と太陽を感じさせる大胆かつ明るい色使いが印象に残り、チャンスがあればまた新作を観てみたいと思っていたので、とても残念です。ご冥福をお祈りいたします。

S.Akimoto at 10:37|Permalink

2016年10月21日

セミナーのお知らせ

 
東京ミッドタウンにあるスルガ銀行の「d-labo(夢研究所)」でこれまで「航空」をテーマに、空の旅の楽しさを知っていただくセミナーを開催してきました。私の回のほか、ゲスト出演で駆けつけた相棒の航空写真家・チャーリィ古庄氏の回も会場は立ち見が出るほどの満員状態。多くの方々に「ぜひまたやってほしい」という言葉をいただき、とても嬉しく思っています。

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そして本日、東京・日本橋のスルガ銀行ANA支店に「Financial Center」がオープンしました。空港カウンターや滑走路をイメージしたフロアなどでデザインを統一し、館内には大小のモデルプレーンも展示してあります。フリーエリアでは旅や航空に関する書籍などが閲覧でき、またイベントスペースとしての広さも東京ミッドタウンの「d-labo」以上。上の写真は、今日の昼にオープニングの現場にお邪魔して撮ってきたものです。

この「Financial Center」のオープンを記念した第1回セミナーを、私が担当することになりました。タイトルは『華麗なるファーストクラスの世界』。カーテンで閉ざされた先では、どんなサービスが行われているのか? 世界の空を旅してきた過去の体験をもとに、さまざまな角度からお話しします。セミナー後半では、ANAのファーストクラス乗務の資格をもつ現役CAをゲストに迎えての私との“本音トーク”も予定しています。

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日時は11月15日(火)の14時〜15時30分。昼間の開催になりますが、電話またはインターネットでお申し込みのうえ、ぜひお越しください。無料です。当日会場でお会いできますこと、楽しみにしています。

S.Akimoto at 15:52|Permalink

2016年04月22日

運動と水分補給

 
2007年7月の新潟県中越沖地震では、避難所で生活する人々の6人に1人が「肺塞栓」の兆候を示していたことが、新潟大と国立病院機構の合同チームの調査で明らかになりました。狭い場所に長時間、同じ姿勢でいることを余儀なくされたことが原因です。同様な症状で苦しむ人たちがいま熊本からも連日報告され、亡くなる人も出ているようです。

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狭い場所で足を動かさずにいると、脚部の奥にある静脈に血栓(血のかたまり)ができることがあります。怖いのは、血栓の一部が血流に乗って肺にとび、肺の血管を閉塞してしまうこと。これが「肺塞栓」で、当初は旅客機のエコノミークラスの旅客から報告されるケースが多かったため「エコノミークラス症候群」の名前で知られるようになりました。

その名前から「ビジネスクラスやファーストクラスなら大丈夫」と油断している人もいますが、上級クラスでも同様な症状で苦しむ例が見られます。飛行機での移動だけではありません。鉄道やバスで旅するときもしかり。長距離バスや長距離列車の乗客のほか、タクシーやトラック運転手にも同じ症例が報告されています。

上のイラストは、エコノミークラス症候群の予防法に関するあるコラムで使用したものです。被災地の方々も、水分の補給と適度な運動を必ず心がけてください。

S.Akimoto at 08:40|Permalink

2016年04月01日

モデルプレーン

 
私は旅をするので飛行機は欠かせぬ乗り物ですが、航空マニアではありません。なのでグッズコレクションなどにも興味はないのですが、それでも仕事柄、いろんな品物が私のもとに集ってきます。今年に入ってからも、レアなモデルプレーンが二つ、わが「雲の上の書斎」にやってきました。

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ひとつは、今年の1月と2月に機内販売されたANAの「R2-D2 JETモデル」です。ボーイング787の1/400スケールで、数量も限定生産。「お一人さま1個しかご購入いただけません」という条件つきの品でした。わりと早い時期に完売してしまったそうです。

もうひとつは、こちらは非売品ですがJAL塗装の「MRJモデル」です。「モデルプレーンの王様」と言われる米国パックミン社製で、1/100の大型スケール。JALは2021年からMRJの受領を開始しますが、実際に運航するのはグループでローカル路線を担当するジェイ・エアになる予定で、機体もジェイ・エア塗装になります。ですので、この「JAPAN AIRLINES」の文字がボディに入った非売品モデルは、貴重な一品になるかもしれません。

両方とも、私の書斎スペースの目立つ場所に飾りました。ANAのスターウォーズジェットに乗って、年内にもヨーロッパへ飛んでみようか。JALのMRJが日本のローカル路線に就航すると、地方への旅がますます楽しくなるだろうな。目の前の二つのモデルプレーンを見ながら、そんな思いを膨らませています。

──お知らせです──
私のBlogは文章主体で、挿入画像は小さいサイズでしか扱ってきませんでした。大きいサイズはfacebookに掲載して連動させてきましたが、本日(4月1日)よりBlog掲載の画像をクリックしても大きなサイズで見られるよう変更しています。ご活用ください。

S.Akimoto at 00:04|Permalink

2016年02月26日

旅客機ムック

 
昨年秋から制作をつづけてきたJTB交通ムック『旅客機と空港のすべて・完全保存版』が、今週発売になりました。2012年2月に出した同名ムックの内容を全面アップデートした最新版です。


2012年版では巻頭でボーイング787とエアバスA380を取り上げましたが、メイン企画も最新機種のレポートに差し替え。昨年10月に取材したフィンエアーのA350XWB搭乗体験記に始まり、MRJの初飛行レポート、天草エアラインがこの2月20日から運航を始めたATR 42-600の解説とカバーストーリィが続きます。

本書で私が執筆したのはそれらカバーストーリィに加え、日本でいま実際に乗れる機種や旅客機メーカーの解説、エアライン各社のクラス別シートやラウンジレポートなど計41ページです。ほかに航空&旅ライターとして現在売り出し中の宮下裕子さんや、グルメや機内食に詳しい古屋江美子さん、エディター兼ライターとして私とは古いつきあいの永田知子さんら強力メンバーが執筆陣に加わりました。旅行・航空アナリストの鳥海高太朗さんの担当ページもあります。そして写真の多くは、相棒の航空写真家、チャーリィ古庄さんが提供してくれています。

ベストセラーとなった『パラダイス山元の飛行機の乗り方』の続編である『同・飛行機のある暮らし』を4月に刊行予定の友人、パラダイス山元さんのインタビューコラムも、好評だった2012年版とはまた違った楽しい内容で掲載されています。いろいろ盛りだくさんの一冊に仕上がりました。「保存版」として、みなさんの書棚にもぜひ加えてください。

S.Akimoto at 10:21|Permalink

2016年01月09日

台湾でワーホリ

 
20代に若返ることができたら、何をしたいですか? 前に雑誌の記者からそんな質問を受けたことがあります。ろくな答えが浮かばず、ちょっと困りました。20代に戻りたいなんて、私は思いません。ライターの仕事は経験と蓄積が大事で、苦労してようやく物書きとしてのベースができたのに、また振り出しに戻るなんてまっぴらだからです。


ただ、一つだけ「やってみたかったなあ」と心に残っているのは、海外で働きながら滞在すること。私がちょうど20代に「ワーキングホリデー制度」というのが日本といくつかの国の間でスタートし、チャンスがあればとずっと考えていました。短期の旅行ではなく、長期にわたって海外で暮らすという経験は、やっぱり若いうちにやっておいたほうがいい。私はそう思います。いまなら10カ国以上から滞在国を選べますし、海外の初心者なら、身近な台湾あたりがおすすめです。治安がよくて親日的な人も多いことから、若い人たちに「海外へひとり旅に出るならまずは台湾で練習を」とアドバイスしてきました。

昨年12月に、イカロス出版から『台湾・香港 de ワーキングホリデー』というガイド本が発売になりました。台湾と香港の2つのパートに分けて、ビザの申請方法や出発前後のやるべきこと、滞在中の便利情報などをきめ細かく紹介しています。そのうちの台湾のほうを書いたのが、私の仕事仲間である旅ライターの保谷早優怜さん。台湾での留学経験もあり、時間を見つけては自分で何度も海をわたっていく彼女は、台湾に関してはプロ中のプロです。

2010年11月に羽田が再国際化して32年ぶりに海外への定期便が飛び始めたときに、保谷さんから「台湾がぐっと近くなるからチャイナエアラインの初便で日帰り取材に行こうよ」と誘われました。日帰りで、何ができるんだろう? 疑問に思いながらしぶしぶついて行ったのを思い出します。そして「プロの案内があれば、たった一日でこんなに濃い体験ができるんだ!」と感動したことは、5年経ったいまも忘れません。そんな保谷さんがエスコートする“台湾ワーホリ体験”──海外生活に興味のある若い人は、ぜひ手に取ってみてください。

S.Akimoto at 23:46|Permalink

2015年12月18日

韓国で翻訳出版

 
報告です。今年7月に刊行以来、多くの読者のみなさんにご好評いただいてきた拙著『これだけは知りたい旅客機の疑問100』。私にとっては“疑問シリーズ”の集大成であり、思い入れも深い同書が、このたび韓国で翻訳出版されることになりました。


航空をテーマにした著書は、監修本も含めるとすでに20冊近くになりす。そのいくつかがこれまで台湾・中国で翻訳出版されてきましたが、韓国の書店に並ぶのは2014年11月の『エアバスA380まるごと解説』(写真奥)に続いて2冊目。ソウル在住の親しい韓国人記者や編集者たちも、とても喜んでくれていると思います。

エアバスA380については、シンガポール航空によるデビューフライトを取材し、2008年3月に世界で最初に本を書きました。発売されると、シンガポールの書店にも置かれ、日本語の本であるにもかかわらず買ってくれた現地のシンガポール航空スタッフたちも少なくありません。当時は私がシンガポールを取材で訪れると、空港の到着ゲートで私の本を持って待ちかまえる彼らから「表紙にサインを」とマジックペンを差し出されたのを昨日のことのように思い出します。「表紙に!」と、半信半疑で言われたとおりにしましたが、本当によかったのでしょうか(笑)。

私は日本語しか書けません。しかし心を込めてつくった本が、いつの間にかひとり歩きして、海の向こうで暮らすさまざまな人たちの手にわたるというのはとても嬉しいこと。文章を書いて思いを伝える仕事に就いてよかったな、と思える瞬間です。これからも、まだまだ頑張らなくては。

S.Akimoto at 17:15|Permalink

2015年11月25日

飛行機はどこを飛ぶ?

 
富士山を思い浮かべてください、と言われたら、みなさんはどんなな姿を心に描きますか? 多くの人は、平地から見上げた台形の富士山を思うかも知れません。しかし私の頭に浮かぶのは、上空から見下ろした円すいの形。機窓から見える、地球から突き出たような姿は迫力満点で、広いすそ野から頂(いただき)のクレーターへといたる山景は生命力にあふれ、いちど見たら忘れられません。


実業之日本社から発売になった新書『飛行機はどこを飛ぶ? 航空路・空港の不思議と謎』の「まえがき」で、私はそんなメッセージを寄せました。タイトルにもあるように、本書は飛行機が飛ぶルート──「航空路」にテーマを絞って書いたものです。

飛行機に乗る楽しみのひとつは、地上の生活では味わえない、機窓からの眺めです。日本は周囲を海に囲まれている一方、国土の7割以上が山地。美しい湾や山脈が多く、上空からの景色は何回見ても飽きることがありません。また同じ路線なのに、日によって見える景色が違うこともあります。空港に到着するときには、まっすぐ滑走路へ向かえば早そうなのに、思いのほか大きく旋回してアプローチするケースにも何度も遭遇しました。これはいったい、なぜなのでしょうか?

航空をテーマにした本はいろいろあるなかで、本書は航空路や空港にまつわる不思議や謎をさまざまな角度からやさしく解説し、異色の一冊に仕上がりました。空港のラウンジで、離陸前の機内で、窓の外に広がる景色を研究してから旅を始めてみてください。これまでとは違った楽しみがフライトに加わることを願っています。

S.Akimoto at 00:05|Permalink

2015年07月02日

間もなく発売です

 
今年に入って取り組んできたサイエンス・アイ新書の新刊『これだけは知りたい旅客機の疑問100』は、カバーデザインも決まり、今月半ばに全国の書店で発売になります〔写真〕。ネット書店ではひと足先に予約の受付も始まりました。7月最初のBlogは、そのお知らせを少々──。


私がサイエンス・アイ新書で『旅客機の疑問』シリーズの刊行をスタートしたのは2007年9月です。おかげさまで多くの方々に支持されて版を重ね、その後は続編や姉妹編の『空港の疑問』『LCCの疑問』なども形にすることができました。ですが、初出から8年が過ぎたいま、航空の世界はずいぶんと様変わりしています。たとえば、従来のアルミ合金に代えて炭素繊維複合材でボディを構成したボーイング787が2011年秋にデビュー。ライバルのエアバスは“空飛ぶホテル”の異名をもつ総2階建て機A380をひと足先に就航させています。その超大型機に対向するためボーイングが新型ジャンボ747-8インターコンチネンタルを世に送り出すと、エアバスは787を意識した次世代機A350XWBを完成させました。

機種だけではありません。雲の上で過ごす時間そのものも大きく変化しています。A380のデビュー当時は、総2階建てのゆとりあるスペースを生かした個室型のファーストクラスが登場し、話題になりました。そんなゴージャスなシートを、現在はビジネスクラスにも搭載するエアラインが現れ、一般の人たちの手にも届きはじめています。

本書は、これまでお届けしてきた『旅客機の疑問』シリーズのいわば“集大成”です。最新の機種やテクノロジーに加え、空港や機内でふと頭をよぎる100の疑問を厳選。やさしく、わかりやすく、そして何よりも楽しく解説しました。初心者の方々にも立体的に理解していただけるよう、私の取材パートナーである航空写真家・チャーリィ古庄氏が撮影したたくさんの美しい写真を項目ごとに配置しています。空港の書店などで見かけたら、ぜひ本書といっしょに旅に出かけてみてください。

S.Akimoto at 00:28|Permalink

2015年06月18日

船と飛行機と鉄道と

 
学研パブリッシングから今週、『ちょっと豪華な乗り物の旅』というムックが発売になりました。“大人のたしなみシリーズ”の最新刊で、船と飛行機と鉄道の旅が1冊に凝縮されています。私は「第2部・エアラインの旅」で巻頭言の2ページと、日本の国際化が進展しつつあった当時を回顧する「古き良き時代の空の旅」というエッセイを寄せました。


飛行機の旅はもちろん、第3部で取り上げている「鉄道の旅」も楽しいですが、本書をめくってみてぐっと興味を引かれるのが第1部で紹介されている「クルーズ船の旅」。その導入部では、友人である『クルーズ』誌編集長の宮崎由貴子さんがインタビューに答えています。

「見知らぬ街へ、海から近づいていく体験は言葉にならないほどの旅情がかき立てられるでしょう。遥か昔の冒険者たちも、こんなワクワクする感覚を味わったのではないかと思うこともあるほど。ベニスのように、船で訪れるのが正統的だろうと思わせる街もあります。入港の様子を眺めていると、自分も歴史の流れのなかに身を置いていることを実感する気持ちが湧いてくるのです」

季刊『航空旅行』誌の取材で私が1週間のカリブ海クルーズを体験したのは、もう3年前になります。宮崎さんの協力やアドバイスのおかげで実現した取材で、船旅の楽しさと醍醐味を知りました。次はエーゲ海クルーズを、と目論んでいるのですが、まだ希望は叶っていません。ベニスを出港して、スペインの港町バルセロナを目指す──いつかそんな旅に出たいと思っています。

S.Akimoto at 10:43|Permalink

2015年06月12日

雲竹雄三って、誰?

 
日本からフランス・パリに向かう飛行機に乗り込もうとしている人たちに、時代遅れのトレンチコートを着た怪しい男がいきなり声をかけます──「知ってるか? 日本に空港は現在97ヵ所!」。その人物の名は、雲竹雄三。この物語の主人公です。乗客たちにいちいちちょっかいを出してはエアラインに関する蘊蓄を披露する彼とともに、パリへのフライトが始まりました。


私が原作(監修)のマンガ『うんちくエアライン』(KADOKAWA/メディアファクトリー)が本日発売になりました。主人公といっしょに空の珍道中を繰り広げながら、エアラインや航空の楽しい世界を知っていただける、ちょっとユニークは1冊です。作画の担当は、若手の平尾ナヲキさん。『シャカリキ!』や『昴』などの代表作がある漫画家・曽田正人さんのアシスタントを経て、自身の作品づくりを続けています。1冊の本にする、というのは今回が初めての経験だったそうですが、とても頑張ってくれました。

雲竹雄三(うんちく・ゆうぞう)という主人公の名前は、もちろん私がつけたわけではありません。「マンガ・うんちくシリーズ」のいわばレギュラーで、いろんな物語に顔を出します。「航空」については彼もまだ完全にはわかっていない部分があり、自分でも驚いたり発見したりしながらの旅なので、そういう意味でも読者にやさしく伝わる入門書になりました。

7月半ばには、サイエンス・アイ新書(ソフトバンククリエイティブ)から久々に新刊『これだけは知りたい旅客機の疑問100』も出ます。現在、第2校のゲラ校正が進行中です。カバーデザインも間もなく決定し、通販サイトに画像がアップされると編集部より連絡が入りました。こちらはより広く深く「旅客機の世界」を解説していますので、併せてご一読いただければと思います。

S.Akimoto at 10:52|Permalink

2015年05月02日

初飛行から10年

 
そうか、あれからもう10年! 今週の火曜日(4月27日)にエアバスから配信されたニュースリリースを目にして、感慨にひたりました。「総2階建て機A380が初飛行から10周年を迎えた」というのがその内容です。


A380について私が興味をもち、取材を続けてきたのは、開発当初から「この画期的な旅客機は空の旅を根底から変えてしまうかも」という思いがあったからです。初飛行から2年半後の2007年秋には1号機がシンガポール航空に納入され、同年10月25日にシンガポール/シドニー線でデビュー。そのフライトにも立ち会い、そして5カ月後の2008年3月には世界で最初に「A380」をテーマにした著書を上梓しました。

もう7年以上も前に書いた本なので、日本の読者にはさすがに情報も古くなっていますが、中国語や韓国語にも翻訳されてアジアではいまも読者が増えつづけています。私のfacebookに先日、台湾の人からの友だち申請があり、こんなメッセージが添えられていました。「本を読んでとても興味をもちました。飛行機のことにも、著者である秋本さん自身にも」と。

書いた作品がひとり歩きして、遠く離れたところにいる人たちの手に届く──嬉しいことです。いま、2冊の新しい本の執筆に取り組んでいるのですが、早く脱稿して書店に並べないと。頑張ろ。

S.Akimoto at 19:16|Permalink

2015年04月11日

航空セミナー第2弾

 
3月12日に六本木ミッドタウンタワー7階のイベントスペース「d-labo」で開催した私のトークセミナーのレポートが同サイトにアップされました。当日はせっかく申し込んでいただきながら、急な仕事などで出席できなかった方も多かったと主催者側から報告を受けています。レポートは2時間おしゃべりしたうちの一部を再現したものですが、お越しになれたかった方はこちらをご覧ください。


それでも当日はたくさんの人にお集まりいただき、d-laboスタッフも「セミナーを始めて以来の大入り・盛況だった」と話していました。“空の旅”に興味をお持ちの方がこれほど多いのかと、登壇した私自身も驚いています。セミナーではANAから現役の客室乗務員である広報部の山本直子さんにゲストで登場していただくと告知したことも、少なからず影響があったのかも知れません。

さて、その盛況を受けて、d-laboからは「今後も“航空”をテーマにしたセミナーは継続して開催していきたい」と要望が届きました。もちろん、私も二つ返事で承諾しています。そしてまずは、私の相棒である航空写真家のチャーリィ古庄氏が「第2弾」を受け持ってくれることになりました。2015年5月21日(木)の開催で、テーマは「写真で見る世界のびっくり空港&おもしろエアライン」。詳細はこちらです。

興味のある方は、どうぞ早めにお申し込みください。私は5月の連休明けは出張がつづき、しばらく留守にしますが、セミナー開催の前日には戻る予定。ですので当日は、私も会場に応援に駆けつけたいと思っています。

S.Akimoto at 18:18|Permalink

2015年03月11日

YS-11の深夜便

 
去年もいまごろの時期がそうだったように、今月と来月に発売になる週刊誌と月刊誌で「航空特集」や「エアライン特集」が組まれ、その執筆に追われています。客室乗務員の世界の話を書いたかと思うと、次のテーマはスカイマークの動向と私自身の見解について。今朝はMRJに関するの4ページの記事を仕上げました。あ、その前には懐かしい純国産プロペラ機YS-11の歴史についても〔写真は、2006年にYS-11が退役するときの日本エアコミューターの特別塗装機〕。


こういくつも仕事が重なると、頭を切り替えながらの作業になり、ちょっと大変です。ひとつのテーマで執筆が始まるとついついその世界にのめり込んでしまって。YS-11について書いているときは、私は「その時代」の人になり切っていました。まあ、それがモノを書くことの楽しさでもあるのですが。

YS-11はかつて、札幌や大阪、福岡を深夜便で飛んでいたのをご存知ですか? いまだと騒音問題で深夜の運航などまず認められませんが、当時はプロペラ便として特別に許可され、多いときは夜中に毎日5往復くらい飛んでいた時期があります。昨日書き終えた記事には「急な出張でよく利用し、深夜の大阪便では忙しい芸能人にときどき会いました」という、当時の日本の高度成長期を支えた企業戦士のコメントなども盛り込みました。

週刊誌と月刊誌の特集企画に寄稿する仕事は、今日でとりあえずは一段落です。明日(12日・木)の夜は六本木ミッドタウンタワーでのトークセミナーがあるので、また頭を切り替えておかないといけません。「定員をはるかに超える申し込みがあった」と主催者側から報告が入りました。どんな人たちが来てくれるのか──私も楽しみです。

S.Akimoto at 18:28|Permalink

2015年03月08日

空港図書館

 
空港へは出発のどれくらい前に到着するか? と聞かれたとき、以前は「ぎりぎりに」と答えるのが旅慣れた人だとされてきました。ですがそれは、空港に早く到着しても何もすることのなかった時代の話。最近はショップやレストランなどの施設を充実させ、飛行機に乗らなくても「行くと楽しい場所」を目指す空港が少なくありません。


大都市の大型空港だけでなく、ローカルな空港でも同様な取り組みが始まりました。その一例が、2週間前に行った熊本県天草の天草空港です。今年の2月5日、同空港のロビーフロアの一角に「空港図書館」がオープン。天草産の木でつくられた温かみのある陳列棚に飛行機や天草に関する本が並び、出発までの待ち時間などに自由に閲覧できるようになっています。

私も先日訪れた際に、サイエンス・アイ新書の『疑問50』シリーズや『まるごと解説』シリーズなど著書を数点寄贈させていただいたのですが、帰京してから「そうだ、図書館にもっとふさわし本がある」と思い立って追加で送ったのが『飛ぶしくみ大研究』と『空港の大研究』の2冊。いずれも学校や図書館向けにつくった大型本で、天草エアラインの営業部長、川崎茂雄さんから「さっそく陳列しました。お父さんを出迎えに空港に来たお子さんなどが手にとってくれています」と嬉しい報告を受けています。

川崎さんからの報告の最後には「貸し出しはできないのですが、たまに本がなくなります。でも、数日するとちゃんと元の棚に戻っているんですよ」と、微笑ましい一文が添えられていました。

S.Akimoto at 22:54|Permalink

2015年02月06日

六本木でセミナー

 
東京・六本木のミッドタウンタワー7階に「d-labo」というイベントスペースがあります。日本語に直すと「夢・研究所」で、これはスルガ銀行が2007年3月から運営しているもの。六本木ミッドタウンのほか二子玉川や湘南など3カ所にスペースを設け、これまで週に2、3回のペースでさまざまな分野の専門家たちを招いての講演やセミナーを開催してきました。


これまで実施してきたイベントはトータルで約400回。カルチャーから趣味、政治や経済までテーマもいろいろです(過去のイベントや今後予定しているセミナーはこちらで)。今回、そのひとつとして「旅」をテーマに、私がセミナーを担当することになりました。主催者側と話しあって決めたタイトルは「もっともっと“空の旅”を楽しもう」。詳細は以下です。

■日時:2015年3月12日(木) 19:00〜21:00
■定員:80名 ※申し込み先着順
■会場:六本木ミッドタウンタワー7階「d-labo」
■備考:参加費無料

サブタイトルには「客室乗務員たちが演出する雲の上の多彩なドラマ」と付記しました。今回は心からのもてなしで機上の時間を演出してくれる客室乗務員の仕事なども含めて、いろいろお話しできればと思っています。私に与えられた時間は2時間ありますので、セミナー途中ではANAの現役客室乗務員をスペシャルゲストに迎えて2月から着用を開始した新しい制服を披露するほか、彼女との本音トークもお届けする予定。ぜひふるってご参加ください。

S.Akimoto at 10:00|Permalink

2015年01月15日

仰天の世界紀行

 
航空機の進化で、かつては実現しえなかった長距離路線が開設される時代になりました。ですが、ロングフライトだけが“空の旅”ではありません。世界には、フライト時間がわずか1分という超短距離路線も! そんな話が、先週発売になった『ビックリ飛行機でゆく世界紀行』(イカロス出版)の冒頭に出てきます。


著者は、航空写真家のチャーリィ古庄氏。彼は日本から何日もかけて、フライトを何回も乗り継いで、英国のオークニー諸島という聞いたこともない島を目指しました。前述した、飛行時間が1分という世界最短の定期路線に乗る──それだけのために、です。そんな珍道中ばかりを集めた本書は、読みはじめると面白くて止まりません。止まらないのは著者も同じで、彼は「まえがき」で「重度の三大疾病に冒されている」と告白しています。その三代疾病とは、依頼されてもいないのに飛行機の写真を撮りに出かける“撮りインフルエンザ”と、飛行機に乗ってばかりいる“乗りウイルス”と、機体番号を集める“レジおたく菌”と──。

私は、年末から続いていた執筆作業をようやく終え、チャーリィ夫妻と一昨日、東京・丸の内のイタリアンで新年会を開きました。彼が引率役で昨年秋に実施した「エミレーツ航空でゆくドバイ/ブロガーツアー」に参加させてもらった私の子分も交えて。チャーリィはその席で、新刊書を私にプレゼントしてくれました。写真にもあるように、私の書棚には彼の本がどんどん増えていきます。

本を手渡すときにチャーリィは私たち二人を見ながら「在庫が1冊しか手もとになくて」と恐縮するので、私は子分に「キミは自分で買いなさい」と言ったら、彼女からすかさず「私はもう買って、読み終えました」と返ってきました。え、えらいなあ。その発言にはチャーリィ夫妻も感激した様子。私も自分でお金を払って買えるように、ちゃんと働かないと。

S.Akimoto at 12:44|Permalink

2014年12月05日

業界のナイショ話

 
この話はヒミツにしておこう。これも他言は控えないと──。世界を飛び歩いてフライトの現場の人たちと交流を持ったり、国内外のエアラインの本社や支社を訪ねて関係者たちにインタビューしていると、いろんな情報が私の頭の中にストックされます。ですが、面白いネタに限って、書いたりしゃべったりできないケースが少なくありません。暴露してしまうと、それを話してくれた人に迷惑がかかることがあるからです。


なわけで、本や雑誌、Web媒体で発表する文章は、私の知っていることの一部でしかありません。その「言えない部分」を一冊の本にまとめれば、面白くてベストセラーになるかもしれないのになあ。以前はそんなことも空想しました。だったら、この世界を引退する直前に「エアライン暴露本」を出して大儲けし、あとは悠々自適に暮らそうか──などと。

じつは最近、かつては「言えなかったこと」を、どんどん書いたりしゃべったりし始めています。物書きとして私が最も大切にすべきは、ウラ話を教えてくれた情報源よりも交流あるエアライン関係者よりも、まずはやっぱり読者です。その読者に、これからは面白い話を誰にも遠慮なく提供していこうと決めました。そのことでエアライン関係者に嫌われ、出入り禁止になっても、揺るぎない基盤もできましたしね。年齢的にも、もういいや、何でも言っちゃえ──という気持ちです(笑)。

さて、先日facebookでもお知らせしたように、名古屋の中日文化センターで2015年1月から『もっと知りたい旅客機の世界 〜空の旅の楽しみ方〜』と題する講座を受け持つことになりました。3カ月(月1回)の講座で、ここでもいままでどこにも書いていない、誰にも話していない「航空業界のナイショ話」をふんだんい披露するつもりです。中日文化センターの関係者の話では「11月27日に受付を開始した直後から多くの申し込みをいただいております」とのこと。もちろん、まだまだ席には余裕があるそうです。名古屋地区での開催という場所の制約はありますが、時間の都合のつく方、また遠くからでも大丈夫という方は、ぜひぜひ起こしください。詳細はホームページで。

S.Akimoto at 14:44|Permalink

2014年11月24日

“空の歌”は名曲揃い

 
お昼の12時15分からスタートしたNHK・FMラジオの特番『今日は一日“SORAソング”三昧、ヒコーキ・ラジオ/NHK002便』──順調に進行しています。ゲストのココリコ・遠藤章造さんとのトークを終え、入れ替わりにクリス松村さんが登場したところで、私はしばしの休憩に入りました。控室でのんびりしながら、いまこのBlogを書いています。ソラシドエアから借りたパイロットとCAの制服を着ているのは、司会の和田光太郎さんとアシスタントの渕上彩夏さん。


前回のBlogでも書きましたが、2012年9月に『NHK001便』を羽田空港の特設スタジオから公開生放送しました。司会の宮崎放送アナウンサー、和田光太郎さんとは2年ぶりの再会です。『001便』を終えたあと、和田さんは「必ず002便を飛ばしましょう。次は2時間とかではなく、丸一日でもやりたい」と言っていました。まさかそれが実現するなんて──私もびっくりです。

オープニングでかかった曲、バリー・ホワイト&ラヴ・アンリミテッド・オーケストラの『Love's Theme(愛のテーマ)』は、いいですね。JALキャセイパシフィック航空のCMで使われたこの曲を聴くと、海外に憧れていた1970年代当時に引き戻されます。今日のテーマは「SORA ソング」ですが、空をテーマにした曲には名作が少なくありません。番組ではまだまだリクエストを受け付けているようですので、みなさんもぜひ!

このあと、18時50分頃からニュース&天気予報に続いて、番組が再開する19時20分頃から私もまたスタジオに戻ります。22時45分の終了まで、楽しい音楽とともに、くつろぎながら聴いてくださいね。

S.Akimoto at 16:31|Permalink

2014年11月21日

NHK002便

 
明日からまた3連休ですが、今日はその最終日(11月24日)に放送されるラジオ番組の紹介です。NHK・FMラジオでは祝日や日曜を中心に、年に何回か『今日は一日、○○三昧』という特番を組んできました。その「○○」に入るのは、たとえば「アニメソング」「戦後歌謡」「ハードロック」など。毎回、お昼から夜まで延々10時間半にわたって、リスナーからのその日のテーマに合ったリクエスト曲を流し、ゲストとのトークなども交えながら一日をたっぷり堪能してもらおうという番組です。


11月24日(月・祝)にもこの特番が企画されました。今回のテーマは「SORAソング」で、私も「総合解説」という立場で番組をお手伝いします。サブタイトルに「ヒコーキ・ラジオ/NHK002便」とありますが、じつは2012年9月にラジオ第一で羽田空港の特設スタジオから2時間の生特番「ヒコーキ・ラジオ/NHK001便」を放送。その第1回に引き続き司会を務めるNHK宮崎放送局アナウンサーの和田光太郎さんは「あのときも番組開始前から飛行機や空港にちなんだ多くのリクエスト曲が寄せられ、リスナーのみなさんから『早く002便を』という要望が届いていた」と話します。

放送時間は「001便」の5倍以上に拡大し、昼の12時15分から夜10時45分までという長丁場。ヒコーキ好きで知られるクリス松村さんやココリコの遠藤章造さん、スタジオジブリのアニメ映画『紅の豚』で主人公マルコ・パゴットの声を演じた森山周一郎さん、映画『ハッピーフライト』監督・矢口史靖さんなどの多彩なゲストが音楽の合間に入れ替わりで登場します。私のヒコーキ仲間であるマンボミュージシャンのパラダイス山元さんもまた来てくれることになりました。

私の出演はどこで? と思っていたら、番組ディレクターから「秋本さんは総合解説なので、ずっといてもらいます」と言われ、一瞬絶句! とにかく長いので、みなさんにも「ずっと聴いててくださいね」とは言いません。自宅でちょっとくつろいでいる時間とか、クルマを運転する時間などがあったら、ラジオをONにしてみていただければと思います。詳細は番組ホームページでどうぞ。

S.Akimoto at 16:35|Permalink

2014年11月12日

飛行機のある風景

 
今日は午前中に新宿で雑誌のインタビューを受けたあと、お昼は四谷に移動してWeb媒体の編集者らとランチ・ミーティング。昼食をともにしながら新企画立ち上げに向けた話し合いを進め、終了後は夕方まで少し時間が空いたので、そのまま池袋へ足を向けました。向かった先は東京芸術劇場です。いつもの“あいつ”に会うために。


東京芸術劇場といっても、オーケストラの指揮者とか有名な舞台俳優を訪ねたわけではありません。有名は有名でも、私が会いにいったのは、エアライン取材の相棒である航空写真家・チャーリィ古庄氏。彼の指導・監修によるヒコーキ写真展が、今日から同劇場の地下1階ギャラリーで始まりました。

写真展のタイトルは『飛行機のある風景』です。私が常々言っていることですが、一般の人たちが撮るヒコーキ写真は、空をバックにしたものが少なくありません。飛んでいる旅客機を地上から撮るため、どうしても構図が似てきてしまいます。その点、古庄氏は、旅客機の背景にその国・その街の風景を切り取る写真を得意としてきました。彼の写真には、だから旅情をそそられるのです。

今日からの写真展で披露されているのは、そんな古庄氏がEOS学園の航空写真教室で指導した受講生たちの腕によりをかけた作品群です〔写真=左から2番目が古庄氏〕。被写体となった機種は「4発機」限定で、日本国内のほかフランス、アメリカ、香港などで撮影され、どれも見応えのある力作ばかりでした。同写真展は東京芸術劇場の地下1階ギャラリー「アトリエウエスト」で、16日(日)まで開催中です。

S.Akimoto at 20:52|Permalink

2014年11月01日

著書が韓国で発売に

 
お知らせしましたように、季刊『航空旅行』秋号(Vol.11)が今週発売になりました。すでに多くの方々から感想などをいただいています。けれど、その余韻に浸っている時間は私にはありません。次号(2015年冬号=Vol.12)の取材が早くもスタートしました。


発売中の秋号でも予告しているとおり、次号の特集は「最高の乗り心地、エアバスA380の旅」です。最初に旅の目的地を決め、そこに行くために必要なエアラインを選ぶ。それがこれまでの一般的な旅のプランニングの方法でした。しかし2007年10月にA380が就航して以降は、まず「この飛行機に乗りたい」という思いが先にきて、その就航地の中から旅のプランを決める──そんなスタイルが私の中で定着しつつあります。総2階建て機A380に、私と同じように魅力を感じている人は少なくありません。冬号ではこの豪華旅客機を使って、世界各地を目指します。

さて、報告です。私の著書のひとつ──『エアバスA380まるごと解説』が韓国語に翻訳されました。すでに台湾では同書や『ボーイング787まるほご解説』のほか『旅客機の疑問50』シリーズなどの中国語版が販売されていますが、韓国で私の著書が発売になるのは初めて。これを機に、韓国でも多くの人たちに旅客機の華麗で奥深い世界の魅力を知っていただければと願っています。

出版社から届いた翻訳書は、当然ながらどのページをめくってもハングル文字だらけ。私の名前までハングルで書かれ、これが本当に私の本だという実感が持てません。過去の仕事の成果がひとり歩きして世界の人たちの手に届くというのは、もちろん嬉しいことですが。ささやかですが、印税も入ってきますしね(笑)。

S.Akimoto at 13:50|Permalink

2014年10月29日

空の上で過ごす休日

 
お待たせしました。季刊『航空旅行』秋号(Vol.11)が、いよいよ発売になります。今日のBlogのタイトルは、そのまま秋号のメイン特集タイトル。「リゾート」をテーマに、そこにアクセスするための各社のフライトと現地の旅のレポートが巻頭に集まりました。


最初にJALの成田/クアラルンプール線を中心にした取材報告がドドーッとあって、そのあとに外資系エアラインでのフライト&旅ルポが続きます。今号では、私はターキッシュエアラインズ(2014年2月より「トルコ航空」から社名変更)で行くイスタンブール&カッパドキアの旅と、アエロメヒコ航空でゆくメキシコシティの旅の取材・執筆を担当。いずれもぜひご一読いただきたいですが、もうひとつオススメなのがフィリピン航空で行くリゾートアイランドのレポートです。

フィリピンの取材は、本誌の“美食ハンター”としてお馴染みの江藤詩文さんが担当しました。江藤さん独特の語り口調が読んでいて楽しい。今回の特集の中でも異質のレポートに仕上がっています。

詳しい内容は、ここでは書きません。明日30日から全国書店に並びますので、ぜひ手に取ってご覧ください。次の旅行は絶対にリゾートへ──そんな気分が高まること請け合いです。

S.Akimoto at 17:39|Permalink

2014年08月10日

空の“虫取り”名人

 
お盆ウィークが始まりました。親とともに地方に帰省する子供たちは、虫取り網を手に、自然の中を駆けずりまわるのを楽しみにしているかも知れません。私の小学生の頃は、つかまえたカブトムシやクワガタを昆虫標本にして夏休みの自由研究として提出する同級生も少なくありませんでした。


そんな虫取りに夢中になった子供たちも、小学校高学年や中学生になると次第に熱は冷めるようですが、なかには大人になっても「虫の追っかけ」をやめられない人がいます。その一人が、私の相棒である航空写真家のチャーリィ古庄氏。彼は虫取り網を“カメラ”に持ち替え、カブトムシやクワガタではなく“ヒコーキ”に狙いを定めて、世界を駆け回ってきました。そうして集めた成果が、先日発売になった彼の新しいムック──『世界の旅客機・捕獲標本』に凝縮されています。

これは古庄氏が日本やアジア、中東、ヨーロッパ、北米、中南米、オセアニア、アフリカなど世界各地で「捕獲」した約600種類の旅客機のデザイン(マーキング)を、まさに「標本」の形で写真と文章で紹介している一冊です。「国旗」「鳥」「動物」「花」などのモチーフごとにカテゴリ分けされ、デザインブックとして眺めていても楽しい。彼の数ある著作の中でも、きっと代表作の一つに加わるでしょう。「出版を記念して8月13日(水)の13時からセントレア(中部国際空港)の4階イベントプラザでサイン会を開催します。時間があれば、ぜひ来てください」と彼は言っていました。お近くにお住まいの方は、ぜひ!

さて、古庄氏とはお盆開けに、久々にいっしょに米国の2都市に向かいます。いくつかの取材ミッションを携えて。もちろん合間には“自由時間”もとれる予定で、私は相変わらずダウンタウンに繰り出すのだと思いますが、彼はきっと私から離れて現地の空港へ向かうのだろうな。大きな網(望遠レンズ)を抱え、珍しい虫(機種)を追いかけに。

S.Akimoto at 01:18|Permalink

2014年05月07日

空港の舞台裏

 
成田や羽田、中部、関空などに代表される国際空港には、国内便を利用するときには必要のない機関がいくつかあります。身近な例でいうと、出入国審査(イミグレーション)や税関、検疫など。そこではどんな人たちが、何を目的にどう活躍しているのでしょうか?


雑誌『男の隠れ家』6月号が発売になっています。今号は1年ぶりのエアライン特集で、テーマは「空港の舞台裏に迫る!」。このところ、新しいシートや豪華なサービスを紹介する特集がいくつかの雑誌で続きましたが、『男の隠れ家』はとてもユニークかつ重要な点にスポットを当てました。成田空港とJALの完全協力のもと、空の旅を陰で支える人と仕事を紹介しています。

詳細は本誌をご覧いただければと思いますが、私はこの特集の巻頭エッセイとして空港で活躍する「公務員」について書きました。題して「空の玄関口で日本を守る」。冒頭で触れた入国審査官、税関職員、検疫官の三つの職種を取り上げています。

今年のゴールデンウィークも、昨日で終了しました。旅や飛行機のファンである読者のみなさんの中には、海外へ出た人も多いでしょう。大勢の利用者でごった返した空港では、それらの職種に就く公務員の人たちが、必死で汗を流していたはず。不法入国者を、密輸品を、病原菌を空の玄関口で食い止める彼らは、まさに日本という国そのものを守っているといっていいかも知れません。

S.Akimoto at 14:24|Permalink

2014年04月28日

“別館”をオープン

 
2006年の誕生日(4月20日)に書き始めたこのBlog『雲の上の書斎から』も、先週から早9年目に入りました。更新は原則として3日に1回。海外へ出たときはできるだけ毎日、現地から報告を書く──というのが自分に課した約束事です。8年間、よく続けてきたなあと、いま改めて感慨にひたっています。


ここまで続けることができたのは、やっぱり読者の力でしょう。コメント欄は理由があって何年か前に外してしまいましたが、毎回大勢の人たちに読んでいただいていることは伝わってきます。旅行ファンや航空ファンはもちろん、読者にはエラライン関係者やマスコミの人たちも少なくありません。原稿の執筆依頼なども最初の一報は「Contact」というBlogの窓口から届くことがほとんどで、編集者から「文章はブログのようなタッチでお願いします」と注文されたことも何度もありました。

さて、私がメインで取り組んでいる媒体の一つ、季刊『航空旅行』の春号(Vol.9)が明後日に発売になります。今号はANAの大特集で、私は巻頭のレポートを書いていますが、それ以外にもカンタス航空で行くシドニーの旅のレポート、そして新しい連載もスタートしました。

連載タイトルは『雲の上の書斎から ANNEX』です〔写真〕。つまりはBlogの“別館”で、このタイトルも編集部の強い意向で実現しました。「何でも好きに書いてください」という注文なので、好きに書きます。いままで誰も書いたことがない、とっておきの体験談を中心に。第1回目の「オイルマネー長者の求愛」は、ドバイからエチオピアのアジスアベバへ向かう機内が舞台です。ぜひ読んでみてください。

S.Akimoto at 23:31|Permalink

2014年03月27日

泣くために旅に出よう

 
オーストラリアのシドニーを歩いています。取材用バッグには、私と親しいトラベルジャーナリストの寺田直子さんが刊行した『泣くために旅に出よう──涙旅(るいたび)のススメ』という旅行記を忍ばせて。いまスケジュールに少し空きができたので、オペラハウスに近いハーバー沿いのカフェでしばらく読書タイムをとるにしました。


ユニークなタイトルの本ですが、寺田さんは「はじめに」のところで、脳生理学者の有田秀穂医師が言う「情動の涙」について触れています。情動の涙──つまり感情を大きくゆさぶられるような経験をして涙を流す行為は、日頃の不安や混乱、怒りから自身を解放してくれるのだとか。たしかに、思い切り泣いたあとはスッキリと心が軽くなります。旅をしていると、人の優しさに出会って感動したり思わぬ失敗をしたり、泣きたくなるシーンに遭遇することが少なくありません。だから、と寺田さんは呼びかけます「日常生活で我慢し、押し殺していたストレスを発散するために、旅に出よう。たくさん涙を流してイヤなことをリセットし、また前を向いて新しい一歩を踏み出そう」と。そうして寺田さん自身が実践してきた長年の「涙旅」の中から、計24のドラマが本書で紹介されています。

30分ほど読み進め、いまちょうどオーストラリアのシドニー編にさしかかっています。ここまですでに、7つの国の7つの都市での物語を読み終えました。異国の地で、別の国の逸話に浸るというのもちょっぴり不思議な気持ちです。

時計を見ると、今回の取材に同行している写真家との待ち合わせの時間まで、あと20分。もう少し読んで、寺田さんの「涙旅」をさらに3都市くらい体験してから、シドニーの街歩きを再開したいと思います。

S.Akimoto at 21:43|Permalink

2014年03月10日

週刊ダイヤモンド

 
旅行が嫌いという人は、まずいません。旅をするには必ず移動がともないますが、とくに海外に出るときに欠かせないのがエアラインです。新しい機材(飛行機)や各社のサービス動向などには多くの人が関心をもっているようで、最近は専門誌だけでなく経済誌やカルチャー誌、女性誌などでもエアライン特集を組むケースが増えました。


今年に入ってからも複数の雑誌から「エアラインものをやりたい」という相談が届いています。その一つが、今日発売になった『週刊ダイヤモンド』の3月15日号〔写真〕。「最上のエアライン」というタイトルの特集が、その後に続く列車や船旅に関する記事も含めて計46ページも組まれました。

羽田国際線の増強による今後の展望や、満足度・安全度などに関する各社のランキング、エアバス対ボーイングなど盛りだくさんの内容です。そのうち私は、各社の収益の柱であるビジネスクラスの最新トレンドを解説し、JALANAを含めた人気8社の同クラスを5段階評価でランク付けしました。

この「ランク付け」という作業が、簡単ではありません。シートの広さやリクライニング角度、配置、さらに機内食や接客などの6つの項目に分けて評価しましたが、心情的にはどのエアラインも「5点満点」をつけてあげたい。しかし、それでは企画の意味がないので、私なりにしっかりと点数化しました。5点の項目もあれば3点の項目もありますが、もともとが数あるエアラインの中から選んだ高評価の8社であることを前提にご覧いただければと思います。

S.Akimoto at 21:45|Permalink

2014年02月11日

格安空旅のススメ

 
2年前に出した『旅客機と空港のすべて』につづくJTBの航空関連ムックの第2弾──『LCCのすべて』がいよいよ完成、今週末の2月15日(土)から全国の書店に並びます。Amazonをはじめとするネット書店では、すでに予約受付が始まりました。


LCC関連の書籍というと「なぜ格安なのか?」「大手とは何が違うのか?」といった業界・業態の解説本が多かったなかで、このムックは「LCCを使うメリット」や「お得な利用法」「格安での旅の楽しみ方」など徹底した“旅人目線”を貫いたのが特徴。「読者のみなさんにワクワクしてもらえる一冊にしたい」という編集担当の星裕水さんの強い意向を何とか具現化しようと私も制作に関わってきました。

マンガを使ったLCC体験や格安空旅のモデルプランなど、ユニークかつ読んでいて役に立つ企画を全ページにわたって盛り込んでいます。そのうち私は、一番新しいバニラエアの沖縄線レポートやピーチの客室乗務員の舞台裏潜入記、ジェットスター・ジャパンの整備現場ルポなどを担当。バニラエアでは広報担当者にも同行していただき、前身のエアアジア・ジャパンと何がどう変わったのか、利用者にどんな旅を提供したいかなどの話を聞きながら、成田から那覇までの2時間半のフライトを取材しました。

先ほどfacebookにアップした写真は、ジェットスター・ジャパンの整備現場を成田で取材したときのものです。LCCの機体整備については不安を抱いている人もまだまだ少なくないようですので、できるだけ実態を伝えるよう努力しました。お近くの書店で、ぜひ手に取ってみてください。

S.Akimoto at 10:14|Permalink

2013年11月06日

昭和は輝いていた

 
高度経済成長を背景に、東京五輪や大阪万博などに沸いた「昭和」という時代は、ことあるごとにふと振り返りたくなるような魅力にあふれています。BSジャパンで毎週火曜日夜9時から放映されている『昭和は輝いていた』は、そんな昭和を象徴する人やモノ、出来事から毎回一つのテーマをピックアップ。MCの武田鉄矢さん(写真左)とテレビ東京アナウンサーの須黒清華さん(右)が、ゲストとのスタジオトークで当時の輝きを再発掘する楽しい番組です。


この番組に先日、私もゲストの一人として呼ばれ、収録してきました。私が出演する回のテーマは「日本の翼」です。二人のMCに挟まれたゲストのうち、中央が元キャセイパシフィック航空CAの前田恒子さん、そしてその右隣が元JALの機長の小林宏之さん。このメンバーでたっぷり1時間、飛行機との出会いや初めての空の旅、忘れられないフライトなどについておしゃべりします。

小林さんの旅客機との最初の接点は、JALの訓練生時代。そして私は、憧れだった札幌雪まつりに学校をさぼって出かけた高校2年の冬。小林さんも私も初めての機種はダグラスDC-8だったという偶然も、トークの中で判明しました。その後、小林さんはパイロットとして、私は一人の旅人として世界の空を飛び回った昭和の思い出に話は尽きません。途中から前田さんも加わり、武田鉄矢さんの巧みなリードもあって、現代とはまた少し違ったCA時代のエピソードなどへ話題は広がっていきました。

日本の翼をテーマにした『昭和は輝いていた』のオンエアは、いよいよ来週の火曜日(11月12日)。同番組ホームページ右欄の動画で、ちらっと予告編を見ることができます。プロペラ機からジェット機へ──大量輸送の実現と海外旅行の自由化で一気に輝きを増した「昭和」という時代を、ぜひ懐かしんでみてください。

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2013年10月03日

航空機エアラインぴあ

 
映画やコンサートの情報誌『ぴあ』の、飛行機やエアラインに特化した別冊──『航空機エアラインぴあ』が発売になりました。表紙に書かれた「航空機を楽しむおでかけガイド」のサブタイトルどおり、エントリー読者向けのやさしい内容です。そのうちの何章かを私が担当し、この夏に執筆作業を進めてきました。


たとえば巻頭企画のタイトルが「大量輸送時代をリードしたボーイング747。航空史に残る名機はいかにして誕生したか?」。つまりはジャンボ旅客機の歴史解説です。同企画の扉ページに私と、写真を提供している相棒の航空写真家・チャーリィ古庄氏のプロフィール&近影が並んで載っています。

古庄氏の写真はほかにも多くのページに登場し、私も初飛行が待たれる三菱MRJやいま最も旬なエアライン各社のファーストクラス&ビジネスクラス解説、空旅の楽しみを知ってもらうための巻末コラムなどを担当。現在、アメリカ西海岸で取材中の古庄氏とは昨日、メールで「なかなか楽しい本に仕上がったね」と話しました。

彼とペアでの取材旅行は、元日にタイ国際航空のエアバスA380の就航便でバンコクに飛んだきりで、今年はなかなかいっしょに仕事に出る機会がありません。近年では珍しいことです。じつはいま、ある雑誌からのオファーで欧州でのエコ関連の取材話が持ち上がっています。昨夜のメールのやりとりで「秋から冬にかけて二人で飛ぶか?」という話になり、今朝から調整を始めました。

S.Akimoto at 14:12|Permalink

2013年08月13日

成田空港の四季

 
レンズを空に向けている写真ファンが最近増えました。各地の空港の展望デッキを訪れると、いつもそう思います。小学生くらいの子どもにコンパクトカメラを持たせ、上空の飛行機を指差しているお父さん。一眼レフカメラに巨大なレンズを取りつけた、プロ顔負けのアマチュア写真家たち。最近は女性の航空写真ファンのグループを総称する「空美ちゃん」ブームも起こりました。


私自身は、旅客機は日常的に乗ったり見たりしているので、青空を背景にしたヒコーキ写真にはあまり心が動きません。それよりも、旅客機といっしょにその土地の景色を写し込んでいる作品に「いいなあ」と思います。そういう点でいうと、今月末から成田空港で開催される写真展は、足を運んでみる価値があるかも知れません。

私の取材パートナーであるチャーリィ古庄氏率いる航空写真愛好家グループによる写真展で、タイトルは「成田空港の四季」。8月29日(木)から9月17日(火)まで、成田空港第1旅客ターミナル中央ビル本館5階のNAAアートギャラリーで開催されます。古庄氏の作品はもちろん、彼の教え子である空美ちゃんたちの作品も出展されるそうです。

出展者の中には、きっと私の知り合いも何人か名を連ねているに違いありません。彼女たちは、旅客機と季節の風景をどう融合させ、作品化しているのか? 9月は成田の1タミから少なくとも3回は海外に出るので、会場に立ち寄って自分の目で確かめてみよう。いい作品に出会えるかな?

S.Akimoto at 22:43|Permalink

2013年07月14日

カーテンの先の世界

 
連休明け16日(火)の17時より、TOKYO MX(東京メトロポリタン)テレビの『5時に夢中!』に生出演します。ふかわりょうさんと町亞聖さんがMCを務める情報番組で、毎週火曜日のコメンテーターは元女子プロレスラーの北斗晶さんとタレントの岡本夏生さん。その日の番組テーマは「エアラインのファーストクラス」で、出演者の「死ぬまでに一度はファーストクラスに乗りたい」という願いに、私がいろんな角度から解説します。


客室乗務員に迎えられて機体の左サイド前方の乗降用ドアから機内に入ると、大多数の乗客は右手に折れて通路を奥(後方)へ。自分のシート番号を目指します。エコノミークラスの乗客も途中、手前側に設置されたビジネスクラスのキャビンを通っていくから、そこにどんなシートがどう配置されているかはご存知の方も多いでしょう。ところが、そのさらに上のファーストラスを実際に目にすることはまずありません。ファーストクラスは多くの場合、乗降用ドアを入って左手──つまりコクピットに近い最前方にあり、カーテンで閉ざされています。だからビジネスクラスの乗客さえ、その先に足を踏み入れることができないのです。

中には「ビジネスクラスよりももっとシートが豪華で、食事にも手をかけているんでしょ。見なくても想像はできます」とワケ知り顔で話す人もいます。はたしてそうでしょうか? たしかにシートは進化し、最近は個室タイプの仕様も登場。キャビンにシャワールームやバーカウンター付きのラウンジなどを設置するエアラインも出てきました〔写真は昨年秋に利用したエミレーツ航空のファーストクラス〕。また、一流ホテルなどとタイアップしてメニューが考案された食事は、まさに空の上の高級レストランです。しかし現在のファーストクラスのサービスは、そうした機上での“物理的”なもてなしだけでは完結しません。

番組では、多くの中から厳選され専門の訓練を受けた客室乗務員のエリートたちの心からのもてなしも含めた“極上のサービス”について、私のこれまでの体験と取材で得た知識を総動員して出演者たちの質問に答えていきたいと思います。お楽しみに。

S.Akimoto at 00:02|Permalink

2013年07月05日

LCC利用ガイド

 
イカロス出版より昨日、LCC関連のムック『格安エアライン利用ガイド2013-14』が発売になりました。1年半前にも同2012年版が刊行されていますが、内容は一段とパワーアップ。私もその一部の取材と執筆に携わっています。


特集のメインは、日本発着のLCCを完全網羅したカタログ的ガイドと、「LCCだからできるこんな旅、あんな旅」と題したトレベルレポートの4連発。私はそのうち、成田から台北を経由しシンガポールまでのフライトで利用したスクートについて書きました。「一番新しいLCC、スクートを丸ごと体験する」というタイトルをつけ、同社の解説と機内サービスの様子、さらにスクートを使って二つの都市を一度に楽む旅のスタイルについて報告しています。

他の執筆陣には、航空サービスに詳しい緒方信一郎氏や鳥海高太朗氏、中西克吉氏ら知り合いの名前が。写真も、私の取材に同行した中西一朗氏のほか、良きパートナーであるチャーリィ古庄氏などが提供しています。まるで同窓会みたいだな、なんて思いながら、今朝届いた本のページをめくりました。

日本でも3社のLCCが揃い踏みし、ちょうど1年を迎えます。最近は雑誌やテレビから「LCC特集を組みたい」といった相談も増えました。今日も午後から、あるテレビ局との打ち合せに出ます。この2カ月はずっと海外に出ていた関係で仕事が山積み状態ですが、今日中に入稿したいと思っている原稿、それまでに終わるかなあ。待ってくれている編集者に「ブログなんて書いてる暇がったら、早く進めてくださいよ」と言われそう。頑張らないと。

S.Akimoto at 10:34|Permalink

2013年05月13日

エアライン年鑑

 
航空写真家のチャーリィ古庄氏から、ご覧の本が届きました。イカロス出版から2年に1度発行されている『エアライン年鑑』の最新版(2103−2014)です。執筆も写真も、もちろん古庄氏自身が担当。今年の1月1日にタイ国際航空のA380就航初便の取材でいっしょにバンコクに飛んだ際、現地で飲みながら彼は「膨大なデータや写真と向き合いながら、毎日必死で取り組んでいます」と言っていました。あれからもう4カ月以上になるので、ずいぶん時間を要したなあと思います。


ですが、ページをめくってみて、それだけ時間がかかったことも納得できました。この1冊の中に、世界のエアライン1,128社のデータが網羅されています。各社の解説に、古庄氏お得意の美しい機体写真が添えられて。

「先月の初旬までは作業にかかりきりで、ピーク時には毎晩、深夜の2時過ぎまで原稿書きと写真探しに没頭しました」と古庄氏は言います。「それだけに、こうして形になるとやっぱり嬉しい。苦労した甲斐がありました」

定価は2,800円(税込み)と高価ですが、世界のエアラインをテーマに取材活動を続ける私には欠かせない資料です。航空ファンの方なら、各国の個性的なカラーリングの機体写真を見比べてみるのも楽しいでしょう。これだけ豊富なヒコーキ写真を撮影し、ストックしている写真家は、世界中を探してもおそらく古庄氏のほかにはいません。

S.Akimoto at 18:24|Permalink

2013年04月28日

連休の読書に

 
イカロス出版の季刊誌『航空旅行』の最新号(Vol.5)が、4月30日に発売になります。同誌には2012年4月のリニューアル創刊時から、私もメイン特集を中心にプランニングから取材・執筆などに協力してきました。今号のメイン特集は「国内線を遊ぶ」。これまでの海外ものとはちょっと目先を変えて、気軽に飛べる国内線の空の旅をさまざまな角度から紹介しています。


さて、私は海外取材に時間をとられ、なかなか国内線の取材まで手が回りません。したがって、今回のメイン特集のお手伝いはひと休みです。その代わりに「雄大な自然と世界遺産に触れる旅」と題して、ジェットスター航空で行ったオーストラリアの旅を単発企画としてレポート。また数名のライターが持ち回りで受け持つ連載「世界のエアポート」で、最新のドバイ国際空港を紹介しました。

もう一冊。こちらは昨日発売になりましたが、月刊『男の隠れ家』6月号でも「旅客機&エアライン」が特集されています。同誌での航空特集は大好評だった昨年に引き続いて2回目。こちらでは最初の見開き2ページに「空の旅の愉しみ」をテーマにした巻頭言と、さらに「国産航空機の夢」と題してMRJ(三菱リージョナルジェット)の動向などを6ページで解説しました。

この連休はどこへも行かず、家で読書でもしてのんびり──という人は、ぜひこれらの雑誌で旅行気分を味わってみてください。

S.Akimoto at 11:21|Permalink

2013年03月23日

旅客機の一生

 
人間の一生と同じように、旅客機にもそれぞれに異なる“人生”があります。国際線のロングフライトを主戦場とするエアバスA380などの超大型機から、国内線を一日に何度も飛ぶボーイング737などの小型機まで、働き方や役割も各種各様。そんな1機1機を「人」に見立て、その生涯をこと細かにつづったユニークな本が誕生しました。


タイトルは『旅客機の一生物語』。著者は私のフライト&旅取材のパートナーである航空写真家のチャーリィ古庄氏です。

「旅客機が『She(彼女)』と女性名詞で語られるのも、1機1機に対する愛しい気持ちの表れですね』と古庄氏は言います。「海外を取材していて出会った旅客機の機体番号を見て『あっ、以前乗った機体だ。元気にしてたか?』」とか『いまはこんな場所で頑張っていたんだなあ』と、つい声をかけてしまいます」

そんな古庄氏が、新型機の開発・誕生の舞台裏からエアラインに納入されて以降の路線での活躍、退役して人知れず眠りにつくまでの生涯をたくさんの写真と文章で追いかけたのが本書です。中古機市場の実態や墓場の存在など、一般の人が知らない話題も盛りだくさん。難しい専門用語を使わず、誰もが気軽に手に取れる一冊になっている点もおすすめです。「読み進めていただくと、途中で秋本さんも登場しますよ」と彼は言っていたので、みなさんも探してみてください。イカロス出版より来週月曜日──3月25日に発売です。

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2013年03月03日

実録世界のミステリー

 
毎週月曜日の21時より、テレビ東京で椎名桔平さんがナビ役を務める『実録世界のミステリー』という番組が放映されています。凶悪犯罪やハイジャックなどの事件を毎回取り上げ、独自取材により知られざる事実を解明していく人気番組で、次回3月4日のオンエア分では2005年にカナダのトロント国際空港で起きた航空機事故をクローズアップ。その番組に私も解説者として出演することになりました。


事故が起きたのは2005年の8月2日です。カナダのトロント国際空港で、パリ発のエールフランス航空358便(エアバスA340)が着陸後に滑走路から外れ、炎上しました〔写真〕。しかし機体の全損事故であったにもかかわらず、乗客297人と乗員12人の計309人は全員脱出。一人の死者も出さなかったことから、当時「奇跡の生還」などと取り上げたマスコミも少なくありません。事故当日の空港周辺は激しい雨で、雷による非常警報も出ていました。そんな中を、エールフランス航空358便はなぜ着陸を強行し、どういう形でオーバーランしたのか? 全損事故なのに、死者がゼロという奇跡はなぜ起こったか?

私は番組内で、主に「そもそも旅客機にとって雷は危険ではないのか?」「時速200キロを超える速度で着陸した機体はどんな仕組みで停止させるのか?」「滑走路の限られた範囲内で停止できなかった原因として考えられることは?」「全員脱出できた理由は?」といった部分に注目して解説します。興味のある方は、月曜日の21時にチャンネルを合わせてみてください。

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2013年02月27日

Q&Aシリーズ最終回

 
誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』の中で、不定期にアップしてきた「旅客機と空港のQ&Aシリーズ」。航空に興味をもった読者からさまざまな質問が届き始めたのをきっかけに2011年12月からスタートし、これまで以下の計16におよぶ疑問に具体例を挙げながら答えてきました。


便名につけられた数字のルールは? 乗り降りはなぜ左側のドアだけで? 滑走路に書かれている数字の意味は? 出発時刻とはどの時点を指すの? 上昇中に耳が痛くなる理由は? よく聞く「ドアモード操作」とは? 主翼先端のライトはなぜ右が緑で左が赤? 機内のトイレのしくみは? 旅客機にもカミナリは落ちる? 座席のテーブルは傾いているってホント? 機長と副操縦士の食事はなぜ別メニュー? 窓から見える“虹の輪”の正体は? コクピットの時計が指しているのはどの国の時間? ヒコーキ雲はどうしてできる? 飛行中の機体の向きはどう変える? 濃霧の中で旅客機はどう着陸する?

成田からロンドンへのフライトを続けながら、空港や機内で「なぜだろう?」「どういう仕組みになっているの?」と誰もが不思議に思う項目をピックアップし、疑問を解明していく──そんなスタイルも読み物として楽しいという感想もたくさんいただきました。

さて、この「旅客機と空港のQ&Aシリーズ」も、いよいよラストです。到着したロンドンから送る最終回は、空港でふと“?”と思う4つの話題にスポットを当てました。よく耳にする「ハブ」とはどんな機能をもつ空港なのか? そんなことも図を使いながら解説しています〔写真は関西国際空港=チャーリィ古庄氏撮影〕。興味のある方は、アクセスしてみてください。

≫≫≫「よく聞く『ハブ空港』って何?

S.Akimoto at 08:40|Permalink

2013年02月14日

極上旅を誌上体験

 
報告が遅れましたが、イカロス出版の『季刊・航空旅行』2013年冬号が発売になっています。今回の特集は、世界のエアラインが人とお金と経験を惜しみなく投資してサービス向上を競い合うビジネスクラスを大特集。私自身も、実際のフライト取材で“極上の旅”を体験してきました。


ご覧の表紙の写真は、“最強”の呼び声も高いシンガポール航空のビジネスクラスです。シートよりも、客室乗務員が身につけた民族衣装サロンケバヤのユニフォームで「あ、シンガポール航空だ!」とわかる人も多いかも知れません。成田空港のVIPレーンで迎えられての旅の始まりから機内でのゆったりしたフルフラットシート、こだわりの機内食などを徹底取材し、それらを丸ごと誌上体験していただけるようページを構成しました。

シンガポール航空のほか、スイスインターナショナルエアラインズデルタ航空のビジネスクラス、さらにLCCでありながらフルフラットシートを導入しているエアアジアXのプレミアムクラスも同じように誌上体験できるよう取材・報告しています。そしてもちろん、到着した目的地からはそれぞれに魅力ある旅のレポートも!

フライトの愉しさと旅そのものの魅力をセットで伝える──そんなコンセプトをより強力に打ち出し、かつての年2回刊行のムックから年4回の季刊誌に『航空旅行』をリニューアル創刊したのが昨年4月でした。読者もどんどん増え、編集部とも「だいぶ軌道に乗ってきたね」と話しています。これからも世界の空から、ますますパワーアップした内容でフライト&旅のレポートをお届けしますので、どうぞご期待ください。

S.Akimoto at 00:10|Permalink

2012年10月10日

空中巴士と波音

 
中国語でエアバスは「空中巴士」と書き、ボーイングは漢字二文字で「波音」になるんだな。先週末に郵送されてきたご覧の2冊の本を前に、思わずそんなことを呟きました。エアバスA380は「空中巴士A380」と、ボーイング787は「波音787」とカバーに表記されています。ついでに言うと、「まるごと解説」は「完整解説」となっていました。


サイエンス・アイ新書の「まるごと解説シリーズ」として出した2冊──『エアバスA380まるごと解説』と『ボーイング787まるごと解説』が、中国語に翻訳されて新たに台湾で発売になりました。著者として、とても嬉しく思います。

届いた翻訳本、さっそく開いてみました。さっぱり読めません。当然です(笑)。でも、中身に使われている写真は同じですし、それに一つ発見しました。去年の12月10日のBlogでも紹介したパラパラ漫画ですが、『ボーイング787──』のほうにはちゃんと載っています。なぜか『エアバスA380』のほうにはないのですが。そして『ボーイング787──』のパラパラ漫画は、本をパラパラめくっても飛行機のイラストが動きません。各見開きページの右上片隅の同じ位置に、同じイラストが配置されているだけです。だから、パラパラやってもいっこうに飛んでいかない(笑)。

台湾の出版社は、このパラパラ漫画の仕組みをよくわかっていないのでしょうか。それとも、コストがかかるからやらないだけ? こんなところの差にも、日本人のユーモア感覚やサービス精神の高さが読み取れる気がします。

S.Akimoto at 06:43|Permalink

2012年08月11日

『空港の大研究』

 
PHP研究所より、学校や子どもたち向けの図書『空港の大研究』が刊行になりました。これは、2008年11月に出した『飛ぶしくみ大研究』の姉妹編です。“空の玄関”として機能するだけでなく、最近はレジャースポットとしても注目を集めている空港について、「空港の施設や設備」「空港で活躍する人と仕事」「世界とつながる空港」の三つの視点から解説。本日より、全国の書店で発売です。


前著『飛ぶしくみ大研究』は、たくさんの子どもたちに手にとっていただきました。夏休みの自由研究の参考にと、各地の図書館ではこの時期になると予約待ちでいっぱいになるそうです。本書で取り上げたのは、旅客機だけではありません。グライダーや熱気球のほか、子どもたちの遊び道具である凧やペットボトルロケット、シャボン玉、さらにフリスビーや野球のボール、そして自然界の鳥やコウモリ、昆虫にまで研究対象を広げ、それらがなぜ飛ぶのかをわかりやすく解説しました(2008年11月12日のBlog参照)。

今回は空港をテーマに、ターミナルを探検したり、濃霧の中でも旅客機が安全に着陸できるヒミツなどを研究しています。空港では、私たちの目に触れない場所でどんな人たちがどんな活躍をしているのか? そんな「空港の仕事」についても、現場の人たちの声を交えながら紹介しました。2,940円(税込み)とちょっと高い本ですが、もうしばらくすると地域の図書館にも並び始めると思いますので、空の世界に興味をもつお子さんがいる方はぜひ手に取って開いてみてください。

S.Akimoto at 17:57|Permalink

2012年07月30日

フライトを愉しむ

 
イカロス出版からこの週末、刷り上がったばかりの『航空旅行』夏号が届きました。今年4月から季刊になった同誌のリニューアル創刊第2号です。ファーストクラスを特集した創刊第1号(4月25日のBlog参照)につづき、第2号のテーマは「機内食」。明日、全国の書店で発売になります。


今号では私は「機内食の最新トレンド」をテーマに4ページの巻頭エッセイを書いただけですが、この本、なかなかいいです。誰もが気になる「天空のレストラン」を総力をあげて取材し、空の旅の魅力を1冊に凝縮しました。

海外旅行は現地に到着しないと始まらない。そんなふうに思っている人に、私は「成田や羽田、関空などのゲートをくぐった瞬間から旅をスタートしないと、もったいないよ」と常々メッセージを発してきました。日本から目的地に向かうフライトも、旅の重要な要素の一つです。そのことを伝えるメディアがないなか、『航空旅行』は現地までのフライトと目的地での旅の情報をセットで発信できる唯一の雑誌といっていいでしょう。

今年10月末に発売になるリニューアル創刊第3号(秋号)のメイン特集の企画も決まり、編集部とともにすでにその取材準備に入りました。内容はまだ明らかにできませんが、多くの人たちに感動を与えるダイナミックな旅をお伝えできる予定です。こちらもどうぞお楽しみに!

S.Akimoto at 17:04|Permalink

2012年07月15日

ビジネスクラス大辞典

 
最近は貯めたマイルによるアップグレードで「体験しました!」という報告も増えてきたものの、ビジネスクラスでの旅はまだまだ多くの人にとって憧れです。このクラスのサービス拡充には各社とも最も力を入れているだけに、進化は止まりません。最新のシートや設備をちらっとでも覗いてみたい──そう思うファンも少なくないのでは?


先月末に、イカロス出版から『ビジネスクラス USER'S GUIDE』という新しいムックが発売になりました〔写真〕。2,400円と値段はちょっと高いですが、カラー写真がふんだんに使われていて、内容はじつに豪華。日本を発着するエアライン48社の最新の国際線ビジネスクラスが網羅されています。

本書の中に「華麗なる世界へようこそ──ビジネスクラスフライト体験記」という企画があり、エアラインに詳しい各氏が厳選した11社について、実際に搭乗したときのインプレッションなどを寄稿しています。そして、そのうちの5社については、私が書きました。執筆したのは、ガルーダ・インドネシア航空の成田/ジャカルタ線、アリタリア-イタリア航空の成田/ローマ線、アメリカン航空の羽田/ニューヨーク線、スイスインターナショナルエアラインズの成田/チューリッヒ線、シンガポール航空の名古屋/シンガポール線です。

この夏休みに海外へ出かける人は、ぜひ事前にチェックしてみてください。もちろんビジネスクラスに乗る予定のない人でも、きっとわくわくしながらページをめくっていただけると思います。

S.Akimoto at 11:13|Permalink

2012年07月09日

新著『航空大革命』

 
角川書店の「oneテーマ21新書」の新しい1冊として、著書『航空大革命』が明日より全国の書店で発売になります〔写真〕。サブタイトルは「10年後に航空市場が倍増する」。エアライン業界の近未来をテーマにこの春から執筆に取り組み、書き下ろしました。以下に目次を付記します。


第1章/“9.11”後の試練と再生
第2章/10年後の航空旅客需要
第3章/ 国内の空で何が起きる?
 特別インタビュー1/ジェットスター・ジャパン 代表取締役社長、鈴木みゆき氏
第4章/ JAL、復活へ
第5章/ 世界の空はどう塗り変わる?
 特別インタビュー2/ユナイテッド航空 アジア太平洋・大西洋地区担当営業副社長、ジェームス・ミュラー氏
第6章/旅客機の過去・現在・未来

社会をとりまく環境は昨今、予想をはるかに超えるスピードで変化しています。展望が難しかった部分も少なくありません。こういう方向で進むべきだ、進んでほしいといった願いも込めて私は本書を書きつづり、その“まえがき”では「航空の未来について、エアラインの現場の人たちには希望を、旅行者やビジネストラベラーには期待を、そしてこれからこの世界を目指す若い人たちには夢をもっていただけることを著者として切に願っている」と記しました。書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

S.Akimoto at 17:18|Permalink

2012年07月03日

LCC特番・第2弾

 
このBlogでも現地から数回に分けて報告したベトナム・ハノイと中国・成都の取材を終え、帰国しました。日付は変わって、今日は7月3日──いよいよJAL系のLCC、ジェットスター・ジャパンの就航日です。帰宅したのもつかの間、先ほど私は再び成田に入り、空港近くのホテルでいまこれを書いています。


今年3月1日にピーチの就航に合わせ関空特設スタジオからお送りした「LCC特番」の第2弾として、朝8時20分に成田を発つジェットスター・ジャパンの就航初便でニコニコ生放送のカメラマンをともなって札幌へ。22時からのスタジオ生番組では「ジェットスター・ジャパンの全貌に迫る」と題して、収録した初フライトの様子の映像を見ながら、日本におけるLCCの今後をあらためて展望します。

通常だとメインコメンテーターの私のほかに1、2名のゲストが出演するのですが、今回は司会役であるフリーアナウンサーの増子瑞穂さんと私の二人だけ。1時間30分という長丁場のトークがどんな方向に進むのか、私にも予想がつきません。遠慮なく、言いたいことをすべて言う──いつものその流儀を貫いて刺激的な番組にしたいと思います。

日本橋のスタジオに入るのは21頃を予定していますが、その前にもいくつかの取材依頼に対応しなければなりません。少し前にも、民放の情報番組の担当ディレクターから問い合わせがありました。ジェットスター・ジャパンに続いて8月にはエアアジア・ジャパンの就航も控え、各メディアの視線が一気に和製LCCに注がれ始めたようです。

S.Akimoto at 00:16|Permalink

2012年06月17日

大切な一日

 
7月10日に角川書店から出る新著の追い込み作業が続いています。原稿については先週、取材で訪れていた台北で最後の1章を書き上げて入稿。週後半からは送られてきた初校ゲラの著者校正に入りました。届いている全体の3分の2ほどのゲラを前に、今日も朝から書斎にこもって格闘しています。


この作業を明日、お昼までに済ませ、午後からは東京・飯田橋にある角川書店へ。そこで残る3分の1の初校ゲラを受け取り、校正室で夕方までに全ページの“赤入れ”を終える予定です。「角川oneテーマ21新書」の一冊として刊行する今回の新著は「航空業界の未来」をテーマにしたビジネス書寄りの内容ですが、私がこれまで世界の空を旅しながら遭遇したエピソードなども随所に書き込みました。“読み物”としても満足していただけると思いますので、7月10日の発売をどうぞ楽しみにお待ちください。

そして明日、角川書店で校正作業を終えたあとは、夕方から銀座である人と再会します。

旅客機の中でも、私は“マッハの怪鳥”といわれた超音速旅客機コンコルドが大好きでした〔写真〕。中学生の頃、日本に初飛来したコンコルドの試作機を目にし、「いつか自分の手であんな飛行機を設計(デザイン)してみたい」と思ったのをいまでも鮮明に覚えています。それが航空工学に進んだきっかけでもありました。その後、私は物書きの道へ。そしてコンコルドは2003年10月に、後継機の登場を待たずして歴史に幕を下ろします。いつかコンコルドをテーマに何か書いてみたい──そう考えていた私に「コンコルドの歴史についてメディア化する仕事を手伝わないか」と声をかけてくれたのが、明日何年ぶりかでお会いするクリエイターの方でした。

角川書店からは初めての一冊となる新著の校了作業と、私の希望をかなえてくれたクリエイターの方との再会と──明日は私にとってとても大切な一日になりそうです。

S.Akimoto at 22:30|Permalink

2012年04月25日

季刊・航空旅行

 
イカロス出版から月刊エアライン&月刊エアステージの別冊として年に2回刊行されてきた『航空旅行ハンドブック』が、新雑誌『航空旅行』として生まれ変わりました。サイズもA4変型でひと回り大きくなり、従来の“航空”に加えて“旅”に関する情報もますます充実。そのリニューアル第1号〔写真〕が、明日4月26日(木)に全国の書店で発売になります。


刊行時期も、これまでの年2回から年4回の季刊に。以前私のBlogでも何度か予告しましたが、その第1号ではエアラインの「ファーストクラス」を特集しています。覗いてみたくても、なかなか見ることのできない憧れの世界を、本特集ではさまざまな角度から解き明かしました。

航空ライターの中西克吉氏によるエミレーツ航空A380のファーストクラス搭乗体験レポートは、必見です! また本特集では、日本のエアラインらしい、きめ細やかでハイレベルなサービスを提供するANAのファーストクラスにも注目。国内外から高い評価を得ているANAのファーストクラスサービスがどのように作られているかを私が取材し、報告しました。ほかにビジネスクラスとの違いや、初めてファーストクラスに乗るときの心得などについても、過去の空の旅での見聞をもとに詳しく書いています。

せっかく海外に出るのなら、空港のゲートをくぐった瞬間から旅を始めないともったいない。長年私は、そんな持論を訴えつづけてきました。『季刊・航空旅行』は目的地までのフライトと現地での旅をセットで満喫するための最良のバイブルになるでしょう。7月に刊行を予定している次号の企画づくりも、編集部と相談しながらスタートしました。春・夏・秋・冬の季節の節目に、ぜひ本書で価値ある旅情報をゲットしてください。

S.Akimoto at 18:29|Permalink

2012年03月11日

LCCの疑問50

 
日本初となる本格的LCCのピーチが就航して、10日が経ちました。まずは関空から札幌と福岡への路線でデビューし、今後は国内の他の都市やアジアへと翼を広げていきます。同社は当初から「エアバスA320での4時間圏内のフライトを視野にネットワークを拡大していく」という方針を打ち出していました。そこでA320で4時間で移動できる距離を具体的に測ってみると──。


成田または羽田から離陸した場合、中国の北京や上海までがちょうど4時間のフライトの距離に当たります。では、関空を出発点にするとどうでしょうか? 東京よりも1時間西に位置する関西からだと、4時間の範囲は香港やフィリピンのマニラまで広がることに。実際、ピーチは今年の後半以降にソウル(仁川)や台北(桃園)のほか、香港にも就航を予定していることを発表しました。

以上のことは、新著『みんなが知りたいLCCの疑問50』(サイエンス・アイ新書)の中の1項目──「ピーチはなぜ関空を拠点に?」で書いています。刷り上がったばかりのその新著の見本が昨日、出版社から送られてきました〔写真〕。

今年に入ってからかなりの時間をこの本の執筆に費やしていたなあと、改めて思います。一時期は寝ても覚めても頭の中はLCCのことだらけ。まあ、そのくらい集中しないと1冊の本にはならないのですが。読者が真っ先に開く「はじめに」のページを書くために、2月の半ばにはソウルへも飛びました。仁川国際空港のカフェラウンジで日本の各都市から到着するLCCを眺めながら文章を書き進めたことも、もうずっと昔のような気がします。

ともあれ、ようやく完成した『みんなが知りたいLCCの疑問50』。今週後半から全国の書店に並びますので、目にとまったらぜひ手に取ってみてください。

S.Akimoto at 14:34|Permalink

2012年02月24日

NYのメディアで

 
2011年11月にデビューしたボーイング787“ドリームライナー”のフィーバーぶりも、ここへきて一段落かな? そう思っていたら、最近またにわかに盛り上がりつつあるようです。ANAが羽田/フランクフルトなど長距離国際線での運航をスタートし、この旅客機の本当の意味での真価が発揮されはじめたからかも知れません。


著書『ボーイング787まるごと解説』(サイエンス・アイ新書)も今月に入って『毎日新聞』7日付け朝刊の生活文化欄で紹介されたほか、旅行業界紙大手の『週刊トラベルジャーナル』誌でも2月13日号で大きく取り上げられました。ラジオでは先週土曜日に子ども向け科学番組「大村正樹のサイエンスキッズ」にゲストで呼ばれ、787をテーマに大村さんとトーク。明日の25日にもその後編がオンエアされます。そして今日、787フィーバーは海を越え、アメリカ・ニューヨークでも著書が紹介されました。

取り上げられたのは、現地で発行されている日本語紙『週刊NY生活』。2004年に創刊以来、ニューヨーク駐在の日本人ビジネスマンや学生などに広く読まれているフリー紙です。現在はデジタル版の配信も始まり、世界中どこでも読めるようになりました。

ネットで同紙デジタル版にアクセスすると、映画『鉄の女』でアカデミー賞候補になっている女優メリル・ストリープさんが表紙の本日配信の最新号が〔写真〕。その第20面のBOOKSコーナーで、詳しく書いてくれています。現地でも多くのニューヨーカーたちが、787の就航を心待ちにしているのかも知れません。

S.Akimoto at 10:22|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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