世界のエアポート

2017年01月18日

羽田での出来事

 
今日は通常の書きものを昼少し前に切り上げ、カメラを持って羽田へ。「羽田空港の楽しみ方・便利な使い方」をテーマにした新刊が近く(3月?)PHP新書として発売になります。その本文に挿し絵のような扱いで写真を配置するので、ストックフォトから探していたところ、古い写真が多いので急きょ自分で撮影に行くことにしました。

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国際線と国内線の第1・第2の三つのターミナルをまわり、必要なカットをパチリ。疲れるとすぐにお茶タイムです。ご覧の写真は、200種類を超すデザイナーチェアやソファが配置された、第2ターミナル3階の大好きなスペース「UPPER DECK TOKYO」です。コーヒーを買ってきて、気に入ったソファで持参した本を読んでいたら、2時間が過ぎていました。

各ターミナルの展望デッキにも足を運びました。本格的なカメラ機材を携えた航空ファンらしき人たちが大勢います。マニア系のカメラマンや航空ライターと違って、私はこういう場所にほとんど出没しません。それでも最近は顔を知られつつあるようで、遠目に私を見てこそこそ話している人たちがいます。声をかけられることはなかったのですが、去り際にも、すれ違いざまにガン見していくカップルが! 無視して通り過ぎようとしたら、男性のほうが背中から声をかけてきました。「あのう、間違っていたらすみません。作家で航空ジャーナリストの秋本俊二さんじゃないですか?」と。

今日は人に会う予定がなかったので、無精ヒゲに髪はぼさぼさ、膝の抜けた薄汚れたジーンズという身なりです。面倒くさいので、とぼけちゃいました。「私? いえいえ、ぜんぜん違います」。相手は「失礼!」とあっさり引き下がったのですが、そのすぐあとで、女性のほうの声が聞こえてきたのです。「ほーらァ、だから違うって言ったじゃない。秋本俊二って、あんなじゃないって!」。ははは、悪かったねえ、あんなで。「大きなお世話だぜ」とつぶやきながら、次の撮影ポイントに向かいました。

S.Akimoto at 19:18|Permalink

2016年04月07日

空港ランキング

 
世界一忙しい空港はどこか? ACI(国際空港評議会)から昨日、空港ランキングに関する2015年の暫定データが公表されました。以前のBlogで「2015年は首位が入れ替わるだろう」と私の予想を書いていたのですが、結果はハズレ。米国ジョージア州のアトランタ国際空港〔写真下〕の年間乗客数が1億人(前年比5.5%増)を突破し、不動の第1位にランクされています。

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アトランタ国際空港の首位は、これで18年連続です。私が「首位が入れ替わる」と予想していた2位の中国・北京首都国際空港〔写真下〕は思ったより利用者数が伸びず、増加は前年比で4.4%止まり。中国の景気減速が影響しているようです。

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3位に入ったドバイ国際空港〔写真下〕は2014年の6位から利用者数を10.7%増やし、急成長を続けています。外国人の利用者数では世界トップになりました。「国際都市」ドバイの特徴がよくあらわれています。いずれは北京やアトランタを抜き、世界第1位に躍り出るでしょう。

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ちなみに第4位は米国のシカゴ空港、日本の羽田空港が第5位にランクされました。これらの統計は、世界1,144の主要空港から毎月提出されるデータに基づいて算出されています。

S.Akimoto at 04:01|Permalink

2015年12月15日

エプロンの方式

 
出張でニューヨークに来ているという友人から「思ったよりこっちは寒くない。昼間で12度前後だから、東京と同じくらいだね」と報告がありました。たしかに、例年だと12月のNYはもう少し気温が低かったかな? 到着したのはJFKではなくEWR(ニュージャージー州のニューアーク空港)だそうで、彼はまたメールで「1日遅い便だったら欠航だったよ」と書いてきています。


EWRだと、成田を夕方に発つユナイテッド航空でしょう。調べてみたら、本日の便はたしかに「キャンセル」になっていました。何かあったのでしょうか。

ところで、ご覧の写真はマンハッタンからヘリでEWRにアプローチしたときに空撮したものです。円形状のサテライト型エプロンがきれいに見えたので、シャッターを切りました。ターミナルの本体ビルとは別にミニターミナルを整備するエプロンを「サテライト方式」といって、規模の大きな空港の多くがこのスタイルを採用。ほかに、成田の第3(LCC)ターミナルのようにビルから桟橋状の通路を伸ばした「フィンガー方式」や、地方空港で見られるターミナルビルの前面に駐機場を設けた「フロンタル・パーキング方式」と呼ばれるスタイルもあります。

なかには「モバイル・ラウンジ方式」という変わりダネも。こちらは何と、待合室がそのまま“移動バス”になって乗客を運んでいきます。ワシントンD.C.のダレス国際空港がこのスタイルで、ラウンジで座っていたら、いきなり動き出してびっくりしました。時間に余裕があるときはそんな感じで空港ウォッチングを楽しんでみると、旅に思い出を添えてくれるかもしれません。

S.Akimoto at 23:38|Permalink

2015年09月20日

ビル街で急旋回

 
今週、香港へ飛びます。そのことを昨夜、友人と上野で飲みながら話したら、彼は「秋本は啓徳(カイタック)空港に降りたことはあるんだっけ?」と聞いてきました。自分は残念ながらそのチャンスはなかったが、あのスリルは一度は味わっておきたかった──と。私はあります。3回ほど。必ず右側の窓側席をリクエストして。いまでもよく覚えています。


啓徳空港が世界中の多くのファンたちに惜しまれながらその役割を終えたのは、1998年。香港が中国に返還された1年後です。香港行きのフライトは、本当にスリル満点でした。目的地に近づくと、搭乗機は少しずつ高度を下げて空港へ進入し、着陸直前になって急旋回します。右側の窓からは、九龍の繁華街を間近に見えました。到着後、乗客の中には「主翼が高層マンションの壁にすれすれで当たりそうだった」とか「オフィスビルの中の人と目が合った」などと、真剣な顔でクレームをつけてくる人もいたそうです。

ビルの人と目が合った? まさか、と私は笑い飛ばしましたが。最近、ある本を書く仕事で「人の目はどれくらい先までちゃんと見えるか」を調べました。たとえば視力が「1.0」とは「視角が1分(1度の60分の1)のものを見分られる場合」と定義されています。ここでは詳細には触れませんが、視力は通常5メートルの距離を置いて測定するので、1.0の視力の人は5メートル先にある1.5ミリのものを見分けるられる計算です。人の目の大きさは、横幅が4〜5センチ程度でしょうか。仮に4.5センチとして、それをはっきり見分けられる距離は150メートル。当時の旅客機がいくらビルの近くを飛んだからって、そこまで接近することはあり得ません。

この2週間ほど、執筆や打合せに引っ越しが重なり、多忙な日々を過ごしました。香港行きの機内では、そんな話も思い出しながら、ワイン片手にのんびり過ごそうと思います。

S.Akimoto at 22:15|Permalink

2015年08月28日

強制体重チェック

 
関空から帰京するときに少し時間があったので、ターミナル内をふらふらしていたら、国際線のチェックインカウンターで外国人旅行者とスタッフがもめていたのを見ました。預ける手荷物が重量オーバーで、その超過料金を払う、払わないで一悶着あったようです。


「たかが3キロオーバーくらい、いいだろ。大目に見てよ!」
「いいえ。決まりですので」

結局、乗客のほうがあきらめ、預けようとしていたスーツケースからオーバーした3キロ分の荷物を取り出して機内持ち込み用のバッグに詰め替えていました。仕方ありません。チェックイン時の重量バランスの管理は、旅客機の運航にとってとても大切なことですから。ですが、まさか荷物だけでなく人の体重までチェックしようというエアラインが出てくるとは!

中央アジアのウズベキスタン航空が先日、出発前に乗客の体重測定を開始すると発表しました。「離陸時などの機体重量の計算や安全運航の確保に必要」というのが、その理由です。気持ちはわからないでもないですが、これは反発を買うでしょうね。かつては日本でも、カウンタースタッフが乗客の体重を見た目でこっそり判定し、バランスがよくなるよう座席を割り当てていた時代がありました。その頃は、ひと目で体重を言い当てられる“目利き”の社員が重宝されたそうですが、それも遠い遠い昔の話。ウズベキスタン航空の取り組み、ちょっと注目してみたいと思います。

S.Akimoto at 19:22|Permalink

2015年07月27日

巨大な回転寿司

 
チェックイン時に預けた荷物を到着した空港で受けとろうと、ターンテーブルで待っていると、最近はいろんなものが流れてきて目を楽しませてくれるようになりました。有名なのは、高松空港のさぬきうどんのオブジェや、鳥取米子空港の目玉おやじなど。いずれも県のPRのために始まったものです。


ほかにも、岡山空港ではきびだんごを持った桃太郎を、北海道の旭川空港では旭山動物県のPRを兼ねたあざらしやペンギンなどを目撃しました。果物や野菜などその県の特産品をターンテーブルに流している空港も多いようです。

ところで先日、東京・渋谷のパルコで、スーツケース用の風変わりなカバーを見かけました。タコやイクラ、サバなど寿司のイラストがデザインされた専用カバーです。これは昨年4月に第1弾として売り出した玉子やまぐろ、海老、サーモンなどに続く第2弾。外国人旅行者たちのあいだで大ウケで、実際にこの寿司カバーをかぶせた荷物がターンテーブルに流れてくると、旅行者たちは笑みを浮かべて見つめていると聞きます。

成田空港でのデモンストレーション映像を私も見ました〔写真〕。これこそ、まさに回転寿司! その場に居合わせたら、きっと吹き出さずにはいられません。バカバカしいですが、こういうの、好きです。

S.Akimoto at 15:00|Permalink

2015年07月23日

海外の空港スタッフ

 
毎日10万人前後の利用者が訪れる成田空港や羽田空港には、多くの航空会社の社員が各部署に配置され、旅行者へのケアに当たっています。出発ロビーではカウンタースタッフがチェックイン手続きを手伝い、ゲートでは別の担当が定時の出発を目指して乗客を搭乗便へ誘導。時間になっても現れない乗客がたまにいて、先日も無線を片手にフロアを走り回っているスタッフを見かけました。


一方、海外の空港を訪れると、日本人スタッフの仕事ぶりが国内の大きな空港とはずいぶん違うと感じることが少なくありません。何が違うのか? 簡単に言うと、成田や羽田では社員一人ひとりの役割が細分化せれ、いわゆる“分業体制”が完成しています。それに対して海外では、スタッフの数そのものが少ないため、一人が多くの役割を担わなければならない。動き方が明らかに違うのです。

海外の空港では、どんな人たちが、どんな思いを胸に旅客ハンドリング業務に取り組んでいるのか? それを一度じっくり取材してみようと、先日私は、JALが就航するマレーシアのクアラルンプール国際空港へ飛びました。

同空港には毎日、成田からJALの723便が17時45分に到着し、出発準備を終えて22時50分に折り返しの724便として再び成田に向けて飛び立っていきます。そこで活躍していたのが、今回のインタビューに応じてくれた緒方奈美さん〔写真〕。「ITmedia ビジネスオンライン」での連載『“飛行機と空と旅”の話』で本日、そのレポートが公開になりました。

≫≫≫「異国の地で奮闘するJAL社員の空港業務を見てきた

S.Akimoto at 09:40|Permalink

2015年04月08日

成田第3ターミナル

 
深夜の1時を回りました。あと2時間半ほどして午前3時30分になると、成田空港で建設を進めてきたLCC専用の第3ターミナルが新しく営業を開始します。私もこの数日間、テレビ局を中心にメディア各社から「なぜいまLCCターミナルなのか?」といったテーマで取材を受けてきました。開業に合わせて朝の情報番組などで大きく特集を組む局も多いと思います。


第3ターミナルは第2ターミナルの北側に建設され、ブリッジで結ばれた本館とサテライトの2つの建物で構成されています。成田に現在乗り入れているLCCの14社のうち、新ターミナルに移るのはジェットスター・ジャパンバニラエア春秋航空日本とオーストラリアのジェットスター航空、韓国のチェジュ航空の5社。ご覧の写真は本館とサテライトをつなぐブリッジで、サテライト側の駐機場が拡張されると、将来はこのブリッジの下を航空機が行き来する光景が間近に見られるようになります。

上記LCCのうち、ジェットスター・ジャパンとバニラエア、春秋航空日本の3社が国内の各都市への便を運航。国際線を運航するのはバニラエア、ジェットスター航空、チェジュ航空の3社で、トータルすると国内線で12の都市が、国際線では4つの国・地域の7都市が第3ターミナルと結ばれることになります。開業時点のダイヤでは、国内線・国際線合わせて1週間に680便程度になることも発表されました。

もちろん実際に利用してみないことには、その使い勝手などは実感できません。そこで、まずは5月の連休明けに成田第3から熊本へのジェットスター・ジャパンの便を予約しました。今月はちょっとスケジュールが厳しそうなので5月にしたのですが、もしうまく調整できれば、4月中にもどこか1都市くらいへはこの第3ターミナルから飛んでみようと思っています。

S.Akimoto at 01:06|Permalink

2015年03月17日

王家の行列

 
個人的な用事(取材)でソウルに来たら、仁川国際空港のターミナルで名物の「王家の行列」に遭遇しました。朝鮮王朝時代の宮廷衣装に身を包んだ人たちのこの行列は、空港利用者に乗り継ぎの待ち時間を楽しんでもらおうという仕掛けのひとつ。毎日、昼前と夕方の2回行われ、見物客が続々と集まってきます。


そういえば先日、英国の調査期間スカイトラックス社が各国の国際空港を評価する「ワールド・エアポート・アワード 2015」が発表されました。1位〜4位は昨年と変わらず、1位は3年連続でシンガポール・チャンギ国際空港。そして2位に、今年もここ──仁川国際空港が選出されています。

仁川国際空港は日本人旅行者にとても便利で、とくに地方からの利用者が少なくありません。大韓航空だけでソウルから日本の15都市を結び、ソウルに昼の12時前後に到着するフライトが数多く設定されています。ソウル到着後は、1、2時間の乗り継ぎで世界の各都市へ。仮に4、5時間の待ち時間があっても、無料で使えるインターネットスペースや映画館などの設備が充実しているほか、30を超える有名ブランド店や免税店が並ぶショッピングエリアの散策も楽しい。一人あたりの免税品購入額は、たしか仁川国際空港が世界一だったと記憶しています。

今回は残念ながら、乗り継ぎ便の利用はありません。用事があるのはソウルのみ。さっさと仕事を済ませて明日には帰国します。本当はスギ花粉の少ない韓国でしばらく過ごしたいのですが。マスクを二重か三重にして完全防備し、花粉だらけの東京へ帰ります。憂鬱だなあ。

S.Akimoto at 17:51|Permalink

2015年03月08日

空港図書館

 
空港へは出発のどれくらい前に到着するか? と聞かれたとき、以前は「ぎりぎりに」と答えるのが旅慣れた人だとされてきました。ですがそれは、空港に早く到着しても何もすることのなかった時代の話。最近はショップやレストランなどの施設を充実させ、飛行機に乗らなくても「行くと楽しい場所」を目指す空港が少なくありません。


大都市の大型空港だけでなく、ローカルな空港でも同様な取り組みが始まりました。その一例が、2週間前に行った熊本県天草の天草空港です。今年の2月5日、同空港のロビーフロアの一角に「空港図書館」がオープン。天草産の木でつくられた温かみのある陳列棚に飛行機や天草に関する本が並び、出発までの待ち時間などに自由に閲覧できるようになっています。

私も先日訪れた際に、サイエンス・アイ新書の『疑問50』シリーズや『まるごと解説』シリーズなど著書を数点寄贈させていただいたのですが、帰京してから「そうだ、図書館にもっとふさわし本がある」と思い立って追加で送ったのが『飛ぶしくみ大研究』と『空港の大研究』の2冊。いずれも学校や図書館向けにつくった大型本で、天草エアラインの営業部長、川崎茂雄さんから「さっそく陳列しました。お父さんを出迎えに空港に来たお子さんなどが手にとってくれています」と嬉しい報告を受けています。

川崎さんからの報告の最後には「貸し出しはできないのですが、たまに本がなくなります。でも、数日するとちゃんと元の棚に戻っているんですよ」と、微笑ましい一文が添えられていました。

S.Akimoto at 22:54|Permalink

2015年02月09日

欧州最短ルート

 
現在、朝の6時を過ぎたところ。東の空がうっすらと白み始めています。徹夜で続けてきた書き物をようやく終え、急いで荷造りにとりかかりました。パッキングを済ませ、軽く朝食をとったら、成田空港の第2ターミナルへ。これからお昼の便で、ヨーロッパの数都市を訪ねる取材に出ます。


ヨーロッパへ行く場合、ルート選びがポイントになります。目的地までダイレクトに飛べるなら問題ないのですが、直行便の就航がなければどこかの都市で乗り継がなければなりません。今回は「利便性」を重視し、また取材テーマの一つでもあることから、フィンランドのヘルシンキ経由を選びました。

北欧の街、ヘルシンキ。地図でみると、すごく遠くにあるように思えます。以前どこかでこんな文章も書きました──「地球儀で探すと、ずいぶんと上のほう。立っているとすべり落ちそうな位置にヘルシンキを見つけた。世界の首都でこれ以上北に位置するのは、アイスランドのレイキャヴィクしかない」。陸路で向かうならたしかに遠いのでしょうが、しかし空路だとそうではありません。丸い地球儀上に糸を伸ばして日本かの直線距離を比べてみると、欧州の主要都市の中で一番近いのがヘルシンキです。フライト時間も他の都市より1、2時間短く、ヘルシンキで乗り継ぐことで目的地までの飛行距離も「最短」というケースが少なくない。今回の旅の最初の目的地であるドイツ・ハンブルクへも、とても便利にアクセスできることがわかりました。

とはいえ、ヘルシンキに降り立つのもかれこれ3年ぶり。素通りしてしまうのも、もったいない。現地時間の午後3時過ぎに到着したら、今日はヘルシンキで1泊し、ハンブルクへは明日の早朝便で向かうことにしました。利用するフィンエアーは日本路線で運航するエアバスA330とA340に新しいシートの導入を進めているので、そのフライトも楽しみ。まだ古いシートの機材と新しいシートの機材が混在しているようですが、今日の成田線が新シートの導入機材だと嬉しいなあ。どうでしょう? 空港に着いてからのお楽しみ、ということで。

S.Akimoto at 06:18|Permalink

2015年01月18日

那覇の新ラウンジ

 
週末に沖縄に飛びました。「飛んで帰ってきた」という表現が正確ですが。昨年12月15日に那覇空港にオープンした「ANAスイートラウンジ」の視察が目的です。ANAのプレミアムメンバーのためのライフスタイルマガジン『ANA AZURE』でラウンジ探訪の新連載が始まることになり、その案内役を務めることになりました。


一般の上級会員向けラウンジは那覇空港を訪れるたびに何度も使ってきましたが、ファーストクラス利用者やマイレージサービスの最上位「ダイヤモンド」会員が利用できるスイートラウンジは、国内線では羽田に次いで2番目の開設です。ラウンジに直結する専用の保安検査場も新設され、とても便利になりました。沖縄は修学旅行の学生などが団体で訪れ、時期や時間帯によってはセキュリティを抜けるだけでかなりの時間を要することが多々ありましたから。

以前から「スイートラウンジを」という利用者からの声も多かったそうです。そこで新ラウンジを開設したわけですが、残念なのは四方が壁に囲まれて窓がないこと。「航空機を眺めながらくつろげたらいいのに」と思う人もいるかもしれません。確保できたスペースの関係で仕方ないのでしょうが。

それでも、インテリアに沖縄らしさを演出するなど、とてもいい雰囲気でした。上の写真で私が持っているのは品評会で堂々1位に輝いた琉球泡盛「松藤」で、これも那覇の新ラウンジだけでのサービスです。内装の写真なども含めて、詳しくは『ANA AZURE』で春号から始まる新連載で!

S.Akimoto at 13:51|Permalink

2014年09月20日

世界の5大空港

 
1日の平均乗降者数は25万人以上、年間で9,500万人が利用する米国ジョージア州のアトランタ国際空港について以前、誠Styleの連載で「世界一忙しい空港からの報告」と題したレポートを書きました。今週発表された2013年実績でも、同空港が首位に。2位は年間利用数8,370万人の中国・北京首都国際空港で、3位は英国ロンドンのヒースロー空港、年間6,800万人が利用する羽田空港は4位に、5位には米国シカゴのおヘア空港がランクされています。


2014年も夏までの見通しでは、アトランタ国際空港が引き続き首位をキープしそうですが、2015年には利用者数の伸びが著しい北京首都国際空港がトップに躍り出るかも知れません。その後は1位北京、2位アトランタという状況が数年続くと思われますが、いずれは北京をさらに大きく追い抜く空港が出てくるでしょう。

新しく世界一の座につくのは、アラブ首長国連邦のドバイ近郊にあるアール・マクトゥーム国際空港です。「ドバイ・ワールド・セントラル」という人工複合都市計画の一つとして建設された空港で、その一部はすでに2010年6月にオープン。そして先ごろ、同空港の総額320億ドル規模におよぶ拡張計画がドバイ空港会社から発表されまた。

この拡張事業は世界最大の空港プロジェクトとなる見込みで、最終的には年間2億人の利用客に対応できる空港を目指します。工事は2期に分けて行われ、1期では総2階建て機エアバスA380が一度に100機まで利用できる2棟のサテライト・ビルが建設される計画とか。A380が一度に100機? その光景を想像したら、開いた口がしばらくふさがりませんでした〔上の完成イメージ図はドバイ空港会社HPより〕。

S.Akimoto at 13:50|Permalink

2014年08月29日

鉄板焼きと靴磨き

 
誠Styleの連載『秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話』で先週からスタートしたJALレポートの4回シリーズ──「JALの最新ビジネスクラス『SKY SUITE 777』を創った男たち」。第1回テーマは「地上サービス」で、空港ラウンジなどの企画開発に取り組んできた顧客マーケティング本部・商品サービス開発部の玉置健一さんのインタビューをお届けしました。


そのインタビューにも出てきますが、JALは羽田空港国際線ターミナルで今年3月に開設したサクララウンジに続き、本日8月29日からはファーストクラスラウンジもリニューアルオープン。昨日は報道陣を招待しての披露イベントが開催され、私もお邪魔して、いままでのラウンジにはない“斬新なもてなし”を体験してきました。

いろいろ新しさを打ち出しているなかで、私が「これは“目玉”になるな」と感じたサービスが二つありました。一つは、シェフが目の前で鉄板を使って特製パンケーキや黒毛和牛&黒豚のハンバーグを焼いてくれる「鉄板ダイニング」。従来のブッフェスタイルの食事とは違った、いわば“食のライブ”サービスです〔facebookに写真を掲載〕。もう一つが、英国の高級靴メーカー、JOHN LOBBとのコラボで実現した「靴磨き」のサービス。旅に出る前の身支度として、お気に入りの靴が専門スタッフの手できれいに磨かれれば、気分も新たに海外へ旅立つことができるでしょう〔写真上〕。玉置さんがインタビューで話していた「新しいチャレンジ」の一端を垣間見た思いでした。

さて、4回シリーズでお届けするJALレポートの第2回も、先ほど誠Styleで公開されました。第2回テーマは「個室型フルフラットシート」。欧米線を中心に運航される777-300ERに搭載された革新的ともいえるシートの体験記と、開発に携わった裏方のインタビューで構成しています。第1回の「地上サービス」と合わせて、ぜひご覧ください。

≫≫≫「JALの最新ビジネスクラス『SKY SUITE 777』を創った男たち──第1回/地上サービス
≫≫≫「JALの最新ビジネスクラス『SKY SUITE 777』を創った男たち──第2回/個室型フルフラットシート

S.Akimoto at 09:24|Permalink

2014年08月27日

都心の低空飛行

 
“空港の街の子どもたち”──というテーマで以前、成田空港周辺の小学校を取材したことがあります。世界各国から飛来する旅客機を間近で見ながら暮らすことの楽しさなどを聞いて歩き、子どもたちの明るい笑顔に接しました。が、同時にその取材で知ったのが「騒音問題」の根深さ。昼間の教室で、旅客機が学校上空を通過するたびに、授業が中断してしまう。騒音で先生の声がまったく聞こえなくなってしまうのです。


国交省は昨日、地元自治体の関係者を集めて、羽田と成田の便数をさらに増やすための第1回協議会を開催しました。そこで提案されたのが、これまで飛行していなかった都心上空の飛行ルートの解禁です。この案に対して地元自治体から上がったのが、旅客機の騒音や落下物を懸念する声。東京都からは「騒音の影響や安全性について詳しい情報が欲しい」との要望が出されました。

東京都の副知事が記者のインタビューに「(都民は)航空機騒音をいままで経験してきたことがないですからね」と答えていたのが印象的です。この騒音レベルは、たしかに体験してみないと実感がわきません。私自身がそうでしたから。

都心の低空飛行が解禁され、羽田と成田をあわせて年間最大8万回近く便数を増やせれば、もちろん便利になるでしょう。しかしその実現のためには会議室で議論しているだけでなく、市民に代わって取り決めを行おうとしている一人ひとりが成田周辺などの“現場”に出向き、自ら体験した上での意見のぶつけ合いが絶対に不可欠だと思います。

S.Akimoto at 09:53|Permalink

2014年08月21日

アトランタだより

 
米国ジョージア州のアトランタ国際空港に隣接するホテル「ルネッサンス・コンコース・アトランタ」に滞在し、デルタ航空本社を中心に取材を進めています。ホテルの8階にとった部屋のベランダからは、アトランタ空港のパノラマが楽しめ、発着する航空機の撮影もばっちり。平行に並ぶ5本の滑走路のうち同時に3本から、デルタ航空をはじめ各社の航空機が次々に飛び立っていく──そんな光景は、他でなかなか見られません。壮観そのものです。


1日の平均乗降者数が25万人を超え、毎日約2,600便が発着するこの“世界一忙しい空港”は、アトランタの街がもつダイナミズムの象徴ともいえます。アトランタには全米の大企業トップ500社のうち450社が拠点を置いているという調査結果もあり、海外や日本からの進出企業も少なくありません。米国の“空の十字路”として、現在も発展を続けています。

デルタ航空の本社も、空港のすぐ近くにあります〔写真〕。この二日間、航空機の安全運航を支えるOCC(オペレーション・カスタマー・センター)や乗務員の訓練施設、さらに6月17日リニューアルオープンした「デルタ・フライト・ミュージアム」などを取材・撮影してきました。「デルタ・フライト・ミュージアム」の詳細については9月末発売の『月刊エアライン』11月号(イカロス出版)で、同行のチャーリィ古庄氏の写真とともに報告します。

その後、街の中心部から北へ10キロほど行った郊外に広がる「バックヘッド」と呼ばれるエリアを訪ねてみました。この一帯は、アメリカ南部でも有数の高級住宅街。豊かな緑のなかに歴史ある建物が点在し、古き良きアメリカの雰囲気に浸りながらのんびり街歩きを続けました。アトランタ滞在を終え、これからデルタ航空の国内線でニューヨークへ移動します。

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2014年07月31日

ウィーン国際空港

 
「ハブ空港」という言葉をときどき耳にすると思いますが、大都市にあって多くの路線が集まっているというだけでは、厳密には「ハブ空港」とは言えません。ハブ拠点としての機能を発揮している空港には、各地からの便が同じ時間帯に到着し、さらにその1時間か1時間半後には再びそこから各地へ向かう便が飛び立っていく──そんな仕組みができあがっています。


では、ハブ空港で乗り継ぐ場合に、どれくらい時間的な余裕を見ておけば安心なのか? それを考える際の指標になるのが、空港ごとに定められた「MCT(ミニマム・コネクション・タイム)」です。MTCは「これだけ乗り継ぎ時間があれば問題ない」と判断する基準であり、飛行機が遅れて接続便に間に合わなかった場合はエアラインが責任をもってくれます。言い換えると、乗り継ぎ時間がMCTに満たないときは、航空券の予約・発券はしてもらえません。

ヨーロッパには、フィンランドのヘルシンキやオランダのアムステルダムなど、乗り継ぎの便利なハブ空港がいくつか存在します。その中でも突出しているのが、オーストリア航空やLCCのニキ航空がハブとするウィーン国際空港です。同空港のMCTは欧州主要空港の中でも最短の「25分」。日本からはここ数年、人気が高まっている東欧諸国を旅するときの玄関口としてウィーン空港を利用する旅行者が増えました。

さて、私がアドバイザー役も務める季刊『航空旅行』の2014年夏号(Vol.10)が発売になりました。すでに報告したように、メイン特集は「中東のエアライン」です。また人気企画の一つに、何人かの書き手が持ち回りでレポートしている「魅惑の浪漫空港を訊ね歩く──世界のエアポート」という連載があり、今号では私がウィーン国際空港を紹介しました。本屋で見かけたら、ぜひ手にとってご覧ください。

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2014年05月07日

空港の舞台裏

 
成田や羽田、中部、関空などに代表される国際空港には、国内便を利用するときには必要のない機関がいくつかあります。身近な例でいうと、出入国審査(イミグレーション)や税関、検疫など。そこではどんな人たちが、何を目的にどう活躍しているのでしょうか?


雑誌『男の隠れ家』6月号が発売になっています。今号は1年ぶりのエアライン特集で、テーマは「空港の舞台裏に迫る!」。このところ、新しいシートや豪華なサービスを紹介する特集がいくつかの雑誌で続きましたが、『男の隠れ家』はとてもユニークかつ重要な点にスポットを当てました。成田空港とJALの完全協力のもと、空の旅を陰で支える人と仕事を紹介しています。

詳細は本誌をご覧いただければと思いますが、私はこの特集の巻頭エッセイとして空港で活躍する「公務員」について書きました。題して「空の玄関口で日本を守る」。冒頭で触れた入国審査官、税関職員、検疫官の三つの職種を取り上げています。

今年のゴールデンウィークも、昨日で終了しました。旅や飛行機のファンである読者のみなさんの中には、海外へ出た人も多いでしょう。大勢の利用者でごった返した空港では、それらの職種に就く公務員の人たちが、必死で汗を流していたはず。不法入国者を、密輸品を、病原菌を空の玄関口で食い止める彼らは、まさに日本という国そのものを守っているといっていいかも知れません。

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2013年12月05日

デンバー国際空港

 
イタリア、オーストリアと続いた欧州取材のデータ&写真を整理して、来週からのフランス取材とその後に予定している福岡出張の準備を進めながら、アメリカ・コロラド州のデンバー国際空港に関するレポート記事を書き終えました。「頭が混乱しませんか?」と聞かれそうですが──はい、混乱します。でも、仕方ありません。師走は毎年、こんなスケジュールですから。


デンバーを訪ねたのは今年の9月上旬でした。3カ月前に取材したことを、いまごろになって書いています。当時のメモ書きをひっくり返し、写真を眺めて、記憶を呼び起こしながら。現場取材から時間が経ってしまうと、執筆も容易ではありません。ですが、記事は季刊『航空旅行』の連載「世界のエアポート/魅惑の浪漫空間を訪ね歩く」用のもので、デンバー国際空港が掲載されるのは2014年冬号(1月30日発売)。なので、取材を終えてからすぐには書き始めず、できるだけ最新の情報も盛り込もうとぎりぎりのタイミングまで作業開始を待ちました。

それにしても、広大な空港でした。規模でいうと全米第1位。詳しくは掲載誌でご覧いただきたいと思いますが、取材中は驚きの連続だったことをいまでも覚えています。

上の写真は、案内してくれたデンバー国際空港の広報ディレクターであるローラ・コールさん。また『航空旅行』のfacebookページにも写真をアップしましたが、ランプエリアや滑走路脇に降り立って取材・撮影ができるというのは、私たち「航空」をテーマに活動している者の特権でしょうか。すぐ目の前に、旅客機がジェットエンジンの轟音を響かせながら降りてくる──その迫力は、ほかではなかなか味わえません。

S.Akimoto at 23:21|Permalink

2013年09月30日

世界一ヒマな空港

 
米国ジョージア州のアトランタ国際空港についての取材記事を、いまから1年ほど前に誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』で書きました。「世界一忙しい空港からの報告」と題して。同空港の1日の平均乗降者数は2011年に25万人を超え、年間では世界最多の約9,200万人が利用した──という内容のレポートです。


空港管理組織団体「国際空港評議会」から昨日、各国空港の年間利用者数に関するアップデートされた最新データが発表されました。それによると、2012年も変わらずアトランタ空港が世界第1位。昨年5月に新しい国際線ターミナルがオープンしたこともあり、利用者はさらに300万人以上も増えて9,500万人に達しています。アトランタを拠点とするデルタ航空をはじめ各社の航空機が、5本ある滑走路のうちの同時に3本から次々に飛び立っていく光景は、他ではなかなか見られません。

第2位は中国の北京空港で年間利用者数は約8,193万人、第3位は英国ロンドンのヒースロー空港で約7,004万人、東京の羽田空港が約6,680万人で第4位にランクされました。びっくりしたのは、世界で最も利用者が少なかったと報告されたスペインのソン・ボネット空港で、1年間の利用者がわずか12人! これ、どんな空港なのでしょう?

調べてみたら、ソン・ボネット空港は地中海に浮かぶマヨルカ島にありました。地図で詳しく場所を見ると、スペインで3番目に旅客数が多いといわれるパルマ・デ・マリョルカ空港のわりとすぐ近く。なので、旅行者とは別に地元の人だけが利用するきわめてローカルな空港なのかも知れません。それにしても、年間利用者が12人と聞くと、それだけで訪ねてみたくなります。どんな人たちがどんな目的で使う空港なのかを、取材するために。こんど、ホントに行ってみよ。

S.Akimoto at 16:53|Permalink

2013年08月28日

自動化ゲート

 
来週からの海外取材を前にパスポートをチェックしていて、有効期限があと2年弱に迫っていることに気づきました。取得して8年も過ぎると、日本出国時や渡航先で押されるさまざまな国のスタンプでどのページもいっぱいになります。ページを増やす「増補」の手続きを1年前にしたので、有効期限までは何とかもちそうですが。


パスポートに押される一つひとつ形の違うスタンプのコレクションを旅の思い出にしている人は少なくありません。しかし一方で、スタンプ集めにまったく興味のない旅行者からは「出入国審査は長い時間並ばされて煩わしいだけ。何とかならないの?」という苦情も。そういう忙しい人たちは、あらかじめ登録したパスポートと指紋をかざすだけで空港での出入国の手続きが自動的に行える「自動化ゲート」の利用がおすすめです〔写真〕。2007年に登場し、現在までに成田、羽田、中部、関西の4つの国際空港に計40台が設置されました。

ただし覚えておきたいのは、自動化ゲートを利用した場合には出入国時のスタンプを押してもらえないこと。熱心なコレクターは「スタンプをパスポートに残せないのでは、いくら時間が短縮できても意味がない。スタンプを押してもらうためなら、おれは何時間だって並ぶよ」と言います。私もじつは、まだ登録していません。といっても、スタンプを集めたいからではなく、単に手続きが面倒臭かっただけですが。過去のスタンプを見ても、私の場合は旅に出た思い出よりも「インクをこんなにつけるから紙面に滲んでるじゃん!」とか「ページを飛ばさないできちんと端から並べて押しやがれ!」といった文句しか出ません(笑)。

法務省は経済の成長戦略に掲げる観光立国の推進に向け、この自動化ゲートを現在のおよそ2倍に増やす方針を決めたそうです。先週は成田空港で、訪れる人々に自動化ゲートの利用登録を呼びかけるキャンペーンを行っていました。さあ、どうしよう。9月からまたあちこちに飛ぶので、この機会に登録だけしておこうかな。

S.Akimoto at 12:12|Permalink

2013年08月13日

成田空港の四季

 
レンズを空に向けている写真ファンが最近増えました。各地の空港の展望デッキを訪れると、いつもそう思います。小学生くらいの子どもにコンパクトカメラを持たせ、上空の飛行機を指差しているお父さん。一眼レフカメラに巨大なレンズを取りつけた、プロ顔負けのアマチュア写真家たち。最近は女性の航空写真ファンのグループを総称する「空美ちゃん」ブームも起こりました。


私自身は、旅客機は日常的に乗ったり見たりしているので、青空を背景にしたヒコーキ写真にはあまり心が動きません。それよりも、旅客機といっしょにその土地の景色を写し込んでいる作品に「いいなあ」と思います。そういう点でいうと、今月末から成田空港で開催される写真展は、足を運んでみる価値があるかも知れません。

私の取材パートナーであるチャーリィ古庄氏率いる航空写真愛好家グループによる写真展で、タイトルは「成田空港の四季」。8月29日(木)から9月17日(火)まで、成田空港第1旅客ターミナル中央ビル本館5階のNAAアートギャラリーで開催されます。古庄氏の作品はもちろん、彼の教え子である空美ちゃんたちの作品も出展されるそうです。

出展者の中には、きっと私の知り合いも何人か名を連ねているに違いありません。彼女たちは、旅客機と季節の風景をどう融合させ、作品化しているのか? 9月は成田の1タミから少なくとも3回は海外に出るので、会場に立ち寄って自分の目で確かめてみよう。いい作品に出会えるかな?

S.Akimoto at 22:43|Permalink

2013年07月23日

空港は“海”を目指す

 
海の上でゆっくりと旋回し、少しずつ高度を落とし始めます。着陸が近いのかなと思って窓から外を見ても、眼下に広がるのは凪いだ海面と、波間にぽつりぽつりと浮ぶ船が小さく見えるだけ。それから何分かすると、やがて前方に滑走路が姿をあらわしました。


日本には海の上に建設された“海上空港”が少なくありません。大阪湾に浮かぶ関空国際空港も、愛知県知多半島沖に造成されたセントレアもそう。空港はなぜ“海”を目指すのでしょうか? 理由の第一は、騒音問題の解消です。発着する旅客機を空港の近くで真下から見上げた経験のある人は、きっとあの爆音に驚いたと思います。ですが海の上なら、旅客機は24時間いつ離着陸しても大丈夫。海上に空港をつくることで、騒音を住宅地から遠ざけることが可能になりました。滑走路が24時間使用できれば、外国から乗り入れる航空便が増え、日本からの海外旅行もより便利になります。

そうでなくても国土の狭い日本では、もう大都市周辺に新しい空港をつくるのが難しい。そこで、大手の鉄鋼メーカーなどを中心にメガフロート(超大型浮体式構造物)技術の開発に早くから積極的に取り組みが進められてきました。海洋開発技術に関しては、日本は諸外国に比べてかなり進んでいます。

ところで、日本で最初につくられた海上空港はどこか、ご存知ですか? 答えは──長崎空港です。急な用事があり、JAL便で久しぶりに往復してきました。写真でご覧のように、大村湾に浮かぶ島とその周辺を埋め立てて造成されたこの空港は、1975年に開港。日本初であるばかりか、世界でも一番最初の海上空港として知られています。

S.Akimoto at 22:55|Permalink

2013年06月07日

全米一の見晴らし

 
写真は、シアトル・タコマ国際空港の出発ロビーで撮りました(大きなサイズはfacebookにアップします)。タコマ空港は同じアメリカ西海岸の大都市、ロサンゼルスやサンフランシスコの空港に比べ造りがコンパクトですが、ご覧のとおり設計は大胆かつ斬新。エプロンに面したターミナルの壁一面がガラス張りになっています。


ターミナルを案内してくれた空港関係者によると、ガラス部分の総面積は全米の空港の中でもNo.1。正面に立つと、その大きさに圧倒されます。離着陸する旅客機を目の前で眺めながらアメリカンやイタリアン、チィニーズなどの食事を楽しめる憩いのスポットとして、地元の人たちにも大人気だと聞きました。

タコマ空港にはもう一つ「全米No.1」があります。ターミナル内で営業している「ANTHONY'S(アンソニーズ)」というレストランがそれ。太平洋北西部やアラスカなどで採れた旬の魚を使った料理が自慢のチェーン店で、専属の漁師を抱えるレストランとしても有名になりました。空港内で営業するレストランの中では全米1位の売上げを誇るそうです。

ただし残念ながら今回の取材では、レストランに入ってみる時間はありませんでした。すべての取材を終えて、書き上げた原稿と写真を入稿し、msn産経ニュースの連載コラム最終回が配信されたのは昨日のお昼前。現地時間では5日の午後8時で、その30分後には私は羽田への帰国便(デルタ航空DL581便)に乗っていました。現在はオフィスに戻り、 渡航中に対応できなかったメールの返信などに追われながら、来週月曜日からの新たな海外取材の準備を進めています。週末くらいはゆっくり休もうと思いますが。

S.Akimoto at 17:30|Permalink

2013年05月19日

成田と歩んだ35年

 
成田空港が開港したのは、いまから35年前──1978年の5月20日でした。明日からは36年目に入ります。これは意図したことではなく、まったくの偶然なのですが、私が初めて海外に飛んだのは成田が開港した1カ月後の1978年6月でした。アルバイトでためたお金で大韓航空のチケットを買い、ホノルル経由でアメリカの西海岸へ。それが世界のエアラインと私の関わりの始まりでした。


開港当時、成田に乗り入れていたエアラインは日系も含めて34社でした。それが現在は83社と3倍近くに増え、世界38の国・地域の98都市とつながっています。上の写真は、エプロン側から見た現在の第1ターミナルのスポットの様子です。関空やセントレアが開港し、羽田が再国際化したいまも、乗り入れエアラインの数も就航都市数も国内最多。成田は今後も日本から海外へのゲートウェイとして、多くの旅行者に利用されていくでしょう。

ターミナルや空港周辺の施設も、この35年の間にずいぶん変わりました。今朝の朝日新聞にも出ていましたが、ターミナル内には第1と第2を合わせて約260の店舗がひしめき、年間3,000万人以上が訪れるそうです。また周辺は飛行機の撮影スポットなどレジャーゾーンとしての整備も進み、地元の有志と成田市、成田空港が手を組んで発足した“地域おこし”のグループ「成田空援隊」も2010年から活動を開始。目の前の迫力ある離陸シーンにカメラを向けるヒコーキ大好き女子──“空美ちゃん”ブームも巻き起こりました。

さて、成田から初めて海外へ出た私が日本に戻ったのは、その1年後でした。異国でさまざまな人たちと出会い、見聞を広めたその1年間の旅が、現在の物書きとしての私のベースになっていることは間違いありません。その後も今日まで35年間、成田から何百回と海外へ飛び、同じ数だけ成田に帰ってきました。そして36年目以降も、いままでと変わらず成田から旅を続けていくと思います。

S.Akimoto at 21:42|Permalink

2013年04月16日

デルタ航空の本拠地

 
世界の主要空港の利用者数に関する2012年の暫定的な統計が、この3月末に国際空港管理組織団体である国際空港協議会から発表されています。それによると、首位はアメリカ・ジョージア州アトランタのハーツフィールド・ジャクソン国際空港(通称アトランタ空港)。同空港は2011年も1日の平均乗降者数が25万人を超え、年間で世界最多の約9,200万人が利用しました。2012年の年間利用者数はさらに3.3%増えて9,500万人に達し、相変わらず“世界一忙しい”空港の座を維持しています。


アトランタ国際空港は、以前は4本の滑走路で運用されてきましたが、それでも足りずに2006年春に5本目の滑走路が完成。そのうちの3本から、同空港を本拠地とするデルタ空港をはじめ各社の旅客機が世界に向けて同時に飛び立っていく──そんな光景は、ほかでは見られません。壮観そのものです。2012年5月には新しい国際線ターミナルも完成し、乗り継ぎなどの使い勝手もますますよくなりました。

さて、このアトランタ国際空港に隣接した場所に、デルタ航空の本社があります。昨年5月の新ターミナル取材の合間に、私は本社に併設された「デルタ・ミュージアム」を訪ねてみました。館内を歩くと、デルタ航空の歴史が理解できるようになっています。たとえば展示されていた一つが、ご覧のレトロな塗装で趣のあるボーイング767。そのボディには「スピリット・オブ・デルタ」の文字が描かれています。

デルタ航空は1982年、36年ぶりに赤字に陥りました。そのときに3人の客室乗務員が会社を支援しようと思いつき、当時導入しようとしていた航空機の購入資金を、従業員の減給でまかなって会社に寄贈。これがスピリット・オブ・デルタの由来です。

ミュージアムではこれ以外にも、デルタ空港の歴史を飾るいろいろな展示物に触れることができます。アトランタ国際空港は“世界一忙しい”空港なので、みなさんも利用される機会がきっとあるでしょう。ミュージアムは空港からも近いので、アトランタまたはアメリカ南部への旅行の際にはぜひ足を運んでみてください。

S.Akimoto at 16:48|Permalink

2013年02月12日

Sky Priority

 
デルタ航空大韓航空ベトナム航空などのビジネスクラスの利用者たちから最近、空港でのサービスがよくなったねえという評価の声が届きます。それらのエアラインの共通項は、いずれもアライアンス「スカイチーム」のメンバーであること。彼らが「サービスがよくなった」と感想を口にするのは、成田空港に登場した保安検査場の優先レーン「Sky Priority(スカイプライオリティ)」についてです。


スカイチーム加盟のエアラインは現在、日本の21都市から世界各都市へ毎週978便を運航しています。19の加盟会社うち11社が乗り入れているのが成田空港で、その保安検査場に2012年3月にSky Priorityが誕生しました。これにより、チェックインから搭乗までの空港手続きがスピードアップ。上の写真のように、専用レーンの前にはひと目でわかるような案内板が立てられています。

海外に飛ぶ日は、私はできるかぎり空港に早めに到着し、出発までラウンジで仕事をしたりのんびりくつろいだり──というのが旅の始まりのスタイルになっています。しかし昼前後や夕方の出国ラッシュの時間帯は、保安検査場に長い列ができて、ラウンジで過ごせる時間が結局30分程度しかとれないというケースが多々ありました。Sky Priorityができたおかげで、最近はそんな状況も解消されています。

スカイチームの世界路線網のなかで、専用の保安検査場入口を設置したのはじつは成田空港が初めて。そんなところにも、日本市場を重視する同アライアンスの姿勢をうかがい知ることができます。デルタ航空の幹部は「2013年末までにSky Priorityを1,000の就航都市すべてに導入したい」と話していました。

S.Akimoto at 23:44|Permalink

2013年01月14日

成人の日に

 
朝から雨や雪まじりのあいにくの空模様です。昨日までは冬晴れの天気が続いたのに。それでも駅の改札口では、晴れ着姿の若者たちを何人も見かけました。中学や高校のときの同級生たちと待ち合わせ、式典会場に向かうのでしょう。傘をさして数人で寄り添っていく姿を遠目に、ふと考えました。今日成人式を迎えるのは、1992年4月から93年3月までに生を受けた人たち。彼ら、彼女らが時を刻み始めた20年前の1993年は、航空界ではどんなことがあった1年だったかな──と。


まず機体の関係では、この年の3月11日にエアバスのA321が初飛行しました。A321はA320ファミリーの一つで、胴体を伸ばしたストレッチ型。単通路ベストセラー機A320の初飛行からは6年が経過していました。そして同年5月3日には、ボーイングの貨物専用ジャンボ機747-400Fが初飛行を遂げます。

エアライン関係では、カタール航空が1993年11月22日に設立されました。同社はこの20年間で急成長し、現在は首都ドーハから世界110都市へ路線網を拡大。カタールは2022年のサッカーW杯の開催地に中東で初めて選出されています。そのフラッグキャリアとして、今後さらに大きな飛躍が待っているかも知れません。

空港の関係でも重要な出来事がありました。「ビッグバード」の愛称で親しまれる羽田空港の新ターミナルがグランドオープンしたのが、1993年の9月27日です〔写真=チャーリィ古庄氏撮影〕。あれからもう20年が経ったなんて、なんだか信じられません。その後、2004年に第2ターミナルが完成し、第1と第2をJALグループとANAグループで使い分けるようになりました。2010年10月には新しい国際線ターミナルも供用を開始し、羽田空港もこの20年でめまぐるしい変貌を遂げています。

以上、今日は静かな雪音を聞きながらの仕事の合間に、20年前の航空界を簡単に振り返ってみました。成人式を迎えたみなさん、おめでとうございます。これからの活躍を祈っています。

S.Akimoto at 12:28|Permalink

2012年11月18日

羽田から海外

 
2010年10月に4本目のD滑走路の供用が開始され、32年ぶりに国際定期便が復活した東京・羽田空港。それまで国際チャーター便という形で運航されてきたソウル、香港、上海、北京への各路線が定期便の位置づけに変わったほか、その後はアジアへ、欧米へと就航先を広げてきました。羽田国際線ターミナル〔写真〕は開設3年目を迎え、現在は11カ国17都市へのゲートウェイとして機能しています。


もちろん首都圏から世界への“玄関口”のメインが成田空港であることは、いまもこれからも変わりません。要はビジネスで利用するのに便利な羽田と、いろんな国へのネットワークを充実させ旅の可能性を広げる成田と──双方の特徴を生かして共存・発展していくことが望ましいと、私は思っています。

羽田からの国際線は、私もこの2年間で10回ほど使いました。羽田から海外へ、という場面は今後も増えるでしょう。一昨日はデルタ航空が、2013年3月からの新路線として羽田/シアトル線の開設を発表(運航機材はボーイング767-300ERを予定)。シアトルはボーイングの開発現場や製造拠点などを取材するときの起点になる都市だけに、就航後は早々に利用するシーンも出てくるかも知れません。

今週は私の家族が羽田から韓国(ソウル)へ旅行に出かけ、金浦空港から昨日、羽田に戻りました。入れ違いに、明日の夜は私が羽田へ。以前のBlogでもお伝えしたマレーシア取材がちょっと延びていましたが、航空写真家のチャーリィ古庄氏をともなって明日の深夜便でクアラルンプールへ飛びます。その取材報告は、また追って現地から。

S.Akimoto at 21:20|Permalink

2012年10月22日

カルガモの親子

 
滑走路に降り立った旅客機がターミナル前のスポットに誘導され、停止すると、普段あまり見かけることのないさまざまな形をした車両が集まってきます。それはまるで、お菓子に群がるアリのよう。福岡から東京への帰り、帰国便の搭乗までちょっと時間があったので、展望デッキに出て次々と舞い降りてくる機体撮影の合間に空港で働く特殊車両にも注目してみました。


主翼の下までやってきて止まったのは給油作業車で、スルスルっとホースを伸ばすと、主翼にある燃料タンクの給油口に接続。担当スタッフがレバーを操作し、燃料の給油作業が始まります。電源を供給するグランドパワーユニットや、機体のタンクから汚水を抜き取るラバトリーカー、機内で乗客にサービスする軽食や飲み物などを積んだケータリングカーも同時に作業を開始しました。

機体の胴体部分に目を移すと、そこでは機内に積んだ貨物や乗客が預けた荷物を下ろす作業にスタッフが汗を流しています。貨物室から大きなコンテナを引っぱり出すのはカーゴローダーの役割で、装備されたリフトを使って手際よく地上に下ろされていきました。機体後方では、乗客の預けた荷物を貨物室から下ろすベルトローダーも活躍しています。幅の広いゴム製ベルトが回っていて、そこに荷物を一つずつ乗せて地上に下ろすと、それらの貨物や荷物はコンテナトラックに積み替えられて旅客ターミナルへ。

「あれ、カルガモの親子みたいだね」

以前、ターミナルの待合室からお母さんといっしょに作業の様子を眺めていた小学生ぐらいの男の子が、コンテナトラックを指さして言ったのを思い出しました。いくつものコンテナをつなげて空港内を走り回るその姿は、なるほど、一列に並んで行進するカルガモ親子の行列です〔写真〕。先週の土曜日、福岡空港でそんなシーンを眺めながら、秋晴れの午後のひとときをのんびり過ごしました。

S.Akimoto at 09:29|Permalink

2012年10月13日

空の“交通整理”

 
空港に行くと、てっぺんの部分がガラス張りになっているひときわ高い塔や建物が見えます。あれは管制塔(コントロールタワー)といって、空港機能にとってとても重要な施設。ここを舞台に、離着陸や地上走行などの必要な指示を出して旅客機をコントロールしているのが航空管制官です。


航空管制官の役割は、いわば空や空港内での“交通整理”役です。彼らには絶対的な権限が与えられ、パイロットは管制官の指示に逆らうことはできません。空港の上空まで来ていても、管制塔から「クリアード・トゥ・ランド(着陸を許可する)」と言われるまでは、滑走路に着陸してはならない──航空法によってそう定められています。

ここ数年、日本の空の渋滞が激しさを増してきました。その混雑ぶりは、例えていうなら朝夕の首都高速道路のラッシュアワー並みです。いまから30年ほど前には1,600万人程度だった国内便の年間利用者数が、現在は約1億人に膨れ上がりました。国内便の玄関口である羽田空港からは毎日、1時間に約40便が発着。また2010年秋にはB滑走路に並行する4本目のD滑走路が完成し、増えた発着枠の一部が国際線用に割り当てられました。

さて、明日(10月14日)からフジテレビで、羽田の管制塔〔写真=チャーリィ古庄氏撮影〕を舞台にした深田恭子さん主演の新ドラマ『TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜』がスタートします。管制官という独特な世界を、はたしてどこまでリアルに描けるのか。テレビドラマは「面白さ」が優先されるとはいえ、あまり作り話が目立つような内容であってほしくありません。まあ、深キョンは可愛いので、私も一応観てみるつもりでいますが。

S.Akimoto at 08:28|Permalink

2012年09月24日

セントレア

 
セントレアでのトークショー「上空(うえ)から目線の空の旅」が無事に終了しました。写真は、イベントに参加してくれた航空ファンのCさんが会場で撮影し、送ってくれたものです。パラダイス山元さんはお馴染み公認サンタの衣装で、柳家三之助さんも着物姿という噺家の正装で登場。トークの内容はご自由に、と言われていましたが、予想どおり話はまったく尽きません。あっという間の1時間でした。


いつも思うのですが、セントレアはすごい人出です。連休の週末とあって、この日も家族連れやカップルなど、たくさんの人たちが来ていました。年間でどのくらいの人が空港を訪れるのかな? そう思って調べてみると、2011年の来場者数は約1,100万人。そのうち国際線の利用者が440万人いて、国際線が450万人で……。あれれ、計算が合わないぞ。国際線と国内線を足しても890万人にしかなりません。残る200万人以上は?

セントレアには、じつは飛行機に乗る予定がなくても、レジャーにショッピングにと毎年たくさんの人が足を運びます。「アミューズメント空港」のパイオニアとして、空港スタッフや出店しているテナント関係者などが一体となり、まさに「いるだけで楽しい」空港づくりを進めてきました。伝統的な宿場町をテーマにした「ちょうちん横丁」とヨーロッパの路地をイメージした「レンガ通り」には数々のショップやレストランが軒を連ね、一歩足を踏み入れると、ここが空港であることをつい忘れてしまいます。

私自身も今回は、山元さん、三之助さんとともに金曜日の夕方からセントレア入りしました。当日のBlogでも報告したように、名物の展望風呂「風(フー)の湯」で汗を流したあと、他のメンバーとはターミナルビルから滑走路側にせり出すように続く展望デッキの最先端の下で営業している「アリスダイニング」で合流。ここはロケーションといい料理といい、文句なしにおすすめです。ナイト照明が灯火された夜の空港をバックに、フレンチの巨匠・石鍋裕シェフによる本格コースを満喫しました。

S.Akimoto at 02:11|Permalink

2012年09月21日

風(フー)の湯

 
先週末は新潟で日本海を望みながら温泉で心身をいやし、今日は伊勢湾に沈む夕日をバックにのんびりお風呂に浸かっています。ここはセントレア(中部国際空港)にある名物の露天風呂「風(フー)の湯」。先ほど、空港に隣接するセントレアホテルにチェックインし、さっそく来てしまいました〔ほかのお客さんも入っていて撮影できないため、写真はセントレアのホームページより〕。


飛び立つ旅客機を眺めながら展望風呂で汗を流し、夏場は旅客ビル内のレストラン「クイーンアリス・アクア」でドイツ直送の生ビールを一杯。セントレアに降り立ったときは、それが恒例になっています。自分でも「おい、ワンパターン人間!」と突っ込みを入れたくなるほどに。

さて、明日はいよいよ、ここセントレアの4階イベントプラザ特設ステージでトークショー「上空(うえ)から目線の空の旅」が開催されます。私とともに出演予定のパラダイス山元さんと柳家三之助さんも、もう間もなく到着。山元さんは成田から、三之助さんは沖縄から、いずれもANA便で飛んでくると言っていました。今夜は出演者3人にイベントスタッフが加わっての打ち合わせがあり、そのあとはプチ前夜祭で軽く一杯の予定です。

明日のトークショーは14時から1時間。その後、書籍のワゴン販売&サイン会を経て、16時から場所をクイーンアリス・アクアに移しての「アフタートークショー」も開催予定です。「ステージではちょっと……」「まだまだ話したりない!」といった秘密のトークをお願いします、と主催者側から言われました。大丈夫なのかな。山元さんも三之助さんも私も、歯止めをかけないで自由に語らせると、話はどんどんエスカレート。その危険さを、主催者は理解しているのでしょうか(笑)。

S.Akimoto at 18:01|Permalink

2012年09月04日

コペンハーゲン空港

 
先週、北欧滞在の最終日に、コペンハーゲン・カストラップ国際空港を取材しました。この空港はスウェーデン、デンマーク、ノルウェーの三つの国の共同出資でつくられ、スカンジナビア航空がメイン拠点として使用。年間で約2,000万人の旅行者が訪れます。


デンマークの首都コペンハーゲンの中心地から8キロ、列車で約15分という至近距離で、対岸のスウェーデンとも直線距離で20キロと離れていません。ここから伸びる路線も北欧各地にとくに手厚く、デンマークの空港というよりは北欧の中核空港としての役割を担ってきました。ターミナルビルの内装には北欧の木材をふんだんに使い、また上品なスカンジナビアデザインを随所に取り入れている点も印象的です。

規模も、使い勝手のいい適度なサイズで、大きくもなく小さくもなく。ロンドンやパリなど大都市の空港では国内外からの乗り入れ便が多く、混雑する時間帯には数機が上空で旋回し管制からの着陸許可を待つというシーンも珍しくありません。コペンハーゲン空港ではそうした“空の渋滞”もないため遅延も少なく、今年4月と5月にはスカンジナビア航空が2カ月連続で定時運航率世界No.1(4月=90.78%、5月=92.38%)になりました。

コペンハーゲン市内から列車で到着し、チェックインロビーに足を踏み入れると、いつも真っ先に目につくのが一つ上の出発フロアに立つご覧の銅像です〔写真〕。今回も、空港を訪れる人たちを歓迎するように、静かに見下ろしていました。

S.Akimoto at 12:49|Permalink

2012年09月01日

偶然の1ショット

 
北欧取材から戻っています。帰国した日は、成田から京成スカイライナーで上野へ。JR上野駅の構内にあるカフェで、NHK宮崎放送局の和田光太郎さんと会いました。あと2週間とちょっとに迫った、NHKラジオの特番『ヒコーキ・ラジオ、NHK001便』(9月17日に羽田空港の特設スタジオから公開生放送)。その番組を仕切る和田さんと、打ち合わせをするためです。


打ち合わせには、番組内で計画している「空美(そらみ)ちゃん」のコーナーに出演予定の一人も同席。いろいろと話を進める中で、飛行機撮影を趣味にしている彼女から「8月23日の午後に成田のさくらの山公園で撮影していたら、スカンジナビア航空のスターアライアンス塗装機が撮れた」と報告を受けました。上の写真が、そのときに撮影したという1枚です。

話を聞いて、私もびっくりしました。スカンジナビア航空のスターアライアンス塗装機は、日本に飛んでくることはなかなかありません。本当に珍しく、そして彼女が撮影したその特別塗装機には、今回の北欧取材に向かうために私が乗っていたのです。

めったに見ることのできない特別塗装機に偶然にも成田で遭遇し、撮影したその機内にはこれまた偶然にも私が乗っていた──。空の世界にさまざまな思いを抱くを人たちのネットワークが、にわかに濃密になってきているなあ。そんなことを感じた出来事でした。

S.Akimoto at 00:08|Permalink

2012年08月11日

『空港の大研究』

 
PHP研究所より、学校や子どもたち向けの図書『空港の大研究』が刊行になりました。これは、2008年11月に出した『飛ぶしくみ大研究』の姉妹編です。“空の玄関”として機能するだけでなく、最近はレジャースポットとしても注目を集めている空港について、「空港の施設や設備」「空港で活躍する人と仕事」「世界とつながる空港」の三つの視点から解説。本日より、全国の書店で発売です。


前著『飛ぶしくみ大研究』は、たくさんの子どもたちに手にとっていただきました。夏休みの自由研究の参考にと、各地の図書館ではこの時期になると予約待ちでいっぱいになるそうです。本書で取り上げたのは、旅客機だけではありません。グライダーや熱気球のほか、子どもたちの遊び道具である凧やペットボトルロケット、シャボン玉、さらにフリスビーや野球のボール、そして自然界の鳥やコウモリ、昆虫にまで研究対象を広げ、それらがなぜ飛ぶのかをわかりやすく解説しました(2008年11月12日のBlog参照)。

今回は空港をテーマに、ターミナルを探検したり、濃霧の中でも旅客機が安全に着陸できるヒミツなどを研究しています。空港では、私たちの目に触れない場所でどんな人たちがどんな活躍をしているのか? そんな「空港の仕事」についても、現場の人たちの声を交えながら紹介しました。2,940円(税込み)とちょっと高い本ですが、もうしばらくすると地域の図書館にも並び始めると思いますので、空の世界に興味をもつお子さんがいる方はぜひ手に取って開いてみてください。

S.Akimoto at 17:57|Permalink

2012年05月20日

空飛ぶあんぱん

 
少し前の話になりますが、4月22日に成田からボーイング787で就航したJALのボストン線初便に搭乗した知人から「私ももらいましたよ、成田あんぱん。ボストンに着いてから食べましたが、おいしかったです!」と報告が届きました。


上の写真。「成田ソラガール」の3人が手にしているのが、彼女らが地元商工業や農業関係者と1年かけて共同開発を進めてきた「空飛ぶあんぱん」です。無添加のヘルシーな餡(あん)に成田ブランドのさつまいもがふんだんに使われていたり、地元産の古代レンコンや名物「鉄砲漬」がトッピングされていたりと、ご当地あんぱんとしての個性を強くアピール。これが、JALのボストン線初便の搭乗者に提供される記念品の一つに採用されました。

開発に取り組んできた成田ソラガールとは、成田市の女性職員有志で結成している“地域おこし”グループ。以前に何度か紹介した「成田空援隊」の下部組織にあたります。先日、ソラガールの一人ひとりと話してみて、空港のある地元成田にみんな心から愛着をもっていることを実感しました。その愛情が、完成したあんぱんにもたっぷり注がれています。

今年7月からは「ハード生地さつまいも」「レンコンさつまいも」など計4種類の成田あんぱんが市内で発売されることも決まりました。成田から海外へ飛ぶ際には、彼女たち渾身の作品をぜひ試してみてください。

S.Akimoto at 11:11|Permalink

2012年05月17日

大勢に見送られて

 
アトランタ国際空港が「世界で一番忙しい空港」であることは昨日のBlogで紹介しました。4,700エーカーという広大な敷地で5本の滑走路を運用し、毎日2,600もの便が発着。メインターミナルと国内線用のコンコースA〜D、国際線用のターミナルEの各施設が置かれ、それぞれが地下を走るモノレールで結ばれています。


現地時間の5月16日正午にグランドオープンしたのは、ターミナルEのさらに先に建設された新しい国際線ターミナルFです。この新ターミナルから最初に離陸するのが、成田に向けて13時25分に発つデルタ航空DL295便。昨日視察した新ターミナルに午前11時過ぎに到着すると、国内外からすでに数多くの報道関係者が集まっていました。

F7のゲート前で始まったオープニングセレモニーでのDL295便の機長らによるリボンカットのあとは、報道陣やデルタ航空関係者とともに同便の出発を見送り、その40分後に最初に到着するアイルランド・ダブリンからのDL177便を迎える手はずになっていました。けれども私は、記念のリボンカットの撮影までで取材は打ち切りに。18日は朝から予定が詰まっているため、そのDL295便に乗って帰国しなければならなかったからです。上の写真は、今回のイベント取材に日本から私とともに招かれた航空・旅行ライターの緒方信一郎氏が搭乗ゲートで撮影し、送ってくれたもの。緒方氏は引き続きアトランタに残り、最後まで取材を続けていました。

私は先ほど、16時30分過ぎに成田に到着しました。東京へ向かう帰りのスカイライナーでメールをチェックしたら緒方氏からさっそく写真が届いていたので、いま車内でこのBlogを書いています。

S.Akimoto at 18:13|Permalink

2012年05月16日

世界一忙しい空港

 
アメリカの“空の十字路”として発展を続けるアトランタ国際空港の1日の平均乗降者数が、2011年は25万人を超えました。年間では世界最多の約9,200万人が利用し、離発着する旅客機は1日2,600便に。その7割が、アトランタに本社を置くデルタ航空便です。


同空港は以前は4本の滑走路で運用されてきましたが、それでも足りず2006年に5本目の滑走路が敷設されました。5本ある滑走路のうち同時に3本からデルタ航空をはじめ各社の機体が飛び立っていく光景は、他の空港ではまず見られません。壮観そのものです。

この「世界一忙しい空港」に、数年前から建設を進めてきた新しい国際線ターミナルが完成しました。そのグランドオープンを前に、今日は各国のメディア関係者らとともに新ターミナルの施設などを視察〔写真〕。メキシコ、コスタリカ、コロンビア、ブラジルなどの中南米をはじめ、ヨーロッパではイギリス、フランス、ドイツ、イタリアから、アジアからも韓国、中国、香港から総勢40名のジャーナリストが招かれ、終日いっしょに行動して楽しく有意義な1日でした。

いよいよ明日(日本時間で17日)が、その新国際線ターミナルのグランドオープンです。私も再び空港へ行って、オープニングセレモニーに列席する予定。きっと今日以上にたくさんの報道関係者が集うイベントになるでしょう。詳細はまた後日、報告します。

S.Akimoto at 11:55|Permalink

2012年02月21日

ヒマラヤ越え

 
中国のチベット自治区で今年、標高4,436メートルの高地に空港を建設する計画があるそうです。4,436メートルというと、それまで世界で最高峰にあった同じチベットのチャムボバムダ空港(4,334メートル)よりも、さらに102メートル高い。そんな高い土地に空港をつくって大丈夫なの? ちょっと心配になります。きっと離着陸が大変だろうな、と。


旅客機の主翼は上面が前縁から後縁に向かってふっくらと丸くふくらんでいて、そこに早い速度で空気が流れることで生じる空気の圧力差(負圧)が機体を上に持ち上げる揚力になります。しかし高地にある空港はもともと気圧が低いため、主翼に大きな圧力差を生じさせるのがむずかしい。標高2,000メートルを越える高地だと気圧が20%程度低くなるから、旅客機の性能も20%低下してしまうのです。そのため、高地の空港での離着陸は危険度が増すといわれてきました。

ところで、チベットの中枢都市であるラサには、ラサ・クンガ空港があります。こちらも標高は4,004メートルと富士山より高い。ラサ・クンガ空港は、中国国際航空が四川省の成都とネパールのカトマンズを結ぶ路線の中継地になっていて、私はこのフライトにずっと注目してきました。成都からラサに到着した便が準備を終えて再び離陸すると、気圧が薄いなかをエンジン全開にして一気に高度を上げて急上昇。眼下に連なる8,000メートル級の山々を見下ろしながら、ヒマラヤ山脈上空を通過していきます。

この壮大な景色を眺められるのは、まさに同便に搭乗した人たちだけの特権です。私は去年から「成都からラサ経由でカトマンズに飛ぶフライトを取材したい」と中国国際航空に申請を出しているのですが、まだ返事がきていません。忘れられちゃったのかなあ。そろそろまたプッシュしてみようかな。

S.Akimoto at 02:53|Permalink

2012年02月18日

真冬のソウルより

 
さっき外に出て温度計を見たら、なんとマイナス6度! 寒いというか、空気が肌に突き刺さって「痛い」という表現のほうが合っている感じで、あわてて空港内のカフェラウンジに逃げ帰ってきました。ここでいま発着する旅客機をウィンドウ越しに眺めながら、3月15日に刊行する新著『みんなが知りたいLCCの疑問50』の「まえがき」を書き進めています。


韓国・ソウルの仁川国際空港に来ています。週末にうまいこと時間が空くことになって急きょ計画し、5日前にチケットを予約して。個人的な取材テーマで人に会わなければならない用事があり、ついでに最新のLCC動向を視察しておこうと思い立ちました。昨日の夕方の便で到着したのですが、こっちは東京に比べてもさらに寒い。冬だし、ソウルだし、当たり前なのですが。

ぼちぼち切り上げてソウル中心街に向かいますが、午後から3時間いただけで、今日も日本からいろんな航空会社の便がここ仁川にやって来ました。まずは関西からチェジュ航空〔写真〕が、続いて成田からイースター航空が、そして札幌からはジンエアーが。18時を過ぎると昨年12月に就航したばかりのティーウェイ航空も福岡から到着します。そのいずれもが、破格の運賃で空の旅を提供しているLCC。「週末旅行で関西から来ました」という若いグループと先ほど少し話をしてみました。LCCは旅のスタイルを──というより、人々のライフスタイルそのものを変えつつあるなという印象です。

さて、いまから韓国カルチャー誌の編集長と会うため、各国大使館などがある梨泰院(イテウォン)エリアの待ち合わせ場所へ地下鉄で移動します。「とっておきのおいしい店に案内する」と彼は言っていましたが、どこに連れていかれるのかな? こっちの人はお酒も半端じゃなく強いので、潰されないようにしないと(笑)。それにしても、うぅ、外は本当に寒そう。

S.Akimoto at 16:22|Permalink

2012年01月24日

雪の日の空港で

 
ドイツ・ベルリンで開催されたある国際会議に出席するため、成田からフランクフルト経由のフライトを利用したときのことです。フランクフルト空港に到着すると、あいにく天気は雪。スポットに駐機していたベルリン行きの接続便の主翼にも、白い雪が積もり始めています。


このぶんだと出発が遅れるか、欠航もあるかな? そんな心配が脳裏をよぎりました。すると、雪の中をライトを照らしながら機体に近づいてくる1台の車が! 現れたのは、あの特殊車両です。

旅客機の運航にとって、雪はとてもやっかいなものです。とくに主翼に降り積もった雪や付着した氷は、飛行に大きな影響を及ぼします。そのまま放置すれば、旅客機の離陸性能は大きく低下。本来、翼の上面に空気が流れることで発生する揚力が、付着した氷による翼面の形状変化で得られなくなるのです。アメリカのNASAが行った実験では「翼に0.8ミリの厚さの氷が付着すると、離陸時の揚力が8%失われる」というデータも報告されました。

そこで出番となるのが「デ・アイシングカー」と呼ばれる特集車両です〔写真〕。デ・アイシングカーは、その名のとおり「デ・アイス(徐氷)」する──つまり凍りついた機体の表面に除氷液をかけて雪や氷を溶かすための作業車で、車両の本体部分に約4,000リットルの除氷液を積載。これで約10機分の作業が可能です。

日本列島は先週末から、記録的な寒気にすっぽりと覆われました。いまのこの時期、とくに北国の空港では、きっと何台ものデ・アイシングカーが出番を待っていることでしょう。

S.Akimoto at 16:26|Permalink

2011年08月10日

猛暑の羽田にて

 
週末に開催された成田でのイベントも盛況のうちに終わり、ホッとひと息。“遅れ”を取り戻そうと早朝からPCに向かった週明けの月曜日は、いつにも増して筆も進みます。そして昨日は午後から羽田空港で航空写真家のチャーリィ古庄氏と再び合流し、毎日新聞社のインタビューを受けました。


インタビューといっても、決して堅苦しいものではありません。相手は、航空に詳しいベテラン記者の黒川将光さん。彼が成田支局の支局長だったときから交流を続け、海外取材にも何度かいっしょに出かけた親しい記者仲間です。羽田空港国際線ターミナル駅に着くと、乗り物ファンのためのWebサイト『乗りMai』の担当記者である米田堅持さんと共に改札で待っていてくれ、空港内のカフェで4人で2時間近く楽しく話しました。

そしてインタビュー終了後は、われわれ二人を撮影をしたいというので屋上の展望デッキへ〔写真〕。東京の都心部では今日も午後から35度を超えたところが多く、立っているだけで汗がしたたり落ちてきます。しかしそんな猛暑の中でも、夏休みでたくさんの子どもたちがお母さんたちといっしょに飛行機見学に来ていました。男の子ばかりでなく、女の子も少なくありません。コンパクトデジカメで夢中で飛行機を狙う様子を見ていると、思わず笑みが浮かびます。この子たちも、日曜日のBlogで紹介した「空美ちゃん」予備軍なのかな──などと考えながら。

本日受けたインタビューは、毎日新聞・夕刊の「人模様」というコラムで8月の終わりに掲載されるほか、前述したWebサイト『乗りMai』でも新刊の紹介を兼ねて取り上げてもらえるそうです。掲載日などが決まったら当Blogでもお知らせしますので、ぜひご覧くださいね。

S.Akimoto at 00:39|Permalink

2011年08月07日

空美ちゃんの話

 
写真は、成田空港で出るゴミの処理を一手に担うナリコークリーンセンターの屋上です。そして目の前に広がる滑走路に望遠レンズを向けるのは、4人の“空美(そらみ)”ちゃんたち。昨日のマロウド成田でのイベント「成田写真三昧の旅」で、主催した成田空援隊の最高顧問である片山敏宏成田市副市長らが同センターと交渉し、この最高のロケーションでの撮影会が実現しました。


この4人の空美ちゃん──石井真奈美さん、小松美紀さん、森口菊枝さん、久保田美紀さんは、いずれも航空写真家・チャーリィ古庄氏の“弟子”に当たる人たちです。古庄氏が講師を務める「キャノンEOS学園・航空フォト講座」を受講してから交流の輪が広がり、空美ちゃんの愛称で呼ばれるようになりました。

「呼ばれるようになった、というより、私たちがそう仕向けたんですけどね」と笑いながら話すのは石井さん(写真手前)です。「鉄道好きの“鉄子”とか、登山愛好家の“山ガール”みたいに、私たちにも愛称が欲しいよねということで話し合って。4人のうち3人の名前に“美”がつくので、空美って呼んでもらうことにしました」

「飛行機って男の世界の思われがちですが、じつは女性でも好きな人が多いんですよ」と言うのは森口さん。「前にさくらの山公園で一人で撮影していたら、隣でいっしょに空を見上げているおばあちゃんがいて。こんにちはって挨拶したら、ニコッと笑って“飛行機はずっと見ていても飽きないよねえ”って言っていました」

今後はもっともっといろんな年代の人たちに女子撮影隊の仲間に加わってほしい──そう呼びかける空美ちゃんたち。各年代で旅客機のとらえ方が違うので、年齢層が広がるとたしかに面白いかも知れません。「そうですね」と私も同意しながら、一方で「60歳や70歳の人たちも“空美ちゃん”て呼ばれるのかなあ」と余計なことを考えました。

さて、一夜が明けて、いまは日曜日の朝7時。A滑走路の目の前に位置するマロウド成田の部屋から外を覗くと、ちょうどクアラルンプールからのJAL機とハノイからのベトナム航空機が相次いで降りてきました。早朝に飛来する一番機を狙うと言っていた空美ちゃんたちは、いまごろはきっと撮影モード全開でしょうか。いい写真が撮れることを、祈っています。

S.Akimoto at 07:09|Permalink

2011年08月01日

成田写真三昧の旅

 
成田空援隊、というのをご存知ですか? これは日本の空の玄関口として世界につながる成田の魅力をPRするため、2010年に地元の有志と成田市、成田空港が手を組んで発足した“地域おこし”のグループです。これまでご当地グルメの開発や映画・テレビのロケ誘致、空港見学ツアー開催といった活動を推進してきました。


写真は、成田空港A滑走路に一番近いホテル──マロウドインターナショナルホテル成田(以下、マロウド成田)です。今週末の8月6日(土)と7日(日)にはここで、航空写真家・チャーリィ古庄氏による旅客機写真の撮影会&セミナーイベント「成田写真三昧の旅」が開催されます。

講師役の古庄氏も、じつは成田空援隊のメンバーの一人。彼は活動ベースを成田に移して以来、地元・成田のPR活動にも積極的で、成田空援隊とマロウド成田とのコラボによる同イベントも航空ファンの間ではすっかりお馴染になりました。これまではホテルの屋上を開放しての撮影会でしたが、今回は真夏の開催ということもあって、エアコンの効いた滑走路に近い部屋が撮影用に用意されるそうです。日帰りプランと宿泊プランがあり、宿泊プランの参加者は成田でいまだ誰も撮影したことのない“秘密”のスポットにも案内されるとか。そして夕方からは参加者全員が集まって、食事をしながら撮影した写真を見たり、交流を深めたり──楽しそうな企画が盛りだくさんです。

そして私も、古庄氏との共著による『ANA旅客機まるごと大百科』と『JAL旅客機まるごと大百科』の発売を記念し、同イベントに特別ゲストとして参加することになりました。カメラファンのほか、旅行好きの方や広い意味での航空ファンの方もたくさん集まるそうですので、夕方からの交流会ではみなさんの質問に答えたり取材の舞台裏など普段あまり披露できない話もお伝えするつもり。古庄氏とのトークショーなども計画されています。

同イベントの定員は先着50名で、まだ若干の空席があると聞きました。参加を希望される方はこちらをご参照ください。週末にみなさんとお会いできること、私も楽しみにしています。

S.Akimoto at 06:24|Permalink

2011年07月29日

2012年宇宙の旅

 
30年にわたったスペースシャトル計画が7月21日で幕を閉じ、そして一昨日の27日には“シャトル後の時代”を担う新しい日本人宇宙飛行士3人の記者会見が実施されました。このところ宇宙の話題が続いています。しかしいずれの「宇宙」も、いわば“選ばれた一部の人たち”のもの。一般の人間にとっては、宇宙はまだまだ遠い存在なのでしょうか?


いいえ。一般の人たちも大気圏を飛び出して宇宙旅行を楽しめる日が、じつはもう間近に迫っています。

2010年10月にはアメリカ南部の砂漠地帯に、世界初となる民間宇宙船の発着基地も完成しました〔写真〕。この“宇宙空港”の正式名称は「スペースポートアメリカ」で、米国ニューメキシコ州が200億円を投じて同州南部に建設。3,000メートルの滑走路もすでに整備され、年内にはターミナルビルもグランドオープンします。そして今後、この宇宙空港をキーテナントとして利用することになるのが、民間向けの宇宙旅行計画を進めてきたヴァージングループ傘下のヴァージンギャラクティック社です。

実際に使用するスペースシップも2009年12月に完成・披露され、関係者からは「飛行テストなども現在まで順調に進んでる」と聞きました。民間人旅行者を乗せたスペースシップの初便は、いよいよ2012年にも宇宙に向けて発進します。そこで誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』では、本日より「2012年宇宙の旅」と題するレポートを公開! 同連載の本来のテーマからはちょっと外れるものの、今回は大気圏を超えて高度110キロの宇宙空間へ飛び出し、輝く星々や青い地球をスペースシップから眺める夢の宇宙旅行について紹介しました。

≫≫≫「2012年宇宙の旅。ヴァージンギャラクティックが主催する夢の宇宙旅行

S.Akimoto at 08:05|Permalink

2011年07月24日

打ち水

 
昨日と今日は地元恒例の夏祭りです。この二日間だけは毎年、私は作家業から離れて「ヤキソバ屋のおじさん」に変身することは、何度かこのBlogでも報告してきました。両手に鉄ヘラを持ち、昼過ぎから夜まで熱い鉄板に向かい続けます。


ここ数日は風もあって涼しく、昨日の祭り会場への人出も例年にないほどでしたが、今日はどうでしょうか? 天気予報では暑さがぶり返し、気温はまた30度を超えるそう。若い衆にときどき打ち水でもさせて、何とかお客さんを呼び込まないと──と思います。国土交通省の研究機関での試算では、1平方メートル当たり1リットルの打ち水をすると、気温が1〜2度下がるらしいですね。

上の写真は関西国際空港です(チャーリィ古庄氏撮影)。関空でもこの夏から、リムジンバスの乗り場が連なるターミナル前の道路で打ち水を始めました。普段は清掃に使う散水車から、約400メートルの道路に1回当たり約3トンの水を放出。打ち水という“和の文化”を暑い中を移動する旅客のために取り入れるなんて、関空も粋なことをやるなあ。

さて、そろそろ会場へ出かけないと。2日間で3キロ近くやせるほどの激務ですが、毎年の祭りへの参加は心のメンテナンスに欠かせません。この5年ほどは神輿は担がなくなりましたが、屋台の前で神輿が踊るときは、打ち水のために用意してあるバケツの水を思い切りぶちまけてやります。担ぎ手からも周囲からもどっと歓声があがって──それもいい発散になります。

S.Akimoto at 10:21|Permalink

2011年06月18日

ボーディング

 
旅客機への搭乗はふつう、上級クラスの乗客から優先的に案内されます。しかし最近、ヨーロッパなどの空港では“逆転現象”が起こり始めました。つまり、上級クラスが後回しにされ、エコノミーの乗客を優先する──という搭乗スタイル。「先にシートに座らされて他の乗客が乗ってくるのを待つより、時間ぎりぎりまでラウンジでのんびりしていたい」という声が増えたことが、その理由です。


オール2階建て機であるエアバスA380は乗客数が多いため、運航するエアラインは、搭乗開始を出発予定時刻の50分くらい前に設定しているケースが少なくありません。そのぶん、先に乗った人はいままで以上に長い時間、機内で待たされることになります。

では、昨日就航した大韓航空のA380はどうだったか? 仁川国際空港での搭乗開始時間は、きっちり30分前でした。それで出発が遅れることもなく、搭乗はじつにスムーズ。同じA380を運航する各社のキャビン設計が500席前後であるのに対し、大韓航空は407席と100席ほど少ないことももちろん理由の一つです。でももっと大きな秘密が、同空港の搭乗ゲートに隠されていました。

仁川国際空港の指定された「10番ゲート」を抜けると、そこから3本のボーディングブリッジがするするっと機体のドアに伸びています。1本目はメインデッキ前方のファーストクラスキャビンのドアへ、もう1本はその後方のエコノミークラスのドアへ、そして残る1本はアッパーデッキにあるビジネスクラスのドアへ〔写真〕。つまり、それぞれのクラスに乗客がダイレクトに入れるようにしたのです。そうすることで、通路での人の渋滞も解消。搭乗開始後、間もなくドアがクローズされ、A380の就航初便は予定の時間にゲートを離れていきました。

S.Akimoto at 21:06|Permalink

2011年06月16日

ソウル入り

 
成田発13時55分の大韓航空704便で、先ほどソウルに到着しました。仁川国際空港はいつきてもいい感じ。広々として明るく、文化と芸術をとりいれた全体の設計もグッド。明らかに旅行者には見えない人たちは、きっとショッピング目当てなのでしょう。ここの空港免税店は世界最大規模で、30を超える有名ブランド店がひしめき、毎年約3,000万人の利用者が訪れます〔写真はターミナル中央の吹き抜けエリア〕。


さて、明日はいよいよ、大韓航空のエアバスA380の就航日。その取材のため、新聞社や雑誌社から派遣された計10名の記者とカメラマンが成田から同じ便でソウル入りしました。当初予定されていた前日の就航セレモニーは中止になったため、今日は取り立ててやることもありません。空港から2分のハイアットリージェンシー仁川にチェックインし、これからみんなで食事をともにする予定が組まれているだけ。その後は解散、自由行動です。

ただ、明日の就航便取材は大変だろうな。今日来た10名の取材班に、明日は朝から韓国駐在のNHKとフジテレビのテレビクルーが3名ずつ、計6名が加わるらしい。出発前はあまり取材の時間がとれなさそうだし、成田までわずか2時20分のフライトなので、搭乗後は機内で撮影の陣取り合戦が始まるでしょう。私ももちろん自分で写真を撮りますが、航空写真家のチャーリィ古庄氏をともなっているので、撮影は基本的には彼にお任せ。また別の若手カメラマンと連絡をとり、到着地の成田でもランディングの様子や歓迎ムードを取材しておいてもらえるよう段取りができているので、わりと安心しています。

私のミッションは、A380での空の旅に身を任せること。快適なフライトを味わいながら、来週さっそく発表する予定のレポートの構想でもじっくり練ろうかと思っています。

S.Akimoto at 17:20|Permalink

2011年06月10日

空港の特殊車両

 
旅客機の運航を日々支えているのは、パイロットや客室乗務員、空港の旅客スタッフたちだけではありません。ある便が空港に到着し、再び出発していくまでの間には、それぞれに任務を負った多くのスペシャリストたちが活躍しています。


到着機の誘導や出発機のプッシュバック、貨物の積み降ろし、燃料補給、機内清掃など。それら旅客機がスポットに駐機中に行われる数々の作業を総称する「グランドハンドリング」という言葉を聞いたことはありませんか? 駐機するスポットによっては、グランドハンドリングの様子を空港待合室のガラス窓越しに眺めることも可能です。旅客機の周りに、お菓子に群がるアリのように集まってきて、てきぱきと任務をこなす特殊車両の活躍を追ってみるのも楽しいかも知れません。

さて、誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』で、本日より新しい記事がアップされています。5月後半は約10日間のヨーロッパ取材に出かけていたため、少し間があいてしまいました。更新はかれこれ4週間ぶりです。今回は空港のさまざまな特殊車両にスポットを当て、それぞれの任務・役割について解説しました。

≫≫≫「空港ではたらく個性豊かな“特殊車両”たち。それぞれの任務・役割は?

S.Akimoto at 08:23|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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