航空機

2008年03月21日

国産ジェット、再び

 
2013年の就航をめざして三菱重工業が開発を進める国産小型ジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」。昨年のパリ航空ショーで披露されて以来、私も注目してきましたが、ここにきて実現に向けての動きが活発化してきました〔写真は07年のパリ航空ショー=MHIホームページより〕。


同社が事業化をめざしてすでにエアライン向けに販売活動を開始していることは伝えられていましたが、3月に入ってまず報じられたのが、このMRJプロジェクトにトヨタ自動車が参画を検討しているというニュース。そしてその後、ANAの山元峯生社長が記者団との会見でMRJ購入の検討に入ったことを明らかにしました。JALも同様に、導入に意欲を見せ始めたようです。

そして昨日、いよいよ本格的な事業化に向け、機体の販売先(エアライン各社)や事業への出資候補などとの最終調整に入ったと伝えられました。事業化はもう間もなく、正式に決定されるでしょう。資本金は約1,000億円を予定し、前述のトヨタ自動車のほか、大手商社などが出資を検討。また1,500億円ともいわれる開発費を軽減するため、航空産業の育成をめざす経済産業省が資金の一部を拠出する予定です。

小型ジェット機は今後20年間で世界で5,000機程度の需要が見込まれる成長分野です。現在までのところカナダやブラジルの航空機メーカーが先行していますが、原油価格の高騰が続く時代だけに、日本のオリジナル技術で実現する低燃費性をどこまでアピールできるかが今後のカギになりそう。多くの人たちに愛されたYS−11以来、40年ぶりの復活をめざす国産旅客機MRJを、私も日本のファンの一人として応援していくつもりです。

S.Akimoto at 22:15|Permalink

2008年03月18日

止まらぬ円高──是か非か?

 
円高のいまこそ海外旅行を! そんな声が聞こえ始めました。円安による“割高感”で海外から遠のいていた旅客を取り戻すチャンスと旅行業界各社は宣伝強化に乗り出し、エアライン業界も高騰する原油がドル決済のため負担軽減につながると急激な円高・ドル安を歓迎しているようです。


昨日のニューヨーク市場では1ドル=96〜97円で推移し、東京市場では一時1ドル=95円台で取引されました。たしかに海外旅行のチャンスではありますが、現在の円高で有利になる目的地は米ドル圏が中心。ユーロや豪ドルは、ドルほどは「円高」の感じはありません。東南アジアでも、たとえば最近私が取材で行ったタイは、昨日のレートで1バーツ=3.2円。先月は約3.5円だったので安くはなったものの、2年ほど前は1バーツ=2.8円程度だったことを考えればまだまだバーツ高です。

円高による一番のメリットは、輸入商品が安くなることです。しかし今回の円高で、たとえば燃油サーチャージが下がることまではあまり期待できません。そうすると、海外旅行のメリットとしては、アメリカやグアム、サイパンなどへ行った際に現地での買い物や食事に割安感が出てくるくらい? ちなみにアメリカ西海岸への1週間のツアーに参加するとしましょう〔写真はLAのサンタモニカ〕。現地で食事や観光・ショッピングに1日に100ドルを使うとして、正味5日間で計500ドル。1カ月前のレートが1ドル=108円、今後が1ドル=98円で推移するとして、円高で節約できるのは5,000円です。この程度では、旅行商品自体の大幅値下げなどがない限り、さほどメリットがあるとは思えません。

むしろ懸念されるのは、輸出関連企業の円高による業績悪化です。自動車や電機などの業界では不安視する声が高まってきました。エアライン業界にとっても、輸出の低迷で収益の柱であるビジネス路線の利用客が減少すれば、かなりの打撃は避けられない──そう私は見ています。

S.Akimoto at 08:31|Permalink

2008年02月19日

ミュンヘン空港と地ビール

 
All About『世界のエアライン』で現在、昨年末に訪ねたドイツ・ミュンヘン空港のレポートを掲載していますが、そのミュンヘン空港に関するニュースが入りました。「'07年の同空港利用者が前年から10.4%増えて3,400万人を記録した」というニュースです。


ルフトハンザのもう一つのハブ拠点であるフランクフルト空港と比べても、ミュンヘン空港はたしかに「とても使いやすい」と評判です。発着便が増えるにしたがって継ぎ足し、継ぎ足しで拡張してきたフランクフルト空港と違い、ミュンヘン空港は最初からある程度の需要増を見込んでしっかりしたコンセプトで設計されました。ルフトハンザとスターアライアンス各社が専用で使うターミナル2では、114のゲートを長さ約1キロにわたって一直線に配置。だからじつに見晴らしが良く、これなら初めて訪れた人でもまず空港内で迷うことはありません。

ショッピングエリアや娯楽施設が充実しているのもいいですね。空港内の自家醸造所でつくったビールを味わえるレストラン「エアブロイ(Airbräu)」は、世界各国からの旅行者などでいつも賑わっています〔写真〕。

ルフトハンザのミュンヘン空港責任者、ステファン・ハーバース氏は私とのインタビューで「ミニマム・コネクティングタイム(乗り継ぎに必要な最短接続時間)はヨーロッパ一の約30分を実現しています」と胸を張って話していました。接続も便利だし、待ち時間も楽しい。ミュンヘン空港のハブ空港としての地位はどんどん上がっていくかも知れないな──お昼に立ち寄った「エアブロイ」で、冷たい地ビールを飲みながらそんなことを考えた昨年末の記憶がよみがえります。

S.Akimoto at 23:35|Permalink

2008年02月11日

米航空界に再編の予兆

 
業界再編が不可避といわれるアメリカのエアライン業界について、いろいろと報道や噂が飛び交っています。


発端となったのは、2006年11月の「USエアウェイズデルタ航空に80億ドルで買収を提案」というニュースでした。USエアウェイズといえば実績としては全米第6位。その会社が、経営再建中だったとはいえ業界3位のデルタを買収するというので、かなり驚いたのを覚えています。

この話は、デルタ航空側が提案を拒否し、実現には至りませんでした。しかし翌月には、今度は「コンチネンタル航空ユナイテッド航空が合併を前提に話し合いをスタート」と報じられ、あげくのはては全米1位のアメリカン航空も他社との統合を考え始めたという噂までささやかれる始末。でも噂ばかりで、結局は何も起こらないじゃないか、という人もいるのですが──。

最近になって、また動きが慌ただしくなってきました。USエアウェイズからの買収話を蹴ったデルタ航空がノースウエスト航空と合併交渉に入り「近く世界最大の航空会社が誕生しそうだ」と米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が報じています。そして今日のロイター電は「ユナイテッド航空とコンチネンタル航空が初期段階の合併交渉に入ったもよう」と伝えました。

本当なのでしょうか? 私は、あり得ない話ではないな、と思っています。アメリカン航空やコンチネンタル航空は順調に業績を拡大し、その他のエアラインも一時期の危機を脱出し回復に向かっているのは事実。ですが米国内では完全に過当競争の時代に移行し、テロなどの不安も常につきまとう中、単独で生き残れるエアラインはごくわずかなのではないか──と。

統合はおそらく、避けて通れないでしょう。今後はメガキャリア同士だけでなく、LCCなどの新興勢力も含めた再編もあるのかな、とも思います。いや、その前哨戦はすでに始まっているのかも知れません。

S.Akimoto at 23:05|Permalink

2008年01月20日

取材中にBA機事故に遭遇

 
その第一報は、ヒースロー空港のターミナル5(T5)をいっしょに取材していた日系新聞のロンドン特派員の携帯に入りました。「空港でBAの着陸機にトラブルがあり、ケガ人が出ている模様。現場で詳しい情報を入手してほしい」と。現地時間で17日の午後1時少し前──「建設中のT5にこれから向かう」ということまでは当日のBlogで書きましたが、その2時間ほど後のことです〔写真は事故機と同型のボーイング777〕。


事故が起きたのは南北に2本あるうちの南側の滑走路で、T5の取材現場からはよく見えません。私たちに同行していた本社広報担当が各所に問い合わせていますが、情報は錯綜している様子です。やがて「現時点で確認のとれた事実」として伝えられたのは、「北京発のBA機が滑走路手前に着地するトラブルが発生し、乗客は緊急脱出。その際に3名の軽傷者が出た」というものでした。

実際はあわや大惨事という事故だったようですが、事故直後の混乱した中では、正確な事実を把握しきれないのは仕方ありません。ただ、私がちょっとだけ疑問に感じた──というか違和感を覚えたのは、そのあとでBAのある幹部が「負傷者3名はいずれも軽傷で、大惨事にならなかったのは乗務員たちが普段から緊急時の厳しい対応訓練を続けてきた成果。このアクシデントでBAの安全面に対する取り組みが証明できたと思う」とコメントしていたことです。

その日の夜、BBCはこう報じていました──「BA機は滑走路手前の芝地に着地して、胴体と主翼を約250メートル引きづり、滑走路端で約45度向きを変えて停止。非常用シューターで機外に脱出した乗客と乗員152名のうち、18名が負傷した」と。そして空港関係者は「事故機のパイロットが『すべての動力を失いグライダー状態に陥った。電気系統もまったく機能しない』と伝えてきた」と証言しているそうです。

一つ間違えれば、取り返しのつかない事故になっていたのかも知れません。また今回の出来事で、私は間接的な聞き取りだけに頼る取材の難しさも改めて実感しました。「このアクシデントでBAの安全面に対する取り組みが証明できた」と言ったBA幹部のコメントも、いまでは相当に的外れなものだったと思っています。

S.Akimoto at 21:10|Permalink

2007年12月22日

'07年“元気No.1”はBA

 
カリブ海のタークス・カイコス諸島で12月12日、エアライン業界の注目イベントの一つ「ワールド・トラベル・アワード2007」が開催されました。そこで最優秀エアラインに選ばれたのがBA(ブリティッシュ・エアウェイズ)です。同アワードは旅行・観光産業関係者による直接投票で選出され、今年は世界190の国と地域から16万人が投票に参加。BAの同賞受賞は今回で4年連続でした。


All About『世界のエアライン』でも報告しましたが、BAは今年4月に発表された「OAGエアライン・オブ・ザ・イヤー」でも“大賞”を手中にしています。2007年の同エアラインには勢いがありましたね。

この9月から東京/ロンドン線にも導入された新ビジネスクラス「クラブ・ワールド」は、なかなか好評のようです。とにく無重力状態で身体が自然にとる姿勢をシート上で再現したというNASA(米航空宇宙局)との共同開発による「Zポジション」は、実際に利用した人たちから「本当に快適だ」と聞きました。

私も年明け早々にロンドンへ取材で飛ぶ予定があるので、その「Zポジション」を体験してこようと思っています。帰国後、また詳しく報告を書きますね。

S.Akimoto at 16:25|Permalink

2007年12月14日

エアチャイナと上海航空

 
中国系のエアライン2社──エアチャイナ(中国国際航空)上海航空〔写真〕が、今月12日にスターアライアンスに正式加盟しました。これで同ライアンスのネットワークが“ホワイトスポット(空白地域)”と言われていた中国にも広がり、「世界の空をひとつにつなぐ」という目標にまた一歩近づいたことになります。


もちろん、どの会社でも手を挙げればメンバーに加われるというわけではありません。加盟するには「FFP相互提携」「スルーチェックイン」「ラウンジ共用」など、数十項目の取り決めについて既存メンバーと共通のレベルまで質を高める必要があります。そのためエアチャイナと上海航空も、加盟の意思表示から正式加盟まで半年以上にわたり、指導を担当するトレーナー役のエアラインのもとで組織体制の整備や技術向上などの取り組みを進めてきました。

そのトレーナー役を果たしてきたのが、エアチャイナ担当はルフトハンザ、上海航空は日本のANAです。ルフトハンザにはヨーロッパ的な、ANAには和風のサービススタイルがあり、それぞれの指導を受けてきた両社は同じ中国系でもすでにサービスのやり方に違いが生まれつつある──そんな話も私の耳に入ってきています。先週、フランクフルトでスターアライアンス広報担当副社長、クリスチャン・クリック氏にインタビューする機会がありました。以下は、私がその話題に触れたときのクリック氏の答えです。

「サービススタイルが違う? 大いにけっこうじゃないですか。同じスターアライアンスのメンバーだからといって、どのエアラインに乗ってもまったく同様なサービスをされたのでは、乗客も退屈でしょう。飛行機を利用する人はそれぞれのエアライン固有のサービスを楽しみたいと思っています。共有できる部分は共有して効率化と質の向上を図る一方で、客室内のサービスなどについては各社で個性を出しながら、切磋琢磨していく。それが私たちスターアライアンスチームの考え方です」

なるほど。中国系の新加盟2社が今度どんなサービスを提供し、利用者たちからどう評価されるのか。しばらく注目することにしましょう。

S.Akimoto at 21:26|Permalink

2007年11月26日

“エア・コリア”が誕生

 
遅い時間に帰宅したら、コリアンエアーからビッグなニュースが届いていました。同エアラインが今年6月に発表していた国際線LCCの設立がいよいよ本格化。年内にも新会社「エア・コリア(仮称)」を立ち上げ、来年5月から中国、日本、タイ、マレーシアへ就航するそうです。


この新会社にコリアンエアーは200億ウォン(約23億円)を出資します。当面はエアバスA300を3機、ボーイング737を2機の計5機を使用し、仁川空港〔写真〕をハブとした国際線の観光路線を中心に運航。整備や運航訓練部門はすべて40年近くの経験とノウハウを持つコリアンエアーにアウトソーシングすることで安全性や運航面でのグローバルスタンダードを維持しつつ、リーズナブルな航空運賃を実現したい考えです。

LCCを就航させる一方で、コリアンエアーは「今後はグローバルエアラインとしてのブランドイメージをより強化し、上級クラス利用者のビジネス渡航需要拡大にターゲットを集中させていく」と声明を発表しています。いずれにしても、2008年はアジアの空をめぐる競争が新展開を迎え、賑やかさが増しそうですね。

S.Akimoto at 23:41|Permalink

2007年09月11日

N700系新幹線

 
写真は、この7月1日にデビューしたN700系新幹線です。昨日、岐阜での取材を終え、大阪入りする際に運行ダイヤを調べて名古屋から利用してきました。


じつは先日、このN700系の車両開発に携わったエンジニアの方とお会いして、いろいろ話を聞きました。東海道新幹線は起伏やカーブが多く、時速270キロで走行していてもカーブにさしかかるとどうしても速度を落とさなければなりません。そこでN700系では、「車体傾斜システム」という国内の高速鉄道では初となる技術を導入。車体の高さや状態をリアルタイムで検知するセンサと、車体を傾斜させる空気バネなどを車両の台車部分に設置し、カーブ区間でも通常の乗り心地を維持しながら速度を落とさずに通過することを可能にしました。

新大阪駅までの移動中には、N700系のグリーン車ものぞいてみました。これは快適そうですね。まさに旅客機でいう上級クラスの感じです。

上級クラスといえば、いよいよ12月から大阪(伊丹)線でJALの国内線ファーストクラスがデビューします。JAL対JR東海の東京/大阪間の旅客争奪戦も、ますます激しさを増しそうですね。企業同士の競争というと、とかく効率面の改善とかコストダウンに焦点が当たりがちですが、技術やサービスの向上を竸うのであれば大歓迎。JR東海とJALという日本を代表する運輸企業2社が技術とサービスの向上にしのぎを削る──その結果が、「さすが日本の高速鉄道はすごい!」「日本のエアラインのサービスは超一級だ」といった世界の評価につながることを期待しています。

S.Akimoto at 06:36|Permalink

2007年09月03日

静岡の夜

 
先週は火曜日に、今年12月からJALが導入する国内線ファーストクラスの発表会があり、土曜日にはANAのムンバイ線ビジネスジェットがデビュー。いろいろとニュースがありました。秋から冬に向けてエアライン各社の動きも活発になってきたようです。ほかにコンチネンタル航空シンガポール航空の話題も含めた新着ニュースの記事を今朝、All About『世界のエアライン』にアップしました。


いまは静岡に来ています。週明けの今日は名古屋で取材があり、明日は朝から静岡市内でのインタビューを控えているため、そのまま新幹線で移動。今夜は静岡駅〔写真〕の近くにホテルを取りました。伊豆や浜松での滞在はあっても、静岡泊というのはずいぶん久しぶり。以前は経済誌の「地方の優良メーカー特集」といった連載企画をもっていた関係で、年に何度かは静岡駅前に泊まる機会もあったのですが。

静岡といえば、最近の話題はやはり静岡空港でしょう。新幹線の窓越しにも、駅近くのビルに「2009年3月オープン、富士山静岡空港」という垂れ幕が見えました。「ソウルや上海など近場の人気ディスティネーションへ手軽にアクセス」を謳い文句に、すでにアシアナ航空などが開港時からソウル便をデイリー就航することを静岡県知事に表明しています。

ソウルを経由すれば欧米へのアクセスもぐっとよくなるのはたしかですが、一方で空港建設反対派の人たちもさかんに運動を繰り広げているようですね。実際のところ、地元での意見はどうなのでしょうか? せっかくだから街の人たちへのヒアリングを兼ねて、これからちょっと夜の街に繰り出してみようと思います。そういえば以前何度か通った、市役所の裏の路地を入ったところにあった小料理屋さん──いまもまだ営業しているかなァ。

≫≫≫「《新着News 07.9》JAL&ANAの新展開

S.Akimoto at 18:15|Permalink

2007年08月25日

そんなことが起こるの?

 
ちょっと意外でしたが、そうですか──外れたボルトが原因でしたか。しかし国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会の報告を聞いて、そんなことが現実に起こるのか、というのが正直な感想です。


燃料漏れを引き起こした金属製ボルトは、「ワッシャー」と呼ばれる留め具などが外れていたために脱落し燃料タンクに突き刺さっていたといいます。テレビのコメンテーターが「燃料タンクはそんなに簡単に穴が開いてしまうものなのか?」と言っていましたが、ボルトはアルミ製の燃料タンクより硬い鉄でできているので、スラット収納時にそれが強い力で押し込まれれば、簡単に破れてしまうでしょうね。ちなみにスラットは「高揚力装置」と呼ばれ、通常は主翼の前縁に収まっていますが、離着陸時に主翼で得る揚力を高めるためにアームで前側に押し出されます〔写真〕。そのスラットが格納される際に、外れたボルトがいっしょに押し込まれて燃料タンクの壁を破ってしまったようです。

問題は、なぜボルトが外れたかということですね。整備士に聞いても、こ部分のボルトは通常の点検整備ではもちろん、何年かに1度の大規模な整備でも外したり着けたりすることがない部品。しかし今回の国交省の調査によると、ワッシャーが外れたボルトは穴に差し込んであっただけで、固定されていなかったことになります。機体整備時に金具をつけ忘れるミスがあり、そのまま運航を続けて徐々に抜けていったということなのでしょうか。いずれにしても、徹底した原因究明が必要ですね。

さて、先日のBlogで予告したように、今回のチャイナエアラインの炎上事故にからめた記事を、All About『世界のエアライン』に昨日アップしました。こちらは一般的な旅客機の仕組みや保安に関するルールについて解説したものなので、気軽な気持ちで読んでみてください。

≫≫≫「中華航空機炎上でわかった旅客機のヒミツ

S.Akimoto at 09:35|Permalink

2007年08月22日

間一髪の脱出劇

 
今週月曜日に起きたチャイナエアラインの那覇空港での爆発・炎上──びっくりしました。乗客乗員が脱出し終わるのと、本当に間一髪でしたね。ちょうど書斎で、もう間もなく出版する著書の初稿ゲラと格闘していたときに、そのニュースが飛び込んできました。


今日の朝日新聞夕刊では、事故の原因究明が始まっていることと、機内に積まれたまま焼失してしまった乗客に荷物の補償に関する記事が出ていました。チャイナエアライン側の提示した荷物の補償費用は、1キロにつき1台湾ドル(約3,500円)で、最高額は2万台湾ドル(約7万円)。「それじゃあスーツケース代にもならない」と早くも乗客から不満の声が出ているそうです。

この事故の原因などについては今後の詳しい発表を待つとして、今回のニュースをテレビで見ていた人たちから、旅客機の構造や仕組みについていくつか質問が届きました。旅客機の燃料タンクが主翼の中にあるのはなぜか、脱出シュートはどうやって出すのか──などなど〔写真はあるエアラインのトレーニング施設で撮影した訓練用脱出シート〕。また「90秒ルール」という言葉にも、興味をもった人が多かったみたいですね。

そこで近々、All About『世界のエアライン』で「中華航空機炎上でわかった旅客機の仕組み」といった文章を発表しようかな、などと考えています。でもその前に、終わらせるべきことを終わらせないと。明日は朝から名古屋だし、うう、時間が──。

S.Akimoto at 21:08|Permalink

2007年08月19日

ホームランの予感

 
巨人、ヤクルトに0対3で完封負け──昨夜東京ドームで行われたナイター試合の結果です。ヤクルトの先発グライシンガー投手に8回まで散発4安打では、なかなか勝ちは拾えません。巨人はこのところ、いま一つ波に乗れないようですね。


いいえ、このBlogで「プロ野球」というカテゴリーを新しく加えるとか、そういうことではありません。ただ、昨夜の試合はちょっと理由があって、巨人軍のイ・スンヨブ選手に注目していたのです。

じつはイ選手を後援してきたコリアンエアーが、今年8月から後援期間をさらに1年間延長し、イ選手とその家族へ日本/韓国間のファーストクラス無料往復航空券1年分を贈呈すると発表。その贈呈式が昨日の試合前に東京ドームで行われました〔写真〕。

「誕生日にすばらしいプレゼントをいただき、ありがとうございます」と、イ選手はとても嬉しそうでした。「いまは残念ながらあまり成績が芳しくありませんが、このプレゼントを励みに、これから頑張っていきたいと思います」

で、打つかなァ、と注目していたわけです。でも結果は3打数0安打。まあ、相手投手の調子がかなり良かったようなので、こういう日もありますね。巨人ファンの人は、明日からは期待していいと思いますよ。だって、ファーストクラスの無料チケット1年分ですから。私がもらえるのだったら、毎日でもホームランをかっとばします(笑)。

ところで、コリアンエアーは歌手のRain(ピ)さんや北京オリンピックへの出場が確定している水泳のパク・テファン選手の後援も行うなど、スポーツや文化活動に携わる人たちのサポートにとても積極的。「こうした活動を通じて国際文化交流促進の一助となることを願っています」と関係者は話しています。

S.Akimoto at 00:11|Permalink

2007年08月11日

僕は泣きません

 
黒焦げになった父親に対面した少年と、彼を必死に励まそうとする若い警察官──次々に運ばれてくる遺体の収容現場での二人のやりとりが、『墜落遺体』(飯塚訓著・講談社)という本の中に出てきます。これは実際に現場に立ち会った群馬県警の元警察官が残した貴重な記録で、私もこれまで何度となく読み返しました。そして毎年この時期になると、必ずその1シーンを思い出します。


2006年4月にJALが羽田空港内に開設した「安全啓発センター」には、墜落したボーイング747の後部圧力隔壁〔写真〕などの残骸や、事故で命を失った人たちの遺書・遺品が展示されています。センターを訪れるとまず圧倒されるのが、見慣れたジャンボ機の機体がこうも変わり果ててしまうものなのかということ。やがて気持ちは、恐怖の中で亡くなっていった人たちの悲しみと無念さに支配され、決して居心地のいい場所ではありません。ですが、事故を絶対に風化させないためにも、こうした施設は必要だと思います。

群馬県・御巣鷹山でのJAL123便の墜落事故は、計520人の犠牲者を出しました。遺体収容現場で父親を発見した少年と警察官とのやりとりは、こう続きます。

「僕は泣きません」
 前頭部が飛び、両腕の前腕部、両下肢がちぎれた黒焦げの父の遺体の側で、14歳の長男が唇をかんでいる。
 妻はドライアイスで冷たく凍った夫の胸を素手のままさすっていた。
「泣いたほうがいいよ。我慢するなよ」
 担当の若い警察官が声をかけ、少年の肩を軽く叩く。
「僕は泣きません……」
 震える声で少年は同じ言葉を必死にしぼりだした。
「泣けよ」といった警察官の目からボロボロと涙がこぼれ落ちている。

明日は8月12日。1985年のあの事故から、22年目の夏──。

S.Akimoto at 18:50|Permalink

2007年08月08日

YS-11が世界遺産に?

 
──と思ったら、違いました。ラジオから流れてきたニュースに、仕事の手が一瞬止まったのですが。聞き直してみたら「セカイ」ではなく「キカイ」で、社団法人の日本機械学会が制定した「機械遺産」に、YS-11が初代新幹線の0系車両などとともに選ばれたのだそうです。


日本に残る歴史的な機械技術を保存し、文化遺産として次の世代に伝えていくのが「機械遺産」の目的とか。そこにYS-11が名を連ねるというのは、まあ嬉しいことですね。

双発ターボプロップ機のYS-11は、初の国産旅客機として1965年に日本国内航空の東京と徳島、高知を結ぶ定期路線で初就航。以来41年にわたって国内外の空で活躍し、昨年9月30日、JAC(日本エアコミューター)が運航する沖永良部/鹿児島線の記念フライトを最後に日本の空から姿を消しました。

旅客機といえば今日ではジェット機が主流ですが、じゃあプロペラ機はもう必要ないのかというと、そうではありません。ある程度の旅客需要があり、しかも区間距離が離れていなければ、経済性の面からジェット機の就航は難しい。プロペラ機だから定期的に飛ばせるローカルな路線が、世界にはあちこちに存在します。

そういえば、日本の空から引退したYS-11はいまごろどうしているのでしょうか? JACの使用機材はその後、フィリピンに売却された──という情報までは伝わっていましたが。自衛隊ではいまも現役で活躍していますね。

「遺産登録はありがたいけど、せめて本当にリタイアしてからにしてくれないかなァ」

ニュースを知って、当の“本人”はきっとどこかでそう嘆いているかも知れません。世界の空を、いまも元気で飛びながら。

S.Akimoto at 22:52|Permalink

2007年07月26日

A380初就航便チケット

 
エアライン業界では、何かと話題の多い1週間でした。7月19日にはJALが成田空港第2ターミナルに日本最大の空港ラウンジをオープン。私もオープン前日に取材に行ってきましたが、たしかに広い! ファーストクラスラウンジでは提携した「スープストックトーキョー」のスープも楽しめます。成田空のラウンジ関連ニュースとしては、ほかにエールフランス航空もフランスの若手デザイナー、ノエ・デュショフール=ローランス氏がデザインを手がけ超モダンなラウンジにリニューアルしました。カンタス航空も7月31日に日本初の空港ラウンジを成田に開設しますね。


そのカンタス航空が一昨日、新しいロゴマーク「空飛ぶカンガルー」の新デザインを公開しました。そしてユナイテッド航空は2007年秋から国際線ビジネスクラスに導入する新しい水平フルフラットシートの概要を発表。昨日は、ANAの中国線20周年を記念した特別塗装機「FLY!パンダ」が成田から北京へ向けて飛び立っています。

ANAといえば、私は昨日の午後、ボーイング787の取材で汐留の本社にお邪魔していました。ANAが世界で最初に787の購入を決定したのは2004年4月。その導入に関わった2人のキーパーソンにいろいろとお話をうかがうためです。

そして夕方、取材を終えて帰宅すると、書斎に届いていたのはエアバスA380に関するニュース。シンガポール航空がこの秋に就航を予定しているA380〔写真〕の世界初就航便チケットを、なんとチャリティオークションで販売するというのです。今年は歴史的なイベントが目白押しですが、一番の注目はやはりA380の初就航ですね。このニュースに関しては興味のある方も多いと思いますので、All About『世界のエアライン』に速報記事として昨日アップしました。

≫≫≫「【速報】SQのA380初就航便に乗れる!

S.Akimoto at 06:16|Permalink

2007年07月12日

過去最大級の台風が北上中

 
ものすごい台風が来るらしい。テレビのニュースでそう報じていました。大型で非常に強い台風4号は、今日15時には那覇市の南約450キロにあって、北北西へ毎時25キロの速さで進んでいるとか。中心気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は毎秒50メートルで──。


いえいえ、ここで私が天気予報をやろうというわけではありません。気になっていたのは、今週末に宮崎から上京する予定の知人のこと。1年ぶりに都内で再会する約束をしているのですが、どうも雲行きが怪しい。「台風4号は今後、さらに勢いを増し、明日15時には奄美市の南西約250キロ、14日15時には四国沖へ達する見込みで、15日には関東の南東へ──」とお天気キャスターが伝えています〔写真は16時30分発表の気象予想図〕。

これじゃあ、飛行機は飛ばない可能性もあるな。そう考えていたら、たったいま知人から「今回は残念ですが諦めることにしました」と連絡が。あ〜あ、本当に残念! 楽しみにしていたのに。ですが、中心気圧が925ヘクトパスカルまで発達する台風が来ると聞いては、仕方がない。925ヘクトパスカルというのは、何でも過去に日本に上陸した最大クラスで、つまり化け物みたいな台風だといいます。

週末の3連休、各地の空港では足止めされる人も相当出るかも知れませんね。台風の進路にあたる地域の方は、どうぞ雨と風に厳重な警戒を!

S.Akimoto at 18:21|Permalink

2007年07月06日

ラウンジ新設ラッシュ

 
チャイナエアラインが第2ターミナルに「ダイナスティラウンジ」を、アメリカン航空が「アドミラルズクラブ」をオープンするなど、成田空港では今年に入ってエアライン各社のラウンジ新設ラッシュが続いています。キャセイパシフィック航空も1月の第2ターミナルへの移転にともない、定評ある香港国際空港内の「ザ・ピア」と同様のデザインコンセプトを採用した新ラウンジを開設。個性をよりアピールするため、スタッフの制服をチャイナドレスをイメージしたデザインで統一しました。


第1ターミナルでは4月にノースウエスト航空が「ワールドクラブ」ラウンジを開設。カウンターバーには高級ワインやカクテルなどが並び、一流シェフが腕をふるった料理をゆったりしたソファーで楽しみながら、発着する飛行機をのんびり眺める──出発前にラウンジで過ごすひとときは、いまや空の旅の重要な1シーンになっているようです。

同じ第1ターミナルでは、昨年6月にオープンしたANAラウンジも好評ですね。シャワールームやアロマテラピー施設があり、外貨の両替もラウンジ内でOK。「海外から朝帰ってくると、必ずラウンジでシャワーを浴び、さっぱりしてここから直接出勤します」と話すビジネスマンもいました。

成田空港では、ほかにエールフランス航空ヴァージンアトランティック航空など、10社以上が自社ラウンジを展開しています。そしてこの7月19日には、国内最大規模を誇るJALの新ラウンジがいよいよ完成〔写真はイメージ〕。オープン前日の7月18日にはひと足先に関係者を集めての内覧会が開催され、先ほど私のもとにも招待状が届きました。どんな施設内容なのか、自分の目でしかと確かめてこようと思っています。

S.Akimoto at 22:36|Permalink

2007年06月14日

ケータイ使用で初の逮捕状

 
All About『世界のエアライン』でずっと以前に発表した記事が、何かのきっかけで再び多くの読者に読まれ始める──そんなことがときどきあります。昨日から今朝にかけても急にアクセスが増えた記事がありました。


アクセスが殺到したのは、2006年7月にアップした「機内でケータイを使ってるキミ、逮捕する!」というレポート。どうやら離陸前のANA機内で携帯電話の電源を切らなかった人に逮捕状が出るという事件が実際にあったようですね〔写真はイメージ〕。毎日新聞の報道によると、警視庁が航空法違反(安全阻害行為)の容疑で逮捕状を取ったのは、神奈川県内に住む暴力団組員の男性(34)。短い記事なので、以下に引用してみますと──。

「(東京空港署の)調べでは、男は今年3月10日午後2時ごろ、羽田発宮崎行き全日空609便の機内で、機長が禁止命令を出したにもかかわらず携帯電話の電源を切らなかった疑い。客室乗務員が再三注意したが、男は『携帯を5台持っているので切るのに時間がかかる』『自動的に電源が入る携帯だ。逮捕すればいいじゃないか』などと怒鳴り、指示に従わなかった。滑走路に向かっていた同機は引き返して男を降ろし、約30分遅れで離陸したという」

機内迷惑行為への罰則などを盛り込んだ改正航空法は2004年1月に施行されましたが、携帯電話の機内使用による逮捕は全国でも初めてのケースです。

≫≫≫「機内でケータイを使ってるキミ、逮捕する!

S.Akimoto at 09:46|Permalink

2007年06月04日

機内でジョギング?

 
私は飛行機に乗るのが大好きですが、これまであちこちのメディアで言ってきたように、フライト中にじっとシートに座っていることができません。ときどき席を立っては、機内の探検(散歩)に出かけます。それを軽い運動代わりにしたり、退屈しのぎにギャレーに立ち寄ってCAたちと話をしたり。


その意味では、通路が1本の小型機よりも双通路のワイドボディ機のほうが、機内を巡回できるのでいいですね。

散歩に出かけるのはもちろん巡航高度に達してからですが、前に知人が「飛行機が水平飛行に移っても、トイレなどに立つときにどうもうまく歩けない。平らな道を歩くのとはちょっと感覚が違うよね」と言っていました。そうなのです。上空での水平飛行は、決して「0度」ではありません。飛行機は巡航高度でも常に揚力を得る必要があるため、機種を少しだけ上げて飛んでいます。その「迎え角」は国際線の場合はせいぜい2〜3度程度ですが、そのぶん前方の席から後方へ向かうときは坂道を下るような、その反対では逆の感じになります。

さて、機内の散策には、やはり通路もゆったりした飛行機がいい。年内にも初就航が予定されているエアバスA380のような。A380はオール2階建てなので、散歩の範囲もぐーんと広がります。今年3月の香港での商業運航テストに試乗したある関係者は「2階席でも天井高は2.3メートルあり、通路はエコノミー席でもサービス中の乗務員の横をすっと通れるくらい広かった。あれだったら、散歩どころかジョギングができる」と報告してくれました。

A380は昨年11月、テスト飛行のため一度成田に飛来しました〔写真〕。そして今日──6月4日に、世界各地の空港などで運用に問題がないを検証する「ワールド・ツアー2007」の一環として、再び成田にやってきます。

S.Akimoto at 01:37|Permalink

2007年05月02日

『ABC殺人事件』

 
タイトルの小説はアガサ・ クリスティの代表作の一つです。ミステリファンならご存知の方も多いかも知れませんね。私も先日、関西取材の行き帰りの新幹線で同書のページをめくり、名探偵エルキュール・ポアロの活躍を久しぶりに堪能しました。


ポアロのもとに殺人者から挑戦状が届けられ、その予告の通り、Aで始まる地名の町でAの頭文字の老婆が殺されます。そして間もなく第二、第三の挑戦状が舞い込み、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺されて……。このような不気味な連続殺人事件を構想した点だけでも、クリスティの独創性が光りますね。

え、その小説と私のテーマであるエアラインと、どう関係があるのかって? はい、いま説明します。じつはこの物語の中で展開される一連の殺人事件の現場に、事件解決の手がかりとなりそうな英国の「ABC鉄道案内」が残されていました。その時刻表の発行元であるABCというのが、現在の英国OAG社──毎年恒例のイベントである「OAGエアライン・オブ・ザ・イヤー」を主催するあのOAG社です。

記念すべき25回目を迎えた今年の「OAGエアライン・オブ・ザ・イヤー」の受賞エアラインが発表され、4月17日にロンドンで授賞式&パーティが開催されました。その詳細をOAG日本支社のマーケティング・マネージャー、小瀧康代さん〔写真〕と英国本社の関係者に取材。本日、All About『世界のエアライン』にアップしています。

≫≫≫「OAGエアライン・オブ・ザ・イヤー

S.Akimoto at 13:02|Permalink

2007年03月19日

広告・CMに個性が滲む

 
広告・CMづくりはファン獲得のためにとても重要なことの一つで、イメージアップを図ろうとエアライン各社もそれぞれに工夫を凝らしています。たとえばJALでは昨年後半、人気急上昇中の女優、相武紗季さんをイメージキャラクターに起用しての新生JALのPRをスタート。「先得割引を〜、逃さ〜ないで〜♪」と紗季ちゃんが歌って踊るあのCMは、オンエアされてすぐにCMデータバンク好感度調査で第1位にランクされました。


ANAのCM展開にも定評があります。最近は「LIVE/中国/ANA」のシリーズCMに元フジテレビの局アナ、内田恭子さんが登場。成田のANAスカイセンタービルの屋上から中国線サービスのおしながきを中国語で紹介したり、特別塗装機の愛称募集を羽田の格納庫からレポートしたり──相変わらずユニークですね。

イメージキャラクターといえば、いまやキャセイパシフィック航空の“顔”としてすっかり定着したモデル兼タレントの森泉さん。香港政府観光局とのコラボで展開している「香港逃避行」キャンペーンの'07年の発表会が先週行われ、客室乗務員姿で登場した森さんは「この制服に袖を通すのが憧れだったんです」と、ちょっぴり照れながらも嬉しそうでした〔写真〕。

企業広告については、私が気に入っている一つにコンチネンタル航空の広告があります。同社の広告は例年、シンプルに文字だけで構成。太平洋路線に導入しているビジネスファース・トクラスの横「2-2-2」という座席配列の“ゆったり感”を昨年は「人、人、通路、人、人、通路、人、人」というキャッチコピーで展開し、話題を呼びました。広告というととかく派手な表現になりがちですが、このウィットに富んだニヒルで抑えた感じが私は好きです。そしてこの3月から「仕事で乗って、仕事を忘れた」「どうぞ、寝返ってください」「あーしーがーのーびーるーうー」といった、やはりコピーのみの新展開をスタート。都内のJRや東京メトロ駅などでもう見かけた方もいるかも知れませんね。

こういう個性的な広告の“仕掛け人”は、どんな人なのか? いずれ機会があればインタビューしてみたいと思っています。

S.Akimoto at 06:52|Permalink

2007年01月28日

日系エアラインの逆襲

 
米航空業界誌『ATW (Air Transport World)』が優れた航空会社に贈る「エアライン・オブ・ザ・イヤー 2007」に、ANAが選出されました。ANAの同賞受賞は初めてです。


ちなみに2006年は、キャセイパシフィック航空が「安全性の実績、市場開拓やサービス開発の創造性、率先した新技術の導入」などを理由に受賞。今回のANAは「燃料価格高騰など悪環境の中での好業績や成田空港での旅客サービス」が評価されました。

エアラインへの表彰は他に、英国のエアライン調査会社 SkyTraxによる「ワールド・エアライン・アワード」や、米誌『フォーチュン』が毎年選出する「最も賞賛されるグローバル航空会社」などがあります。2006年のSkyTrax「ワールド・エアライン・アワード」のベストエアラインにはBAが、またフォーチュン誌の「最も賞賛されるグローバル航空会社」にはコンチネンタル航空が3年連続で選ばれました。

1974年の創設以来33年の歴史をもつATWの「エアライン・オブ・ザ・イヤー」は、それらの中でも最も権威ある賞の一つ。過去にはJALも2度(1982年と2002年)受賞しています。人気面ではこのところアジア系エアラインにやや押され気味だった日系エアラインですが、これを機に巻き返しを図ってほしいですね。

S.Akimoto at 14:05|Permalink

2007年01月23日

ジャンボが揺れた日

 
イギリス沖で座礁した貨物船の積み荷が同国デボン州の海岸に流れ着き、近所の住民が殺到して大騒動に──昼間のテレビでそんなニュースが報じられていました。海岸に打ち上げられたのはドイツの高級車の部品などで、金目のモノを拾おうと噂を聞きつけた人たちが大勢集まったそうです。


この貨物船が座礁したのは、先週18日にヨーロッパで吹き荒れた強風の影響です。イギリスで最大瞬間風速44メートル、ドイツで47メートルが観測され、各地でかなりの死者も出たらしい。ミュンヘン在住のAll About「ドイツ」ガイド、カルカ麻美さんも自身のブログで「ドイツでも10人の人が犠牲になってしまいました。鉄道は全国でストップし、バイエルン州では学校も閉鎖。生徒はみんなお昼で家に帰った」と書いています。

エアラインは大丈夫だったのかな? そう心配していたら、ルフトハンザに勤務する友人の日本人CA、奥村里菜子さん〔写真〕より、フランクフルトから次のような報告が届きました。

「18日はかなりの便が欠航したようです。私はちょうど、成田からフランクフルトへの便に乗務していたのですが、フランクフルト上空で着陸の許可がおりずしばらく旋回していました。その後、ようやく許可が出てランディングになりましたが、ジャンボがまるで木の葉のように揺れて……私のクルー人生の中で一番揺れたフライトだったと思います」

あの巨大なジャンボが、木の葉のようにゆらゆらと──乗客も乗務員も、さぞ不安だったでしょう。無事に着陸できて何よりです。それにしても、最近の世界的な異常気象は、やはり気になりますね。

S.Akimoto at 19:20|Permalink

2007年01月20日

ベストエアラインにSWISS

 
ドイツで発行されている旅行誌『ビジネス・トラベラー』が主催する「ビジネストラベルアワード2006」が発表され、ヨーロッパ部門のベストエアラインにSWISS(スイスインターナショナルエアラインズ)〔写真〕が選ばれました。


SWISSの母体は、かつて“時間に最も正確なエアライン”といわれたスイス航空です。その名前を聞いて真っ先に思い浮かべるのが「10分以上遅れて離陸したことがない」というフレーズ。また技術面では、発注した飛行機の製造工場に社員を派遣し、ボルトの締まり具合やビスの打ち方まで一つひとつ点検する──そんな頑固さも併せ持っているという面ではルフトハンザともイメージは共通しているかも知れません。

そのスイス航空が経営破綻した、というニュースを聞いたときは、本当にショックでした。2001年10月のことです。しかしその後、新生SWISSとして甦り、そして2006年4月からはルフトハンザグループの一員として新しいスタートを切りました。

昨年3月にベルリンで行われたルフトハンザ筆頭副社長ティエリー・アンティノリ氏との会見の席で、私はこう聞いてみたことがあります。経営統合により、SWISSの社名やあの赤地に白十字のシンボルマークはいずれ消えてしまうのか──と。アンティノリ氏は質問に対し、次のように答えてくれました。

「SWISSが私たちグループの一員になっても、みなさんが長年親しんできたシンボルマークが姿を消すことはありません。観光、ファイナンス、精密機械製品などで確立されたスイスのブランドイメージは継承していくべきだと私たちは判断しました」

今回の「ビジネストラベルアワード2006」では、SWISSは客室乗務員、地上サービス、機内の快適性、機内食・飲料などの各分野で堂々1位にランクされています。これといってとくに目立ったエンターテインメントもないのに、世界中のファンたちから抜群の支持と信頼を得てきたSWISS。これからも元気に世界の空を飛び続けてほしいエアラインの1社ですね。

S.Akimoto at 16:48|Permalink

2006年12月17日

評価された二つのCクラス

 
旅行雑誌『ビジネストラベラー』は毎年、無作為に抽出した読者のそれぞれの体験をもとに、ビジネス目的の旅行で好印象だった企業を選出しています。その読者投票で今年、北米トラベル部門のベストエアラインに選ばれたのがコンチネンタル航空。同エアラインは客室乗務員部門や機内サービス部門でもアメリカの航空会社でトップにランクされました。


All About『世界のエアライン』でも先日、コンチネンタル航空が誇るサービスの一つである“ビジネスファースト”についてのレポートを発表しただけに、嬉しいニュースですね。

もう一つ。これまで20年近くにわたってビジネス旅行界のオピニオン・リーダーとして活動を続けてきた雑誌『ビジネストラベル・マガジン』が選出するオセアニア・南太平洋地域における2006年度「ベスト・ビジネスクラス賞」を、ニュージーランド航空の“ビジネス・プレミア”〔写真〕が受賞しました。こちらも今年の5月、私が実際に東京/オークランド線で利用して「ニュージーランド航空が空の旅を変えた!」と題したレポートで報告しただけに、受賞の知らせには感慨深いものがあります。

コンチネンタル航空の新しい“ビジネスファースト”シートは成田/ヒューストンと成田/ニューヨーク線で、ニュージーランド航空の“ビジネス・プレミア”は成田/オークランド線と大阪/オークランド線(両路線とも一部クライストチャーチ経由)で利用できます。

S.Akimoto at 00:51|Permalink

2006年11月26日

攻める、大韓航空

 
世界の航空旅客・貨物市場は今後20年間、毎年5〜6%の成長率で拡大していく──そんなマーケット分析のもと、大韓航空が“攻勢”を仕掛けています。


その一つが保有機材の大幅刷新で、11月21日にもボーイング社との間で777-300ERを10機、737-700/-900を5機など計25機の最新鋭機購入契約を締結。ハイアットリージェンシー・仁川で行われた同エアラインの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長とボーイング社のラリー・ディケンソン商用機部門営業部社長による調印式の模様が私のもとにも届きました〔写真〕。

最近の大韓航空には“勢い”を感じますね。今年1年間で旅客・貨物を合わせて世界10路線への新規就航を果たしたほか、昨年秋からは新しいCI導入による企業イメージの刷新にも着手。また今回の新機材導入契約とは別に、次世代中型機ボーイング787については2009年より10機が、エアバスの巨人機A380は2010年より5機が順次導入される計画です。

2010年には世界のエアラインのトップ10入りを!──という目標を掲げ、“攻め”の経営を推進する大韓航空。その現状を詳しく取材するため、私は12月中旬にソウルおよび済州島に飛ぶことになりました。世界一の規模を誇る同社の航空貨物ビジネスのオペレーションシステムやクルー訓練施設などを視察し、また今後の具体的な戦略を聞くため旅客部門マネージャーへのインタビューも予定しています。

S.Akimoto at 07:27|Permalink

2006年11月20日

A380が日本に初飛来

 
航空写真家の小栗義幸さんより、以下のメッセージとともに画像が届きました〔写真〕。昨日、11月19日(日)に日本に初飛来したエアバスA380の写真です。


「昨日と今日、撮影のため成田に行ってきました。昨日はあいにくの小雨の中での着陸でしたが、日曜日ということもあって空港周辺は大混雑! 今日は朝からの雨がA380の離陸時には一時的に上がったものの、結局日の光を受けることはありませんでした。しかし平日にもかかわらず、またまた空港周辺は相当な人出でしたよ」

A380は成田空港で搭乗橋の接続や給油などのチェックを行ったあと、今日の午後にはフランスに向けて飛び立っていったそうです。小栗さんからの報告を聞いて、成田に勤務する米国系エアラインのグランドスタッフにも電話で様子を聞いてみました。日曜日は展望デッキにもかなりのファンたちが詰めかけ、白いボディに青い尾翼のA380の巨体が滑走路に舞い降りたときは、いっせいに歓声がわき起こったとか。式典では、エアバス社のアンリ・クープロン副社長が「成田は世界で最も混雑している空港のひとつだが、一度に多くの乗客を運べて騒音も少ないA380がこの問題を解決するだろう」とコメントしていたそうです。

「製造の遅れが懸念されていますが、やはり多くのファンが就航を待ち望んでいるのですね」と、彼は電話で話していました。「テストとPRを兼ねた今回の日本への飛来は、そのことを確認できただけでも成功だったのではないですか」

S.Akimoto at 23:42|Permalink

2006年10月11日

『TIME』が選ぶアジアNo.1

 
米国『TIME』誌のアジア版が毎年実施している「TIME Readers Travel Choice Award(読者が選ぶ旅行賞)」の06年度結果が、先ごろ発表されました。


今回人気を集めたのは大韓航空です。エアライン関連の3つの評価部門のうち、「ファーストおよびビジネスクラス」と「マイレージプログラム」の両部門で堂々第1位に選出。残る「最も好まれるエアライン」部門でもシンガポール航空に次いで第2位に選ばれました〔写真〕。

ちなみに昨年(05年度)は、固定ファンの多いシンガポール航空が「最も好まれるエアライン」に5年連続で選出されたほか、3部門で1位を独占。大韓航空はいずれも3位〜5位で、シンガポール航空の牙城は当分くずせないのかな──と思っていただけに、すごい躍進ですね。

先日、親しくさせていただいているフリージャーナリストの高沢昭さんより「プライベートでフィジーを旅してきた」と便りが届きました。その旅で利用したのが、大韓航空のソウル経由便だったとか。彼は「機内食のビビンバが本当にうまかった」と感想を添えてくれました。

いまや人気メニューの定番となった「ビビンバ」で大韓航空は“機内食のオスカー”と呼ばれるマーキュリー賞の最優秀賞を受賞したほか、昨年秋からはCAの制服や機体の内装の全面リニューアルを進めるなど企業イメージの刷新に着手。全社をあげてのそうした努力が着々と実を結び、ファンの心をつかみ始めたようですね。

考えてみれば、かつて私が初めてアメリカに渡った際に利用したのも大韓航空でした。大韓航空はその意味でもとても身近で親しみのあるエアラインであり、この勢いでこれからも頑張ってほしいな、と思っています。

S.Akimoto at 10:53|Permalink

2006年09月25日

喫煙者国際航空

 
ずいぶんとおかしなタイトルだと思うでしょ? でもこれ、真面目な話です。


最近はどこへ行っても「禁煙」の2文字が目につかない場所はありませんが、なんと“オール喫煙席”の飛行機が東京と欧州間を飛ぶ可能性が出てきました。運航を計画するのはロンドンに本社を置く新興エアライン、SMINT AIR(スミントエアー)。じつはこの社名が、「喫煙者国際航空(Smoker's International Airways)」を略したものなのです。

同エアラインの開発チームが現在、07年3月の初就航に向けて着々と準備を進め、まずは東京/デュッセルドルフ線開設の運航認可をもう間もなく欧州の航空当局に申請する見通しだとも伝えられています。

計画によると、この喫煙専用機にはボーイング747-400ER型機を使用。ファーストクラスまたはビジネスクラスのみの設定で、ハイエンドの旅客をターゲットにしています。2、3時間程度の旅ならタバコは我慢できても、長距離フライトでは耐えられない──そんなヘビースモーカーたちには嬉しいニュースかも知れませんね。機内の「禁煙席」が徐々に拡大しつつあった1990年代の後半に「このままだといっさいタバコが吸えなくなるのは確実なので会社を辞めた」という元JALの国際線チーフパーサーも私は知っています。

まあ、タバコを吸わない私には、まったくどうでもいいサービスですが……。

このブログでもこれまで個別に紹介してきましたが、エアライン各社はここ数年、厳しい競争への生き残りをかけてユニークで個性的なサービスを次々に打ち出しています。その中から私のお気に入りをピックアップし、本日All About『世界のエアライン』にレポートを発表しました。題して──「空の旅のナイスなもてなし Best5」。この要約版は『週刊アスキー』10月3日発売号でも掲載されますので、機会があればどうぞそちらもご覧ください。

≫≫≫「空の旅のナイスなもてなし Best5

S.Akimoto at 08:23|Permalink

2006年08月11日

成田にもテロの余波

 
英国で10日に発覚した航空機爆破テロ未遂事件で、ロンドン・ヒースロー空港が厳戒態勢に入りました。日本ではちょうど夏休みの出国ラッシュが始まるのに、成田空港などは大丈夫なのだろうか?


ちょっと心配になって、横浜のある化学メーカーの社員が今日から米国に発つと聞いていたのを思い出し、急きょ本社にコンタクトをとってみました。可能なようなら、空港から私に連絡をとるよう社員の方に伝えてほしい──そうお願いして待機していたら、昼近くになって携帯電話が鳴りました。成田空港の出発ロビー〔写真〕かららしく、周囲がかなりざわついている様子が漏れてきます。

「いやあ、大変な騒ぎですよ」と、社員の方が空港の様子を伝えてくれました。「こんな混雑は初めてです。搭乗手続き待ちの列はどんどん伸びて、まったく進みません」

一連の報道によると、犯行グループは、スポーツ飲料に仕掛けを施した爆発物で航空機を爆破しようとしていました。容器の底の部分に爆発物を仕込み、その上に元の飲料を入れて封印。それをレンズ付きカメラのストロボで起爆させる計画だったようです。

「ロビーでは大きな荷物を広げて、手持ちのバッグから取り出した液体の瓶を荷物に移し替えている女性グループの姿も目につきます」と、その社員の方は続けます。「おそらく、化粧水か何かの瓶なのでしょうね。飲み物もシャンプーも、液体類はいっさい機内に持ち込めないと空港係員がハンドマイクを持って説明して歩いています。これからお盆にかけて旅行を予定されている方は、相当早めに空港に到着されたほうがいいかも知れませんよ」

その混乱ぶりを、国内の他空港やテロのターゲットになった米国系エアラインの対応措置なども含めて、All About『世界のエアライン』でも先ほど速報記事として伝えました。

それにしても、ぞっとする事件ですね。英国ではスコットランド・ヤードの捜査で何とか未然に防いだからよかったものの、その舞台がもし日本だったら──。

セキュリティチェックの面では、日本の空港はまだまだ手ぬるいと言わざるを得ません。機内で事件が発覚したら、相手を刺激せず、落ち着いて説得にあたる。ハイジャック対策にはそんなマニュアルがあるようです。しかしこれが通用するのは、あくまで従来型のハイジャック事件においてのみ。目的達成のためには自らの命も惜しまないテロリストは、機内に入れた時点で、空港のセキュリティを通した時点で、もうおしまいなのです。警察、空港、エアラインが連携しての抜本的な改革が必要な時期にきていることは、間違いありません。

≫≫≫「【緊急】英テロ未遂で国内空港も大混乱!

S.Akimoto at 16:06|Permalink

2006年07月28日

ルフトハンザの新社屋

 
パリから戻りました。短い日程ですが、充実した旅だったと思います。その間、ドイツからニュースが入ってきたので、ここで紹介しておきましょう。ルフトハンザが7月18日、従業員1,800人の新たなオフィスとなる新社屋“Aviation Center”〔写真〕をフランクフルトにオープンしたというニュースです。


光を浴びて透明に輝くガラスの外壁がとても印象的な建物で、内部には間仕切りのない開放的なオフィス空間や、緑をふんだんにあしらった中庭などを配置。全部で9カ所ある中庭は国際色豊かにオーストラリアの未開地や北イタリア・アルペン湖などをイメージし、そのうちの一つは日本庭園をモチーフにしているそうです。

新社屋をデザインしたのは、デュッセルドルフ在住の新進建築家、クリストフ・インゲンホーフェン氏です。透明なデザインは“公開性”と“探求心”を象徴。発表に際してはインゲンホーフェン氏は「コミュニケーションとトランスパレンシー(透明性)の2つを基調に人が本来持つ会話や情報のやりとりという欲求を満たすべくデザインした」とコメントしています。

次にフランクフルトへ飛ぶ際には、ぜひ見学させてもらい、ついでにキャビンクルーとコクピットクルーの訓練の様子なども取材してこようと思っています。

S.Akimoto at 21:01|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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