日本のエアライン

2016年08月16日

787を想う

 
8月も半分が過ぎました。なのに、今月はまだ一回もBlogを更新していません。最近はなかなか書く時間をとれずにいます。Blog『雲の上の詳細から』は開設10周年を迎えた今年4月で閉鎖を考えたこともあったのですが、多くの読者のみなさんから励ましの言葉をいただき、もうあと数年は──と思っています。

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ヨーロッパ人みたいに8月はずっと夏休み──というわけにもいかないので、いま執筆作業を中断してBlog管理画面に向かっています。さて、何を書くか? 今日は16日。たしかANAが「50機目のボーイング787を8月16日に受け取る」と言っていました。787のローンチカスタマーであるANAが1号機を受領したのが2011年秋なので、それからほぼ5年かけて50機に達したことになります。

長胴型の787-9については未受領の機体がまだ残っていますが、標準タイプの787-8は発注済みの36機がすべて揃いました。ライバルのJALでも、計25機を発注した787-8の最後の1機が7月1日に成田に到着しています。

787-8が世界デビューを果たした2011年秋は、ファンもメディアも大騒ぎだったことを思い出します。そのときの様子も含めて、私は同年11月に『ボーイング787まるごと解説』という本も書きました。写真は同書の表紙に使った、チャーリィ古庄氏撮影のものです。5年後のいまは、787が当たり前のように世界の空を飛んでいて、ボーイングのエンジニアたちはすでに新しい「797」の構想を進めているのでしょう。ドリームライナーの次はどんな機体になるのか? 具体的な情報はまだ入ってきていません。水面下で起きていることを、誰か取材してこないかなあ。

S.Akimoto at 10:06|Permalink

2016年07月18日

名店の味を“雲の上”で

 
私の地元である東京・湯島に、『くろぎ』という和の名店があります。「雲の上の書斎」からは、歩いて3分くらいの場所。上野・浅草界隈を中心とする下町にはもう何十年と通っている好きな店がいくつもあるのですが、ここ『くろぎ』だけはなかなか行けません。行きたくても、予約がとれないのです。

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いずれ機会をうかがって行こうと思いますが、その前にいま、JAL機内で同店の味を堪能しています〔写真〕。『くろぎ』のオーナーシェフである黒木純さんが今年3月、JALが結成する機内食づくりのドリームチーム「スカイオーベルジュBEDD」の新たなメンバーに加わりました。日本(羽田、成田、関西、中部)から欧米やアジアへの中長距離路線で、黒木さんが監修した和食メニューを味わえるようになっています。

現在私が向かっているのは、タイのバンコクです。スワンナプーム国際空港で働くJALのバンコク基地スタッフの取材を今日から予定していて、羽田発11時20分の031便で現地へ。少し前に、台湾南部の上空を通過しました。先月の18日(土)からこの路線に導入された最新ビジネスクラス「SKY SUITE III」でくつろぎながら、機内Wi-Fiにつないで、この報告を書いています。

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食材の産地選びから料理を盛りつける器のデザインまでこだわったという黒木さん監修の和食メニュー、本当においしかったです。湯島の『くろぎ』にもやっぱり行ってみたくなりました。せっかくなので機内食ドリームチームのもう一人のメンバー、南麻布の人気レストラン『山田チカラ』のオーナーシェフである山田チカラさんの洋食メニューも撮影だけさせてもらったので、上に掲載しておきます。

S.Akimoto at 15:09|Permalink

2016年06月30日

日本地図を塗りつぶす

 
1泊2日で訪ねた九州・佐賀の旅から戻りました。連日の雨でしたが、今回はスプリングジャパンと佐賀県の協力で実現した視察取材。魅力的な観光スポットも多く、鯉料理や有明海産の海の幸などグルメ素材も豊富なことが体感できました〔写真は小城市の「清水の滝」周辺で食べられる鯉のあらい〕。同行した旅ライターらとともに今後再訪し、旬な情報を発信していきたいと思っています。

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私は20代の半ばからライターとして活動を始め、30代までは経済誌などにも多くの記事を寄せていました。その頃は取材で国内の地方都市に頻繁に出かけ、これまで47都道府県のすべてに行ったと思い込んでいたのです。ですが、ちゃんと調べてみると、まだ降り立ったことのない県が二つだけありました。

その一つが、佐賀県です。せっかく全国を歩いてきたので、できれば日本地図をすべて塗りつぶしたい。そんな希望がありました。しかしその後は「航空」をテーマにした海外取材の仕事が増え、国内に時間を割くことができない状況に。今回の佐賀取材は、その意味でもとてもいい機会になりました。

さて、では残る最後の1県は? 島根県です。列車で通ったことは何度かあるのですが、これまで土地を踏んだことがありません。ここまできたら、近く絶対に訪ねようと強く思っています。アクセスは、やはりJALの出雲線になるかな? 日本地図の完全制覇に向けた記念すべき旅になるので、賛同してくれるライターや編集者ら何人かを巻き添えにして、派手に楽しみたいと思います。

S.Akimoto at 07:56|Permalink

2016年06月27日

また乗りたいね!

 
新生スカイマークが社内に「営業推進」「業務改善」「サービス向上」「職場環境改善」の4つの委員会を発足させ、その委員を社員の中から選抜。全国の拠点から羽田の本社に定期的に集まって「会社をどう変えていくか」をテーマに提案や話し合いを進めてきたことは、以前にも書きました。

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活動の成果は現在、生き生きと働く社員一人ひとりの表情や笑顔に出ています。自分たちの頑張りが会社の成長につながっていく──それを実感できる会社って、そう多くはありません。スカイマークの未来に、おおいに期待したいと私は思っています。

さて、そうした「内向き」の改革が一段落したいま、スカイマークはこんどは「外」に向けた新しい取り組みをスタートさせました。社内に「また乗りたいね! 推進室」というユニークな組織を発足させたのです。

簡単に言うと、スカイマークに搭乗した乗客にどうすれば「また乗りたい!」と思ってもらえるか? 同社ならではの新しい方策を練るために、各部署から独立した社長直轄の組織をつくったのだといいます。これは、楽しみ! 実際、どんな人たちが集まって、どんな意見を交わしていくのか。頃合いを見て、ぜひとも現場に取材に行ってみようと思います。

S.Akimoto at 21:18|Permalink

2016年06月16日

スカイスイートIII

 
今週末の18日(土)に、国際線ビジネスクラスの新しい座席「スカイスイートIII」を搭載したJALのボーイング777-200ERがいよいよベールを脱ぎます。デビュー路線は羽田/バンコク線で、8月には羽田/シンガポール線に、2017年1月以降にはホノルル線へと順次拡大する計画。空の旅がまた快適さを増しそうです。

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スカイスイートIIIの搭載機にはほかにプレミアムエコノミーのシート「スカイプレミアム」と、足元スペースを最大約10センチ拡大したエコノミーのシート「スカイワイダー」をレイアウト。これまで245〜312席で運航してきたJALの777-200ERが、ビジネス42席、プレエコ40席、エコノミー154席の計236席に変わります。

デビューの日に、本当は私も羽田からバンコクへ飛び、新型ヘリンボーンシートを体験してくる予定でした。早い時期から予約も入れておいたのですが、あいにく仕事が立て込み、今回のフライトは断念。せっかくバンコクに飛んでも、1泊程度で帰国しなければならないため、時期をずらすことにしたのです。

執筆中の大物をしっかりと片づけ、仕切り直しをして、夏の終わりか秋の初めにJAL便でのバンコクの旅を計画したいと思います。

S.Akimoto at 10:44|Permalink

2016年06月06日

火鍋パーティ

 
本場の火鍋を食べに行こう! そんな呼びかけで始まった今回の中国・重慶&武漢の旅。賛同者はダイヤモンド・ビッグ社『地球の歩き方』編集長の鈴木達也氏と、旅ライターの永田さち子さん、芹澤和美さん、宮下裕子さんの計4人──昨年7月に姫路城を訪ねた「スカイマーク応援ツアー」のときと同じメンバーです。

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今年2月に成田から重慶と武漢へ直行便を就航したスプリングジャパン(春秋航空日本)のフライト取材を兼ねた旅でした。中国の内陸部まで行くと、さすがに英語はほとんど通じない。そこで活躍してくれたのが、中国語と中国の文化・風習に精通したスペシャリストの芹澤さん。最初は火鍋の本場・重慶だけの旅を考えていたのですが、芹澤さんから「どうせなら二つの都市を楽しみましょう」と提案があり、重慶から武漢までの新幹線チケットなどもすべて彼女が手配してくれました。

上の写真は、重慶の「洪崖洞(ホンヤートン)」の中にある、老舗の火鍋屋さん。5人でたらふく食べて、ビールもこれでもかというくらい浴びるほど飲んで、払ったお金は一人2,000円程度でした。安ゥ! 洪崖洞の建物の外観は、こんな感じです。

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火鍋パーティを満喫した私たちは、翌日午前10時過ぎに重慶北駅を発つ新幹線に乗り込みました。二つ目の都市・武漢の旅の報告は、また日を改めて!

S.Akimoto at 19:27|Permalink

2016年05月20日

スカイマーク特別便

 
新生スカイマークの特別塗装機「阪神タイガース応援ジェット」で神戸へ。同社の会長であり、友人でもある佐山展生さんから招待され、この日だけのスペシャルフライトを満喫してきました〔写真=クリックすると拡大します〕。

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SK1985便と命名されたこの日の特別フライトは、12時45分に羽田空港を出発して、神戸空港には14時50分に到着。通常の羽田/神戸線よりも50分ほど多く時間がかかりました。理由は飛行ルートの変更によるものです。

広い空を、航空機はどこでも自由に飛べるわけではありません。上空には「ウェイポイント」という、アルファベット5文字で名前がつけられた中継地が点在します。それぞれの名前はユニークで、たとえば「KIRIN(キリン)」「EBISU(エビス)」「MALTS(モルツ)」「LAGER(ラガー)」などのウェイポイントが並ぶ福岡空港付近のルートは、別名「ビールの道」と親しまれてきました。そして関西圏には、阪神タイガースが21年ぶりに優勝した1985年シーズンの、伝説となったクリーンナップトリオによるバックスクリーン3連発の立役者たち──「BERTH(バース)」「KAKEF(掛布)」「OKADA(岡田)」の名前がついたウェイポイントがあります。

今日の特別便は、通常ルートよりも少し遠回りをして、その3つのウェイポイントを通過しての神戸空港へのアプローチ。「SK1985便」という便名に、阪神の躍進に熱狂した当時を思い出しながら、楽しいひとときでした。

S.Akimoto at 21:36|Permalink

2016年04月25日

阪神応援機

 
佐山さん、タイガースの大ファンだからな。思わずそう呟いてしまいました。佐山さんとは、新生スカイマークを率いるあのインテグラルの佐山展生代表です。以前お会いしたときから「阪神タイガースの応援ジェットを飛ばしたい」と私に話していたのです。

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その特別塗装機が本日、正式に発表されました。ボーイング737-800の2機を使い、ボディ側面にタイガースのロゴなどを描いています。ほう、なかなかカッコいい!

羽田と神戸を結ぶ路線で、1号機は4月27日から、2号機は5月10日から運航を開始します。機内では客室乗務員がタイガースのユニフォームを着用するほか、同球団の応援歌「六甲おろし」も流れるとか。ファンにはたまりません。阪神ファンは関西だけでなく東京にも多いし、甲子園球場は神戸空港からポートライナーと阪神電車を乗り継いで40分ほどでアクセスできるので、スカイマークで球場に駆けつける人は間違いなく増えるでしょう。

今シーズンのタイガースの成績は4月24日のゲーム終了時点で、首位ジャイアンツとは1.5ゲーム差の3位。スカイマークの応援機就航を機に、選手も奮闘して首位争いも白熱するかもしれません。私もこの夏は、何度か応援に飛ぼうかな。

S.Akimoto at 22:31|Permalink

2016年04月16日

写っちゃった!

 
熊本市内で2回、天草で1回──震度6を超える巨大地震を計3回体験して、先ほどようやく帰ってきました。頭の揺れと身体の揺れは、いまもまだ収まりません。天草のホテルで昨夜遅く(午前1時25分頃)に遭遇した地震を気象庁は「こっちこそが本震」と発表し、驚いています。

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その本震の影響で、熊本空港は朝から閉鎖に。天草から天草エアラインJALを乗り継ぎ熊本・伊丹を経由して帰京する当初のプランを変更し、福岡経由で羽田を目指すルートを選択しました。

今回の熊本行きはATR社のターボプロップ機「ATR42-600」の取材が目的で、ATR42-600を日本で初導入した天草エアラインの熊本から大阪・伊丹へのフライトを数名の記者らとともに体験しました。昨日の午後、その取材を終えて、伊丹から羽田に帰っていく記者らと別れて私は別行動に。天草エアラインの伊丹からの折り返し便に乗って、熊本経由で天草を訪れ、そこで深夜に3度目の巨大地震に襲われたのです。

湯島の「雲の上の書斎」に戻ってから、いくつかの新聞に目を通していたら、こんな記事を見つけました。ATR42-600の体験取材でいっしょに乗っていた産経新聞記者が書いたものです。上の写真をクリックして拡大してみてください。私が写っています(笑)。ちなみに相手の天草エアラインのCAは、西島皓子(あきこ)さん。記念なので、いまメールして「写真が載ってるよ」伝えておきました。震災で大変なときに、うかれている場合じゃないですが。

S.Akimoto at 18:12|Permalink

2016年04月13日

HACの鶴丸塗装機

 
JALグループに再び仲間入りしたHAC(北海道エアシステム)の鶴丸塗装機が、4月28日から運航をスタートします。同社は小型プロペラ機のサーブ340Bを3機保有。そのうちの1機がまず鶴丸デザインに変更され、残る2機についても今後2017年度にかけてデザインチェンジしていくことが発表されました。

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上の写真は、九州の鹿児島を拠点に同じ鶴丸のサーブ340Bで南国の島々をむすぶJAC(日本エアコミューター)の機体です。2014年春に、奄美の島々をぴょんぴょん巡る「アイランドホッピング」の取材で搭乗しました。

サーブ340Bは細身のボディが特徴で、シートは通路をはさんで左側に1席、右側に2席と変則レイアウト。地域の人々の足になっているようで、36席ある座席はほぼ埋まっていた記憶があります。わずかな滑走で機首をぐいっと持ち上げ、高度5,000メートル程度の上空から海の絶景を眺めながらの楽しいフライトでした。札幌市の丘珠空港を拠点に道内の函館や釧路、利尻、奥尻、青森の三沢などを結ぶHACの鶴丸塗装機でのフライトも、今年はぜひ体験してきたいと思います。

HACの鶴丸塗装機は4月27日に鹿児島から札幌までフェリーフライト(回送)される予定で、せっかくならそのフライトも一般の人たちに体験してもらおうと、同社は4月26日に羽田を出発する1泊2日のツアーを企画・販売しました。募集人員は25名なので、もう売れちゃったかな? 興味のある人は、ホームページのツアー案内をチェックしてみてください。

S.Akimoto at 15:01|Permalink

2016年04月01日

モデルプレーン

 
私は旅をするので飛行機は欠かせぬ乗り物ですが、航空マニアではありません。なのでグッズコレクションなどにも興味はないのですが、それでも仕事柄、いろんな品物が私のもとに集ってきます。今年に入ってからも、レアなモデルプレーンが二つ、わが「雲の上の書斎」にやってきました。

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ひとつは、今年の1月と2月に機内販売されたANAの「R2-D2 JETモデル」です。ボーイング787の1/400スケールで、数量も限定生産。「お一人さま1個しかご購入いただけません」という条件つきの品でした。わりと早い時期に完売してしまったそうです。

もうひとつは、こちらは非売品ですがJAL塗装の「MRJモデル」です。「モデルプレーンの王様」と言われる米国パックミン社製で、1/100の大型スケール。JALは2021年からMRJの受領を開始しますが、実際に運航するのはグループでローカル路線を担当するジェイ・エアになる予定で、機体もジェイ・エア塗装になります。ですので、この「JAPAN AIRLINES」の文字がボディに入った非売品モデルは、貴重な一品になるかもしれません。

両方とも、私の書斎スペースの目立つ場所に飾りました。ANAのスターウォーズジェットに乗って、年内にもヨーロッパへ飛んでみようか。JALのMRJが日本のローカル路線に就航すると、地方への旅がますます楽しくなるだろうな。目の前の二つのモデルプレーンを見ながら、そんな思いを膨らませています。

──お知らせです──
私のBlogは文章主体で、挿入画像は小さいサイズでしか扱ってきませんでした。大きいサイズはfacebookに掲載して連動させてきましたが、本日(4月1日)よりBlog掲載の画像をクリックしても大きなサイズで見られるよう変更しています。ご活用ください。

S.Akimoto at 00:04|Permalink

2016年03月18日

ダグラスDC-8

 
雑誌の記者から今週受けたインタビューのなかで、テーマからは少し外れたものの、ダグラスDC-8という古い機種の話をしました。1960(昭和35)年にJALが日本で最初のジェット旅客機として導入した4発機です。私が高校生のときに初めて乗った飛行機も、このDC-8でした。


当時私は、札幌で毎年2月の頭に開催される「さっぽろ雪まつり」に、行きたくて行きたくて仕方がありませんでした。高校1年が終わる春休みから安い鈍行列車を使った国内の旅をスタートし、春、夏、冬と長い休みがくるごとにあちこちを放浪していたのですが、雪まつりだけはなかなか行けません。開催時期の2月に、学校の休みがなかったからです。

諦めきれない私は、学校をサボることを決意しました。ですが、いつものように鈍行列車でのんびり旅をしていたら、さすがに退学になってしまう。そこで考えたのが、飛行機を使って期間を短縮することでした。アルバイトでお金をため、足りない分は親に借りて、初めて乗った飛行機──それがDC-8だったのです。

ご覧の写真〔JAL提供〕のように、DC-8は胴体が細く、直線が非常に美しい。私が乗ったのは、DC-8のなかでもボディをストレッチしたDC-8-61というモデルでした。外観はよりスマートでカッコいいのですが、通路が一本しかないため、到着した札幌で降りるのにずいぶん待たされた記憶があります。「飛行機って、降りるときがめんどくさいなあ」と、当時はあまり好きになれませんでした。乗るときはウキウキで、降りるときは「遅っせぇなあ、さっさと降ろせよ」と思う気持ちは、いまもあまり変わりませんが(笑)。

S.Akimoto at 18:42|Permalink

2016年03月15日

プロローグ

 
旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』で先週公開したジェイ・エアのレポート「臨時便を東北へ!()」が、予想以上の大反響でした。yahoo! ニュースでも配信され、これまで航空に興味のなかった人たちにも読まれて編集部にも多くの意見が寄せられたようです。


私個人にも感想は届いていますが、その中でいくつか目についたのが「ジェイ・エアってどんな会社?」という質問です。いまは羽田からも飛んでいるものの、もともと拠点が大阪・伊丹なので、関東の人には馴染みが薄いのかもしれません。そこで今日は、先週のレポートの「プロローグ」として、ジェイ・エアの歴史に触れてみたいと思います。

ジェイ・エアは1996年にJALグループのローカル路線を担う会社として設立され、県営名古屋空港を拠点にネットワークを広げてきました。ただし名古屋地区にはセントレア(中部国際空港)もあるため、そこの路線と重ならないよう制約を受けながらの事業展開を余儀なくされ、なかなか自由には飛ばせなかったようです。2010年1月のJAL経営破綻後は、不採算路線の縮小を中心にグループのネットワークが見直され、ジェイ・エアは大阪・伊丹を拠点に路線を再構築することになります。

とはいえ、名古屋から大阪にすぐ移転できたわけではありません。路線見直しが始まったあともジェイ・エア便は両拠点から飛んでいましたし、伊丹の便数の規模を見ながら、それに必要な乗員を毎月数名ずつ移すといったやり方でした。整備基地と本社機能は名古屋に置いたままにし、スタンバイ機もしばらくは名古屋に留めておいたといいます。そうして全部が伊丹に移ったのが、2011年の2月27日。同日夜に名古屋に降りる到着便が最後となり、28日の朝から伊丹の本社が活動しはじめのです。東北を巨大地震が襲ったのはその直後で、今回の取材に応じてくれた山村毅氏(当時のジェイ・エア社長)は「すべての機能が大阪に移ったあとだったので、臨時便を飛ばす対応ができた」と話していました。

S.Akimoto at 17:42|Permalink

2016年03月12日

雲の上のレストラン

 
先ほどfacebookにもアップしたご覧の写真は、NHK BSプレミアムのドキュメンタリー番組『驚き!ニッポンの底力──航空機物語』の収録現場での一コマです。ANAの整備工場にドックインして作業を終え、ピカピカになったボーイング787の機内で撮影が行われました。


番組ゲストの高橋英樹さんと大島麻衣さんが試食しているのは、実際にビジネスクラスで提供されている機内食です。高橋さんは和食に、大島さんは洋食にトライ。ANAは世界的な著名シェフたちが機内食をプロデュースする「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」を2013年9に立ち上げました。二人ともその味とクオリティの高さに驚いていたようです。

エアライン各社は最近、どこも有名レストランや一流ホテルとのコラボによる機内食の提供を始め、著名シェフたちの“秘伝の味”が雲の上で楽しめるようになりました。しかし、その「うまさ」を人の味覚が変わる高度1万メートルの上空で再現するのは、決して簡単なことではありません。ドイツのある研究機関は「上空では気圧や湿度、振動、照明などの変化の影響を受け、味蕾(みらい)の感度が地上の3分の1程度に低下する」と発表しました。気圧が低下すると味蕾細胞の働きが鈍り、甘いとかしょっぱいといった感覚が大きく失われて風邪をひいたときのような感度になるそうです。

ところで、試食している二人のうしろで、MCの高橋克典さんと私が何やら大笑いしていますね。どんな話をしていたのだっけ? 番組でチェックしてみてください。『驚き!ニッポンの底力──航空機物語』のオンエアは、本日夜9時です。

S.Akimoto at 08:22|Permalink

2016年03月09日

臨時便を東北へ!

 
東日本を襲った大震災「3.11」から、間もなく5年。地震発生はその日の午後2時46分で、私は自宅で翌日からの海外渡航に向けた荷造りをしていたのを思い出します。スカンジナビア航空がデイリー運航する成田からコペンハーゲンへの便が、3月12日の一日限りで北極圏に位置するノルウェーのトロムソ行きの特別便になり、私はそれに乗ってオーロラ観測の取材に出かける予定でした。


スカンジナビア航空のその機材が結局、地震があった成田に飛んでくることができず、取材は中止に。同社便は数日後に運航を再開したものの、欧州系キャリアの多くはその後もしばらく日本路線の運休を続けます。日本へ飛ばない理由は震災そのものではなく、福島原発の事故によるもので、被曝(ひばく)を恐れたクルーたちが日本へのフライトの乗務を拒否していました。

一方、国内の空はどうだったのでしょうか? 震災後は東北地方のほとんどの空港が閉鎖されました。出張などで東北を訪れていた人たちは、当然帰ることができません。地震の直後も唯一、機能していたのが山形空港で、逃げ遅れた人たちを助けるためそこに臨時便を飛ばしつづけた航空会社があります。大阪・伊丹を拠点にローカル路線を運航するJALグループのジェイ・エアでした。

3.11から丸5年になるのを機に、私は当時社長としてジェイ・エアを率いた人物に徹底取材を試みました。その数日間のドラマを再現したレポートを、旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』で今日と明日の2回に分けて掲載します。まずは「上」が先ほど公開になりました。興味のある方は、アクセスしてみてください。

≫≫≫「臨時便を東北へ! 逃げ遅れた乗客を“3.11”直後から輸送しつづけたジェイ・エアの物語(上)

S.Akimoto at 16:41|Permalink

2016年03月06日

ニッポンの底力

 
NHK BSプレミアムで今週の土曜日に放送されるドキュメンタリー番組の収録を先週、羽田空港で行いました。タイトルは『驚き! ニッポンの底力──航空機物語』。同シリーズは過去にも「鉄道王国物語」「巨大建築物語」「自動車王国物語」などのテーマでオンエアされています。いずれも、その分野でいかに日本の技術やサービス、現場の人たちの知恵と努力が世界をリードしてきたかを伝える内容です。


昨年秋の企画段階から番組づくりに協力してきた今回の「航空機物語」では、日本が機体の35%を製造しているボーイング787の国内メーカーの部品製造工場や、限られたキャビン空間を最大限に生かすラバトリー開発の現場などを取材班が精力的に撮影。編集されたビデオの完成を待って、私たち出演者は羽田に集結し、映像を見ながら番組収録を進めました。

番組のMCは俳優の高橋克典さんとNHKアナウンサーの片山千恵子さん、レポーターにお笑いのハマカーンの二人、ゲストに俳優の高橋英樹さんと元AKB48の大島麻衣さんを迎えての丸一日かけての収録でした。私は総合解説という立場での出演です。ANAの整備ハンガーでは787の実機の前や機内で、JALの国内線ランプでは飛び立つ航空機を見送りながらMCやゲストとのトークを繰り広げ、さらにJALスカイミュージアムでは定時運航率を世界一に導いた社員たちの取り組みにも迫ります〔収録時の画像はfacebookにアップしました〕。

オンエアは3月12日(土)の21時〜22時30分。航空の世界に真っ向から切り込んだ、日本に“元気”を注入する見ごたえのある番組になったと思います。ぜひご覧ください。

S.Akimoto at 22:14|Permalink

2016年03月03日

ひなまつり

 
3月3日の“ひなまつり”。毎年この日にパイロットも客室乗務員もすべて女性スタッフで行う「ひなまつりフライト」が、JALANAで恒例になりました。乗務員だけでなく、担当の整備士やグランドハンドリングスタッフ、空港の旅客スタッフまでもが女性だけというお祭りイベントです。


JALは8回目を迎えた今年のひなまつりフライトを、羽田から小松へのJL185便(ボーイング737-800)で実施しました。私は現場に行けませんでしたが、たったいま放映されたテレビニュースによると、このフライトを担当した女性スタッフは計20名。客室乗務員やグランドスタッフらから乗客一人ひとりに搭乗ゲート前でひなあられが配布され、駐機場ではひなまつりのイラストを貼りつけたトーイングトラクターや貨物コンテナなどが並んで乗客を出迎えていました〔写真は2015年3月3日のもの〕。

この企画は2009年から続き、規模は年々拡大しています。旅客機運航のさまざまな現場に女性スタッフが進出していることをうかがわせるイベントです。JL185便は150人を超える乗客を乗せて午前9時半過ぎに羽田を出発し、約1時間のフライトで小松に到着しました。

ちなみにJALでは、5月5日の“こどもの日”に、客室乗務員もすべて男性スタッフが務める「こいのぼりフライト」も2009年から続けています。こちらは若い女性客や小さな男の子を連れた母親たちに人気のようです。

S.Akimoto at 17:45|Permalink

2016年02月29日

うるう年の一日

 
今日は2月29日。4年ごとに来るうるう年(閏年)の、一日だけ増える特別感のある日です。4年前のこの日は、何をしていたのだろう? ちょっと気になって2012年2月のスケジュール表を調べてみたら、朝から予定がごちゃごちゃに詰まっている日でした。


ラジオ出演に始まって、新聞や雑誌からの取材依頼も数件。翌3月1日は朝7時に関空から札幌へピーチ・アビエーションの第1便が飛ぶことになっていて、メディア各社は「和製LCCがついに就航!」と大騒ぎの一日でした〔写真〕。私は取材記者らのインタビューに応えるかたわら、3月20日に刊行する著書『みんなが知りたいLCCの疑問50』の校了に向けたゲラの最終チェックも進めていて、息つくヒマもないほど忙事に追われた日だったことを思い出します。

では、そのさらに4年前は? 2008年の2月29日は、取材でタイのサムイ島にいました。ビーチ沿いのホテルでのんびりしていたのだっけか、と思って当日のスケジュール表を開いてみると、そうではありません。2012年と同様、その年の3月20日に出す『エアバスA380まるごと解説』という本の最終校正のため、ホテルの部屋にこもってゲラと格闘していた記録があります。うるう年の2月29日は4年に一度しかない特別な日なので「無駄にせず、必死で働きなさい」というのが天からのミッションなのかもしれません。

そして今年は、NHK・BSの特番のロケで丸一日を費やしました。羽田のANAメンテナンスセンターで、JALの国内線ランプやスカイミュージアムで、朝から20時過ぎまで延々と番組収録。さすがに疲れましたが、何とか無事に終えて少し前に湯島に戻り、ホッとひと息ついています。特番の内容やオンエア日程などは近くお知らせしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

S.Akimoto at 21:33|Permalink

2016年02月23日

10機目のカラーは?

 
旅行・観光専門サイト『トラベルボイス』でシンガポールから報告を書いたように、同国で先週開催された航空ショーでは初日にMRJの新規受注に関する発表があり、三菱航空機のブースは湧き上がっていました。2015年1月にJALから32機のオーダーを受けて以来で、これでトータル受注数は427機(確定233、オプション170、購入権24)になったそうです。


同じリージョナルジェット市場で先行するライバルの1社が、ブラジルのエンブラエルです。代表機種は「E-Jetシリーズ」で、これまでERJ170(78席)、ERJ175(86席)、ERJ190(104席)、ERJ195(110席)の4つのモデルを市場に送り出しました。日本ではJALグループが2009年にERJ170を導入し、大阪・伊丹空港をベースに76席で運航を開始。また富士山静岡空港を拠点に2009年に誕生したFDA(フジドリームエアラインズ)も、ERJ170/175を使って地方都市を結んでいます。

FDAは、機体塗装に1機1機で色を変えるマルチカラーを採用していることでも知られています。最初の4機目まではERJ170で、カラーは1号機=レッド、2号機=ライトブルー、3号機=ピンク、4号機=グリーン。5号機以降は同175が導入され、5号機=オレンジ、6号機=パープル、7号機=イエロー、8号機=ティーグリーンの4色が加わりました。新しい機材が到着する際には、ファンの間で恒例となった「機体カラーの予想キャンペーン」が実施されます。5,000通のカラー予想応募があったという9機目は何とゴールドのメタリックカラーで、2015年3月に富士山静岡空港に降り立ちました〔写真〕。

来月には10号機目となるERJ175を受領する予定で、そのカラー予想キャンペーンも昨日から始まりました。FDAから提示されたのはシルバー、ブロンズ、エメラルド、ブルー、レインボーの5色で、正解者の中から抽選で全路線対象の往復特典航空券やミニプラモデル10色セットなどがプレゼントされます。締め切りは3月6日。みなさんもチャレンジしてみてください。

S.Akimoto at 15:28|Permalink

2016年02月11日

燃油サーチャージ

 
旅客機を飛ばすには大量のジェット燃料(ケロシン=灯油の一種)が必要です。毎回のフライトで売上の3割が燃料費に消えてしまうと言われるだけに、原油価格の変動がエアラインの経営に与える影響は小さくありません。燃料経費は本来、航空運賃に含まれるものですが、いまから10年ちょっと前に「燃油サーチャージ」の制度が導入されました。


エアラインの企業努力では吸収しきれなくなった燃油価格の高騰分の一部を、乗客に負担してもらう──それが「燃油サーチャージ」です。運賃を値上げして対処する方法もあったのですが、それについては当時、あるエアライン関係者が次のように話していました。

「燃油サーチャージは原油価格の激しい変動に対応するためのあくまで暫定的な措置です。国交省からも『原油価格が一定水準に戻るまで』という廃止条件をつけられました。原油価格が下落した際には当然、額を引き下げるか、廃止しなければなりません。航空運賃に組み込んでしまうと、それが既成事実となって、値段を下げないところが出てくる危険があるのです」

燃油サーチャージがなくなる日がくる? 原油価格はその後、高騰の一途をたどり、彼の言葉もかすんでしまう状況が続きました。それがここへきて急転! 昨今の原油安を背景に、JALANAが4月以降に発券する国際線チケットの燃油サーチャージをゼロにすると発表したのです。欧米などへの長距離路線では一時、3万円を超える追加料金を強いられることもありました。それを思うと今年の春以降は、一気に海外旅行熱が高まるかもしれません。

S.Akimoto at 17:40|Permalink

2016年02月05日

ドクターコール

 
上空で急病人が出たとき、同じ便に医師が乗っていないかを機内アナウンスで呼びかける「ドクターコール」を聞いたことがあると思います。JALによると、機内で病人が発生する事案は年間で350〜360件あり、医師の協力が必要なケースがそのうちの3分の2におよぶのだとか〔写真は機内に用意されている蘇生キット〕。


アナウンスでコールされるのは、医師が同乗しているか、同乗していてもどの席に座っているかを把握できていないからでした。そうした状況を改善するためJALは今月3日、機内で具合の悪くなった乗客の応急処置に協力する医師の事前登録制度を開始すると発表。これまでドイツのルフトハンザが同様の取り組みを実施してきましたが、日本のエアラインでは今回のJALが初となります。

では、実際に医師が乗っているケースはどれくらいあるのでしょうか。ルフトハンザは「8割以上の便に医師が搭乗している」と言っています。しかし、すべての医師がドクターコールに応じてくれるわけではありません。あるアンケート調査では、呼びかけに「応じる」と答えた医師は34%。「応じない」「わからない」という医師は合わせて60%を超えました。機内の限られた空間では医療措置に責任が持てない、と考える人も少なくないようです。

JALは事前登録した医師に、空港ラウンジへの入室資格などの特典を与えるといいます。インセンティブの用意がなければ助けてもらえない、というわけではないでしょうが、何らかの見返りがあったほうが協力者を得られやすいのも事実。ルフトハンザでもマイル特典を供与することで登録医師数を増やしました。いずれにせよ、新しい制度がうまく機能することを願っています。

S.Akimoto at 17:21|Permalink

2015年12月09日

ゼロハリのポーチ

 
通称「ゼロハリ」の名で知られるゼロハリバートンはアルミ素材のアタッシェケースなどを専門に製造するメーカーで、米国の宇宙船アポロ11号が月の石を持ち帰る際に使用した「月面採取標本格納器」を製造したことでも有名になりました。スーツケースの分野ではリモワと人気を二分しますが、堅牢性という面ではゼロハリに軍配が上がるかもしれません。


そのゼロハリとのコラボによるアメニティキットのケースを、JALが国際線ビジネスクラスで12月28日より提供することになりました。世界の航空会社で初となる試みです。ケースの素材は2種類あって、日本発便ではソフトケースを、海外発はセミハードケースを用意。とくに海外発のセミハードケース〔写真〕が、かなりよさそうです。

リップクリームや歯磨きセットなど、キットに入る中身も発表されましたが、中身など私には関心ありません。欲しいのは、セミハードケース! もう一度言います。欲しい〜〜〜! なぜ2回も叫ぶのか。2008年に、ルフトハンザがリモワ製のアメニティポーチをファーストクラスで提供したことがあります。そのサンプルを見てあちこちで「欲しい〜!」と書いたら、フランクフルトの同社ヘッドクオーターを取材で訪ねたときに広報関係者が「欲しがっていたようなのでサンプルを用意しておきました」と私にくれたのです。そのことは当時のBlogにも書きました。同じようにゼロハリのポーチも「欲しい〜!」と繰り返し言っていれば、もらえるかもしれないなと思いまして(笑)。

JALが新しいアメニティを提供する対象路線は、羽田発着がサンフランシスコ、ロンドン、パリへの各路線で、成田発着がニューヨーク、ボストン、シカゴ、ダラス、ロサンゼルス、サンディエゴのほかバンクーバー、パリ、フランクフルト、ヘルシンキ、モスクワ、シドニーへの路線。関西発着のロサンゼルス線も対象になっています。これからしばらく「欲しい〜!」と言い続け、それでもくれなかったら──仕方ない、自分でどこかの路線に乗って、正当にゲットしてくるか。

S.Akimoto at 00:04|Permalink

2015年10月28日

アルプス越え

 
福井県の若狭で取材を続けています。東京からのアクセスにはANAの小松線を利用。羽田発8時15分のNH751便の窓側席をとり、南アルプスや北アルプスを間近に見下ろしながら快適な空の旅を楽しみました。その飛行ルートを、ざっと紹介しましょう。


羽田を離陸し東京湾上空で左に旋回すると、左手前方に東京ディズニーランドが見えてきます。そこから北上して船橋市あたりでさらに左旋回し、針路を横手方面へ。都心のビル群上空を進み、JR中央本線に沿うようにして松本を目指します。富士山の北川斜面を通過すると、右手に妙義山や浅間山、さらに南アルプスや中央アルプスの山々を見下ろしながら飛行をつづけます。飛行高度は8,000メートル程度なので、山の頂上がかなり近くに感じ、迫力満点です。

松本空港を過ぎると、いよいよこのフライトのハイライト。右手に上高知や立山連峰を、左手には白川郷を、さらに高度を落とし始めた頃から白山を望むことができます。機はやがて日本海上空に出て、小松空港への最終進入ルートに乗りました。

羽田/小松線のアルプス越え絶景ルートは、1時間にも満たない短いフライトですが、私が好んで利用する路線の一つ。新幹線が金沢まで伸びたことで影響が出るかなと心配していましたが、私の乗った便はほぼ満席での運航でした。

S.Akimoto at 17:34|Permalink

2015年10月19日

親子イルカ再始動

 
先週火曜日(13日)の夕刻、福岡空港から到着した天草エアライン(108便)のエンジンから白煙が上がり、昨日まで修理のため運休していた“親子イルカ号”。今朝の始発便(天草発福岡行き101便)より運航を再開したという報告を聞き、ホッとしました。本当によかったです。


この間、私も経過をずっと見守っていました。トラブル後の国交省の調査では、火災の事実はなく、オイル漏れが原因だったことが判明。「重大インシデント」には当たらないとのことで、その点でもよかったなと思います。たった1機の“ダッシュ8”で初就航の2000年3月以来、無事故で運航を続けてきたことが、天草エアラインのスタッフたちにとって何よりの誇りでしたから。

運休していた14日〜18日までの5日間で、エンジン交換も終えたようです。読者のみなさんもすでにご存知のように、15年間飛び続けてきたダッシュ8は間もなく退役し、2016年1月からはATR42での新しい親子イルカ号がデビューします。先月にはその機体も披露されました。しかし、私にはどうしてもいまの親子イルカ号に愛着があります。

あと数カ月、最後まで事故などなく元気で飛び続けてほしい。それが天草エアラインの社員58人全員の願いだとも思いますし、ラストフライトのときは私も現地に駆けつけ、心から「お疲れさま」とねぎらいの言葉をかけたいと思っています。

S.Akimoto at 15:16|Permalink

2015年09月29日

JAL Countdown

 
今日はこれからJALの627便で熊本へ。羽田を10時に発ちます。用事があって早めに空港についたのですが、かなり時間が余ってしまいました。どこかで食事をし、ラウンジで出発までリラックスして過ごそうと思います。

160929

同行予定のカメラマンにメールでそう知らせたら、彼から「寝過ごして乗り遅れないでくださいね」と返信がきました。大丈夫、心配無用です。「JAL Countdown」というスマートフォン用に便利なアプリをインストールしてありますから。

JALは羽田空港国内線第1ターミナルの保安検査場の待ち時間をスマホ用アプリで案内するサービスを7月から始めました。日立製作所の協力を得て、人の流れを検知する技術とクラウドサービスを活用。待ち時間を計測するという画期的なシステムです。保安検査にかかる待ち時間を自分のスマホで確認し、待ち時間のストレスもなくなります。

この種のサービスは、国内ではもちろん初めて。乗る便の搭乗ゲート番号や「搭乗準備中」「搭乗案内中」などの情報もリアルタイムに知らせてくれるので、とても便利です。みなさんもぜひ一度使ってみてください。

S.Akimoto at 08:30|Permalink

2015年09月03日

13年ぶりの路線再開

 
一昨日の9月1日、ANAは成田からクアラルンプールへの路線で運航をスタートしました。マレーシアの首都クアラルンプールへは2002年1月までバンコク経由で飛んでいましたので、13年ぶりの再開です。今回はもちろん、ダイレクト便。ボーイング787-8での運航です〔写真〕。


往路の815便は成田を17時20分に出発して、クアラルンプールには23時35分の到着。復路の816便は朝7時にクアラルンプールを発ち、成田には15時に到着します。JALのクアラルンプール線(こちらは767-300での運航)は成田発が11時20分、クアラルンプール発が22時50分なので、ダイヤの時間帯がまったく反対というのも注目です。

さて、いま成田空港の第1ターミナルに到着しました。これからそのNH815便に乗って、クアラルンプールへ飛びます。13年ぶりに再開したこの路線を利用することで、東南アジアを巡るどんな旅が可能になるか? それを検証するため、今回はユニークな旅程を組みました。クアラルンプールからは陸路(鉄道)でタイへの国境を越え、帰りはバンコクから羽田に戻るという周遊旅です。

現地では移動がつづくため、ネットにつながる環境を探すのは大変そうですが、できるだけこのBlogやfacebookでもリアルタイムに報告を書きたいと思います。

S.Akimoto at 16:15|Permalink

2015年08月10日

“第3極”の行方

 
今朝の讀売新聞の社説に「スカイマークANAグループに入ることで、全日空と日本航空の大手2社に対抗する“第3極”の独立系航空会社が姿を消す」とありました。先週水曜日(5日)の債権者集会でANAホールディングスの支援で再建する案が可決されたことを受けてのことでしょう。でもこれ、ちょっと違うんだけどなあ。


ANAを支援企業にするか、デルタ航空に協力を仰ぐか? そのいずれかで争っていたわけで、もともとどちらに転んでもスカイマークが独立した“第3極”を貫く方針は当初から打ち出されていました。同社が航空業界に革命を起こす存在であることは、今後も変わりません。ANAのバックアップを受けながらも、低価格路線は維持し、そこにスカイマークならではの独自サービスを加えて3〜5年で再上場をめざす。“第3極”を貫かなければ、同社の存在意義はありません。だからこそ、応援のしがいがあるのです。

デルタ航空の森本大日本支社長は債権者集会後の会見で「残念だ」と言っていましたが、必要であればスカイマークが再生を果たしたのちに改めて手を結べばいいい。スカイマークが将来戦略のためと思うなら、JALと提携するのもOK。もちろん、引き続きANAを最良のパートナーとして選ぶ道もあるでしょう。大切なのは、独立した“第3極”として社員らが自分たちで考え、自分たちで決めていける会社であり続けることです。

ちょうど1カ月前に有志を募って、姫路&神戸への「スカイマーク応援ツアー」を実施しました。でも本当に応援が必要なのは、むしろこれからかも知れません。夏が終わったら、また違う形で応援ツアーをやろうと思います。前回は羽田から神戸への路線を利用しましたが、次はどこからどこへ飛ぼうかな。

S.Akimoto at 09:23|Permalink

2015年07月23日

海外の空港スタッフ

 
毎日10万人前後の利用者が訪れる成田空港や羽田空港には、多くの航空会社の社員が各部署に配置され、旅行者へのケアに当たっています。出発ロビーではカウンタースタッフがチェックイン手続きを手伝い、ゲートでは別の担当が定時の出発を目指して乗客を搭乗便へ誘導。時間になっても現れない乗客がたまにいて、先日も無線を片手にフロアを走り回っているスタッフを見かけました。


一方、海外の空港を訪れると、日本人スタッフの仕事ぶりが国内の大きな空港とはずいぶん違うと感じることが少なくありません。何が違うのか? 簡単に言うと、成田や羽田では社員一人ひとりの役割が細分化せれ、いわゆる“分業体制”が完成しています。それに対して海外では、スタッフの数そのものが少ないため、一人が多くの役割を担わなければならない。動き方が明らかに違うのです。

海外の空港では、どんな人たちが、どんな思いを胸に旅客ハンドリング業務に取り組んでいるのか? それを一度じっくり取材してみようと、先日私は、JALが就航するマレーシアのクアラルンプール国際空港へ飛びました。

同空港には毎日、成田からJALの723便が17時45分に到着し、出発準備を終えて22時50分に折り返しの724便として再び成田に向けて飛び立っていきます。そこで活躍していたのが、今回のインタビューに応じてくれた緒方奈美さん〔写真〕。「ITmedia ビジネスオンライン」での連載『“飛行機と空と旅”の話』で本日、そのレポートが公開になりました。

≫≫≫「異国の地で奮闘するJAL社員の空港業務を見てきた

S.Akimoto at 09:40|Permalink

2015年07月16日

話し合いのススメ

 
再生を目指すスカイマークをめぐって昨日、最大債権者の米リース会社イントレピッド・アビエーションが東京都内で債権者説明会を開きました。そこで示されたのが、米デルタ航空を支援企業候補とする独自の再生計画案です。スカイマークはこれとは別に、ANAホールディングスの支援を軸とする再生案を策定。8月5日の債権者集会では、同案とイントレピッド案の双方が議題となりますが、はたしてどうなるのでしょうか?


ごく簡単に端折って振り返ってみると、当初は支援しないと言っていたANAがスカイマークのもつ羽田の36の発着枠を気にかけたのか、一転して支援を表明。先に支援に動いていた投資ファンドのインテグラルは、ANAの動きを最初は警戒していたものの「あくまでスカイマークの独立性を保つこと、2,500人の社員を一人も整理しないこと」を条件に、ANAと組む道を選びました。しかし、スカイマークにエアバスのA330型機をリースしていたイントレピッドがANA側にA330を受け入れる意向がないことを知って反発。デルタ航空を支援候補とする独自再生案を出してきた、というのがここまでの流れです。

昨日の森本大さん(デルタ航空日本支社長)の話を聞く限り、もともと「スカイマークの社員たちを助けたい」という思いから支援に立ち上がったインタグラルと、デルタ航空の「独立性を保つために手を差し伸べ、いっしょに進んでいきたい」という思いは近いのではないか? ANAと提携しているユナイテッド航空、JALと提携しているアメリカン航空の米系ライバル2社に対し、デルタ航空は単独でのチャレンジを続けてきました。日本市場を重視する同社が、第3極として存在するスカイマークを応援し、手を携えて事業を拡大していきたいと思う気持ちに何ら不思議はありません。羽田の発着枠の行方こそ最大関心事であると思っている人も多いANAや、リースしていたA330の活用に重きを置くイントレピットの思惑より、インテグラル&デルタ航空連合のほうがごく自然に私の心におさまってきます。

昨日の会見でデルタ航空の森本さんは「まだ初めて発表した段階であって、スカイマークともインテグラルとも何も話していない。すべてはこれから」と言っていました。佐山展生さん(インテグラル代表)も森本さんも私はよく知っていますが、両者が一度ひざを交えてじっくり話してみると、意外にすんなり意気投合していい方向に一歩を踏み出せるのではないか。ちなみに昨日から今日にかけてスカイマークの社員やスカイマークファンの人たちにリサーチした結果でも「スカイマークはデルタと組むのがいいのでは?」という意見が多数を占めました。

S.Akimoto at 19:51|Permalink

2015年07月10日

社員たちの変化

 
機内の雰囲気が変ったね。クルーもカウンターのスタッフも、みんな楽しそうに働いている。──昨日の羽田から神戸へのフライトを終え、今回の「神戸&姫路ツアー」に参加しているメンバーたちはスカイマークについてそんな感想を口にしていました。


私も、まったく同感です。何がどう変ったかというのはうまく言えませんが、社員たちは新しいことに取り組みはじめていると感じました。スカイマークの社内では、今年から「営業推進」「業務改善」「サービス向上」「職場環境改善」の4つの委員会が発足。全国の拠点のから募った委員(社員)たちが毎週木曜日に羽田の本社に集い、会社をどう変えていくかという提案や話し合いを進めています。

到着した神戸空港では、フライト中に上空からどんな景色が楽しめるかという案内図が掲示され、駐機スポットから搭乗機を押していくトーイングカーには乗客に向けた「ご搭乗ありがとうございます!」のメッセージが貼られています。これらは、いずれも社員たちのアイデアから生まれたもの。自分たちで話し合い、自分たちで決めたことが、すぐに形になって実践される──つまり自分たちが頑張れば会社を変えられるという実感を、社員たちは持ちはじめているようです。

三宮のホテルで、いまこの文章を書いています。これから神戸空港へ向かい、午後の便で羽田に戻りますが、帰りのフライトでもきっとまた新しい変化を発見できるでしょう。楽しみです。

S.Akimoto at 10:43|Permalink

2015年07月09日

神戸&姫路ツアー

 
“平成の大修理”を終えて真っ白に生まれ変わった姫路城を見にいきたい。再生を目指すスカイマークを応援するため、羽田から神戸への同社便を利用して! 先日のBlogでそんなふうに呼びかけたら、アッという間に賛同者が集まりました。で、急きょ企画したのが、1泊2日でゆく「神戸&姫路ツアー」です。現在、朝の8時を回り、参加者たちが羽田空港第1ターミナルのスカイマークカウンター前に集合しはじめました。


これから9時5分発のBC103便で、神戸に向けて出発します。私の呼びかけに応じてくれたのは、仲良しの飲み仲間であるダイヤモンドビッグ社『地球の歩き方』編集長の鈴木達也さんと、永田さち子さん、芹澤和美さんの女性トラベルライターの二人。私を含め計4名でのツアーになりました。永田さんは神戸の観光特使を務める関係でもともとスカイマークのヘビーユーザーであり、一方の芹澤さんもライターとしてスカイマークの機内誌の仕事に関わってきた人で、そういう意味では最も相応しいメンバーが集まったといえるかも知れません。

永田さんが「スカイマークの安いチケットのおかげで、仕事での移動をどれだけ助けられたか」と応援ツアーへの参加理由を口にすれば、芹澤さんも「これからもっともっと頑張ってもらわないとね」と“生涯応援団”の一員としての決意を言葉ににじませます。

もう一人、神戸ではNHK神戸放送局のアナウンサーである和田光太郎さんが私たちの到着を待ちかまえています。大のヒコーキファンである和田さんは、前職場の宮崎放送局時代に『ヒコーキラジオ・NHK001便/002便』というラジオ番組を企画。彼が司会者で、私が解説役を担当し、とくに2回目の「NHK002便」では10時間半という長丁場のFMラジオ特番を実現しました。今年4月から神戸放送局に異動になった和田さんとは、ほぼ半年ぶりの再会となります。今夜遅くには、私の弟子兼アシスタントである宮下裕子さんも遅れて到着し、三宮あたりで全員で親交を深める予定。再生した姫路城と、再生に向けて社員が一丸となって頑張っているスカイマークの話で、おおいに盛り上がりたいと思います。

S.Akimoto at 08:40|Permalink

2015年07月06日

豪雨に負けるな!

 
例年にない活発な梅雨前線の影響で九州地方では大雨への警戒がつづくなか、熊本県の天草では“あいつ”が元気に活躍しているようです。本拠地の天草空港から熊本や福岡、大阪(伊丹)へ毎日10フライトを繰り返す天草エアラインの“親子イルカ号”〔写真〕。天気が心配でときどき現地にメールを送ると、先日も「安全第一を念頭におきながら頑張って運航しています」とフタッフから返信がありました。


ところで同社は、2000年の就航から15年間運航してきたボンバルディアDHC-8-Q100を、今年いっぱいで退役させることになりました。代わって来年1月からは、欧州メーカーのATR42-600(48席仕様)がデビューします。長年使い慣れてきた機種を変更するのは、ボンバルディアが同機種の新造機生産を終了したため。JALグループの日本エアコミューターも先月、ATR42の導入を発表しましたが、順番としては天草エアラインが日本で最初の運航会社になります。

機種変更にともなう乗員訓練などにより、8月以降は長期の運休便が発生します。発表されたスケジュールでは、毎日10便あるのうちの6便を10月24日まで運休に。一日3往復体制で運航する天草/福岡の朝と夕方の2往復のみ、継続して利用できます。冬ダイヤが始まる10月25日以降も運休便が出ると思うので、DHC-8-Q100のフライトを楽しみたい人は早めに計画してください。

新規導入するATR42-600も、なかなかいい飛行機です。先週、天草エアラインの弟分(営業部長の川崎茂雄さん)から連絡がありました。「ATR42のフランスでの受領が7月31日に決まりました。その後、必要な手続きを経て、8月に熊本に空輸されてきます。8月下旬にはお披露目会を開きますので、また天草に来てくださいね」と。「もちろん! 何を置いても飛んでいきます」と返事をしました。新しい親子イルカ号に会える日が、いまから楽しみです。

S.Akimoto at 00:24|Permalink

2015年06月28日

リッチな中間席

 
先日行ってきた北欧の旅の話です。成田からの往路は雲の上で誰にもじゃまされず仕事に集中したかったので、JALがボーイング787にも導入したプライベート感の高い個室型のビジネスクラス「SKY SUITE」を利用しましたが、帰国便でははじめてプレミアムエコノミーの「SKY PREMIUM」を体験。これが、なかなか快適でした。


まず、シートがいい。ビジネスクラスとエコノミークラスの中間の独立したキャビンに、2本の通路をはさんで横一列を“2-3-2”でレイアウト。シートピッチ(前後間隔)は107センチもあって、足もともゆったりです。昔のビジネスクラスより上だ、と感じました。隣席との境にあるひじ掛けも広がり、他人と腕がぶつかるという不快な思いをすることもありません。シェル型設計なので前の席の背もたれが倒れてくることもないし、可動式のフットレストやヘッドレストも装備してあるので、自分にぴったりのポジションに調整できます。

食事は、さすがにビジネスクラスのクオリティまではいかないですが、芋焼酎の「富乃宝山」やシャンパンなどのお酒をオーダーできるのがいい。機内での食事は酒のつまみ程度にしか食べないので、私には十分です。プレミアムエコノミーはかつての「エコノミーにちょっとだけサービスを付加しただけのクラス」というイメージから、ずいぶん進化した印象を受けました。

もちろんビジネスクラスも進化しているので、それと比べるとやっぱり落ちます。でも、ちょっとした旅行でポンとビジネスクラス料金を出せる人は、そうはいません。私だってそうです。行きは満席でしたが、帰国便はわりと空いているという情報を聞いて新しいプレエコを試してみる気になりましたが、これが大当たり! 隣の席に誰も来なかったので、窓側の2席を独り占めしてヘルシンキから成田までの9時間35分のフライトを満喫しました。

S.Akimoto at 01:50|Permalink

2015年06月20日

白夜を求めて

 
どんよりした梅雨空のした、先ほど成田空港の第2ターミナルに到着しました。JALのサクララウンジで現在、のんびり出発を待っています〔写真〕。これから向かうのは、フィンランドの首都ヘルシンキ。北欧を旅することを急きょ思い立ちました。ヘルシンキは今年2回目、真冬の寒い時期に訪ねて以来です。


サイエンス・アイ新書の新刊『これだけは知りたい旅客機の疑問100』の7月刊行に向けて、5月の連休前からとてもハードな日々が続きました。ようやく第3校のゲラ校正まで終え、どうにか“校了”も見えてきたので、ヘルシンキで通常の執筆活動中心の生活に頭と身体を戻してくるつもりです。

以前から公言しているように、私は典型的な「朝型」人間です。毎日の生活は、東の空が白み始める時間にベッドを抜け出してスタート。すぐにエンジンを全開にし、昼過ぎまで書き物に集中するというリズムが長年のあいだに身体に染みつきました。夕方以降、太陽が沈むと、気持ちが萎えて筆がはかどりません。新著刊行のメドが立ち、今後しばらくは、ライフワークとしてずっと取り組んできた作品づくりに集中します。そこで、朝の始まりが早い北欧で時間をたっぷり使い、態勢を立て直してくることを計画しました。「朝の始まりが早い」と書きましたが、白夜のこの季節のヘルシンキには夜らしい夜がきません。

前回(2月)はフィンエアーのエアバスA330-300で飛んだので、今回はボーイング787で運航するJAL便を利用することに決めました。あの個室型シートがならぶ「SKY SUITE」が787にも導入されたので、10時間を雲の上でゆったり過ごしてこようかな──と。いま「ボーディングが始まる」とアナウンスがありました。そろそろ出かけます。続きはまた現地から!

S.Akimoto at 09:40|Permalink

2015年06月15日

姫路城

 
世界遺産の姫路城(兵庫県姫路市)が、5年半にわたる「平成の大修理」を終えて真っ白な輝きを取り戻した! そのニュースを今年3月に聞いて以来、行ってみたいとずっと思っています。「え、お城フェチだったんですか?」とある人に聞かれましたが、そうではありません。私の思い出の場所なのです。


高校1年が終わった春休みから私は「旅」を始めました。その最初の目的地として選んだのが「山陰・山陽」です。旅のスタイルは当時も変わらず、綿密な計画を立てるわけではありません。格安の列車周遊券だけ買って、春休みの初日の夜に東京駅から夜行列車に飛び乗りました。途中で鈍行列車を乗り継ぎ、朝を迎えた時間帯に到着したのが姫路駅。ガイドブックとにらめっこをして「よし、まずは姫路城へ行ってみよう」と思い立ったのです。

大きなお城だったなあ、というくらいの記憶しかありません。もう何十年も前のことですし。けれど、テレビのニュースで真っ白に生まれ変わった姿を見て、無性に再訪したくなりました。自分の旅人生は、あそこから始まったんだよな──と。

姫路城へ行くには神戸空港からが便利で、羽田からスカイマークを利用できます。いま再生に向けて頑張っているスカイマークを応援してやりたいなと、ちょうど考えていました。「スカイマーク応援ツアーで姫路城へ」──そんな旅を計画したら、誰か賛同してくれるかなあ。姫路城をのんびり見学して、夜は神戸の街で飲んだくれて、翌日帰ってくる。どうですかね。3、4人集まったら、まじ計画しよ。

S.Akimoto at 19:56|Permalink

2015年06月10日

フラワージェット

 
古い写真を整理していたら、懐かしい一枚が出てきました。旧鶴丸のマークが尾翼に見えるJALのボーイング737-400です。撮影したのは、たしか1990年代の後半。それまでローカル線ネットワークの中心に据えていた767-300の後継機として導入し、1号機と2号機は1995年7月に関西と那覇に到着しました。737-400は総称として「フラワージェット」と命名され、就航予定の季節にあった花の名前が1機1機につけられていたことを思い出します。


ご覧の写真は、1995年の9月に就航した1号機の「コスモス」だったでしょうか。11月就航の2号機は「リンドウ」の、さらに3号機以降も「ヒマワリ」や「ラベンダー」などの名前を冠して各地の空を飛び続けました。

JALは737-400の機材以外にも、それぞれに“愛称”をつけるのが好きなエアラインでした。よく知られるのは、ハイジャック事件で有名になったボーイング727の「よど号」です。よどは「よど川」からとっていて、別の727にも「いしかり」「ちくご」「きそ」「とかち」など川の名前で統一。「エトピリカ」「タンチョウ」「オジロワシ」「クマタカ」など絶滅が危惧される日本の鳥の名前が付けられたのは、マクドネル・ダグラスMD-11でした。

整備士の一人が当時、こんなことを言っていました──「愛称で呼ぶと、機械がまるで自分たちの家族のように思えてきて、愛おしさが増してきます。いつも最高の状態にしておいてやりたいと、整備にも力が入りますよ」。1機1機への愛称づけ、また復活するといいのになあと思います。

S.Akimoto at 01:35|Permalink

2015年05月11日

熊本へ、天草へ

 
このBlog『雲の上の書斎から』が10年目に入った4月20日に「閉鎖も考えたが、やっぱり10周年を目指して3日に1回の更新をつづけていく決意をした」と私は書きました。つい先日のことなので、覚えている方も多いと思います。なのに、連休明けの更新予定日をさっそくすっ飛ばしました。5月8日(金)はその「3日に1回」の日だったのですが、どうしても時間がとれず──。


でも、それでいいかなと思い始めています。定期的な更新が難しくなったのは、私自身の仕事の環境が変わりつつあるからで、何かを目指して進んでいれば転換期がくるのは仕方ない。いえ、開き直っているわけではありません(笑)。せっかく訪ねてもらっても「あれ、また更新されてないゾ」という日が今後もあると思いますが、頑張るつもりではありますので、これからもときどき覗きにきていただけると嬉しいです。

さて、4月下旬から連休明けにかけての怒濤の日々を、どうにか乗り切りました。抱えているミッションはまだ多々あるのですが、とりあえず荷造りをして、いまは4月8日にオープンした成田空港の第3ターミナルに来ています。18時15分発のジェットスタージャパンの便で、熊本へ。そして明日は、2カ月半ぶりに天草へ〔写真は2月に訪ねた天草・大江教会〕。

この旅のあとにはすぐに海外取材が控えているので、2泊3日の短い旅ですが、物書きは常にエネルギーのチャージを心がけないと先がありません。熊本と天草でのたくさんの出会いを通じ、このBlogの材料も「3日に一度の更新では足りないなあ」と言えるくらいまた仕入れてきたいと思います。行ってきます!

S.Akimoto at 17:30|Permalink

2015年04月29日

天草・おとこ二人旅

 
よく飲んで、食べて、笑いっぱなしの3日間だったなあ──と、楽しかった思い出がいまもまったく薄れていません。「秋本さァん、暴飲暴食の旅に出ようよ〜」というパラダイス山元さんの誘いで実現した“天草・おこと二人旅”。その詳細を、明日発売の季刊『航空旅行』春号(Vol.13)で書いています。


熊本県の天草といえば、利用したフライトはもちろん天草エアライン。熊本県と天草地域2市1町などが出資する第三セクターとして2000年3月から運航を始めた、日本一小さな航空会社です。私たちは福岡からのアプローチでしたが、レポートでは機内の様子なども詳しく報告しました。

私が書いた文章の中に「念願の弟ができた」という記述が出てきます。“弟分”といったほうが正確でしょうか。その人は、天草エアラインの営業部長の川崎茂雄さん。今回の旅で運転手役を買って出てくれました。3日間をずっといっしょに過ごしたら、お互いの情が移り、まるで兄弟のように近しい間柄になってしまったのです〔写真=一番右のマスクをしたクリクリ坊主が川崎さん〕。

じつは5月に熊本に飛ぶ用事があるので、川崎さんに「時間がとれるなら天草に足を伸ばそうかな」とメールしたら、すぐに「ぜひ来てください。ゆっくり飲みましょう!」という返事。そして、こんなことも書いてきました──「好みの子はいますか? 用意しておきますので、早めに希望を言ってください」。天草エアラインには5人のCAがいます。いっしょに飲みたい相手がいたら誘っておきますよ、という意味なのですが、誤解を招きかねない表現に「おめえは置屋の丁稚か!」とさっそくツッコミを入れておきました。

S.Akimoto at 23:47|Permalink

2015年04月14日

日台間に週500便

 
日本から台湾へ、台湾から日本へ。相互の旅行者がどんどん増え続けているそうです。「両国を結ぶ国際線フライトは2015年中にも週500便を超える勢い」と、台湾のメディアが伝えました。


台湾旅行がブームになっていることは、私も昨年の秋に『SANKEI EXPRESS』紙で書きました。格安を武器にファンを集め、国内の空から近隣のアジアへ翼を広げてきたLCCがブームを強力に後押ししている──と。台湾へ飛ぶ場合、以前は日系の2社かチャイナエアライン、米国デルタ航空など大手の利用がほとんどでした。昨秋初めてバニラエアで成田から台北へ飛んでみたのです。人気の「特製とろ〜りクリームパン」〔写真〕を機内で買い、気さくなクルーたちと冗談を言い合いながら、とても快適なフライトでした。

台湾という国はもともと、日本人にとって最も身近な“海外”のひとつです。食べ物がおいしく、親日的で、治安も悪くありません。そんなことから、若い女性たちには「海外へひとり旅に出るなら、まずは台湾で練習を」とアドバイスしてきました。

それにしても、日台間のフライトが週500便というニュースには驚きました。2011年には週250便程度だったそうなので、この4年間で倍増した計算です。私も夏以降に、またLCCで飛んでみようかな。今度は別のLCCで、東京以外の都市から。あるいは同じバニラエアで、次は台北ではなく高雄へ。いま書いている原稿の仕事が終わったら、本気でプランを練ってみようと思います。

S.Akimoto at 18:20|Permalink

2015年04月05日

新ブランド

 
民事再生手続き中のスカイマークの新ブランドは「SKY bee(スカイ・ビー)」に! 昨日の土曜日、そんなニュースをマスコミ各社がいっせいに報じました。「bee」は「ミツバチ」の訳ですが、ロゴにはミツバチではなく、強さをアピールするため「スズメバチ」をモチーフにするというデザインプランもいっしょに。


ニュースの情報源は、同社の経営再建を支援する投資ファンド、インテグラルの代表である佐山展生さん本人です。土曜日朝の日テレ系情報番組『ウェークアップ!ぷらす』に出演し、新しいロゴや機体デザインの見本をカメラに向かって披露しました〔写真〕。佐山さん自身は「まだ決まったわけではなく、あくまで一つのプランですが」と但し書きをつけたのですが、それを聞いたマスコミは黙っていません。すぐに「速報」のような形で全国に広まりました。

同じ番組にコメンテーターとして出演していた私も、本番のオンエア前に聞いていました。「昨日、出来てきたばかりのプランなのですが──」と、佐山さんは新ロゴやデザインを私に見せながら、まだ決定ではないので番組で紹介していいものかどうか最初は迷っていた様子。しかし全国ネットの放送で披露してしまったら、もうほとんどこの案で決まりだととらえる人も多いのでは? 佐山さん自身も、わりと気に入っている印象は受けました。

ここで大事なポイントなのは、ブランド刷新が経営トップの意向だけで進められているわけではないことです。「事業改善」「サービス向上」「営業推進」「職場環境改善」という再生に向けた4つの委員会が社内に発足し、参加する社員を全国から公募。自ら手を挙げた社員たちが毎週、各地から集まってきては、会社の将来や方向性について活発な意見を出し合っています。その一つとして出てきたのが「社名やロゴも含めてゼロから出発し、どこにもまねできない会社に生まれ変わっていこう」という案でした。はたして「SKY bee」で決まるのか、あるいは佐山さんの言うようにあくまでこれは一例で、別の案が出てくるのか──新ブランドとデザインはもう間もなく正式に発表される予定です。

S.Akimoto at 12:19|Permalink

2015年04月02日

新たな旅立ち

 
昨日はエアライン各社で、新入社員の入社式が行われました。ANAグループでは今年、過去最多の1,187人が入社し、入社式もかつてない大規模なものだったとか。JALグループでも1,067人のニューフェイスが式典に参加し、植木義晴社長から「新しいことに挑戦する勇気を」というエールが送られたそうです。


民事再生手続き中のスカイマークでも、11人の新入社員を迎えました。50人以上が入社した昨年に比べると大幅減ですが、それでも「この会社で力を発揮したい」と思う若者はいます。新人のうちの多くはパイロット候補生で、同社の井手隆司会長は「大変な時期にスカイマークを選んでくれて本当に感謝している。もう一度強い会社になるために、みなさんのチャレンジに期待したい」と奮闘を求めました〔画像はANNニュースより〕。

スカイマーク、私も期待しています。経営再建を支援する投資ファンド、インテグラルがリードしての取り組みがすでにスタートしました。動き出してからまだ日は浅いですが、社内ではドラスチックな変化が起き始めているという社員たちからの情報も私に入ってきています。

その再生へのキーマンであるインテグラルの代表・佐山展生氏が、明後日(4日・土)の朝8時からの情報番組『ウェークアップ!ぷらす』(日本テレビ系列)に生出演し、再建への道筋から課題までを自身の口で語ることになりました。私もゲストコメンテーターとして番組に同席するため、明日、讀売テレビのスタジオがある大阪に入ります。佐山さんにどこまで話してもらえるのか? 何を聞けるのか? 楽しみです。

S.Akimoto at 21:51|Permalink

2015年03月30日

週刊ポスト

 
週刊誌に、ついに自分のことを書かれてしまいました。「顔はコワいがダンディで──」などと、褒められているのかケナされているのかわからないような、失礼千万な表現で。いったいどんな記者を使っているのか。ったく。訴えてやるゥ!


──というのは冗談です。記事を書いたのは、ラジオ番組のコメンテーターなどで大活躍している旅行・航空アナリストの鳥海高太朗氏。彼が『週刊ポスト』に連載中の「“おとな旅”コンシェルジュ」の取材で、私の親しい友人であるマンボミュージシャンのパラダイス山元さんとの天草への珍道中にいっしょに同行し、今日発売の同誌にその詳細を面白おかしく記事にまとめています。

鳥海氏からは記事が掲載される前に「男性週刊誌の“ノリ”で書かなくちゃいけなかったので、怒らないでくださいね」と連絡が届いていました。もちろん私は「何をどう書いたっていいよ。楽しい記事にしてね」と返事。彼は大切な仕事仲間ですし、航空マスコミの世界に入ってきたときからずっと可愛がっている後輩でもあります。そんな鳥海氏も加わっての今回の天草の旅は、飲んで食べて、とにかく笑いっぱなしの3日間でした。

私も現在、季刊『航空旅行』の春号(Vol.13)に寄稿する天草エアラインのレポートを書き進めています。例のドイツ・ジャーマンウイングスの事故のことで今日もTBSの昼の情報番組『ひるおび!』への生出演があったりで、作業が止まっていましたが、明日には仕上げて入稿できる予定。掲載号は4月30日に発売ですので、こちらもどうぞお楽しみに。

S.Akimoto at 17:54|Permalink

2015年03月26日

飛行前点検

 
コンピュータ技術がどれだけ発達しても、最終のチェックは人間の目に頼らざるをえない──そんな状況を、これまで取材したさまざまな世界で垣間見てきました。整備責任者から引き渡されたフライト前の機体も同じ。機長は副操縦士と手分けして「エクステリア・インスペクション」と呼ばれる外部点検を必ず実施します。


「機体はいつもきちんと整備され、飛行前点検で不具合が見つかるようなことはまずないですが──」と、先日フライト前に会ったJALの機長も言っていました。「たとえ雨や雪などの悪天候時にも、飛ぶ前にもう一度自分たちの目で確認する作業を省略することは絶対にありません。これはたくさんの乗客の命を預かるパイロットとしての責務だと思っています」

そのときの取材では、出発するまでの様子も見学させてもらいました。機長はコクピットの点検を副操縦士に指示すると、自分は駐機場に残り、機首部分に移動します。そこから機体の外周を時計回りに歩いて目視での点検を開始。ボディや主翼、尾翼などに損傷は見られないか? エンジンやギアに異常はないか? オイル漏れなどにも注意し、機体の外板の継ぎ目に顔を近づけての入念なチェック作業が進みます。

こうした飛行前点検は、会社の規模の大小や運航する旅客機の種類で変わるものではありません。ご覧の写真は、先月訪ねた天草空港での1シーンです。福岡から到着した天草エアラインのDHC-8で、折り返し準備の様子を撮影しました〔facebookにも別角度の写真を掲載〕。到着から出発まで25分しかないなか、機長の目は機体の細部に注がれます。その真剣な眼差しに、エアラインパイロットとしての“プロ魂”を感じました。

S.Akimoto at 17:44|Permalink

2015年03月20日

衝動買い

 
国内LCCの1社、ジェットスター・ジャパンが「3月14日で累計搭乗者数が800万人を突破した」と発表しました。初就航は2012年7月3日だから、累計800万人を2年8カ月で達成したことになります。ライバルのピーチも先日、同様に累計搭乗者数800万人達成をアナウンス。しかしピーチは初就航が2012年3月2日なので、こちらは3年かかりました。顧客獲得のペースはジェットスター・ジャパンのほうが速いようです。


ジェットスター・ジャパンの就航直前には、著書『航空大革命』を書くための取材で同社の鈴木みゆき社長に単独インタビュー。そして就航初日には成田から札幌に飛び、同日夜のニコニコ生放送で2時間の特番を組みました。ご覧の写真は初便を見送るスタッフたち恒例の“スタージャンプ!”で、つい先日の出来事のように思い出します。

ところで今日、ジェットスター・ジャパンは「お母さんに、会いに行くよ」というテーマでの国内線キャンペーンチケットの販売を開始しました。片道の最安値は1,990円。キャンペーンサイトを覗いてみたら、たしかに格安のチケットが出ています。私の母は東京・下町の実家にいるので、会いに行くのに飛行機に乗る必要はないのですが、サイトを訪ねたついでにいくつかの路線の往復チケットをつい購入してしまいました。いずれの目的地にも、別に用事があるわけではありません。衝動買い、です。

今年はできるだけ海外へは出ず、本を書く仕事に集中しようと決めました。しかし、旅をしないと自然とストレスがたまるもの。「国内ならいいかな?」という思いが、私を衝動買いに走らせたのかもしれません。本の執筆はホテルでもできますし。でも、目的もない地方へ一人で行くのも淋しい。誰かヒマな人、つきあってくれないかなあ。

S.Akimoto at 13:32|Permalink

2015年03月11日

YS-11の深夜便

 
去年もいまごろの時期がそうだったように、今月と来月に発売になる週刊誌と月刊誌で「航空特集」や「エアライン特集」が組まれ、その執筆に追われています。客室乗務員の世界の話を書いたかと思うと、次のテーマはスカイマークの動向と私自身の見解について。今朝はMRJに関するの4ページの記事を仕上げました。あ、その前には懐かしい純国産プロペラ機YS-11の歴史についても〔写真は、2006年にYS-11が退役するときの日本エアコミューターの特別塗装機〕。


こういくつも仕事が重なると、頭を切り替えながらの作業になり、ちょっと大変です。ひとつのテーマで執筆が始まるとついついその世界にのめり込んでしまって。YS-11について書いているときは、私は「その時代」の人になり切っていました。まあ、それがモノを書くことの楽しさでもあるのですが。

YS-11はかつて、札幌や大阪、福岡を深夜便で飛んでいたのをご存知ですか? いまだと騒音問題で深夜の運航などまず認められませんが、当時はプロペラ便として特別に許可され、多いときは夜中に毎日5往復くらい飛んでいた時期があります。昨日書き終えた記事には「急な出張でよく利用し、深夜の大阪便では忙しい芸能人にときどき会いました」という、当時の日本の高度成長期を支えた企業戦士のコメントなども盛り込みました。

週刊誌と月刊誌の特集企画に寄稿する仕事は、今日でとりあえずは一段落です。明日(12日・木)の夜は六本木ミッドタウンタワーでのトークセミナーがあるので、また頭を切り替えておかないといけません。「定員をはるかに超える申し込みがあった」と主催者側から報告が入りました。どんな人たちが来てくれるのか──私も楽しみです。

S.Akimoto at 18:28|Permalink

2015年02月25日

25年ぶりの天草

 
小さな港町に誕生した小さな航空会社──天草エアラインが、保有するわずか1機の小型プロペラ機をやりくりして毎日10便を運航していることは前回のBlogで紹介しました。第1便が朝の8時に本拠地の天草空港を出発。福岡を往復して帰ってくると、次は熊本を経由して大阪(伊丹)へ旅立ち、同じルートで午後3時過ぎに天草に舞い戻ります。ここまで6区間を運航したところで、乗務員が交代に。その後は福岡を2往復し、19時35分に天草に帰ってきて、ようやく1日の仕事が終了です。


その天草エアラインで本日、私も天草にやってきました。利用したのは、福岡に到着した朝の第1便が天草に帰っていくAMX102便です。羽田から朝6時25分発のANA便を使って、福岡に到着したのが8時25分。そこで9時発の天草エアラインに乗り継ぎました。

天草を訪れるのは、かれこれ25年ぶりです。もちろん当時は、天草エアラインはまだ存在していません。隠れキリシタンについて詳しく調べていた頃で、長崎か島原から船を使ってのアプローチでした。それに比べ、いまはこんなに近いのかと感動すら覚えます。飛行機だと福岡から35分、熊本からなら20分で着いてしまうのですから。

あいにくの曇り空でしたが、運航するボンバルディアDHC-8(39席のQ100タイプ)は2,700メートル程度の低い高度を飛ぶので、機窓からの景色もまずまず楽しめました。そして何よりも愉快なのが、機内の雰囲気です。社内に5人しかいない客室乗務員の一人が各便に乗務し、そのサービスはまさに“手づくり”といった感じ。詳しくは、天草の旅のレポートも含めて、このBlogやfacebookのほか雑誌などのメディアでも追々報告していく予定です。

S.Akimoto at 21:15|Permalink

2015年02月23日

親子イルカ号

 
フジテレビの情報番組『Mr.サンデー』(毎週日曜日・夜10時)の昨夜の放送で、天草エアラインが取り上げられていました。所有するたった1機の小型プロペラ機をやりくりして本拠地の熊本県・天草飛行場を中心に毎日10便もの定期便を飛ばしていること、移動のための手段としてではなく同社の飛行機に乗ることを目的にやってくるファンが多いことなどが紹介され、視聴者の反響も大きかったようです。


日曜の夜なので、ご覧になった人も多いかもしれません。私も新聞の番組欄に「日本一小さな航空会社」とあったのでテレビを点けてみたら、あの親子イルカをモチーフにしたボンバルディアDHC-8の青い機体が画面に登場しました〔写真〕。一般公募により2013年2月にデビューした新塗装機です。

天草エアラインはつい5、6年前まで赤字に苦しんでいました。しかし、その後の社員ぐるみのイメージアップ作戦でどうにか持ち直し、根強いファンが増え続けています。民放大手がゴールデンの時間帯に特集として取り上げるのも、その表れでしょう。ある月刊誌が恒例にしている航空特集でも今年は「地域エアライン」にフォーカスするそうで、その巻頭で天草エアラインをレポートすると編集者が言っていました。同誌では私は別のテーマで2本ほど記事を寄せますが、別の取材班が昨日、天草へ出発しました。

じつは私も、同誌の取材班が戻るのと入れ替わりに、今週水曜日から天草に発ちます。その報告は別の雑誌になりますが。取材のアテンド役は、天草エアラインと深〜い関係にあるマンボミュージシャンのパラダイス山元さん。普段も仲良しである彼と私の“珍道中”を撮影するために、相棒の写真家・中西一朗氏も同行する予定で、楽しい取材旅行になりそうです。

S.Akimoto at 01:52|Permalink

2015年01月21日

当日アップグレード

 
今週初めの飛んだ沖縄は、ANAの「プレミアムクラス」を利用しました。そんな贅沢を──と思う人がいるかも知れませんが、安価に“贅沢”を手に入れる裏技があります。その裏技とは、当日アップグレード! 事前予約が基本ですが、出発の当日にプレミアムクラスの空席がある場合、空港で割安の追加料金を払ってアップグレードすることができるのです。

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ANAの那覇線のプレミアムクラスは、約1カ月前に「旅割28」でチケットを購入すると、片道運賃は約3万2,000円。普通運賃は約1万6,000円ですので、差額は1万6,000円です。しかし出発当日に空席があれば、半額近いの9,000円でアップグレードが可能。有料での空港ラウンジ利用やレストランで食事をする場合などを考えると、ラウンジも使えるし機内で食事は出るしで、このアップグレード料金はとてもリーズナブルです。

それに対してライバルのJALの上級クラス「クラスJ」は、事前予約でも当日でも追加料金は同じ1,000円だけ。私はほとんどの国内移動で必ずクラスJを予約します。羽田から福岡、新千歳、伊丹、那覇の一部の便に設定さている「JALファーストクラス」も、追加料金は8,000円なので決して高くはありません。1席の占有スペースは普通席の2.7倍もあり、隣の席とは木目調のコンソールで仕切られてプライベート感もバツグン。利用する時間で違いますが、機内では食事や軽食、茶菓が提供され、飲み物にはシャンパンや日本酒などのアルコール類も揃っています。

当日アップグレードなら、さほどの負担にはなりません。たまには贅沢に旅してみると、気持ちがほっこり温かくなります。

S.Akimoto at 09:41|Permalink

2015年01月18日

那覇の新ラウンジ

 
週末に沖縄に飛びました。「飛んで帰ってきた」という表現が正確ですが。昨年12月15日に那覇空港にオープンした「ANAスイートラウンジ」の視察が目的です。ANAのプレミアムメンバーのためのライフスタイルマガジン『ANA AZURE』でラウンジ探訪の新連載が始まることになり、その案内役を務めることになりました。


一般の上級会員向けラウンジは那覇空港を訪れるたびに何度も使ってきましたが、ファーストクラス利用者やマイレージサービスの最上位「ダイヤモンド」会員が利用できるスイートラウンジは、国内線では羽田に次いで2番目の開設です。ラウンジに直結する専用の保安検査場も新設され、とても便利になりました。沖縄は修学旅行の学生などが団体で訪れ、時期や時間帯によってはセキュリティを抜けるだけでかなりの時間を要することが多々ありましたから。

以前から「スイートラウンジを」という利用者からの声も多かったそうです。そこで新ラウンジを開設したわけですが、残念なのは四方が壁に囲まれて窓がないこと。「航空機を眺めながらくつろげたらいいのに」と思う人もいるかもしれません。確保できたスペースの関係で仕方ないのでしょうが。

それでも、インテリアに沖縄らしさを演出するなど、とてもいい雰囲気でした。上の写真で私が持っているのは品評会で堂々1位に輝いた琉球泡盛「松藤」で、これも那覇の新ラウンジだけでのサービスです。内装の写真なども含めて、詳しくは『ANA AZURE』で春号から始まる新連載で!

S.Akimoto at 13:51|Permalink

2014年10月26日

成田シャトル終焉

 
“航空”とは別のテーマでの取材があって、今週末は北海道に来ています。ゆうべは函館市内に1泊しました。今朝の気温は10度。ホテルから散歩に出かけ、朝市などを覗いてみたのですが、1週間前は台北で半袖のポロシャツで過ごしていただけに寒暖の差にまだ身体が慣れません。


昨夜、ホテルの部屋で原稿を書いていたら、テレビで報じていたのが「スカイマークが成田から撤退」というニュース。少し淋しい思いで、それを聞いていました。ちょうど3年前──2011年の10月から札幌線と旭川線でスタートした同社の「成田シャトル」は、JALANAの羽田線に比べて運賃の安さが際立ち、私も北海道への急な出張などの際にずいぶん利用してきましたので。

成田発着というと、アクセス面ではたしかにハンデはありました。羽田を利用するほうがやっぱり便利です。しかし空港までの所要時間と電車賃が多少かさんでも、その差は航空チケットの安さで十分にカバー。JALやANAが国際線の乗り継ぎ客の輸送を主目的に成田からの国内線を運航していたのに対して、スカイマークは成田を首都圏第2の空港と位置づけ、その後は九州・沖縄や関西などに積極的に就航地を拡大していきました。結果的にはLCCの値段攻勢に勝てず、成田シャトルはその役割を終えましたが、羽田線に注力して経営を立て直しまたスカイマークらしい何か新しチャレンジをしてくれることに期待したいと思います。

明日の朝か、早ければ今夜の便で帰りますが、こちらでの予定がもう1日早く終われば札幌からの成田シャトルに最後にもう一度乗っておきたかったなあ。函館の街を散策しながら今朝、そんなことを考えました。

S.Akimoto at 10:07|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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