業界こぼれ話

2015年03月23日

満員御礼

 
六本木ミッドタウンタワー7階のイベントスペース「d-labo」で先日(3月12日)開催した私のトークセミナーに、たくさんの方々にお集まりいただきました。主催者側からの報告では「過去のイベントの中でも最多の入りだった」とのこと。お越しいただいたみなさんには、改めて御礼を申し上げます。


いつも言っていることですが、私はモノを書く人間で、しゃべることを生業にしているわけではありません。セミナーや講演の仕事をあまり増やそうとも思わないので、準備にも時間をかけず、本番ではつい“本音”で余計なことも話してしまいます。それでひんしゅくを買って主催者から「もう来るな」と言われれば、はい、わかりました、もう行きません──というぐらいの気持ちで(笑)。

今回のセミナーでは、ANAの現役客室乗務員である山本直子さんをゲストに招き、途中で30分ほど私とのトークショーをはさみました。言いたいことを言ってしまう私とは違う、山本さんの誠実な話しぶりに、うなずいたりメモを取ったりしながら真剣に聞き入っていた人も少なくありません。私より、ゲストがお目当てだった人も会場にはかなりいたように思います。私ももちろん、それを狙って山本さんに声をかけたのですが(笑)。

もう来るなと言われたら、行きません──と先ほど書きました。ですが、反対に「来い」と呼ばれれば、積極的にリクエストにお応えしていくつもりです。セミナー終了後、主催者側から「反響が大きかったので、今後も“航空”をテーマにしたセミナーを定期的に開催させてほしい」と連絡がありました。「また話を聞きたい」と言ってくれているみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。世界の空を飛びまわってかき集めた“裏話”をたくさん引っ提げて、また近く、みなさんと再会したいと思います。

S.Akimoto at 10:55|Permalink

2014年06月12日

重量管理システム

 
パラオから戻っています。予想どおりWi-Fi環境がよくなくて、現地でのBlog更新はかないませんでした。写真の整理ができたら少しずつ報告していきたいと思います。渡航中は、日本のニュースもほとんど見ていません。出発直前の6月5日にJALの重量管理システムの障害で国内線の174便が欠航になり、留守中にそれに関連する出来事がいくつかあったと帰国後に知りました。


といっても、私がどうこう言うような出来事ではありません。JALの植木義晴社長が「大量欠航」についてお詫び会見を開いたとか、翌日にANAの現役機長がJALのフェイスブックに「調子乗ってるんじゃねえよ!」と書き込んだとか。その程度です。機長の書き込みは、まったくいただけませんけど(笑)。

読者の方からは「重量管理システムのトラブルとはどういうものか?」という質問がありました。旅客機の運航にとって、重量バランスの管理はとても大切です。旅客や貨物、燃料を含めたトータル重量だけでなく、機体の前後・左右の重量バランスをうまくとることも安全運航には欠かせません。左右のバランスが悪ければ飛行中に機体が傾いてしまいますし、前後のバランスが狂えば機首の上下方向の向きが不安定になります。そこでチェックイン時には、預け入れ荷物の重量をはかり、さらに乗客の平均的な「みなし体重」をもとに一人ひとりをいくつかに区分けした機内の各ブロックに同程度の重量になるよう振り分けていきます。その作業を行うのが、今回トラブルのあった重量管理システムです。

コンピュータが未発達だった時代は、上記の作業は人の“カン”に頼っていました。チェックインの際にカウンタースタッフが見た目で乗客の体重をこっそりと予想し、そのデータを打ち込んでバランスがよくなるよう座席を割り当てていたのです。当時を知る社員から「あの頃は、ひと目で体重を言い当てられる“目利き”の先輩が多かったんですよ」という話も聞きましたし、海外ではカウンターで荷物を預けるときにスーツケースだけでなく乗客も体重計に乗せられる国がいまだに存在します。上の写真がそのときのもので、これには私もびっくりしました。

S.Akimoto at 00:15|Permalink

2014年02月23日

被災地で食育支援

 
全国のシェフが被災地の小学校を訪れ、ランチを振る舞う「子どもたちに笑顔を! プロジェクト」が、先日の読売新聞で紹介されていました〔写真〕。年2回のペースで続けている活動で、カレーとハンバーグにコーンポタージュ、サラダにデザートといった子どもたちの好きなメニューを多いときには800食も作るとか。このプロジェクトを中心になって進めている一人が、東京・四ツ谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」のオーナーシェフ、三國清三さんです。


記事には「1週間かけて東京で料理を仕込み、開催前日の夜に大型バス2台で現地に向かい、終わった後は使った食器をそのまま東京に持ち帰って真夜中に洗い物をしてようやく解散に」という三國さんの談話が載っていました。宮城県気仙沼市の小学校を訪ねた第1回目は震災から間もない2011年6月6日で、当初はおびえたような表情だった子どもたちも、食べているうちにわあっと笑顔に。しかしいっしょにハンバーグを食べていた先生の中には泣いている人もいたそうで、三國さんは「大人には口に出せないつらさがあることを理解した」と言っています。

「この活動は炊き出しではありません。食育です」と三國さんは続けます。「食べることを通じて子どもが五感を磨き、育っていくことに意味がある。できるだけ長く活動を続けていきたいと思っています」

三國さんは、スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)の上級クラスの機内食をプロデュースしているシェフとしても知られています。一流ホテルや著名なシェフとタイアップした機内食を提供するエアラインは最近でこそ珍しくありませんが、その先駆けとなったのが同エアラインと三國さんのコンビ。私も三國さんには、これまで取材で何度か会いました。穏やかな人柄の奥に、情熱を秘めた人──という印象です。食育で被災地の子どもたちを支援する三國さんを、これからも応援していきたいと思います。

S.Akimoto at 15:15|Permalink

2013年10月18日

A380の編隊飛行

 
テレビの旅番組などで、最初か最後にスポンサーとして協力したエアラインの旅客機映像が映し出されます。上空を優雅に飛行しているあの映像は、どうやって撮影しているのか? ある人は「地上から超望遠レンズで撮っているんでしょ」と言いますが、下からではなく真横や少し上の角度からの映像もあります。ということは、たぶんCG(コンピュータグラフィックス)による合成?


なかにはもちろん、合成写真やCG映像を使っているケースもあるでしょう。しかし上空を飛行する旅客機の迫力ある映像は、もうずいぶん古くから見てきました。つまり、まだCGなどの技術がない時代に──です。

テレビや映画で使われているそうした映像は、ほとんどが実写によるもので、撮影機材を積んだ別の小型飛行機を飛ばして撮影しています。とはいえ、口で言うほど簡単ではありません。ある程度の高度で飛べて、なおかつ撮影対象となる旅客機の速度についていける性能がなければ、雲の上を優雅に浮んでいるような映像を押さえるのは難しい。カメラマンが同じ距離・位置からカメラを回し続けられるよう、小型機を操るパイロットには特別なテクニックが必要です。また、エンジンから強烈な排気ガスを噴射している旅客機にはあまり近づきすぎると危険なため、ある程度離れたところから望遠レンズを使える専門技術がカメラマンにも要求されます。

以前、エアバスのオール2階建て機A380のプロモーション映像を見たときには、感動しました〔写真〕。上空を4機のテスト機が編隊を組んで飛行している映像です。あの大きな機体が、等間隔の距離を保ちながら、まるで静止しているように空に浮かんでいる。撮影する側も、その間隔をまったく変えずにコントロールできるテスト機のパイロットたちも、相当に高度なテクニックの持ち主だったのでしょう。圧巻でした。

S.Akimoto at 18:54|Permalink

2013年10月15日

台風の目

 
10年に一度という巨大な台風がやってくるらしい。夜の11時を過ぎ、外はもうかなりのザーザー降り。首都圏や関東地方では、明日の通勤時間帯がピークだそうです。先ほどニュースで気象衛星からの画像が映し出されていましたが、本当にでっかい。台風の雨雲がすでに列島を覆い始め、その中心部には「目」のようなものもくっきり見えました。


ところでいつも思うのは、あの「台風の目」の中はどんな様子なのだろう──ということ。周囲は激しい暴風雨でも、そこだけは穏やかなのでしょうか? 気になります。アメリカでは気象観測用の飛行機を使って、実際に「目」の中に突入しての観測が進められているという話も前に聞きました。

「台風の目に入ると急にぱたりと風速が弱まり、その周囲にはとても背の高いが壁ができていた」

そんな報告も読んだ記憶があります。壁──つまり、雲でできた壁です。辞書を引いたら、英語では「eye wall(アイ・ウォール)」と出てきました。台風の「目」と雲の「壁」からとった造語なのでしょう。実際に見てみたいなあ。すごいと思うのは、そんな台風の目に向かって飛行機を操縦していくパイロットがいるということ。かっこいい職業だなあ。

S.Akimoto at 23:40|Permalink

2013年08月16日

政府専用機

 
高校生になった友人の娘に「どの飛行機に乗ってみたい?」と聞いたときのことです。豪華な旅行がしたいと言っていたので、エアバスの総2階建て機A380? それとも最新のボーイング787? たぶんそのどちらかだろうと予想していたら、彼女の答えは意外や意外。「私、政府専用機に乗りたい」と言いました。


政府専用機──つまりジャンボ機(747-400)が好きなのね? 私がそう話を向けると、彼女は「ジャンボ機かどうか知らないけど、政府専用機に乗りたい」と繰り返しました。「だって、中がすっごく豪華なんでしょ」と。国の要人や皇族が外国を訪れるときに使用される政府専用機。最近は海外での災害・事件などの緊急時にも活躍するようになりました。キャビン内部は一般の旅客機とはまったく違う設計で、執務室や会議室、秘書官の事務室、記者会見用の席などがあり、シャワーも完備しています。

一般の人には縁のない飛行機ですが、乗れる可能性が皆無というわけではありません。たとえば首相や閣僚が海外でのサミットなどに出席する際、マスコミ関係者が取材のために同行します。「乗りたい」と言った高校生の彼女に「将来、新聞記者になれば乗れるかもね」と教えると、彼女は「タダで?」と聞いてきました。国民の税金で買っている飛行機なので、たとえ報道陣でもタダでは乗れません。ちゃんと料金を徴収されます。とはいえ、一般の旅客機のビジネスクラスほど高くはなく、おそらくエコノミー料金程度だと思いますが。

さて、現在2機を保有する政府専用機が2018年度末で退役し、後続機種の選定に入っていることが先日発表されました。燃費効率に優れた777や787が候補として浮上しているほか、一部にはエアバスが開発中の最新鋭中型機A350を推す声もあるそうです。

S.Akimoto at 14:24|Permalink

2013年05月07日

コクピットの会話

 
旅客機の機長にも、いろんなタイプの人がいます。この連休に会ったある若い副操縦士は「無口な先輩は気をつかいますが、おしゃべりな人もけっこう疲れます」と嘆いていました。それを聞いてつい笑ってしまいましたが、コクピットではいったいどんな会話が繰り広げられているのでしょう。


フライト中のコクピットでは、機長も副操縦士も無駄口をいっさいたたかず、張りつめた空気の中で操縦だけに集中している──そんなふうに思っている人が意外に少なくありません。もちろん、離陸時はそうです。聞こえてくる言葉は、チェックリストの読み合わせや管制機関との交信など、旅客機の運航に関するものばかり。しかし水平飛行に移って自動操縦に切り替わったあとは一転、コクピットは和やかな雰囲気に包まれます。

お互いの趣味のこと。ステイ先での予定。好きな食べ物の話。そこにときどき会社への愚痴が混じり、ちょっと卑猥なジョークや、ときに同じ便に乗務するキャビンアテンダントの噂話で盛り上がることも。ただし、気をつけなければいけません。コクピットでは、無線による地上との交信や騒音・背景音なども含めて、どんな会話もすべてボイスレコーダーに録音されているのですから。

それはつまり、“盗聴”されているのと同じです。日系エアラインで以前、コクピットを取材していたとき、私は機長に質問してみました。気にならないか、と。すると機長は「ボイスレコーダー? 別に意識したことないですねえ。どう?」と副操縦士に話を振り、隣にいた彼も「ないですねえ」と笑ってうなずいていました。すべてが記録されるとは言っても、ボイスレコーダーはアクシデントなどが何もなければ解析されることはありません。だからみんな安心して、たわいのない世間話に花を咲かせているのです。

ところで、上の写真のコクピットの機種は? とfacebookでクイズを出しました。答えは、ルフトハンザが世界で最初に就航させた“次世代ジャンボ”──ボーイング747-8i。フランクフルトからワシントンDCへの初便取材から、間もなく1年になります。

S.Akimoto at 22:27|Permalink

2013年02月27日

Q&Aシリーズ最終回

 
誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』の中で、不定期にアップしてきた「旅客機と空港のQ&Aシリーズ」。航空に興味をもった読者からさまざまな質問が届き始めたのをきっかけに2011年12月からスタートし、これまで以下の計16におよぶ疑問に具体例を挙げながら答えてきました。


便名につけられた数字のルールは? 乗り降りはなぜ左側のドアだけで? 滑走路に書かれている数字の意味は? 出発時刻とはどの時点を指すの? 上昇中に耳が痛くなる理由は? よく聞く「ドアモード操作」とは? 主翼先端のライトはなぜ右が緑で左が赤? 機内のトイレのしくみは? 旅客機にもカミナリは落ちる? 座席のテーブルは傾いているってホント? 機長と副操縦士の食事はなぜ別メニュー? 窓から見える“虹の輪”の正体は? コクピットの時計が指しているのはどの国の時間? ヒコーキ雲はどうしてできる? 飛行中の機体の向きはどう変える? 濃霧の中で旅客機はどう着陸する?

成田からロンドンへのフライトを続けながら、空港や機内で「なぜだろう?」「どういう仕組みになっているの?」と誰もが不思議に思う項目をピックアップし、疑問を解明していく──そんなスタイルも読み物として楽しいという感想もたくさんいただきました。

さて、この「旅客機と空港のQ&Aシリーズ」も、いよいよラストです。到着したロンドンから送る最終回は、空港でふと“?”と思う4つの話題にスポットを当てました。よく耳にする「ハブ」とはどんな機能をもつ空港なのか? そんなことも図を使いながら解説しています〔写真は関西国際空港=チャーリィ古庄氏撮影〕。興味のある方は、アクセスしてみてください。

≫≫≫「よく聞く『ハブ空港』って何?

S.Akimoto at 08:40|Permalink

2013年02月17日

空の落とし物

 
成田に到着したニューヨーク発のJALのジャンボ機から、第3エンジン下部にある重さ約1キロの内部点検用ドアが紛失していることが発覚(2002年11月)。英国ブリティッシュ・エアウェイズの超音速旅客機コンコルドが、飛行中に方向舵を脱落させていたことが明らかに(同12月)。福岡県筑後市付近を飛行中の陸自ヘリコプター隊のUH1ヘリから、積んでいた重さ約1キロのアースケーブルが落下(同10月)──。


ニュースを聞くたびに「まさか!」と身が凍りつくのが、そうした空からの“落下物”事件です。地上で無防備な生活をおくる私たちを、上空から得体の知れない物体がいきなり襲うのですから。落ちてくるのは、航空機の部品であったり、機体の一部であったり。最近でこそあまり聞かなくなったものの、成田空港を運営するNAAのホームページによると、1990年代前半には成田周辺だけで年間で20件近く発生しました。私も10年前に、警鐘を鳴らすためあるメディアに告発記事として書いたのが、冒頭の3つの事例です〔写真はイメージ〕。

これらのアクシデントは、機体の点検・整備を毎回きちんと行うことで防ぐことができます。成田では現在は年に3件程度まで減りました。しかもその多くは、機体に付着した水が上空で冷やされ氷の塊になって、着陸直前に落ちてくるというケース。それさえも、航空機の“水まわり”などの入念な点検である程度防止が可能です。

ロシア・ウラル地方で現地時間の15日午前9時20分ごろ、直径17メートル、質量1万トンの隕石が飛来して上空で爆発し、1,200人の負傷者を出しました。まったく予期しなかった出来事です。航空機の落下物対策と違い、隕石を監視する効果的な仕組みはいまのところありません。テレビのニュースで「隕石で死者が出る確率は3年に一人」と報じていました。まあ、それを心配して上ばかり気にしているよりは、足もとの障害物につまずいて転ばないように注意するほうが理にかなっているとは思いますが。

S.Akimoto at 15:59|Permalink

2012年10月16日

鳥の習性

 
前回のBlogでも予告したように、日曜日(10月14日)から始まったフジテレビの新番組『TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜』を観ました。帰宅が間に合わなかったので、リアルタイムにではなく、翌日に録画で。うん、次回に期待が膨らむドラマだったと思います。


ドラマの前半で、札幌行きのJAL機が離陸直後にバードストライクに遭遇、安全のため左側のエンジン1基を停止させて羽田に戻るというアクシデントのシーンが映し出されます。その後、主演の深田恭子さんがバードストライクの実態を学ぶために整備ハンガーを訪ねてエンジニアからヒアリングしたり、気象の専門家にこんなレクチャーを受ける場面もありました。

「天候が荒れる前には、鳥は低空を飛ぶことが多いって言われています」
「なんで?」
「虫、ですね。虫は気圧が下がると、低空を飛びます。鳥はそれを食べるために低空に集まってきます」
「つまり、鳥が飛ぶ高さが下がると、気圧も下がっている──」
「そう。だから低ければ低いほど、雨が降る確率は上がりますね」

なるほど、と思いました。バードストライクをなくす決定的な対策は、担当係官による毎日の地道なパトロール活動以外にいまのところありません。でも現場では、鳥のそんな習性を研究しながら、対策に生かす取り組みなども進めているのでしょうか。テレビドラマも、ときには勉強になります。

S.Akimoto at 09:16|Permalink

2012年07月18日

スタージャンプ

 
トーイングカーにプッシュバックされる出発便を、地上で手を振って見送る整備士やグランドハンドリングのスタッフたち──。空港で毎日繰り返されるこの光景は、何度接してもいいものです。いってらっしゃい! どうぞよいフライトを! 彼らのそんな言葉が、機内にまで伝わってきそうで。


これば「グッバイ・ウェーブ」といって、もともとANAの沖縄空港支店に勤務する地元出身の整備士が、わざわざ沖縄まで来てくれた旅行者に感謝の気持ちを表すために始めたというのが定説になっています。真偽のほどはよくわかりませんが、海外ではそれほど多くは見かけないので、日本発祥というのは本当かも知れません。海外の空港で働く日本人はたまにやるそうですが、知人の一人は「振るときは片手で、というのが原則です」と話していました。たしかに。オーバーに両手でやったりすると、これは「緊急事態!」の通知になってしまいますから(笑)。

ところで、LCCのジェットスター航空では、お辞儀したり手を振ったりする代わりにスタッフが飛び上がって出発便を見送るのが恒例になっています。上の写真は、7月3日に成田から出発したジェットスター・ジャパンの札幌行きの機内から撮影したもの。就航初便だっただけに、この日の「スタージャンプ」はいつもより高く飛んでいたように感じました。

S.Akimoto at 11:58|Permalink

2012年04月10日

ミサイルとお受験

 
北朝鮮によるミサイル発射計画の影響で、ANAJALは落下が予想されるエリアを通る運航便の飛行ルートを12日から16日まで変更すると発表しました。影響はそれだけではありません。国内のいくつかの中学校では、この時期に予定していた沖縄への修学旅行をやむなく中止にするケースも。まったく、迷惑な話です。


空のダイヤが乱れるとか、子どもたちに影響を及ぼすとか──そういえば同じようなことが、たしか隣の国・韓国でもあったような。あれこれと考えて、韓国の受験シーズンの話を思い出しました。こちらは「迷惑」などではなく、むしろ子どもたちを気づかっての行動です。

韓国では毎年11月に、日本の大学受験のセンター試験にあたる修学能力試験が実施されます。この“お受験”の1日は韓国の人たちにとって「その後の人生を決定してしまう」という最も重要な日で、受験生たちは国をあげてサポートされてきました。

地下鉄やバスなどの交通機関は、受験生が時間に遅れず試験場に到着できるよう早朝から8時まで増便。企業や官公庁の出勤時間も、交通渋滞を防ぐために通常より1時間繰り下げられます。それでも寝坊などの理由で遅刻しそうな学生のために、地下鉄の駅などにはパトカーや白バイが待機し、パトカーがサイレンを鳴らしながら受験生を試験会場に送り届ける光景も珍しくありません。ヒアリング試験が実施される時間帯はバスも電車も試験場周辺では徐行しなければならず、警笛の使用もいっさい禁止。そして旅客機の離着陸も騒音防止のために規制され、大韓航空の関係者は「この日だけは空のダイヤを変更することもある」と話していました〔写真は、大韓航空が運航するエアバスA380〕。

身勝手な行動で他国のエアラインの飛行ルート変更や子どもたちが楽しみにしている修学旅行の中止を余儀なくさせる国と、子どもたちの将来のために空の便のダイヤ変更も辞さない国と。もともとは同じ一つの国なのに、なんだか、ずいぶん違うものだなあ。

S.Akimoto at 23:48|Permalink

2011年08月19日

ゾッとする話

 
今年のお盆ウィーク、私のBlogが大変なことになっていました。過去に書いた三つの文章に、これまで経験がないほど多くのアクセスが集中したのです。毎日毎日、1時間に何百人という読者が訪ねてきて。どうしたの、突然? 何かあった? 不思議に思いながらも忙しくて放っておいたのですが、やっと真相がわかりました。


発端は、フジテレビで毎週金曜日の夜11時に放映している『人志松本の○○な話』という番組。先週8月12日は「ゾッとする話」の特集で、ゲストの宮迫博之さんが、渋谷のバーで飲んでいたときに知り合った人から聞いたというこんな話を披露したのです。

バーで知り合った二人組は、どこかのエアラインのパイロットだったそうです。そこで宮迫さんは、前からパイロットに聞いたみたかったことを質問しました──「UFOを見たことがありますか?」と。すると、年配のほうが「何度もある」と答え、それを聞いていた連れの若いパイロットが「だめです、それを言っては!」と慌てて止めたとか。「つまり、パイロットはみんな、当たり前のようにUFOを見ている。しかしそれを公言すると、精神に異常をきたしているとして地上に降ろされてしまう。パイロットには定期的な検診があって、検診の際に必ず『何か見たことはあるか?』と聞かれるが、飛行機を降ろされるのがイヤなのでみんな『何も見ていない』と答えているらしい」と宮迫さんは話を結びました。

その番組を観て興味をもった全国の視聴者が、真相を確かめようといっせいにネットで検索し、過去にこの『雲の上の書斎から』で書いた以下の三つのBlogにたどり着いたようなのです。

機長らのUFO目撃談」(2007年1月11日)
私も“謎の物体”を見た!」(2007年1月13日)
“UFO”取材の経過報告」(2009年9月17日)

私のBlogでは何年か前に「コメント」の受け付けをやめてしまったのですが、上記の文章を発表した当時は大変でした。「近くの山奥でよくUFOと遭遇するので、取材してほしい」とか、「友人がよくUFOを見るのでインタビューしてはどうか」といった内容のコメントが殺到して。もちろん、私はUFO研究家ではないので、すべてお断りしました。ちなみに三つめのBlog「“UFO”取材の経過報告」では、最後に「これからも取材を続けます」と結んでいますが、取材も続けていません。エアラインパイロットが本当にUFOに遭遇していて、それを公言すると本当に地上に降ろされてしまうのか? まだ確証がもてないままなので、興味がないわけではないのですが。

S.Akimoto at 00:40|Permalink

2011年04月22日

深部静脈血栓

 
漢字が並んだ、何だか小難しいタイトルですね。一般的な言い方のほうがわかりやすいかも知れません。これ、いわゆる「エコノミークラス症候群」の正式な名称です。とても怖い病気なので、今日はその症状や原因について解説します。


長時間のフライトでシートに同じ姿勢で座り続け、足を動かさずにいると、脚部の奥にある静脈に血のかたまり(血栓)ができることがあります。この血栓が怖いのは、飛行機を降りて歩き出すとその一部が血流に乗って肺にとび、肺の血管を塞いでしまうこと。これは「肺塞栓」といわれ、狭いシートが並ぶエコノミークラス(写真はイメージです)での報告例が多かったため、「エコノミークラス症候群」の名前で知られるようになりました。

兆候はまず、水分不足と運動不足から“足のむくみ”に表れ、その後の発症部位は血栓の詰まった場所によって異なります。最も多い症例が前述した「肺塞栓」で、血栓が肺に詰まると呼吸不全や心肺停止の状態に。また心臓の血管で詰まると心筋梗塞、脳の血管では脳血栓などの発作を招き、最悪の場合は命を落とすケースも少なくありません。またエコノミークラスだけではなく、ビジネスクラスやファーストクラスでも同じ症状に苦しむ人はいますし、長距離バスや長距離列車の乗客でも同様な症例が報告されています。

さて、東日本を襲った大地震により、現在多くの人たちが避難所での生活を余儀なくされています。新潟大学医学部の教授らが各地の避難所で調査したところ、被災者の14%にエコノミークラス症候群の症状が確認されたと一昨日の産経新聞が報じていました。避難所生活は不便なことも多いと思いますが、どうか水分のこまめな補給と、適度な運動を心がけてください。

S.Akimoto at 10:03|Permalink

2011年04月01日

エイプリルフール

 
カナダのある航空会社が以前、エコノミークラスの乗客に「12カナダドル(現在のレートで約1,000円)の追加料金で手足を伸ばして横になれる快適なスペースを提供します」と発表したことがあります。その航空会社とはカナダ第2位のウエストジェット航空で、12カナダドルで提供するスペースというのは、なんと座席の頭上にある“荷物棚”でした。


「窮屈なエコノミークラスはもうウンザリという方は、頭上の荷物棚でのびのびとお休みください」

同社からは、そんなメッセージが伝えられました。いえ、最初に種明かしをしてしまうと、これはあくまでジョークです。発表されたのは2008年の4月1日──つまりは「エイプリルフール」。しかしずいぶんと手の込んだジョークで、荷物棚の空き状況を問い合わせるフリーダイヤルまで記載されて、本当に電話をかけると「冗談です」という録音メッセージが流れる仕組みでした。ウエストジェット航空の社員たちはもともと“いたずら好き”で、その何年か前の4月1日にも「燃料を節約するため、離陸時にはみなさんで両手を翼のように広げてください」と乗客にお願いメッセージを出したこともあります〔写真はウエストジェット航空のボーイング737〕。

毎年4月1日には、世界中の洒落っ気のあるメディアがいろんな“デマ”を流します。東京新聞が「味はマグロなのに姿はモグラの形をした“モグロ”を発見!」なんて記事を書いたり、infoseekが「ブランド名を本日より“infoseeeek”に変更します」と発表したり。すると必ず「エイプリルフールに嘘はついてもいいか?」という議論が巻き起こり、文化人と称する人たちがワケ知り顔で「そもそもエイプリルフールとは──」などとその由来の解説を始めますが、そんな議論や解説はどうでもいい。それよりも、ウイットに富んだデマに接しておなかを抱えて笑っていたほうが楽しいと私は思います。近年では、Yahoo!の「マウスをくるくる回して発電するプロジェクトに参加しないか?」という“エコ発電”の呼びかけなどがユニークでした。電力不足が深刻ないまだと、本気にする人がたくさん出てひんしゅくを買うかも知れませんが。

さて、今年はどんな楽しいデマが飛び交うのか。朝起きたら、さっそくネットでリサーチしてみよう!

S.Akimoto at 00:03|Permalink

2010年12月11日

ここは、どこ?

 
下の写真。丸くふくらんだ壁に、等間隔で窓が切ってあって──でもこれ、旅客機の機内ではありません。東京・内幸町にあるアメリカン航空日本支社のオフィスです。「ちょっと写真撮らせて〜」と頼んで、今週訪ねました。


それにしても、ユニークなデザインのオフィスです。写真は廊下を撮影したものですが、これ以外にも受付のあるエントランス部分がボーディングブリッジを通って機内に乗り込むようなつくりになっていたり、会議室の壁にも旅客機のキャビンような窓があって青い空色の間接照明でムードを出せるように工夫してあったり。どうしてこんなデザインのオフィスが誕生したのか? 総務の担当者は次にように説明してくれました。

「社員一人ひとりが、自分たちはエアラインで働いていると実感できるようなオフィスにしたい。そんなコンセプトで完成させました。訪ねてくる社外の方々も、一度来ると忘れないと言ってくださいますね」

そうした“遊び心”に、私はアメリカン航空の自由な社風がにじみ出ているように感じました。ところが残念なことに、このオフィスが機能するのもあとわずか。今年いっぱいで賃貸契約が切れるのを機に、同じワンワールドメンバーのJALの本社が入居する品川・天王洲のビルへの移転が決まったのです。私が写真に撮っておきたいと考えたのも、現在のオフィスに対する惜別の思いからでした。

総務担当者は「次のオフィスでも、またアメリカン航空らしさを出していきたい」と私に言いました。移転は、2011年の1月17日に決定。新しいオフィスがオープン後は、また早い時期に訪ねてみようと思っています。

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2010年04月23日

空の旅のトリビア集

 
お知らせです。今週からANAマイレージクラブの上級カード会員向けサイト『Premium Traveler』で、私の新連載がスタートしました。「Trivia/知れば知るほどフライトが楽しくなる空の雑学」というタイトルのコラム集です〔写真〕。


エアライン各社がサービス向上に役立てようと乗客へのアンケート調査を実施すると、ときどき寄せられるのが「客室の窓がもっと大きければいいのに……」といった意見。窓が大きければ、たしかに地上の景色もよく見えて楽しいでしょうし、鉄道の世界では窓を大きくとった観光用の車両も走り始めました。しかし旅客機の窓は、じつはむやみに大きくつくることはできません。

そこで連載第1回目は「旅客機の窓の大きさの不思議」と題して話を展開。窓を大きくつくれない旅客機の構造上の理由や、日本の空を近い将来、そんな“常識”をつくがえすような画期的な旅客機が飛び始めることに言及しました。はたして、その旅客機とは?

連載は1年間を予定しています。『Premium Traveler』は残念ながらANAのプレミアムメンバー限定のライフスタイルマガジンですが、このBlogの読者に上級カード会員の方がいましたら、どうぞサイトにアクセスしてみてください。次回以降も、毎回さまざまな空のトリビアをお届けしていく予定です。更新は毎月1回、第3水曜日です。

S.Akimoto at 00:25|Permalink

2010年03月06日

ジャンボ・ホステル

 
ロンドンに在住の知人のTVプロデューサーと、メールを使って久しぶりに会話をしました。「どう、元気にしてる?」「頑張ってますよ〜」といった感じで。そんなやりとりの中で、彼女が「そういえば最近、ヨーロッパではこんなのが話題になっていますよ」と知らせてくれたのが、スウェーデンの首都ストックホルムのアーランダ国際空港に1年ほど前にオープンしたユニークなホテルです。


古くなって現役を退いたジャンボ旅客機(ボーイング747-200)を改造した、世界でも珍しいホテルです。空港近くでユースホステル事業を始めたいと考えていた起業家のオスカー・ディオス氏がこの退役機に目をつけました。

キャビンに450席あったシートはすべて取り払い、ベッド3台ずつを収容した25の部屋とシャワールーム、トイレ、カフェなどを設置。見晴らしのいいコクピットは、ご覧のようなスイートルームに生まれ変わりました〔写真〕。

オープン1周年を迎えた今年1月には、ホテル側から「世界中の旅行者から予約が絶えません」といったコメントが発表されました。ドアを入ると、CAの制服を着た受付嬢が出迎えてくれるのも人気の秘密のようです。料金はリーズナブルで、コクピットのスイートルームでも日本円で3万5,000円程度。地上に降りて動かない旅客機には私は興味がありませんが、マニアにはたまらないかも知れませんね。

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2008年08月25日

“脱線&暴走”注意報

 
7月に出した著書『いますぐ飛行機に乗りたくなる本』(NNA)の売れ行きが、お陰さまで好調のようです。で、来週金曜日(9月5日)に、八重洲ブックセンター本店でそのサイン会を兼ねた講演会を開催することになりました。同書店の「開店30周年記念」イベントの一環です。


場所は同書店8階ギャラリーで、時間は18時30分〜20時(開場18時)。参加無料ですので、お時間のある方はぜひ遊びにきてください。定員100名で、現在先着順に受け付けています。申し込みは電話(03-3281-7797)か、申込書に記入して直接、同書店1階のレファレンスコーナーへ。申込書はこちらでダウンロードできます。

さて、講演会では何をお話ししようか。じつはまだ、まったく考えていません。出来上がった案内ちらしには「内容は本には書けないようなぶっちゃけトークから、ためになる旅行術まで」と書かれています。え、ぶっちゃけトークをしちゃって、本当にいいの? そんなことを考えてニヤケていたら、先日あるエアラインの関係者から「秋本さん、あんまり暴走しちゃだめですよ」とクギを刺されました(笑)。

たしかに。いい気になってしゃべっていると、どこにどう脱線していくかわかりません。でも、そういう話こそ、みなさんは聞きたいのでしょうけどね。たとえばCAたちがこっそり教えてくれた、活字にはできないオフレコ話とか〔写真は著書にも掲載したSASの客室乗務員たち〕。

まあ、お話しする内容は、当日の会場の様子や参加されたみなさんの反応を見ならが決めますね。ああ、でも、暴走しそうだなあ。あのこともこのことも話してしまいそうで、コワイなあ。

S.Akimoto at 19:44|Permalink

2008年08月22日

コーヒー頼みました?

 
成田と羽田を中心に現在、日系エアラインの取材を進めています。今週会ったのは、主にCAとグランドスタッフたち。彼女たちが本音で語る話はじつに面白く、いまだから話せる失敗談などもたくさん聞くことができました〔写真はイメージ〕。


国内線の乗務では通常、1日に3つのフライトを担当します。たとえば、朝一番で羽田から札幌へ飛び、次の札幌/羽田便で帰京。そして夕方に羽田から今度は那覇へ飛び、その日は沖繩にステイ──といったパターンです。その最後の羽田/那覇のフライトで、当時まだ新人だったOさんは「24C」の座席の乗客にコーヒーを注文されていたことを思い出しました。「いけない、危うく忘れるところだったわ」と呟きながら、彼女は急いで用意して24Cの席へ。するとその乗客は「私、頼んでいませんが……」と言うのです。

あれ、おかしいな。たしかに頼まれた覚えがあるし、席番号も24Cで間違いないはず。Oさんはその後、ゆっくりと記憶をたどってみて、自分が大間違いをしていたことに気づきました。24Cの乗客にコーヒーを頼まれたのは事実なのですが、それは夕方の羽田/那覇線ではなく、朝一番の札幌行きの便でのことだったのです。

「機内の通路を行って帰ってくるだけで、飲み物のほか新聞や毛布など、いろんなことを注文されます。それらに一つひとつ対応しているうちに、なぜかコーヒーの注文だけがすっぽり抜け落ちてしまったのでしょうね」とOさんは言います。「あのことがあってから私、同じ失敗を二度と繰り返さないためのいい方法を思いつきました。それは、自分の記憶力を過信せず、頼まれたことはそのつどメモするというい方法。“15Aのお客さまはスポーツ新聞をお待ち”といった具合にね。どうです?」

頼まれたことは忘れずにメモする──ですか。ふうん、なるほど。でもこれ、ちょっと意地悪な言い方をすると、ごくごく当たり前のことのようにも思えますが(笑)。

S.Akimoto at 22:28|Permalink

2008年07月09日

冗談では済まない!

 
悪気はなかった──では、済まされません。大勢の人に迷惑がかかるのですから。昨日(8日)の午後、新千歳空港で離陸準備に入っていたエア・ドゥ(北海道国際航空)の羽田行き20便が、機内で男性客の一人が客室乗務員に「ダイナマイトを持っている」などと話し、離陸を取りやめる騒ぎがありました〔写真はイメージ〕。


同便はその乗客を降ろして爆発物の点検を行い、出発が結局3時間遅れたそうです。調べに対し男性客は「冗談で言った」と供述しているようですが、フライト時のこうした冗談はまったく冗談にならないことを、私たち利用者は理解しておく必要があると思います。1%でも冗談ではない可能性があれば、飛行機は飛ばせない。多くの乗客の命を守るための、それが鉄則なのです。

怪しい人間や危険物は機内に絶対に持ち込ませない。そのために、どのエアラインの乗務員たちも常に神経をピリピリさせています。2001年に起きた“9.11”の悲惨な出来事を、再び繰り返させてはいけませんから。

何年か前の夏には、米国シカゴのオヘア空港を飛び立とうとしていたユナイテッド航空機が直前に離陸を中止する事件がありました。乗客の一人が機内で「自爆テロ」を予告するメモを発見し、乗務員に通報したからです。しかもその犯人は、なんと60代の日本人男性! 空港警察はその日本人男性を拘束し、乗客約120人も機外へ出して徹底した捜索を行いました。

結論からいうと、その日本人男性は商用で搭乗していただけ。たまたま新聞記事の中にあった知らない単語の意味を調べようと紙に英語で「Suicide bomb(自爆)」とメモを取ったところ、騒ぎに発展してしまったそうです。

しかし、勘違いして通報した乗客も、その勘違いを鵜呑みにして離陸をとりやめたクルーたちも、決して責められるべきではありません。何かあってからでは、もう遅いのです。ましてや安全を守ろうと日々必死で努力している人たちを冗談で翻弄するようなことは、今後は絶対にやめてほしいですね。

S.Akimoto at 22:11|Permalink

2008年04月07日

ビジネスなのに後回し?

 
前回にひきつづき、ヨーロッパのある空港での話です。搭乗ゲート前の待合ロビーに、搭乗開始を告げる英語でのアナウンスが流れました。定刻よりも少し遅れていただけに、乗客たちも何となくホッとした様子です。ところが、それに続く次のアナウンスを聞いて、近くにいたビジネスマン風の日本人グループの間でざわめきが起こりました。


「混雑緩和のため、お客さまを順番に機内にご案内させていただきます。最初に、エコノミークラスの搭乗券をお持ちのお客さま、搭乗ゲートまでお進みください──」

私の横で「おい、逆じゃないか?」と呟いた年配の日本人乗客の手には、ビジネスクラスの搭乗券が握られていました。彼が驚くのも無理はありません。機内への搭乗は最初に上級クラスから、というのがどこでも普通ですからね。ではなぜ、ここの空港職員たちはエコノミークラスの乗客の搭乗を優先させたのでしょうか?

じつはヨーロッパなどで、上級クラスの乗客の搭乗をわざと後回しにするケースをときどき見かけます。前に英国人ジャーナリストとある取材でいっしょに移動していたとき、ビジネスクラスの私たちが同じように待たされたことがありました。理由がよくわからなかった私に、その英国人はこう言ったのです。

「先にシートに座らされて、他の乗客が乗ってくるのをじっと待つよりも、ロビーで時間までのんびりしていたほうがいいじゃない」

こうした順番の逆転は、とくに喫煙者たちに支持されていると聞きました。最近はどのフライトも機内では全面禁煙。なので、出発の間際まで喫煙ルームでたばこを吸いながらゆっくりしていたいという人が増えているようなのです。それに、上級クラスやマイレージクラブの上級会員なら、エアライン各社の空港ラウンジが使えますからね。機内で待たされるよりは、ラウンジでぎりぎりまでくつろいでいたい──そんな人が多くなっているのかも知れません。

S.Akimoto at 22:51|Permalink

2008年01月07日

“オフレコ”満載の初仕事

 
元日以来、久しぶりの更新です。年末から年始にかけては資料の読み込みと執筆に集中し、ほとんど外出しませんでした。さすがに太ったかな?


今日は午後から新宿ホテルセンチュリーで、対外的には今年の初仕事として『日経トレンディ』誌のインタビューを受けてきました。記者の方は二人見えて、一人はJALの国内線ファーストクラス〔写真〕について、もう一人は国際線ローコストキャリアの動向について取材を進めているそうです。私がお話ししたのは、その二つのテーマを合わせて計1時間半ほど。二人は今後、JALの羽田/伊丹線とジェットスターの関西/ブリスベン/シドニー線でそれぞれに搭乗取材を予定しているといいます。有意義な取材ができるといいですね。

インタビュー後、聞いた話をコメントとして掲載していいか許可を求められたので、「どうぞ自由に書いてください」と伝えました。が、こうしたインタビューで私が話す内容はいつもついつい横道に逸れ、3分の2くらいが“オフレコ話”。大丈夫でしょうか。ちょっとドキドキです(笑)。

私がため込んできた“オフレコ話”ばかりを集めて1冊本を書けば、けっこう売れるかな? そんなことがいま、ふと脳裏をよぎりました。──いや、もちろんしませんよ。世界中のエアラインから総スカンを喰らいますから(笑)。

そんなわけで、今年も活動がスタートしました。去年以上に忙しい1年になると思いますが、どうぞおつき合いくださいね。

S.Akimoto at 18:52|Permalink

2007年11月15日

韓国受験事情と空の便

 
11月15日は、ボジョレヌーボーの解禁日。コリアンエアーでは今年、芳醇な味わいでワンランク上と言われるLouis Pere and Fils社のボジョレ・ヴィラージュ・ヌーボー〔写真〕をワインリストに加え、一部路線を除く日韓線のプレステージクラスで今日から20日間にわたり提供されます。


ところで今日──11月15日は、韓国の人たちにとってとても大事な日。韓国で毎年11月に実施される「修学能力試験」が、今年は今日行われます。略して「修能(スヌン)」と呼ばれる修学能力試験は、日本でいう大学受験のセンター試験にあたるもの。「すべての韓国人にとって修能(スヌン)はその後の人生を決定してしまう最も重要な日と言われ、この日一日は国をあげて受験生をサポートします」と、先日取材で韓国を訪ねた際に現地ガイドの方が教えてくれました。

具体的にどうサポートするのか? まず、受験生が時間に遅れず試験場に到着できるよう、地下鉄やバスなどの交通機関は早朝から8時まで増便され、交通渋滞を防ぐため企業や官公庁の出勤時間が通常より1時間繰り下げられます。それでも寝坊などの理由で遅刻しそうな学生のために、地下鉄の駅などにはパトカーや白バイ、救急車が待機。パトカーがサイレンを鳴らしながら受験生を試験会場に送り届ける──そんな光景も毎年必ず見られるといいます。

それだけではありません。ヒアリング試験が実施される午前と午後の時間帯は、バスも電車も試験場周辺では徐行しなければならず、警笛の使用もいっさい禁止。騒音防止のために飛行機の離着陸も規制され、コリアンエアーの関係者は「この日だけは空のダイヤもやむなく変更する年もあります」と話していました。

ヒアリング試験のために空のダイヤを変更? おそるべし──韓国“お受験”事情!

S.Akimoto at 01:47|Permalink

2007年11月12日

プロのライターの仕事

 
今日発売になった雑誌『プレジデント』12月3日号に、私が載っています。「空港も機内も快適に! 旅のプロがガイドする“プレミアム”な海外出張」というタイトルで、自分で言うのも気が引けますが、その「旅のプロ」というのが私。最近、恥ずかしげもなく平気であちこちに出るようになりました(笑)。しかも、ていねいにプロフィールまで入れてもらって〔写真〕。


エアライン各社のプレミアムサービスの最新動向や、その時代背景、上級クラスの活用の仕方などをテーマに、先日インタビューを受けました。

じつはインタビューに来たのが、同じ航空を専門にする、私も以前からよく知っているライターの方です。なので、取材ということを忘れて、よくしゃべりました。何の脈絡もなく、好き勝手なことを、ぺらぺらと2時間近くも。途中で、さすがに「こんな話では記事にできないだろうな」と思いながら、一度火が点くと止まりません。ふと気がつくと次の打合せに向かわなければいけない時間で、じゃあ失礼といって退席しましたが、移動中もちょっと心配しました。あれで本当に書けるのかなァ──と。

でも、要らぬ心配でしたね。先日送られてきた誌面のゲラを見て、さすがだな、と。あのたわいのない話の中から、必要な部分を抜き出してアレンジし、じつにうまくストーリーを展開しています。

次に会ったときに「まとめるのがさぞ大変だったでしょう」と労をねぎらおうと思っていましたが、やめました。たぶん、こう言うに決まっているからです──「どうってことないですよ。これが私たちの仕事ですから」

みなさん。プロのライターとは、そういう職業なのです。

S.Akimoto at 23:10|Permalink

2007年06月14日

ケータイ使用で初の逮捕状

 
All About『世界のエアライン』でずっと以前に発表した記事が、何かのきっかけで再び多くの読者に読まれ始める──そんなことがときどきあります。昨日から今朝にかけても急にアクセスが増えた記事がありました。


アクセスが殺到したのは、2006年7月にアップした「機内でケータイを使ってるキミ、逮捕する!」というレポート。どうやら離陸前のANA機内で携帯電話の電源を切らなかった人に逮捕状が出るという事件が実際にあったようですね〔写真はイメージ〕。毎日新聞の報道によると、警視庁が航空法違反(安全阻害行為)の容疑で逮捕状を取ったのは、神奈川県内に住む暴力団組員の男性(34)。短い記事なので、以下に引用してみますと──。

「(東京空港署の)調べでは、男は今年3月10日午後2時ごろ、羽田発宮崎行き全日空609便の機内で、機長が禁止命令を出したにもかかわらず携帯電話の電源を切らなかった疑い。客室乗務員が再三注意したが、男は『携帯を5台持っているので切るのに時間がかかる』『自動的に電源が入る携帯だ。逮捕すればいいじゃないか』などと怒鳴り、指示に従わなかった。滑走路に向かっていた同機は引き返して男を降ろし、約30分遅れで離陸したという」

機内迷惑行為への罰則などを盛り込んだ改正航空法は2004年1月に施行されましたが、携帯電話の機内使用による逮捕は全国でも初めてのケースです。

≫≫≫「機内でケータイを使ってるキミ、逮捕する!

S.Akimoto at 09:46|Permalink

2007年02月13日

韓国の人は食べるのが好き?

 
昨年12月に韓国で取材したコリアンエアー〔写真〕のレポートを、上・下2回に分けてAll About『世界のエアライン』にアップしました。ソウルや済州の関係施設を訪ねてから、早2カ月が経過。その間まとまった執筆時間がとれず、取材でお世話になった方々には申し訳なく思っていましたが、これでまずはホッとひと息です。


ところで、前半のレポートの中に日本人CAの「コリアンエアーで働いていて共感を持つのは、食事の時間をとても大事にするところ。食べることが大好きな韓国というお国柄なのでしょうね」という話が出てきます。これ、本当にそうらしいですよ。先日、元コリアンエアーのCAとして働いていた人から、こんなエピソードを聞きました。

長距離国際線の乗務では、フライト中にCAも交代で食事をとります。しかし満席で忙しい日には、とくに新人のCAはなかなかうまく食事の時間がとれないことも。コリアンエアーではそれを先輩たちがちゃんと見ていて、必ず食事をとれるよう助けてくれるそうですが、もし一人でも食事にありつけない新人CAがいることがわかれば機内は大騒ぎに!

「え、あなた、食事してないの?」
「うそ、どうして……」
「どうしたの? 何があったの?」
「あ、先輩。この子、まだ食事を……」
「あらま、それは大変。ねえ、誰か代わってあげて!」
「ああ、可愛そうに。さあ、いまから食べなさい」
「ほんと、ゆっくり食べて」
「ごめんね、気がつかなくて」

このエピソードを話してくれた彼女は、現在はヨーロッパ系のエアラインに移っています。仮にいまの会社で同様なことが起きた場合、先輩たちは一応同情はしてくれるものの「仕方ないわね」「運が悪かったわね」で済まされてしまうとか。それにしても、コリアンエアーの機内での大騒ぎが目に浮かぶようですね。興味のある方は、『世界のエアライン』のレポートをご一読ください。もっとも、こんな「どーでもいい話」は出てきませんが。

≫≫≫「Airline Report : コリアンエアー(上)
≫≫≫「Airline Report : コリアンエアー(下)

S.Akimoto at 07:17|Permalink

2006年08月19日

“長持ち”するCAのタイプ

 
このブログの「私の嫌いなもの──その2」で以前、エアライン関係の本にはまがい物も多いので要注意、という警告をしました。ということは、私もいろいろ読んでいるわけです。読んだ中には、「ホントかよ〜!」と思いつつ、つい笑ってしまう本もじつは少なくありません。その一つが、自称「元スッチー」のイラストレーターが書いた『スッチー道』〔写真〕。「人生は山あり谷あり空があり」というサブタイトルのついた本で、光文社から文庫で出ています。


ページをめくっていくと、「血液型」という項目があり、「CAにはO型かB型が多い」ということが書かれています。それにつづいて著者は「世間一般的に浸透している代表的B型気質として“マイペース”、代表的O型気質として“おおらか”というのがある。マイペースでおおらか。まさにCAという職を楽しくこなすキーワードとして、これらの気質が合致していると思う」と解説。つまり、精神的な苦労の絶えないCAの仕事を長く、楽しく続けるには、おおらかでクヨクヨしない性格じゃないと無理──そう著者は言っているのです。

私は、血液型による性格判断など信じていません。断固として。ですが、ここで「それぞれの(血液型の)特性を顕著に表しているひとつの例」として挙げている次の記述が、すごく面白い。

「機内の通路にゴミが落ちていたときのCAの行動パターン。A型は必ず拾う。B型はゴミに気がついているが気にならない。AB型は乗客と目が合うなど人が見ていたら拾う。O型はゴミがあることに気がつかない。これをイラストにして描いたら、B型のCAはすごく怒って、O型のCAは『ある、ある』といって大喜びしていた」

ね、面白いでしょ。え、血液型性格判断は信じないんじゃないかって? ええ、信じていませんよ──そんな非科学的なこと。にもかかわらず、こういう本を読んで大爆笑している自分は、何なのでしょうね。

S.Akimoto at 10:18|Permalink

2006年08月04日

グッチのバッグも“凶器”に

 
まず、クイズをひとつ──。飛行機の機内で安全阻害行為を行った乗客には、機長によって「禁止命令」が出されます。もし命令に従わずその安全阻害行為を繰り返した場合、その人はどうなるでしょうか? 次の3つから選んでみてください。


1、警察に引き渡される
2、航空会社に罰金を払う
3、次回から搭乗を拒否される

いかがですか?

正解は──「1、警察に引き渡される」。機内で安全阻害行為を行った乗客には機長による禁止命令書が出され、これに従わない乗客は到着した空港で警察に引き渡され、場合によっては50万円以下の罰金が科せられることになります。

これは香港での話ですが、キャセイパシフィック航空の香港/東京便で先月、女性乗客が警官によって飛行機から降ろされるという事件が起きました。7月29日(日)に地元のメディアが報じていたものです。同便で東京へ向かおうとしていた女性客が、手荷物として機内に持ち込んだグッチのハンドバッグを、座席の下か頭上のラックにしまうことを拒否。CAの指示にどうしても従わないため、警官によって飛行機から強制的に降ろされました。この騒ぎで同便は出発時間が予定より約1時間遅れ、女性客が機内から連れ出されたときには他の乗客たちから拍手が沸き起こったそうです。

バッグを手から離さなかったぐらいで何もそこまで、と思う人もいるかも知れませんね。飛行機から降ろすほどのこともないのでは──と。では、なぜ手荷物は座席の下か頭上のラックに収納しないといけないのか?

飛行機が離陸するときの速度はゆうに時速300キロを超えます。その速度で進んでいるときにもし何かアクシデントがあった場合に、その荷物が手から離れ時速300キロの弾丸となって他の乗客に向かって飛んでいく可能性があるからです。女性にとっては大事なグッチのバッグだったのでしょうが、人の命はもっと大事だということですね。

先日、All About『世界のエアライン』に発表した記事「機内でケータイを使ってるキミ、逮捕する!」でも書きましたが、乗客による機内での迷惑行為は相変わらず跡を絶たちません。大事なのは、一人ひとりがルールの存在をきちんと認識し、他人に迷惑をかけないという自覚をもつことです。

ところで、最初のクイズは内閣府大臣官房政府広報室のサイトの「航空機利用の新ルール」というページ〔写真〕から引用したものです。機内で守るべきルールやマナーについてクイズ形式でやさしく解説していますので、試しに覗いてみてください。

S.Akimoto at 22:28|Permalink

2006年06月28日

専門紙記者たちと情報交換

 
今日は夕方からコンチネンタル航空の日本支社長、チャールズ・ダンカンさんとアジア太平洋地区広報本部長、永田浩二さんを囲んでの記者懇親会があり、恵比寿にある「CARDENAS charcoal grill」〔写真〕にお邪魔してきました。


私のほかに『トラベルジャーナル』編集デスクの上野良子さん、『日刊トラベルビジョン』編集長の鈴木次郎さん、『週刊ウイングトラベル』編集長の石原義郎さんと記者の宮原夏樹さん、『日刊航空』記者の山本聡一朗さんが出席。カリフォルニア産のワインと料理を楽しみながら、昨今の航空界の現状や、コンチネンタル航空の今後の展望、他のエアラインの動向などについて幅広く意見を交換しました。

その中で話題に出た一つが、スターフライヤーのこと。今年3月に羽田/北九州線でデビューしたあの黒いボディのエアラインです。「最近、ロードファクターが5割を切っているという情報があるよ」と記者の一人から話が出て、しばらくはその話題で持ち切り。前後間隔を広くとった本革シートを導入し、利用者のニーズを考えて早朝便や深夜便を設定するなど、新しい試みにチャレンジしているエアラインだけに、何とか頑張ってほしいのですが……。

先日、あるビジネス誌の編集者と話したとき、福岡出身の彼はこう言ってました。

「北九州に製造拠点を置く大手や中堅のメーカーは多いですけど、工場の人たちが出張で東京へ飛ぶという需要はあまりないんじゃないですか。出張するのはむしろ、営業とか本部スタッフの人たち。そういう人たちが勤務する支社とか本社は福岡に置いているケースが多いので、北九州空港はちょっと使いづらいと思うんですよ」

なるほど。『トラベルジャーナル』の上野さんがこの夏にスターフライヤーに乗る予定だそうですので、次にお会いした際にでも実際の様子などを聞いてみたいと思っています。

S.Akimoto at 23:58|Permalink

2006年06月02日

走る、伊東美咲

 
成田空港第1ターミナル〔写真〕の新南ウイングオープンの話題で、今日は朝から持ち切りのようですね。テレビのニュースで流れる映像は、オープニングセレモニーでのテープカットシーンとか、ANAが導入した126台の自動チェックイン機ばかり。そしてニュースが終わると、こんどは1匹の子犬を追いかけて空港のグループ職員全員が新ターミナルへ集団引越するCMが流れてきます。


しかしニュースには飽きても、このCMは面白い。撮影ではキャビンアテンダント役の伊東美咲さんがひたすら空港内を走らされた、という逸話も何かで読みました。そういえば、最近のANAのテレビCMはけっこうユニークだと思いませんか? 大相撲の高見盛関が外国人力士から「ハンガリーでは塩が足りない事をシオタランという」と聞き、塩を見たまま土俵上で固まってしまうのとか。いったい、誰がどうやってあんなCMを思いつくのでしょうかね。

そう考えたら、実際聞いてみたくなり、じつは来週の火曜日(6月6日)に取材にうかがうことになりました。これは『月刊エアライン』8月号のANA特集取材の第2弾。「ユニークCMの舞台裏を覗く」というテーマで宣伝部に話を聞いてきます。インタビューに応じてくれるのは、どんな方なのでしょうね。いまから楽しみ!

S.Akimoto at 12:25|Permalink

2006年05月10日

和装キャビンアテンダント

 
一昨日(5月8日)All About『世界のエアライン』で発表した「CAの粋でお洒落な制服 Best5」の記事、ずいぶんたくさんの人たちが読んでくれたようで、電話やメールで感想が届きました。


どの制服が好きか、どのデザインをカッコイイと思うかは選ぶ人の年代や好みによっても違いますが、人気が高かった一つがエールフランス航空〔写真〕です。たしかに、洗練されたデザインは群を抜いていますね。前に『月刊エアライン』(イカロス出版)の編集長、佐藤言夫さんと話したとき、彼も「最近制服を一新した航空会社の中では、クリスチャン・ラクロワがデザインしたエールフランスが一番エレガントですよね」と言っていました。

なかには、こんな感想を送ってくれた人もいます。

「民族衣装を用いたシンガポール航空とか、国の特色を色濃く出したニュージーランド航空とか、お国柄がでているものもいいですよね。日本の航空会社も、着物ズバリとはいいませんが(←動きにくいですから)着物のエッセンスを取り入れたデザインの制服とかどうかなあ? 外国の方に評判いいと思うんですけれど」

たしかに。きっと同じように思う人も多いのでは? ところが、じつはあったんですよ──着物のユニフォーム。JALがかつて、CAに着物を着せてキャビンサービスをしていました。私は直接見たことはないのですが、たしか1960年代から70年代の初めくらいまでですかね。きっと興味のある方も多いと思いますので、このことはいずれ日を改めてまた書きますね。

あ、まずい! 11時だ。もうすぐ日付が変わってしまう……。明日からオーストラリア・ケアンズの取材で、早朝から成田に向かわねばならないのに、書かなければいけない原稿が終わっていない。もちろん、荷造りもこれから。でもさっきスーツケースの中を見たら、3月にドイツ・ベルリンに取材に行ったときの洗面用具などが一式、入れたままになっていました。いいかな、このまま持ってけば、なんて安易なことを考えています。きっと現地でまた、あれがない、これがないと大騒ぎをするのでしょうね(笑)。

S.Akimoto at 23:37|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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