アメリカの旅

2011年05月01日

関空発NY直行便

 
連休も真っただ中ですね。旅行先でいま、この文章を読んでいる人もいるかも知れません。さて、ゴールデンウィークを前にした4月28日(木)に、関空からアメリカの東海岸へ初となる直行便が開設されました。就航したのはチャイナエアラインのニューヨーク行き「CI020便」です。


これは、従来から台北(桃園)とニューヨーク(JFK)をアンカレジ経由で結んでいた路線を、関空経由に切り替えたもの。2011年に入って間もなく発表され、チャイナエアラインはその就航準備を進めてきました。3月11日に東日本を襲った大地震後、エアライン各社は旅客減への対応に追われていましたが、同路線に関しては予定どおり開設にこぎ着けた形です。

初便の搭乗率は約80%と発表されています。4月28日の就航式典には、チャイナエアラインの張家祝会長をはじめ台湾と米国の政府関係者らが出席。テープカットと機長への花束贈呈のあと、乗客たちが国際線38番スポットの搭乗口から機内に乗り込むと、CI020便は13時18分にニューヨークに向けて飛び立ちました。

CI020便にはボーイング747-400が使用されます〔写真〕。運航は月・木・土の週3便で、12時50分に関空を出発し、現地時間の13時にニューヨーク着というスケジュール。長距離国際線の発着は早朝・深夜の時間帯に限られる羽田に比べて使い勝手がよく、関空からの旅の可能性はまた広がると思います。

S.Akimoto at 00:36|Permalink

2011年03月10日

NYグルメ攻略法

 
古きよきアメリカといった雰囲気のこの写真の建物は、マンハッタンのミッドタウンウエストにある「BARBETTA(バーベッタ)」という高級イタリアンレストランです。100年以上の歴史をもつ名店で、私も過去に何度か足を運びました。


ニューヨーク取材から戻って早2週間。帰国後、多くの友人知人から「おいしいものいっぱい食べてきた?」と聞かれました。「もちろん!」と胸を張って答えたものの、じつはマンハッタンではずっと単独行動で、私はレストランで一人で食事をするのが好きではありません。そこそこのレベルのレストランに入ろうと思うとNYでは予約が必要だし、ディナーで利用する場合は男女同伴というのが基本だし。で、どうしたか?

私が狙ったのは、夏(7〜9月)と冬(1〜2月)の年に2回開催される「レストランウィーク」です。高級レストランを旅行者たちにもっとカジュアルに楽しんでもらおうと始めたイベントで、これが地元ニューヨーカーの間でも大人気。私が到着した2月20日にはすでに開催が終了しているはずだったのですが、出発直前にニューヨーク市観光局の東京オフィスの知人が「好評なので開催が3週間延長になったよ」と知らせてくれました。

同イベントには有名どころを含めて300店以上のレストランが参加し、この「BARBETTA」もリストに名を連ねています。通常だとディナーは一人150〜200ドルくらいは見ておかなければなりませんが、イベント期間中はディナーが35ドル、ランチなら24.07ドルと値段もぐっとリーズナブル。NYC観光局のWebサイトから予約して行けますので、この夏にNY旅行を計画している人はぜひ活用してみてください。

さて、今回のNY取材のメインテーマは、昨年秋に再国際化した羽田からの海外の旅について、アメリカン航空の羽田/ニューヨーク線就航便をモデルに改めて検証することでした。そのレポートが誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』で、本日より掲載になっています。

≫≫≫「検証:羽田発の海外の旅! アメリカン航空の就航初便でニューヨークへ

S.Akimoto at 09:10|Permalink

2011年03月07日

フライ&クルーズ

 
都心は朝から雪で、冬に逆戻りという感じです。いつものポロシャツの上のカーディガンを羽織って仕事を始めたら、マイアミで取材中の航空写真家・チャーリィ古庄氏から「今日はオフをとって、温暖な海風に吹かれながらドライブを楽しんでいます」と報告が届きました。


古庄氏とは先々週、アメリカン航空の羽田/ニューヨーク線就航初便のフライトに同乗。私はマンハッタンでの取材を予定していたためジョン・F・ケネディ空港で降り、彼はそこで国内線に乗り継いでマイアミに向かいました。その取材から真っ黒に日焼けして帰国したと思ったら、今週はまたマイアミに舞い戻って新たな取材に着手しています。

マイアミといえば最近、海事プレス社発行の隔月刊誌『CRUISE』の仕事で、カリブ海のことを詳しく調べました。世界で体験できる船旅はいろいろありますが、なかでもカリブ海クルーズはとてもバラエティ豊か。日本では航空券から船の予約まですべてパッケージ化された商品を買うのがまだ主流だそうですが、自分でフライトを手配する自由旅行と組み合わせると、体験できる範囲はぐっと広がります。そこで同誌は、“空の旅”に関してはビギナーである読者を対象に「クルーズファンのためのフライト講座」という特集を企画し、私が執筆と監修を担当しました。

掲載は3月28日(月)発売の同誌5月号です。発売日が近くなったら、また改めてお知らせしますね。

S.Akimoto at 14:03|Permalink

2011年03月01日

3月の最初の朝

 
明け方の微妙な時間──たとえば午前4時過ぎとかに仕事のメールのやり取りをしていると、編集部の人からときどき訊かれることがあります。「秋本さん、これから休まれるのですか? それとも、もう起き出したんですか?」と。


さて、どちらでしょう? じつは後者のほう。私はもともと“朝型人間”で、もちろん夜遊びは大好きなのですが、モノを書く仕事は早朝から午前中に集中します。毎朝4時を過ぎると、セットしておいたラジオの電源が自動的にオンに。FEN(極東放送)のキャスターがまくし立てる早口な英語の声で起き出し、1日分の熱いコーヒーを淹れて、デスクに向かいます。

3月に入った今日も、同じように早朝から作業を始め、朝食の前に連載コラムを1本書き上げて編集部に送りました。頭がすっきりクリアになった朝の時間帯は、作業がとても効率よく進みます。原稿を受け取った編集の人間は、きっとこれから帰宅してベッドに入るのでしょうね。書き手と編集者と──この“すれ違い”の生活は、昔から変わりません(笑)。

上の写真は、マンハッタンのグラマシー地区にある「71アービング・プレイス」という、お気に入りのカフェです。ここは地元の人たちの憩いの場。コーヒー1杯で何時間でもいられるのが好きで、NYに滞在していた先週も午前中にPC持参で立ち寄り、もっぱらここで仕事をしていました。

S.Akimoto at 07:11|Permalink

2011年02月26日

高級車でお見送り

 
ニューヨーク取材から戻りました。予定を詰め込みすぎて忙しい滞在でしたが、ホテルが快適だったので疲れはまったく残っていません。2月21日のBlogにも書きましたが、抜群の立地で、どこへ行くにもアクセスが楽々。昨年11月にオープンした新しいホテルだけに、従業員もみんなさわやかで親切です。


あるとき、私が外出しようとしたら、玄関の前にいつも立っているドアマンに「いま車が戻ってきているので、見にこない?」とホテル横の通りまで連れていかれました。そこに置いてあったのが、これです〔写真〕。なんとイタリアの超高級車、マセラティの5代目クアトロポルテ! 私が近づいていくと運転手も降りてきて、誇らしげに「写真の撮影は必要ないかい?」と言うので、何枚か撮りました。ホテルが所有するこの“ハウスカー”を、従業員たちはみんな自慢に思っているようです。

帰国の日、チェックアウトしてホテルを出ようとしたら、またいつものドアマンが「どこまで行くのか?」と聞くので、グランドセントラルターミナルまで歩いて、そこから空港行きのバスに乗ると伝えました。

「だったら、車を使えば」
「いいよ、歩いてすぐだから」
「15分はかかるよ。荷物もあるんだし、遠慮しないで」

そういって玄関先にクアトロポルテをつけてくれました。まだあまり活用し切れていないのか、運転手も時間を持て余している様子。じゃあ、お願い──と言って乗り込みます。すると運転手は、車の機能をあれこれ説明しながら、行き先とはまったく関係ない方向へハンドルを右へ左へ。徒歩でも15分で行けるグランドセントラルターミナルに、結局20分かけて到着しました。まあ、時間は十分あったのでいいですけど。

S.Akimoto at 22:53|Permalink

2011年02月24日

鋭角の突端で

 
マンハッタンのミッドタウンから上(北)のエリアは、地図がなくても歩くのが簡単!──そんな報告を一昨日のBlogで書きました。横方向(東西)と縦方向(南北)に走る真っすぐな街路が、ブロックという区画を形成しているからです。


ところが一つ、例外があります。それは横でも縦でもなく、北西から南東に斜めに通っている長い道路。有名な「ブロードウェイ」です。このへそ曲がりな道路があるため、せっかく四角に区画整理されたエリアのあちこちの交差点に、三角形の区画ができました。それも細長い三角形で、土地としてはどれも中途半端です。大きなビルを建てられるような形ではありません。なので、その多くは広場などに活用されています。

そんななか、細長い三角の土地で独特の存在感をアピールしているのが、上の写真の建物。1902年に建てられ、摩天楼の“走り”ともなった「フラットアイアンビル」です。5番街とブロードウェイの交差点にあるマンハッタンのシンボル的な存在で、これまで数々の映画の舞台ともなってきました。

さて、この日は夕方から、ニューヨーク在住18年の知人・Fさんとデート(?)の約束です。彼女はベテランの日系人ジャーナリストで、今回の渡米を伝えると「店をとっておくから、いっしょにゴハンでもどう?」との返事。場所はどこがいい? と聞かれ、落ち着いた雰囲気が好きなグラマシーかチェルシーあたりでとリクエストしておきました。そして待ち合わせ場所に選んだのが、ホテルからグラマシー地区に向かう途中にあるフラットアイアンビルの前。夕方の取材が長引いて私が20分近く遅れて到着したら、彼女はビルの2辺の壁がつくる鋭角になった部分に背中をもたれ、ちょっと怖い顔で待っていました。

S.Akimoto at 21:50|Permalink

2011年02月22日

雪のサイドウォーク

 
昨日の報告の続きです。マンハッタンは到着した日とは打って変わっての雪景色。出かける時間になって雪そのものは上がったものの、歩道は白く凍りつき、これだと歩くのにも苦労するかも知れません。ツルツル革底のビジネスシューズから、バッグに詰めておいたウォーキングシューズに履き替えて、ホテルを後にしました。


ダークスーツにウォーキングシューズなんて、カッコ悪い? いいえ、要らぬ心配です。マンハッタンでは、晴れた日でも歩きやすいゴム底のクツを履いている人が少なくありません。いかにもキャリアウーマン風のいかした女性も、きりっとしたスーツの足もとを見ると、スニーカーだったりします。仕事用のハイヒールは職場に置いてあって、オフィスに着いてから履き替えるのだとか。見た目よりも機能が優先なのですね。アメリカ人らしい。

5番街をアップタウンに向かって歩いていると、ちょうど通勤時間帯で、同じ方向を目指している人もたくさんいます。ニューヨーカーたちはとにかく歩くのが速い。それに、大股です。前だけを向いて背筋を伸ばし、ひたすら自分の目的地へ。私が周りをキョロキョロ見ながら歩いていると、みんな肩にぶつかっていきます。仕方ない、最初に訪問予定の場所まではスタスタ行くことにしよう。そう気合いを入れて歩き始めても、アメリカ人とはもともと足の長さが違うので、うまく流れに乗れません。悲しいことに(笑)。

マンハッタンを歩くのに、地図は必要ありません。東西(横)の通りは「ストリート(Street)」で、それぞれのストリート間は徒歩で約1分くらい。南北(縦)の通りは「アベニュー(Avenue)」で、こちらはちょっと間隔が広くて徒歩約3分くらい。ストリートとアベニューに囲まれた一角は「ブロック」と呼ばれ、ホテルから3ブロック先の“41st Street”を右へ──と頭に入れておいたら、迷うことなく目的のオフィスに到着しました。

S.Akimoto at 19:12|Permalink

2011年02月21日

5番街のど真ん中

 
ニューヨーク取材が始まっています。羽田からのアメリカン航空就航便、AA134便は定刻の少し前、午前4時55分にジョン・F・ケネディ空港に到着。まだ外は暗く、空港内にあるカフェで1時間ほど休んでから、マンハッタンへ移動しました。


体感気温はせいぜい摂氏2度か3度で、刺すような寒さですが、空は真っ青ですごく気持ちがいい。その空の色に、摩天楼がとても映えます。上の写真は、滞在しているホテルの部屋の窓から撮影したもの。エンパイアステートビルがすぐ目の前に見える5番街の中心部に、昨年11月に新しくオープンした「ザ・セタイ・フィフス・アベニュー」に部屋をとりました。

世界中からニューヨーク市を訪れる人が増加傾向にあり、2010年の観光客数は過去最高の4,870万人を記録したそうです。そうした需要を吸収するため、この1年の間でブティックタイプのホテルなど33のホテルで6,700室以上が続々とオープンしました。その一つ、ザ・セタイ・フィフス・アベニューは60階建ての高層デラックスホテルです。5番街のど真ん中なんてちょっと贅沢かなとも思ったのですが、今回の取材先がミッドタウン・エリアに集中。また限られた滞在時間で効率よく動かなければならないため、活動拠点としてこの新しいホテルを選びました。

夕方からはマンハッタンの夜景を見ながら部屋で書き物をして過ごし、夜は早めにベッドへ。おかげでジェットラグもなく、頭もすっきりです。で、少し前、現地時間の朝6時過ぎに起き出してカーテンを開けてみると──ワォ! 昨日あんなに天気が良かったのに、街が一面、雪で真っ白です。しかも、かなり寒そう。これから重装備して、雪のマンハッタンへ繰り出します。

S.Akimoto at 20:55|Permalink

2011年02月03日

噴水が凍った!

 
モノクロでちょっと分かりづらいかも知れませんが、写真はニューヨークのマンハッタン中心部にあるブライアント公園で先週撮影されたものです。私の知人が発行する現地の日本語無料紙『週刊NY生活』に掲載されていました。


噴水が寒さで凍りつき、氷の柱ができています。ブライアント公園は、私もこれまでミッドタウンの高層ビル街を歩いていて、何度か立ち寄りました。中から聞こえてくる音楽にふらっと誘われて。夏場にニューヨークを訪れると、公園内でときどき野外コンサートや演劇などが催されています。あの噴水がこんなふうに姿を変えてしまうのか──と、ビックリです。

さて、早くも2月ですね。このところ書斎にこもっての執筆作業が続いていましたが、今月からまた海外取材がスタートします。最初の渡航先はアメリカ東海岸になるので、いろいろ情報を調べていたところ、この『週刊NY生活』の記事を発見しました。記事によると、アメリカ北東部は北極からの寒気団が入り込み、かなり冷え込んでいる様子。そういえば、米国系エアラインに勤務するNY在住の友人からも「こちらは連日、雪、雪、雪……。大変なことになっています」とメールが来ていました。

寒さには強いと自認していますが、噴水も凍るほどの寒さにはさすがに勝てないかも知れません。身体もだいぶなまっているので、まずは体力づくりから準備を始めようと思っています。

S.Akimoto at 15:42|Permalink

2010年10月13日

ロビンソンR44

 
昨日報告した空撮の話のつづきを少々。私たちが利用したのは、全米で唯一の日本人FAA実施試験教官、瀬島一郎さんがオーナーを務めるクラシックヘリコプター・コーポレーションです。コンタクトをとったのが当日の朝という急な空撮の相談にも、とても親切に対応してくれました。


用意されたヘリは、アメリカ製のロビンソンR44です〔写真〕。カメラを持ったチャーリィ古庄氏(右)の陰になっていますが、撮影用に後部座席のドアが外されているのがわかりますか? R44は最大時速240キロ・巡航時速185キロの4人乗りで、操縦席に座るのはパイロット歴15年のインストラクター、武内大一さん。この日はやや風が強かったものの、撮影ポイントにくると武内さんは巧みな操縦技術で機体を傾けながら揺れを抑えてホバーリング状態を保ち、チャーリィ氏も「狙いどおりの撮影ができた」ととても満足していました。

クラシックヘリコプターはこうした空撮などのほか、遊覧飛行やフライトスクールも実施しています。興味のある方は公式サイトを参照してみてください。問い合わせや相談は日本語でOKです。

さて、日本より16時間遅いシアトルでも、日付が変わりました。現在は10月13日の午前1時を回ったところ。今日は午後からボーイングのエベレット工場で、トルコ航空の777-300ERの1号機受領式に出席します。調印式やリボンカットのセレモニーを取材したあとは、各国から1、2名ずつ招待された新聞記者やテレビクルーなどのジャーナリストとともに受領したばかりの777-300ERでイスタンブールへ。大型機に30名程度しか乗らないロングフライトがどんなものなのか、ちょっと楽しみです。

S.Akimoto at 17:14|Permalink

2010年10月11日

シーフード三昧

 
定刻の8時45分にシアトル・タコマ国際空港に到着した私たちは、ボーイング社が手配してくれた送迎車でダウンタウン中心部にあるフェアモント・オリンピック・ホテルへ移動しました。


この日は日曜日で、いっさいの取材の予定がありません。そこでチェックイン後は、同行者のチャーリィ古庄氏とは夕方まで別行動をとることに。私は再会を約束していたシアトル在住のライター、シノブ・テイラーさんと午後1時にホテルのロビーで落ち合い、さっそく街なかへ繰り出します。彼女は、25種類以上のシーフード料理をラインナップに揃えるレストラン「マコーミック&シュミックス」を前もって予約しておいてくれました。

店に入ると、案内されたのは奥まったプライベートなエリア。いい雰囲気のテーブルにつき、まずはシェフのおすすめである4種類のオイスターの盛り合わせを注文します〔写真〕。いずれも微妙に味と食感が違い、旬の味をそれぞれに満喫できました。シアトルに来たら、シーフードを楽しまない手はありません。

シノブ・テイラーさんとは、日本で一時期、同じ出版物のプロジェクトに携わったこともある近しいライター仲間です。彼女の“書き手”としての実力には、私も以前から一目を置いてきました。拠点をシアトルに移してからも、彼女の精力的な活動ぶりに変化はない様子。そんな彼女の近況報告に私自身、刺激を受けながら、楽しいランチタイムを過ごしました。

S.Akimoto at 15:07|Permalink

2010年10月10日

シアトルへ

 
南ア取材の最後にヨハネスブルグ国際空港で車椅子のお世話になったことを1週間前のBlogで報告したら、たくさんの方々からお見舞いの電話やメールをいただいてしまいました。みなさん、心配をおかけしてすみません。


「最悪の場合は、現地で私が車椅子を押しますよ」

そうメールに書いてきたのは、航空写真家のチャーリィ古庄氏でした。彼の言う「現地で」とは、アメリカ・ワシントン州のシアトルのことです。シアトルで今週、トルコ航空がボーイング社に発注している最新の777-300ERの1号機受領式が予定され、その式典に出席するため本日夕方の便(デルタ航空296便)で彼をともなって現地に飛びます。

受領式があるのは13日(水)ですが、11日(月)と12日(火)の二日間でボーイングの各施設や旅客機製造ラインなどを取材。その後、13日にトルコ航空の受領式に列席し、受領したばかりの新しい777-300ERのデリバリーフライトに乗せてもらってその日の午後にイスタブールに向かいます。

上の写真は、シアトルの有名なパイク・プレイス・マーケットにあるメス豚「レイチェル」のブロンズ像です。寄付金を入れる“貯金箱”にもなっているレイチェルは市場のマスコット的存在で、時間があれば訪ねてみようとチャーリィ氏とも話しました。

ただ、心配なのは私の左膝です。まだ100%の状態ではないので、坂の多いシアトルの街を歩くのは長時間だときついかな? チャーリィ氏が「車椅子を押します」と言ってくれたのは社交辞令でしょうが、本当にそうならないとも限りません。カメラ機材がいっぱい詰まった重い大きなバッグをかつぎならが、汗水たらして車椅子を押して歩く──そんなシーンを思い浮かべたらちょっぴり彼が気の毒になり、おかしさがこみ上げてきました。

S.Akimoto at 07:26|Permalink

2010年03月21日

マイレージ、マイライフ

 
日付は変わってしまいましたが、日本でも昨日から封切りになったジョージ・クルーニー主演の話題作『マイレージ、マイライフ』。この映画のオフィシャルエアラインであるアメリカン航空主催の特別試写会&パーティーが3月16日(火)の夜、東京・南青山のジャズハウス「ブルーノート東京」で開かれ、私もお邪魔してひと足先に観てきました。


クルーニー扮するのは、企業のリストラ対象者に解雇を通告するプロの“リストラ宣告人”です。年間322日も出張で全米を飛びまわる彼の生きがいは、航空会社のマイレージを1,000万マイル貯めること。“バックパックに入らない荷物はいっさい背負わない”が彼の人生哲学でしたが、ある日、予期せぬ出会いが訪れて──。

いいえ、ここでストーリーをくどくど書くことはしません。上記の紹介文も、パンフレットのコマーシャルコピーをそのまま写しただけです(笑)。興味のある方は、ぜひ映画館でご覧になってみてください。

さて、試写会会場には同作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされた女優のアナ・ケンドリックさんも姿を見せ、彼女の挨拶のあとでいよいよ上映開始となりました。私のテーブルにはアメリカン航空広報の稲川晶子さんが来て、ときどきお喋りを交えながら最後までいっしょに作品を鑑賞。「現代の社会世相を反映させながら、ウィットの効いた都会的でオシャレな映画」というのが、彼女と私との一致した感想です。

そして試写会終了後に、アメリカン航空から「お土産に」と旅行用キャリーバッグをいただきました。なんとこれ、映画の中でジョージ・クルーニーが持ち歩いていたのと同じものです(写真)。青山の骨董通りを、夜風に吹かれ作品の余韻に浸りながら、自分も主人公になったつもりでバッグをころころ転がして帰りました。

S.Akimoto at 00:54|Permalink

2009年10月29日

雨に煙る摩天楼

 
マンハッタンは昨日も今日も雨です。でも、天気なんかに負けていられません。ニューヨーク滞在最終日となる昨夜は、初日の夜にワインバーに行った面々にANA広報の河又健尚さん、手塚愛美さんを加えたメンバーでグリニッジビレッジへ。私の気に入っているピアノのジャズライブを聴ける「KNICKERBOCKER」という店に案内し、遅くまでアメリカングリルとお酒を楽しみました〔写真〕。


部屋に帰りついたのは深夜2時過ぎで、それからほとんど寝る間もなく、今朝は7時にホテルをチェックアウト。帰りのフライトは午前11時10分発のコンチネンタル航空009便ですが、迎えの車が出発の4時間前に来ることになっているのです。さすがに早過ぎるのでは? と思ったら、案の定渋滞もなく、出発3時間前に空港に着いてしまいました。

ニューアーク空港に勤務する同社のインターナショナルコンシェルジュ・浜田久仁子さんに「到着したらオフィスに電話を」を言われていましたが、やはりまだ彼女は出社していません。電話に対応してくれた同僚というアメリカ人女性に、とりあえず搭乗手続きを済ませてラウンジに向かうと伝えてもらえるよう英語でメッセージを残しました。

専用の空港ラウンジ「プレジデントクラブ」でコーヒーを飲みながら書き物をしていたら、浜田さんは9時半過ぎに姿を現しました。

「来たばかりなのに、もう帰っちゃうんですね」と浜田さんは苦笑します。「秋本さん、まるで客室乗務員並みのフライトスケジュールですよ」
「友人のアメリカ人記者にも同じことを言われました」
「あと2日か3日滞在できるなら、夜のマンハッタンでお食事でもごいっしょしたかったのに──」
「次は、プライベートでゆっくり来ますよ」

浜田さんは出発前の機内にも来てくれて、そこでもまた少し話しました。CO009便はその後、定刻より5分遅れてニューアーク空港を離陸。上昇中のボーイング777の窓から外に目をやると、ハドソン川越しに雨に煙る摩天楼が見えます。その幻想的な風景をぼんやり眺めながら、私は「次はいつ来られるかなあ」と考えていました。

S.Akimoto at 21:06|Permalink

2009年10月26日

再びニューヨーク

 
中国・北京取材から戻りました。タイトな日程でしたが、ANAの関係者のみなさんにも全面的に協力していただき、満足のゆく結果が得られたと思います。


さて、昨日のBlogでは、中国国際航空のサービスレベルがスターアライアンス加盟をきっかけに向上していることについて報告しました。スターアライアンスといえば、アメリカのコンチネンタル航空がこれまでのスカイチームからスターアライアンスに鞍替えし、現地時間の明日27日にニューヨークで加盟式典が開催されます。

じつはいま、また成田空港に来ていて、同式典に出席するためこれからCO008便でNYに飛びます。NYは今年7月にスカパー「旅チャンネル」の情報番組『世界のエアラインガイド』のロケで訪ねて以来、ほぼ3カ月ぶり。そのロケ取材の際に成田空港でお世話になったインターナショナルコンシェルジュの薄井美智子さんとも先ほど出発ロビーで再会し、オンエアされた番組DVDを手渡すことができました〔写真〕。同じロケでニューアーク・リバティ空港で会った現地駐在コンシェルジュの浜田久仁子さんからも「到着される日はちょうど私の勤務日です。空港でお待ちしています」と連絡をもらいました。こちらも再会が楽しみです。

おっと、時間です。間もなく搭乗が始まりますので、今日はこのへんで。報告はまた、現地から!

S.Akimoto at 15:25|Permalink

2009年10月17日

メキシコへの直行便

 
1609年、千葉県沖でスペイン船がメキシコへ帰る途中に嵐に遭って転覆し、地元の千葉漁民が総出でメキシコ人乗組員317人を救出するという出来事がありました。メキシコと日本は、それ以来の固い友好関係で結ばれています。そして今年──2009年は、日本メキシコ友好400年の記念すべき年。両国でさまざまな行事が催され、お互いの国への行き来が例年以上に活発化していると聞きます。


成田からメキシコシティへは、2006年に日本への初就航を果たしたアエロメヒコ航空〔写真〕を利用し、ティファナ経由で約15時間。メキシコへの唯一の直行便だけに利用者は多く、平均搭乗率は80%を維持しています。

アエロメヒコ航空の楽しみといえば、ラテン系の朗らかでフレンドリーなクルーたちとの出会いでしょう。細かいことは気にしない陽気な民族ですが、その一方で勤勉さも持ち合わせているのがメキシコ人の特徴です。定時運航率の高さは世界でも定評があり、遅延がほとんどありません。

中心拠点であるメキシコシティのベニートフアレス空港には、2年前に新しい第2ターミナルがオープン。アエロメヒコ航空を使えば国際線も国内線も同じターミナル内で乗り継げるようになり、ビーチリゾートのカンクンや巨大ピラミッド群で知られるテオティワカン遺跡への旅も、さらにブエノスアイレスやリマ、サンパウロ、サンティアゴなど南米への乗り継ぎもとても便利になりました。

スカパー「旅チャンネル」の情報番組『世界のエアラインガイド』では、昨日からアエロメヒコ航空のオンエアが始まっています。

S.Akimoto at 07:48|Permalink

2009年09月18日

現場からのリアル映像

 
成田に到着すると、出迎えてくれたのは明るいグレーの制服に身を包んだ地上のコンシェルジュたち。「ニューヨークまでですね。まずはチェックインのお手伝いから始めさせていただきます」と言う担当の一人にパスポートを預けると、それから出発までのさまざま場面で、彼女はきめ細やかに私たちをサポートしてくれました。


空港でのそんな出会いのシーンで始まるコンチネンタル航空の“ビジネスファースト”の旅の様子が、スカパー「旅チャンネル」で放映中の情報番組『世界のエアラインガイド』で今夜からオンエアされます。

ビジネス料金でファーストに負けないサービスを!──というコンセプトで誕生した、同社の“ビジネスファースト”クラス。上級クラスを利用する場合に、こちらから頼めば空港での搭乗手続などに手を貸してくれるエアラインは少なくありません。しかしコンチネンタル航空では、乗客一人ずつに必ず専任のコンシェルジュが付き、空の旅をフルサポートしてくれます。おかげで、荷物検査からセキュリティチェック、出国手続きまでがラクラク。彼女たちは離陸前の機内にも姿を現し、そこで渡航先での心配ごとや到着地での要望などにも対応してくれます。到着空港に現地スタッフの出迎えを依頼し、空港内の案内やホテルへのハイヤーの手配、ガイドや通訳業務などを事前にリクエストする乗客も少なくありません。

そうした特徴あるサービスをできるだけ正確に伝えるため、今回のコンチネンタル航空編では番組初となるフライト取材&海外ロケを敢行。同行した番組ディレクターは、成田のみならず、フライト中の機内や到着したニューアーク空港でもカメラを回し続けていました。現地で訪ねた同社のニューヨークオフィスや、マンハッタン中心部での私の取材シーンなども登場します〔写真〕。現場からのリアルな映像の数々を、ぜひお楽しみください。

S.Akimoto at 04:13|Permalink

2009年08月04日

朝食のおいしい街

 
ニューヨークを舞台に、ある一人の未亡人と彼女に求愛する二人の兄弟を描いた映画『月の輝く夜に』は、数あるラブ・コメディの中でも私の好きな作品の一つです。書棚の脇にあったDVDを、書き物の合間の息抜きにと久しぶりにPCに差し込んでみたら、これが面白くて止まらなくなりました。


1987年の作品で、主人公ロレッタ役を演じたシェールはその年のアカデミー主演女優賞を受賞しました。ストーリーについてはここでは触れませんが、印象に残るのが、ブルックリンで主人公と同居する母親が朝食をつくるシーンです。輪切りにしたフランスパンの真ん中に直径5センチほどの穴をあけて、フライパンへ。片面にこんがり焼き色がついたところで、それを裏返し、穴に卵を落として少々の塩とこしょうで味付けします。卵が半熟になったら再びひっくり返して、黄身の表面をさっと焦がして出来上がり。主人公の親子はイタリア系アメリカ人という設定で、決して豊かな生活ではないものの、素朴な食材にひと手間をかけてオリジナリティを出すスタイルはイタリア料理全般に見られる傾向でしょう。

ニューヨークでの朝食といえば、この7月にテレビ番組のロケでマンハッタンを訪ねた際に、同行した二人のスタッフを「NYで最高の朝食が食べられる店」に案内しました。セントラルパーク〔写真 ©NY観光局〕に近いホテル「ル・パーカー・メリディアン」1階にあるカフェレストラン『Norma’s(ノーマズ)』です。そこのエッグ・ベネディクトはニューヨーカーたちの間でも人気で、世界主要都市の地域情報検索サイト「Citysearch.com」が2002年に「ベスト・ブレックファースト」に選出しました。

3年ほど前に別の取材でニューヨークに滞在したとき、アップタウンに住む知人から「行ってみない?」と誘われたのですが、そのときは時間がとれずにあえなく断念。以来、いつかトライしてみたいとずっと思っていました。パンケーキに半熟卵とたっぷりのサワークリームが添えられ、見た目にもおいそう。やや濃いめの味付けが食欲を増進させます。豪華ディナーやナイトライフもいいけれど、ニューヨークはちょっぴりリッチな朝食が似合う街だなあと食べながら思いました。

朝・昼・晩の1日3食のうち、とくに“朝食重視”の生活をつづける私がこの街に魅かれるのは、そんなことも影響しているのかも知れません。

S.Akimoto at 16:07|Permalink

2009年07月23日

シコルスキーS-76

 
ニューヨーク取材から戻っています。海外取材を終えた直後のいつもながらのドタバタが、まだクリアできません。メディア各社からの仕事依頼や読者からのメールへの返信も、やや滞っています。順番に対応していますので、少しだけお待ちくださいね。


さて、今週いくつか届いた問い合せの一つが、7月20日のBlogに関するものでした。たとえば「マンハッタンからニューアーク空港へ向かうのに、どんなヘリに乗ったのですか?」という質問。ヘリというと、きっと飛行機よりも乗る機会は少ないでしょうから、みなさん興味を持たれるのですね。

USヘリコプターが運航しているのは、Blogでも報告したとおり、シコルスキー社製のものです。シコルスキーはアメリカを代表するヘリコプターメーカーの一つ。本社はコネティカット州のストラトフォードにあり、当初は軍用ヘリを中心に開発・製造を進めてきました。「シコルスキー」というとロシア語の名前のようですが、じつは創業者のイーゴリ・シコルスキーはウクライナ生まれの亡命ロシア人で、彼が1923年に興した会社です。

さて、私たちがマンハッタンのヘリポートから乗ったのは「シコルスキーS-76」という機種でした〔写真〕。軍用ヘリの技術を民間機に転化して開発された双発ターボシャフトエンジンの中型ヘリです。1977年3月に初飛行し、現在は旅客輸送のほか、報道や災害救難など世界の空で幅広く活躍しています。

写真のようにスマートな形状が人気で、ファンの中には「空飛ぶロールスロイス」などと呼ぶ人も! 実際に乗ってみると、音も意外に静かです。今回の取材の同行者である橋本絵里子さんはヘリは初体験だそうで、彼女はフライト後に「最初はちょっと緊張しましたが、とっても快適なのにびっくりしました。わずか8分のフライトじゃ物足りない感じ。摩天楼の上空を1時間くらい遊覧飛行してくれたらサイコーなのに……」と感想を話していました。

S.Akimoto at 11:42|Permalink

2009年07月20日

ヘリからの風景

 
この文章をいま、ニューアーク国際空港のコンチネンタル航空専用ラウンジ「プレジデントクラブ」で書いています。先ほど、マンハッタンのダウンタウンからUSヘリコプターのヘリで空港に入りました。


USヘリコプターは、マンハッタン地区のダウンタウンおよび東34番通りの2カ所にあるヘリポートとニューアーク空港を定期便で結ぶ独立系エアシャトルサービスの会社。通常は片道159ドルの運賃がかかりますが、コンチネンタル航空の“ビジネスファースト”クラスを予約した場合はこのエアシャトルを無料で利用できます。

しかも両社のコードシェアにより、搭乗手続きが一本化しました。ヘリポートでの運輸保安局(TSA)のセキュリティ検査は思ったより時間がかかりましたが、ここを通過してしまえば、もう空港でのセキュリティチェックは必要ありません。ヘリポートでのチェックイン時に最終目的地までの搭乗券を取得し、荷物も成田まで自動的に運んでくれます。

ニューアーク空港までのシャトルサービスで使用しているヘリは、プレミアムシート8席を搭載したシコルスキー社製のもの。マンハッタンからわずか8分ほどの空の旅ですが、ヘリポートを飛び立って間もなく、自由の女神像を右手に見下ろしながらのフライトは快適でした〔写真〕。

さて、スカパー「旅チャンネル」の情報番組『世界のエアラインガイド』のニューヨークロケも、これで全日程が終了です。これから11時10分発のコンチネンタル航空009便成田行きで、帰国の途につきます。

S.Akimoto at 23:12|Permalink

2009年07月19日

オバマ大統領の演説

 
ブロードウェイから5番街のあたりを夕方ぶらぶら歩いていたら、どの通りにも機動隊車両やパトカーなどが横づけされ、多くの警察官が配置されていました。彼らは何かの指示を待っている様子で、歩道では野次馬が群れをなしています。


行き交う人たちは一様に「何か事件でも起こったのかな?」と周囲をキョロキョロ。道路の封鎖が始まっていたので、これから誰か有名人が来て、そのための大がかりな警備態勢をつくっているのだろうと私は思いました。

その“有名人”がバラク・オバマ大統領だったことを知ったのは、夜ホテルに戻ってからです。黒人の権利擁護団体である全米黒人地位向上協会(NAACP)の創立100周年式典がニューヨーク市内で開かれ、その式典でオバマ大統領が演説。「差別の痛みはまだ米国に厳然として残っている。先人たちの犠牲の上に(米国初の黒人大統領として)私の当選が実現した。人々の間に残る偏見や差別を根絶しなければならない」と大統領は聴衆に呼びかけ、熱狂的な拍手がわき起こったとCNNが伝えていました。

翌日の昼間、もう一度そのあたりに出かけてみました。ニューヨークの中心である細長いマンハッタン島の、そのまた中心に位置するタイムズスクエアの一角〔写真〕。私はそこで、しばらく目を閉じてみます。雑踏から聞こえてくるのは、どんな言葉かな──と。いまのはスペイン語で、こっちは中国語? これはドイツ語で、あれはイタリア語か。もちろんそこに英語が混ざり、ときとして日本語も仲間入りします。

ニューヨークでは、じつに30種類近い言語で新聞が発行されているという話を前に聞きました。アジア人の旅行者が歩いていても人にじろじろ見られるようなことは、ここではありません。他人が自分と違うことがごく当たり前で、さして興味をそそることではないようです。

そんなニューヨークだから、大統領の演説にもより多くの支持が集まるのでしょう。私もこの街はもう何度となく訪れていますが、ここに戻ってくるたびに、いつも何かホッとした気持ちになります。

S.Akimoto at 21:30|Permalink

2009年07月18日

番組初の海外ロケ

 
真夏のニューヨークの暑さには覚悟していましたが、街路樹の木陰を歩くと汗がすーっと引き、ビルの谷間から吹き込む一陣の風が熱気をやわらげてくれます。


番組サブコメンテーターの橋本絵里子さん〔写真右〕をともなって訪ねている今回のニューヨークは、私が参加するスカパー「旅チャンネル」の情報番組『世界のエアラインガイド』では初となる海外ロケ。カメラマン兼任で同行してもらったディレクターの家入史生さんには、フライト中の機内という制約の中での撮影やタイトなスケジュールの関係で苦労をかていますが、これまでのところロケは順調に進んでいます。

「成田を発ってからニューアーク空港に到着するまでの約13時間は、私にとって新たな驚きと発見の連続でした」

ロングフライトの機内サービスをリアルタイムで取材した感想を、橋本さんはそう話します。一方の家入さんも、遠く離れた日本とニューヨークで協力しながら日々の運航を支えるスタッフたちとの出会いに、感動を隠しきれない様子。番組ディレクターとサブコメンテーターの二人が、こうした取材を通じてエアラインという世界への興味と関心をますます深めてくれたことは、私にとっても大きな収穫でした。

取材はまだあと少し続きますが、二人の新鮮な感動がそのまま視聴者にも伝わるような番組構成にしてほしい──そんな要望を家入さんには伝えました。私の無理なお願いを聞き入れて今回の取材に全面協力してくれたコンチネンタル航空の日本とアメリカのスタッフのみなさんに報いる、それが唯一の方法だと思っています。

S.Akimoto at 16:46|Permalink

2009年07月17日

午後のセントラルパーク

 
ミッドタウン・ウエスト地区にあるコンチネンタル航空のNYオフィスを朝一番で訪ね、アジア・パシフィック営業部のセールスマネージャー、今西正樹さんらにインタビュー。その後は、カメラマンとともにマンハッタンの中心部を歩きながら昼過ぎまで街の様子を撮影しました。


そして午後は、カメラマンと別れて単独行動をとることに。天気もよかったので、私は久々にセントラルパークをのんびり散策しました。少し歩いては、ベンチで一休み。ジョギングに汗を流す人が多いのは昔もいまも変わりません〔写真〕。公園内を走る道路をはさんだ向かい側には、ベーグルを焼いて売っている屋台が見えます。

しばらくして、その前を通り過ぎようとしたトレーニングウエア姿の女性を、店のおじさんが呼び止めました。ジョギングの間のインターバルをとっていたのか、ゆっくり歩いていた女性は、ぽかんとして立ち止まります。おじさんは女性に「こっちへ来い」という感じで手招きし、何やら頼みごとをしている様子。女性がうなずいて店の内側に立つと、おじさんは少し先の木陰のほうに急ぎ足で走っていきました。

トイレにでも行ったのか、と思いました。そしてそのあいだだけ、店を見張っていてほしいというお願いだったのか? 女性は悪びれもせずに店番を始めました。屈伸をしたり、アキレス腱を伸ばしたりして待っていますが、おじさんはなかなか戻ってきません。おじさんがいない間に、ベーグルを買う客が来たらどうするのかな? そう思って見ていたら、若い学生風の二人連れが店に近づいていきます。

お、見モノだゾ! そんな意地悪な考えが頭の中をよぎったとき、木陰のほうからおじさんがズボンのベルトをしめながら戻ってきました。なーんだ、面白いところだったのに。おじさんが何か言葉を口にすると、女性はにこっと笑って手を振り、ジョギングを再開。ところが20メートルほど行ったところで、彼女はふと立ち止まりました。さっきおじさんが消えていった方向に目をやっています。

あの先に、トイレがあったかしら。とすると、手も洗う水道もないはずで……。女性はそんなことを考えたのかも知れません。首をかしげ、再び走り去っていく彼女のうしろ姿を目で追いながら「あの子はもう屋台でベーグルを買わなくなるのかなあ?」と、私は午後のセントラルパークでどうでもいいことを考えていました。いや、あくまで私の空想ですよ。それが事実かどうかはまったくわかりません(笑)。

S.Akimoto at 14:29|Permalink

2009年07月16日

マンハッタンへ25分

 
私が利用したコンチネンタル航空008便は、先ほど16時ちょうどにニューアーク・リバティ国際空港に降り立ちました。計58のゲートを有するコンチネンタル航空専用のターミナルCには、1時間に1,500人対応できる入国審査施設や最新の手荷物仕分仕分けシステムが装備され、入国手続きもじつにスムーズです。


「私たちコンチネンタル航空の記念すべき日に、ようこそニューヨークへ」

到着ロビーで出迎えてくれたのは、NY在住20年というインターナショナルコンシェルジュの浜田久仁子さん。彼女のその言葉で、コンチネンタル航空が今日(現地時間7月15日)でちょうど設立75周年を迎えたことを思い出しました。「Congratulations !」と言葉を返すと、浜田さんは嬉しそうに微笑みます。

しばらく雑談を交わしたあと、浜田さんにエスコートされて、各ターミナルと空港駅を結ぶエアトレイン〔写真〕の乗り場へ。マンハッタンまでは、空港駅から列車(NJトランジットまたはアムトラック)に乗り継いでわずか約25分の距離です。日本からニューヨークへはジョン・F・ケネディ空港から入るのが一般的と思われていますが、NY中心部へはハドソン川をはさんでマンハッタンの西側に位置するニューアーク・リバティ国際空港からがじつは最速ルート。マディソン・スクエアガーデンの地下にあるペンステーションに、まだ日が高いうちに到着しました。

ここからはタクシーで、予約しているセントラルパーク西側のホテル・エクセルシオールへ向かいます。さて、今夜のディナーはどこにしようか? これからゆっくり考えたいと思います。

S.Akimoto at 07:05|Permalink

2009年03月30日

再会の宴

 
昨日のBlogで書いた「ホテル・デラックス」は、前回の取材でお世話になった観光局「トラベルポートランド」のジェフ・ハマリーさんが紹介してくれたものです。ポートランド再訪の意を私が伝えると、ジェフさんは「だったらおすすめのホテルがある」と同ホテルのPR担当にかけあってくれ、最上階の眺めのいい部屋を格安で泊まれるよう手配してくれました。


そのジェフさんらとは、ポートランドに到着した初日の夜に再会。同じくトラベルポートランドの古川陽子さんと二人で、夕方ホテルまで会いに来てくれました。そうして繰り出したののが、最近オープンしたばかりという「50 Plates(フィフティ・プレーツ)」というレストランです。日本語に訳すと「50のお皿」──アメリカ50州のオリジナルのローカル料理が食べられるという、ユニークなコンセプトの店で、こちらは「一度偵察に行きたかった」という陽子さんが予約しておいてくれました。

さらに、その店で待っていてくれたもう一人が、オレゴン州観光局のロブ・トーマスさん。ロブさんはかつて12年間日本で働いた経験がある大の日本通で、今回の再会を誰よりも喜んでいました〔写真は、右からジェフさん、私、陽子さん、ロブさん、航空写真家の小栗義幸さん。背景にあるのはアメリカ各州をそれぞれの州の自動車のナンバープレートで表示した「50 Plates」の看板です〕。

まずはオレゴン産の赤ワインで乾杯します。シーフードや肉やじゃがいもの料理を注文し、すっかり満足して店を出ると、ジェフさんの「もう1軒、デザートビールを飲みに行こう!」という提案で通りの向かい側にあるビアパブへ。何種類もの地ビールを飲み比べ、宴が終わるころには、もう全員が足もとがフラフラです。それでもこのまま別れてしまうのが何となく惜しく、心地よい風にあたりながら、夜の街をしばらくみんなでさまよい歩きました。

S.Akimoto at 16:39|Permalink

2009年03月29日

ホテル・デラックス

 
ポートランドで滞在しているのは、1930年代から40年代の名作映画をテーマにした「ホテル・デラックス」です。市内のサウスウエスト地区にあり、路面電車MAXライトレールの駅にも近くて、どこへ行くにもとても便利。ロビーや各部屋に昔懐かしい映画の1シーンの写真が飾られた、落ち着いた雰囲気のホテルです〔写真〕。


今日はここを拠点に、ポートランド市内を南北に走るウィラメット川沿いのウォーターフロント地区や、オールドタウンと呼ばれる古い街並みを歩いてみました。

まずはダウンタウンの中心部からストリートカーに乗り、サウス・ウォーターフロントの「ギブス駅」で下車。そこで最近開通したロープウェートラムに乗り換え、丘の上から市内を見渡す景色を撮影しました。

その後は再びダウンタウンに戻り、今度はMAXライトレールでウィラメット川の西岸沿いを北上。「オールドタウン/チャイナタウン駅」で降り、ビルの多い中心部とはまたひと味違った低層建築が連なる一角を散策したあと、約2.5キロの緑地帯が続くウォーターフロントパークに出ました。第二次世界大戦中の日系人捕虜たちに捧げられた彫刻広場もあり、周辺には100本の桜の木が遊歩道に沿って植えられています。日本でも今年は桜が早いと聞いていますが、ここポートランドでもちょうど開花が始まり、多くの市民たちが訪れていました。

S.Akimoto at 19:27|Permalink

2009年03月28日

アムトラックの旅

 
ダウンタウンのキングストリート駅に着くと、待合室では大小の荷物を抱えたたくさんの人たちが列車の到着を待っていました。ビジネスマン風の年配の人もいれば、家族連れのグループもいます。なかにはリュックを背負った若い旅行客の姿も。まずはバゲッジカウンターへ行き、スーツケースを預けました。


そして今日の日付と列車に間違いがないかもう一度確認しようとチケットを取り出すと──あれ、座席番号の表示がない! 自由席なのかなと思ったら、少しして二人の駅員が現れ、彼らの前で乗客たちが列をつくり始めました。順番に駅員にチケットを提示し、そこで初めて座席の指定を受けるのです。飛行機に乗るときの空港でのチェックインと同じだな、とちょっとゆかいな気分になりました。

午前11時を回り、白い車体にエンジと緑色のラインが入った「カスケード号」がホームに入線しました。私の乗る車両は9号車。その後方は貨物車があるのみで、客車としては最後尾です。指定の座席に手荷物を置いてからまた外に降り、列車の外観を写真に収めていたら、紺色の制服をきた体格のいい車掌に「そろそろ乗らないとドアを閉めますよ」と言われて慌てて席に戻りました。

車内の様子や窓からの景色も撮影したかったのですが、ほぼ満席で自由に身動きがとれません。しかもアメリカ人は見慣れた景色になど興味がないのか、ほとんどの人が窓のカーテンを閉め切っています。先頭から1両目と2両目は“ビジネスクラス”で、ゆったりしたシートでPCなども利用できると聞きました。値段は普通料金にプラス14ドル。そのくらいでアップグレードできるのなら、ケチらずにビジネスクラスにすればよかったなと思います。

列車は定刻の11時20分にキングストリート駅を出発しました。途中、タコマやセントラリアなど6つの駅に停車しながら、シアトルからポートランドまで300キロにも満たない距離を3時間40分かけてのんびり進みます。この日は珍しく朝から快晴で、途中から広がる海岸線の景色も期待どおりでした。そして終点のポートランド・ユニオン駅には、予定より10分ほど遅れて午後3時過ぎに到着〔写真〕。昨年12月以来の再訪となるこの街で、これからつかの間の休暇に入ります。

S.Akimoto at 22:32|Permalink

2009年03月26日

石を投げると何に?

 
昨日に引き続き朝からボーイングのエバレット工場を訪ね、787の開発担当副社長であるマーク・ジェンクスさんらにインタビューしました。テーマは、製造ラインでの現状や今後の見通し、次世代機に盛り込まれたニューテクノロジーなど。どんな質問にも快く答えてくれ、貴重な情報を得ることができたと思っています。


取材を終えて午後3時にホテルに戻ると、この日はこれでフリータイムに。リフレッシュを兼ねて、シアトルで最も有名な観光スポットである「パイクプレイスマーケット」へ繰り出しました。農家や職人たちが直営する露店や、魚屋、地ビール工房、カフェなどがぎっしりと並び、地元の人たちや観光客で賑わっています。

カフェといえば、日本でもおなじみの「スターバックス」の1号店もこの一角にあります。ほかにも「タリーズ」や「シアトルズベスト」など、シアトルの街なかはそこら中がカフェだらけ。「石を投げるとカフェに当たる」といわれるほどで、よくこれだけの店が共存できるものだと感心します。起伏の多い道を1時間ほど歩いて疲れたので、私も本場の“スタバ”に入ってひと休みすることにしました〔写真〕。

ここも観光名所の一つになっているのか、カウンター前の列がまったく途切れません。その列の中に、蓋のついたステンレス製の“マイタンブラー”を持って並んでいる日本人の子がいて、すぐ前のテーブルの私と目が合いました。

「そうやっていつも自分のを持ち歩いているの?」
「はい」と彼女はうなずきます。「シアトルではこれがお洒落なんですよ」

へえ、そうなんだ。留学生だという彼女は、自分の順番がくるとそこにコーヒーを注いでもらい、私に軽く会釈してそのまま外へ。淹れたてのコーヒーを手に、軽快な足取りで坂道を下りていくそのうしろ姿を、私はエスプレッソを飲みながらしばらくボーッと眺めていました。

S.Akimoto at 22:09|Permalink

2009年03月25日

夢を運ぶ飛行機

 
シアトル郊外にあるボーイングのエバレット工場で最新鋭機787の製造ラインを取材していたら、昼過ぎになって現地スタッフの一人から一報が入りました──「ちょうどいま、イタリアと日本から2機の“ドリームリフター”が相次いで到着したそうです。チャンスなので、ご覧になりますか?」


“ドリームリフター”──日本語に訳すと「夢を運ぶ飛行機」。これはボーイングが開発を進める787の主要パーツの製造を担当している海外の協力メーカーから、完成部品をここシアトルの最終組立て工場に輸送するためにつくられた飛行機です。2007年1月にはセントレア(中部国際空港)にも初上陸し、同5月には三菱重工業の名古屋工場でつくられた主翼部分がドリームリフターでシアトルに空輸されました。

胴体中央部がずんぐりとした、一風変わった形状がドリームリフターの特徴です。実物を見るのはめったにない機会なので、取材を中断して現場へ行ってみました。運んできた部品を搬送するために、ちょうど胴体後方部分が開けられています。しかし、中はもうからっぽで、工場内に入ってしまったあとのようでした〔写真〕。

「何を運んできたんですか?」
「さあ、何でしょうねえ」と、私の質問に現地スタッフが首をかしげます。「きっと787のどこかのパーツだと思いますが」
「それはそうでしょう。そのための飛行機なんですから」

そんなやりとりに、周囲の人たちも笑っています。今回の取材で、すでにボーイングのさまざまな人たちに出会いました。アメリカ人らしく、会う人会う人がみんな気さくで陽気です。そして共通しているのが、一人ひとりが自分たちの会社に誇りをもち、誰もが飛行機をこよなく愛していること。彼らと話していて、運んできた中身が何かなどたいして重要じゃないな──と考え直しました。ファンが待ち望む次世代機787を完成させるために、彼らがドリームリフターで「夢」を運んできたことには間違いないのですから。


S.Akimoto at 20:15|Permalink

2009年03月24日

トンネルバス

 
23日早朝の成田空港でのフェデックス機炎上事故、びっくりしましたね。この事故の影響でA滑走路が閉鎖になり、乗客約500人が出発できず空港内で一夜を明かしたそうです。ちょうどその日、私もノースウエスト航空008便でシアトルへ向かう予定でヒヤリとしましたが、短いB滑走路から飛ぶことができて無事に現地に到着。いまはダウンタウンの中心部にあるウエスティンホテルでこのBlogを書いています。


週の後半にはシアトルから列車でポートランドへ向かうため、ホテルにチェックイン後はそのチケットをとりに、エリオット湾に面したウォーターフロント沿いを30分ほど歩いてアムトラック(全米旅客鉄道)のキングストリート駅へ。駅舎の南側にはイチロー選手の所属するシアトルマリナーズの本拠地セーフコフィールドが見えます。カウンターでチケットを予約すると、女性の係員が「ポートランドへの路線は海岸線を走るので景色は抜群よ」とにっこり。約3時間半の鉄道旅が、いまからとても楽しみになりました。

その後、19世紀に建てられたレンガや石造りの建物が保存されているシアトル発祥の地・パイオニアスクエアを散策していたら、重くたれ込めていた鉛色の空から雨が落ちてきました。運良く、近くに地下鉄の入り口のようなところが見えます。雨宿りしようと下に降りると、地下鉄かと思ったら、そこはバスの乗り場でした。

シアトルのダウンタウンの地下には、地上道路の渋滞を避けるためのバス専用の地下道がつくられています。その地下道を走るのが、この街の名物である通称「トンネルバス」〔写真〕。市内中心部には無料ゾーンが設けられていて、おかげでタダでホテル近くまで戻ることができました。やれやれ。

明日からはここシアトルで、航空機メーカー・ボーイングを3日間かけて徹底取材します。

S.Akimoto at 18:57|Permalink

2009年02月18日

コーヒー豆の味比べ

 
午後3時過ぎに、今日中に読んでおかなければならない資料一式を抱えて、オフィスの近くにある行きつけのカフェへ。奥のテーブルについてキリマンジャロのストレートコーヒーを注文し、2時間ほどそこで過ごしました。


キリマンジャロは、すっきりとした酸味が口の中に広がってなかなかおいしいのですが、私は本当はもっと酸味の強いモカが大好き。そのことを知っているマスターは、私が顔を出すたびに「まだ当分は入ってきそうもないですねえ」と最新情報を教えてくれます。

モカはエチオピア産のコーヒー豆ですが、残留農薬問題が発覚し、その影響で去年の6月ごろから輸入が困難になりました。多くのカフェやコーヒー豆販売店でメニューから「モカ」の文字が消えてしまい、輸入回復のメドは現在も立っていません。私もこの半年間は好きなモカの代わりにいろんな種類のコーヒー豆を試し、風味の違いなどがわかってそれはそれで楽しいのですが、そろそろモカの味が恋しくなっています。

さて、それで思い出したことがあります。ワインの味を比較するテイスティングと同じように、コーヒーにもテイスティングがあるのをご存知ですか? 正しくは「カッピング」と呼ばれ、カフェのオーナーや専門家などが香りや味を確かめて豆の品質を評価します。去年12月にノースウエスト航空の取材でアメリカ・オレゴン州のポートランドを訪ねた際に、一般の人が「カッピング」を体験できる店があると聞いて行ってみました〔写真〕。

そのときの取材に同行したAll About『美食の旅(海外)』の古屋江美子さんが、ちょうどいま自身のサイトで「コーヒーの奥深さを知るカッピングを体験!」という記事を発表しています。コーヒ好きの人には興味深い内容だと思いますので、ぜひアクセスしてみてください。

S.Akimoto at 22:22|Permalink

2009年02月12日

冷たいペンギン

 
先週滞在していたアトランタには、有名な「ジョージア水族館」があり、そこでジンベイザメを見られると聞きました。ジョージア水族館は全米最大の規模であり、ジンベイザメも大きさとしては世界最大の魚です。「大きい」と聞くと、私はそれだけで行ってみたくなるのですが、今回は時間の都合がつかずに断念。でもジンベイザメには会ってみたかったなあ──などと現地で考えていたら、代わりに取材していたアトランタ空港の玄関先でこんなペンギンに遭遇しました〔写真〕。


ペンギンといっても、見たとおりの“つくり物”です。その材料というのがユニークで、案内役の人が「これ、みんな飛行機の廃棄部品でできているんですよ」と説明してくれました。

飛行機の部品? どこかで聞いたような話です。で、思い出したのが、以前のBlogや著書『もっと知りたい旅客機の疑問50』でも紹介した「廃棄部品のオーケストラ」。JALの整備士が、捨てられるのを待つだけになった古いエンジン部品からつくった人形です。旅客機の部品はチタンなどでできていて、一つひとつがとても高価。たとえ古くなっても、そのまま廃棄するのは忍びない。そこで人形やオブジェにつくりかえ、もう一度そこに魂を吹き込もうという人たちが、日本にもアメリカにもいるのです。

日本の出版社で私を担当してくれているある編集者に「取材中にこんなのを見つけたよ」とメールで写真を送ってやったら、「廃棄部品でできているなんて、ゆかいなコですね。触ったら冷たそうですが──」という返事が返ってきました。たしかに。その日はとくに気温が低くて、行き交う人々の中に、触れてみようなんて考える人は誰一人いません。「あ、ほんとだ。飛行機の部品だ」とつぶやきながら写真を撮ったり、ペンギンの“肌”にタッチしている私を、みんな不思議そうに見て通り過ぎていくだけでした。

S.Akimoto at 12:24|Permalink

2009年02月09日

サザンホスピタリティ

 
アトランタ取材から無事に戻り、そのまま書斎にこもりきりの生活に突入。外界をすべてシャットアウトして執筆作業を進め、つい先ほどカラー8ページ分、文字数のして1万字強の原稿を酣燈社の月刊誌『航空情報』宛に送りました。


明日はまた早朝から千葉県の木更津へ別の取材で出かけますが、現在はその準備をしながらも、ホッとひと息。「恋雫カクテル」(1月16日のBlog参照)をつくって書斎に運び、音楽をバラード調の軽めのジャズに変えて、束の間のフリーなひとときをのんびりくつろいでいます。

とことで、アトランタで取材した内容を原稿に落としながら、ずっと頭から離れなかった言葉があります。それは「サザンホスピタリティ」──日本語になおすと「南部の人々のもてなしの心」。たとえばダウンタウンの一角で地図を広げていると、必ず誰かが寄ってきて「何かさがしてる?」「どこへ行きたいの?」などと親切に声をかけてくれます。

アメリカの南部を代表する都市アトランタは、どこへ行ってもフレンドリーな雰囲気に囲まれ、気楽に歩き出せる街でした。「南部人のもてなしの心」を感じられるのは、街なかだけではありません。成田から乗ったデルタ航空の機内でも、丸一日かけて取材したアトランタ空港でも、人々の同じようなやさしさに接しました。

空港取材でお世話になったアンディ・マクディルさん〔写真〕もその一人です。彼は、2年前にデルタ航空の広報マンとして来日したときに東京で一度だけ会った私を、よく覚えていてくれました。現在はアトランタ空港の広報マネージャーの職に就き、今回の取材でも各担当パートごとに適任のガイド役をアレンジしてくれたほか、彼自身もずっと私たちに付き添って変貌をとげつつある空港をくまなく案内してくれたのです。

お陰さまで、とても有意義な取材ができました。アトランタでお会いしたみなさん、この場を借りて心からお礼の言葉を述べさせていただきます。またいつか、再びアトランタの地を訪れる日がくることを願いつつ──。

S.Akimoto at 23:40|Permalink

2009年02月06日

フォンデュの宴

 
デルタ航空は現在、大型合併に向けた準備を進めています。その合併相手であるノースウエスト航空の日本支社から、広報部の松元涼子さんと同部長の田中弘子さん、そして営業推進部長の古川康子さんが会議のためアトランタへ来ていることを知り、夕方からビジネス街のミッドタウンで合流しディナーを共にすることにしました。


まずは映画『風と共に去りぬ』のプレミアム上映会後のレセプションが行われたことで有名なジョージアンテラスホテルのカフェで待ち合わせ。そこで車を頼み、ダウンタウンから北へ約10キロ行った高級住宅街バックヘッドへ向かいます。目当てのレストランは、フォンデュ専門店の「Dante's Down The Hatch」。地元の人たちもイチオシの店ということで、松元さんが予約を入れておいてくれました。

18世紀に地中海の波止場町に寄港した帆船がテーマのレストランで、店内中央の船のキャビンではジャズの生演奏が行われます。ノースウエスト航空の3人の才女とカメラマンのO氏を含めた私たち5人は、ステージのすぐ横のテーブルに案内されました〔写真〕。

ワインでといた熱々のチーズにパンやブロッコリー、リンゴなどをからめて食べるチーズフォンデュで宴をスタートし、その後はメインのマンダリンフォンデュを注文。ビーフやポーク、チキン、シュリンプ、マシュルームなどを串に刺してフォンデュ鍋のオイルで揚げ、4種類のソースで食べます。

考えてみれば、本格的なフォンデュ料理を楽しむのは、スイスのジュネーブを旅したとき以来です。あのときもいまと同じ真冬で、あまりの寒さに耐えられず、街外れの小さなカフェでひと休み。そこでオーナーシェフが「チーズフォンデュであったまりな」と私に一人用のフォンデュ鍋を用意してくれました。身も心もポカポカになったことを思い出します。

ですが、やっぱりフォンデュは大勢で食べた方が断然おいしい。地元ビールで乾杯したあとは、カリフォルニア産、ボルドー産、イタリア産の3本の赤ワインのボトルがいつの間にか空っぽに。アトランタの寒空に、途切れることのないあったかいおしゃべりがいつまでも響きわたっていました。

S.Akimoto at 19:48|Permalink

2009年02月05日

アメリカの空の十字路

 
かつてアメリカの東海岸から内陸へと開拓が進んだ1830年代。人や物資を輸送するための重要な手段として鉄道が敷かれ、その路線網はまたたく間に発展を遂げます。サバンナの港から、ニューヨークから、シカゴから、フロリダから、そして西部方面からも路線が延びて一点に交わった街──それがここアトランタでした。アトランタの地名には「Western&Atlantic鉄道で大西洋に通ずる街」という意味を込められています。


その後は他の多くの地域と同様、モータリゼーションの波に押され南部でも鉄道は徐々に廃れていきますが、この街のエネルギーが失われることはありませんでした。車が移動や輸送の手段になると、今度は各方面からのハイウェイがここアトランタに集中。そして、やがて航空機時代が訪れると、アトランタは一転して“空の十字路”として発展することになります。

今日は一日かけて、この“世界で一番忙しい”といわれるアトランタ国際空港〔写真〕を取材しました。出発・到着ロビーの最新機能をはじめ、6つに分かれた国際線と国内線のターミナル、現在稼働している5本の滑走路とコントロールタワー、この空港をハブとするデルタ航空のラウンジや各施設、さらにハード・ソフト両面にわたる今後の拡張プラン──。関係者からは「一日じゃとてもすべては紹介しきれないよ」と言われていたのですが、それでも限られた時間の中で計10名におよぶ各担当者が入れ替わりながら案内についてくれ、その全体像は把握することができました。

5本ある滑走路のうち同時に3本から、各社の航空機が次々に世界に向けて飛び立っていきます。アトランタには全米の大企業トップ500社のうち450社が拠点を置いているという調査結果もあり、海外や日本からの進出企業も少なくありません。1日の平均乗降者数が約25万人と世界一多いこの空港は、アトランタの街がもつダイナミズムのまさに象徴でもあります。

S.Akimoto at 20:20|Permalink

2009年02月04日

ホットパンツの乗務員

 
ダウンタウンの中心に来ました。いま立っているのは、市内を縦横に走る地下鉄の南北線と東西線が交差する「Five Points(ファイブポインツ)」駅。さて、これからどこで何をしようか? アトランタといえば、コカコーラが誕生した地であり、世界の動きを24時間伝えるCNNの本拠地でもあり、ちょっと毛色の違ったところではアメリカ人男性に大人気のチェーンレストラン「HOOTERS(フーターズ)」の本部がある街でもあります。


すでに日は沈み、コーク博物館もCNNセンターも見学時間は終了してしまっています。で、同行者と相談した結果、私たちは地下鉄で一つ北の「Peachtree Center(ピーチツリーセンター)」駅へ向かうことにしました。駅を降りたすぐのところに「HOOTERS」の店舗があるからです。ちなみに同行者というのは、航空写真家のO氏。今回の取材旅行で、私はまたまたカメラマンに彼を指名してしまいました。「フーターズでご飯食べましょうよ」と言い出したのも、彼です(笑)。

さて、全米で429店舗、海外でも19店舗を展開する「HOOTERS」──その人気の秘密は、スタイル抜群の若いウェイトレスたちが胸元の谷間を強調したタンクトップと脚線美をギリギリまで露出したショートパンツというコスチュームでサービスしてくれること。といっても、きわめて健全なレストランで、店内にはカップルや家族連れも見かけます。「HOOTERS」の名前は男性客の目が店内を動き回る女の子たちを追ってフクロウのようにキョロキョロすることからついた、と何かに書いてありました(フクロウの鳴き声は英語で「hoot, hoot」と表記)。

このチェーン店の成功で得た資金で、経営者のロバート・ブルックス氏は事業の多角化を推進し、かつては「フーターズ・エア」という航空会社まで設立してしまいました。同じタンクトップにホットパンツといういでたちのクルーが乗務する飛行機が、最近までアメリカ国内を飛んでいたのです。2005年に大きな被害を出したハリケーン「カトリーナ」などの影響で営業は停止になりましたが、O氏は「ホットパンツの乗務員、取材してみたかったなあ」と残念そうに言います。

バドワイザーを飲みながら、そんな話をして過ごした2時間。ハンバーガーや照り焼きリブ、オニオンリングなど食べきれないほど注文してしまいましたが、チェック(会計)してみると、一人あたりせいぜい20ドル程度。値段も手頃です。テーブルを担当してくれた黒人系のウエイトレス〔写真〕に、少し多めにチップを加えて渡すと、彼女は紙幣を数えてから上目づかいに言いました。

「おつり、要りますか?」
「ううん、要らない。残りはきみに」

すると彼女は白い歯をのぞかせ、愛想いっぱいに「ありがとう、また来てくださいね」と言ってテーブルを離れて行きました。

S.Akimoto at 19:46|Permalink

2009年02月03日

古き良き南部へ

 
年が明けたのがついこないだだと思ったら、早くも2月ですね。週末は作業が立て込んでBlog更新も3日ほど途絶えていましたが、今日からまた再開です。先ほど、成田空港のターミナル1に到着。スカイチーム各社が利用できる第1サテライトのノースウエスト航空ラウンジ〔写真〕に来て、いまこれを書いています。で、まずは次の一説を──。


騎士道が栄え、
広大な綿畑がひろがっていたこの土地を、
人々は「古き良き南部」と呼んだ。
かつてこの豊かな世界には、
勇敢な男たちと、華やかな女たちが生き、
奴隷を従えた主たちが暮らしていた。
しかし、それもいまは遠い昔話。
すべては風と共に過ぎ去ったのである。

ご存知、映画『風と共に去りぬ』のオープニングシーンに流れるナレーションです。この名作のDVDをキャリーバッグに忍ばせて、成田までやってきました。これから乗るのはデルタ航空の56便。向かう先は、『風と共に去りぬ』の舞台となったアメリカ・ジョージア州のアトランタです。

渡航目的のメインはデルタ航空のビジネスクラスと“世界一忙しい”といわれるアトランタ空港の取材ですが、合間を縫ってダウンタウンにも足を伸ばしてみるつもりです。

高層ビルが建ち並ぶ、現代のアトランタ。以前訪れたときも感じたとおり、ここであのスカーレットの面影を探すのはもはや難しい。ですが、アトランタはやっぱり『風と共に去りぬ』を抜きにしては語れません。持参したDVDを行きの機内でもう一度じっくり観た上で、過去の歴史と重ね合わせながら、現在の“古き良き南部”の街を歩いてみたいと思います。

S.Akimoto at 15:00|Permalink

2009年01月09日

ダウンタウンの摩天楼

 
予定していた取材もすべて終え、午後からはダウンタウンへ繰り出しました。空港から車で20分も走ると、前方にこの街の名物の摩天楼が見えてきます。ヒューストンの高層ビル群〔写真〕はたしかニューヨークとシカゴに次ぐ全米3位の規模(密度)で、そこにはいくつか著名な企業の本社があります。


その一つ、まずはコンチネンタル航空の本社に顔を出してから、少しダウンタウンを散策してみることにしました。雄大な自然や、歴史ある街並みを訪ね歩くのも好きですが、私はアメリカの都市がもつダイナミズムに触れるのも嫌いではありません。

とはいえ、時間も限られているし、さてどこへ行こうか? ヒューストンの観光スポットといって、まず思い浮かぶのが「ヒューストン宇宙センター」です。同宇宙センターはダウンタウンから南東約40キロの距離にありますが、私は何度かヒューストンには来ているものの、まだ行ったことがありません。今回も時間がないので断念しますが、次の機会には一度足を運んでみたいですね。前回ヒューストンを訪れた際には、メジャーリーグのファンにはおなじみのヒューストンアストロズの本拠地「ミニッツメイド・パーク・スタジアム」などを見学させてもらいました(過去のブログ参照)。

そろそろ日も傾き始めたので、今日はビル街のどこかおいしそうなレストランを見つけてのんびり食事をとり、早めにホテルに帰って執筆作業に時間をとろうと思います。

S.Akimoto at 00:45|Permalink

2008年12月17日

飛び出すABC

 
アルファベットの“ABC”と“D”の間に「3」という数字がはさまって──『ABC3D』。そんなタイトルの本を入手しました。パリに住む絵本作家、マリオン・バタイユがつくったポップアップ・アートの作品です〔写真〕。


ページをめくっていくと見開きページごとに、アルファベットがAから順番に3D(三次元の立体)で現れます。いわば飛び出す絵本のようなものですが、飛び出してくるのはアルファベットの26文字だけというごく単純な作品。ところが、それぞれの文字によって現れ方──つまり表現の仕方が違うところが面白い。

平面から箱が立ち上がる“A”、スライドして飛び出す“B”、つまみと連動して“C”から変身を遂げる“D”──。次の文字はどんなふうに見せてくれるのだろうと期待が高まり、いろいろと予想してみるのですが、その予想がまんまと裏切られて「なるほど」と唸ってしまうことも少なくありません。おそらくは子供向けにつくった本でしょうが、これは間違いなく大人も楽しめるアート作品で、白・黒・赤の3色だけで構成したデザインにもセンスを感じます。

これを見つけたのは、今月初旬に訪れたポートランドのパール地区にある書店でした。パール地区は、もともと倉庫街だったところにアーティストたちが住み始め、文化の中心として花開いたエリア。ポートランドでは毎月第1木曜日は「ファースト・サーズデイズ」と呼ばれ、同地区にあるギャラリーがいっせいにオープニング・レセプションを開きます。その「ファースト・サーズデイズ」にあたる12月4日にふらふら歩いていて、ある書店でこの『ABC3D』を発見し、クリスマスプレゼント用に買ってきました。

アメリカでは、まだ手づくりの試作品として公開された段階から大きな話題を集めていたそうです。それが製品化され、発売になったのが今年の10月。現在は日本でもAmazonなどで購入できます。

S.Akimoto at 13:00|Permalink

2008年12月08日

地ビール飲み比べ

 
この街のビールは本当においしい。どのビールも、近郊のウィラメット・バレーで育ったホップを新鮮なまま使ってつくられます。しかも約60ある地ビール醸造所(ブリュワリー)の半数が市内に集中。のどがかわけば、どこにいても15分以内に出来立てのビールにありつける──言うことありません。その一つ、オレゴンでも創業が最も古い「ブリッジポート・ブリュワリー」を訪ねました。


歴史を感じさせる赤レンガの重厚な外観。この建物は現在、国定史跡に登録されているそうです。工場でビールづくりの現場を見学したあとは、併設のパブへ。冷たいビールにありつく前に、まずはここでつくっている何種類ものオリジナルビールをテイスティングさせてもらいました。

日本のラガーに近いさっぱりした種類もあれば、コクのある味わい深いビールもあります。店のスタッフに聞くと、地元の人たちの一番人気は、5種類のホップを用いた「IPA(インディア・ペールエール)」という銘柄。シャープな苦味が舌の奥で感じられて、なるほどこれはイケます。でもそれ以上に私が気に入ったは、英国の伝統的なビターの味を受け継ぎながら、原料の麦芽を増やして風味を濃厚にしアルコール度数も高めたという「ESB(エクストラ・スペシャルビター)」のほう〔写真の前列左端〕。テイスティング用に出してもらったすべて種類を飲み干してから、改めてESBをパイントグラスで注文しました。風味と苦味に、他のビールにはない奥深さがあり、最高です。

ところで、市の中心にあるパイオニア・コートハウス・スクエアでは、いまちょうど「ホリデー・エール・フェスティバル」というビール祭りを開催中だとか。今日(現地では日曜日)が最終日らしいので、夕方から出かけてみることにしました。

え、ポートランドにいる間にどれだけ飲むのかって? 仕方ないんです──これも取材ですから(笑)。まあでも、もうかなり満足したので、これを最後にして帰国の途につこうと思います。

S.Akimoto at 22:39|Permalink

2008年12月07日

エコトラストビル

 
ポートランドの人たちの自然や環境保護への取り組みを、12月5日のBlogで紹介しました。今日もそれと関連した話を、もう一つ。観光局の陽子さん、ヴェロニクさんといっしょにノブヒルのファッショナブルな通りを歩いたあと、倉庫街を再開発したというパール地区に足を伸ばしたときのことです。そこで二人に案内されたのが、市民の間で「エコトラストビル」の名で親しまれているユニークな建物でした〔写真〕。


ここはかつて物資などを保管する倉庫として100年以上にわたり使用されてきた建物を、環境団体「エコトラスト(Ecotrust)」が約1,000万ドルの費用をかけて改修。雨水の再利用システムや屋上の緑化などを取り入れ、“環境に優しい建物”として復活させました。

「車のパーキングスペースをあえて少なくし、そのぶん自転車置き場を増やしているのも特徴です」と、陽子さんが説明します。「ビルの中には、ここに勤める人たちが自由に使えるシャワールームも設置されています。自転車で通勤してきたあとは、仕事を始める前にシャワーを浴びてリフレッシュ。日々の体力づくりと、CO2排出の抑制と、一石二鳥を実現しました」

古いレンガ造りの外観は美しく、また入口にはツタの葉がからまってとてもいい雰囲気です。そしてこのビルに入居しているのは、エコトラストをはじめ自然保護などに取り組む企業や団体ばかり。1階の入口横では、地元で有機栽培された素材だけで作るピザが人気の「ホット・リップス・ピザ」が営業していました。

「ポートランドは緯度が札幌と同じで、いまの季節は朝夕ずいぶん冷え込みます。ビルの中でも暖房が不可欠ですが──」と、陽子さんはもう一つの“こだわり”を披露してくれました。「でもこのエコトラストビルは、その点でもとてもユニーク。1階でピザを焼く熱を利用して、ビル全体を暖めているんですよ」

S.Akimoto at 21:43|Permalink

2008年12月06日

クリスマスの贈り物

 
初日に訪ねたサウスイースト地区とは反対側にあたるノースウエスト地区を今日は歩きました。ポートランド観光局に勤める日本人スタッフの古川陽子さんとフランス人スタッフのヴェロニク・ミュニクさんに案内してもらい、まずは洒落たブティックやカフェなど約250の店舗が軒を連ねるノブヒルというエリアを散策。街は早くもクリスマスムード一色で、途中、マネキン人形の代わりにトナカイに衣装を着せたこんなショーウィンドウも見つけました〔写真〕。


この街の人たちは本当に親切です。それを実感したのが、写真を撮っていたとき。撮影のアングルを決めるためにときどき歩道から車道にはみ出すと、私が通りを渡ろうとしていると勘違いして通行中の車がみんな止まってくれます。同じことを3度も4度も繰り返してしまい、何だか申し訳ない思いでした。

ランチタイムとティータイムには、陽子さんとヴェロニクさんそれぞれにお気に入りの店に連れていってもらいました。お昼に入ったビアパブでは、ビールといっしょにピザをオーダー。すると、ものすごい大きなのが運ばれてきて、とても全部は食べきれません。ヴェロニクさんは、残り物は必ず店の人に頼んで箱詰めしてもらい、持ち帰ります。プチケーキがおいしいというカフェでも、そのあとで訪ねた何種類もの自家製チョコレートを売っているチョコバーでもそうでした。「ぜひ試してみて」と言って二人はいろいろと注文してくれるのですが、どうしても残ってしまいます。そうすると、やはり店の人に頼んで箱詰めに。夕方近くになると、そんな残り物の箱をヴェロニクさんは両手いっぱいに抱えていました。

別れ際のことです。ヴェロニクさんは、通りに立っていたホームレスのおじさんを見つけると、何を思ったのかスーッと歩み寄っていきました。そしておじさんに「これ、私たちお昼に注文しすぎちゃって、残ってしまったの。よかったら食べてくれる?」と、両手に抱えていた箱を差し出したのです。きっと最初からそのつもりだったのでしょう。店に残していっても、捨てられてしまうだけです。ピザの一切れ、チョコレートの一粒もけっして無駄にしてはいけない──彼女のさり気ない行動から、クリスマスシーズンにふさわしいそんなメッセージを受け取った気がしました。

人々の小さな優しさがあちこちで感じられる街、ポートランド。ちょっとおかしな言い方になりますが、ここではホームレスのおじさんたちも、少しだけ幸せそうに見えます。

S.Akimoto at 22:28|Permalink

2008年12月05日

食のマイレージ

 
ポートランドが人々に愛される理由は、いろいろあります。街なかに木や草花があふれ、空気がおいしい。公共の交通網が発達していて、車なしでも生活できる。政治的に“進歩の気風”があることもこの街の個性の一つかも知れません。そんな中でも私がとくに強く感じたのが、ここで暮らす人たちの自然や環境保護に対する意識の高さです。


たとえば街を移動するための路面電車は、市の中心部ではすべて無料で利用できます。そうすることでマイカー通勤を減らし、交通渋滞やCO2排出量の抑制に成功しました。ポートランドは食べ物がおいしいことでも定評がありますが、街なかには地元で採れた有機野菜や食材しか使わないというこだわりのレストランが少なくありません。斬新な創作料理で人気の「ヒギンズ」をはじめ、今年に入って相次いでオープンした「シェフ・ナオコのお弁当屋さん」や「バンブー寿司」などを訪ね、店のオーナーたちから“食のマイレージ”という言葉を聞きました。

その食べ物が、生産地から自分のところの食卓までどれくらいの距離を旅したか──というのが“食のマイレージ”。遠くの地方や海外で採れた食材は、ほぼ100%を石油に頼っている輸送の段階で生じるCO2の排出などを考えると、できるだけ使わないほうがいい。つまり“食のマイレージ”は低いほうがいいという考え方が街の人たちに共通しています。

サウスウエスト地区のジェファーソン通りで今年2月から営業を始めた「シェフ・ナオコのお弁当屋さん」の副社長、ジュンコ・セカーソンさん〔写真左〕は私にこう話してくれました。

「街の人たちの健康を考えて有機栽培で野菜や果物を育ててくれている小規模農家の方たちを私たちは精いっぱい応援したいですし、そんな私たちを、地元の人たちは積極的に支持して利用してくれます。お昼になるとたくさんのオフィスワーカーたちがお弁当を買いに来てくれるほか、最近は学校給食に採用してくれるところも増えてきて、とっても忙しくなりました」

S.Akimoto at 20:24|Permalink

2008年12月04日

ビアパブをハシゴ

 
市の真ん中を南北に流れるウィラーメット川と、川と直角に交わるようにして東西に走るバーンサイド通り。ポートランドはその二つを軸に、ノースウエスト(北西)地区、サウスウエスト(南西)地区、ノースイースト(北東)地区、サウスイースト(南東)地区、さらにノース(北)地区の5つのエリアに分かれます。


私が滞在しているヴィンテージプラザ・ホテルは中心のダウンタウンにありますが、それぞれの地区に足を伸ばして散策してみると、どこも個性的で面白い。今日歩いていてけっこう気に入ったのが、60年代や70年代を彷彿とさせる懐かしい雰囲気があちこちに漂うサウスイースト地区です。

ダウンタウンからウィラーメット川を渡って倉庫や静かな住宅街を抜けると、サウスイースト地区の中心であるホーソーン通りにさしかかります。賑やかな通りの両側に並ぶのは、ちょっとレトロなファッションや雑貨を扱う店の数々。そしてときどき見かけるのが、作り立ての地ビールが味わえるビアパブの看板です〔写真〕。ここポートランドは、人口当たりの地ビール醸造所(ブリュワリー)の数が全米一という飲んだくれの多い街としても有名で、私も今日一日でパブを3軒ハシゴしました。

私のこの飲ん兵衛ぶりは、どこへ行っても変わりません。困ったもんです。

S.Akimoto at 23:41|Permalink

2008年12月03日

全米一住みたい街

 
海外の空港に降り立ってイミグレーション(入国審査)の列に並んでいると、いつも少し緊張します。いかつい顔をした入国審査官がパスポートの写真と見比べながらギロッとした目で睨みつけ、まるで犯罪者を尋問するような口調でいろいろ聞いてくる──あの時間がどうしても好きになれません。別にうしろめたいことは何もないのですが。


ところが、今回はちょっと違います。陽気な入国審査官との次のようなやりとりで、新しい旅が始まりました。

「ハロー。調子はどうだい?」
「まずまずかな」と私。「おたくは?」
「ありがとう、最高さ。いい旅を」

その短い会話の中で、もちろん入国する目的や滞在日数、滞在先などを細かく質問されます。ですが、雰囲気としてはとても友好的。私がこの国・この街に来たことを、心から歓迎してくれている気持ちが伝わってきます。

ここはアメリカ・オレゴン州最大の街、ポートランド。州最大とはいっても人口わずか50万人ほどの地方都市ですが、最近「全米で最もサステナブルな街」に選ばれたことで、がぜん注目を集めました。いくつかのアンケート調査でも、アメリカ人が住みたい街のトップにランキングされています。

その理由を知りたくて今回、この地を訪ねてみることにしました。赤や緑、オレンジ色などのカラフルな路面電車が街なかを走り、のんびりしたいい感じだな──というのが第一印象です〔写真〕。明日からその路面電車を乗り継いで、街や人々の様子を少しずつ紹介していきたいと思います。

S.Akimoto at 19:37|Permalink

2008年07月21日

北緯43度の考察

 
海外へ出ると、私はとにかくよく歩きます。街のあちこちを、汗をいっぱいかきながら。そして汗をかくと、当然のようにビールを飲む機会も増えます。カフェを見つけてはひと休み。洒落た感じのバーの前を通りかかると、中を覗いてみずにはいられません(写真はフィジー・キャスタウェイ島のカフェで)。


どこの国でも自分の国のビールが最上だと思っている人が多いようで、前にアメリカ・ウィスコンシン州のミルウォーキーを訪ねたときもバーで知り合ったアメリカ人が言っていました──「ビールは断然、ミルウォーキー産だよ」。

勧められて、私も注文してみました。製造したての地ビールはたしかにおいしいし、2本目を飲む頃には味にも慣れてきます。でも感想として私が彼に伝えたのは「同じ地元産というなら、北海道の札幌ビール園で飲んだやつのほうがはるかにうまかったな」ということ。じつは反論を期待していたのですが、彼はあっさりそれを認めてしまったのです。

「サッポロビールは、たしかにイケるよ、うん。ミュンヘンのビールも同じくらいいいね」と、彼は真顔で言います。「つまりね、うまいビールというのは、昔から地球上の同じ緯度で出来るって決まってるんだ」

彼のその言葉で、思い出しました。サッポロビールがかつて、ビール造りの盛んな北緯43度線付近の都市として「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」というキャッチコピーを自社CMに使用していたことを。やられたな、と思って彼を振り返ると、彼は「ワン・モア?」とビール瓶を持ち上げてニヤリと笑いました。

と、こんな話を書いていたら、そろそろビールが飲みたくなってきました(笑)。3連休の最後の日。今日は朝から書き物を続けていますが、夕方だし、いいかな──と。キッチンへ行って、1本開けちゃおっかな。

S.Akimoto at 17:20|Permalink

2008年03月29日

ワシントンからの桜便り

 
「お見送りありがとうございました。昨日、無事にワシントンD.C.に到着しました。とりあえずホテルで荷物を解いて市内に出かけてみたら、目に飛び込んできたのがこの光景です。ポトマック公園の桜がちょうど満開で、とてもきれいでしたよ」


この4月から米国ワシントンD.C.に赴任することになった友人を先日、成田で見送りました。彼が利用したフライトは成田11時10分発のANA002便。その友人からさっそく届いたメールに、写真が小さく添えてありました。

ワシントンD.C.のポトマック河畔の桜並木は、世界的な名所の一つです。毎年いまごろの時期は、世界中からの観光客で賑わうようですね。この桜は、明治時代の終わりにアメリカのタフト大統領夫人の要望で、当時の尾崎行雄東京市長がプレゼントしたものでした。

話は変わりますが、前にお伝えしたように、昨年12月にオフィスを移転しました。そのベランダの目の前が、ちょっとした桜の名所になっています。なので、今年は例年以上に桜の開花を楽しみにしていたのですが──現在が一番の見ごろといった感じ〔写真〕。明日の日曜日の後半から天気は下り坂のようですが、できればゆっくりと散って、しばらく余韻を楽しませてほしいなと思っています。

S.Akimoto at 10:40|Permalink

2008年03月18日

止まらぬ円高──是か非か?

 
円高のいまこそ海外旅行を! そんな声が聞こえ始めました。円安による“割高感”で海外から遠のいていた旅客を取り戻すチャンスと旅行業界各社は宣伝強化に乗り出し、エアライン業界も高騰する原油がドル決済のため負担軽減につながると急激な円高・ドル安を歓迎しているようです。


昨日のニューヨーク市場では1ドル=96〜97円で推移し、東京市場では一時1ドル=95円台で取引されました。たしかに海外旅行のチャンスではありますが、現在の円高で有利になる目的地は米ドル圏が中心。ユーロや豪ドルは、ドルほどは「円高」の感じはありません。東南アジアでも、たとえば最近私が取材で行ったタイは、昨日のレートで1バーツ=3.2円。先月は約3.5円だったので安くはなったものの、2年ほど前は1バーツ=2.8円程度だったことを考えればまだまだバーツ高です。

円高による一番のメリットは、輸入商品が安くなることです。しかし今回の円高で、たとえば燃油サーチャージが下がることまではあまり期待できません。そうすると、海外旅行のメリットとしては、アメリカやグアム、サイパンなどへ行った際に現地での買い物や食事に割安感が出てくるくらい? ちなみにアメリカ西海岸への1週間のツアーに参加するとしましょう〔写真はLAのサンタモニカ〕。現地で食事や観光・ショッピングに1日に100ドルを使うとして、正味5日間で計500ドル。1カ月前のレートが1ドル=108円、今後が1ドル=98円で推移するとして、円高で節約できるのは5,000円です。この程度では、旅行商品自体の大幅値下げなどがない限り、さほどメリットがあるとは思えません。

むしろ懸念されるのは、輸出関連企業の円高による業績悪化です。自動車や電機などの業界では不安視する声が高まってきました。エアライン業界にとっても、輸出の低迷で収益の柱であるビジネス路線の利用客が減少すれば、かなりの打撃は避けられない──そう私は見ています。

S.Akimoto at 08:31|Permalink

2007年12月16日

アルゼンチンタンゴの夜

 
東京・代官山で先週、コンチネンタル航空主催の恒例のクリスマスイベント──「アルゼンチンタンゴナイト」に出席したときのことです〔写真〕。同国産の名物赤ワイン“マルベック”を飲みながらショーが始まるのを待っていると、うしろから「秋本さん、ですよね?」と声をかけられました。


振り向くと、そこに立っていたのはアルゼンチン共和国大使館公使のホルヘ・A・オセラさんと、観光担当の柏倉恵美子さん。二人とは、去年11月にブエノスアイレス取材に発つ前にいろいろとアドバイスをしてもらって以来の再会です。

「先日、私もアルゼンチン北部の州を旅してきました」と柏倉さんは言います。「サルタ州の博物館に展示されている、およそ500年前に凍死したとされる少女のミイラがいま話題を集めていまして、訪ねてみたんです。1999年に中部アンデスの火山で発見されたもので、いまにも生き返ってきそうなその姿には心を奪われました。秋本さんも機会があれば、ぜひご覧になってみてください」

柏倉さんのその口調から、本当に感動的な体験だったことがうかがわれます。前回の私の旅は首都ブエノスアイレスだけだったので、次は地方にも足を伸ばしてみたいですね。私たちの会話を横で聞いていたオセラ公使も「行かれるときは必ずお手伝いしますよ」と言ってくれました。

地球の真裏に当たる、日本から最も遠い国──アルゼンチン。丸一日を費やしての長旅になりますが、もともと飛行機に乗るのが好きな私は、まったく苦になりません。行くとすればコンチネンタル航空のヒューストン経由が便利で、同ルートならOAGエアライン・オブ・ザ・イヤーの「ベスト・ビジネスクラス賞」を5年連続で受賞しているビジネスファーストクラスが利用できます。さらにコンチネンタル航空最大のハブ空港であるヒューストン空港は米政府から「国際線到着モデル空港」に指定されているほか、同空港ラウンジ「プレジデントクラブ」は3年連続でプライオリティ・パスの「ラウンジ・オブ・ザ・イヤー」を受賞。とにかく、ヒューストン経由での南米の旅は快適です。

ブエノスアイレスを訪ねてから、すでに1年が経過。今年は無理だったので、来年は2年ぶりの再訪を実現しようか──そんな思いがいま、私の頭の中でふつふつと沸き始めています。

S.Akimoto at 23:31|Permalink

2007年10月07日

ジャカランダの季節

 
はるばる地球の真裏を訪ねた私を、街のいたるところで出迎えてくれたジャカランダ──。去年の秋にブエノスアイレスを旅して最も感動的だったことの一つが、日本の桜と同じようにアルゼンチンに春の訪れを告げる、この花との出会いでした〔写真〕。


アルゼンチンへは、日本からだとトータルで24時間近い長旅です。先日(9月20日)のBlog「アルゼンチン便り」でも書いたように、あれから早くも1年が経過。もう一度、ジャカランダの咲く季節に訪ねたいと思いながら、きっとしばらくは実現できないだろうことは自分でもわかっていました。

そのジャカランダが、同じ南半球に位置するオーストラリアでもかなりポピュラーな花だと知ったのは、つい最近のことです。シドニーを拠点に活動を続けるAll About『オーストラリア』の平野美紀さんから届いたメールに、こうありました。

「春から初夏にかけて、ブリスベンからシドニー周辺の東海岸地区を紫色に染めるジャカランダの花。辺り一面が紫色に染まる様子は、それはそれは美しいですよ」

そうなんだ! と、驚きと嬉しさを思わず声に出してしまいました。というのも、平野さんの言うちょうど春から初夏にかけて──つまり10月の下旬に、取材でシドニーを訪ねることが決まっているからです。平野さんからのメールは、こう結んでありました。

「いらっしゃる頃は、ジャカランダがちょうど咲いている時期だと思います。シドニーの中心部よりも郊外のほうがきれいなので、時間があったら郊外にもお連れしますね」

あの淡い紫色の可憐な花の下を、のんびり歩いてこようと思います。6月末以来、約4カ月ぶりの海外。著書の執筆などでたまった夏場の疲れを癒すのに、ちょうどいい旅になるかも知れません。

S.Akimoto at 23:10|Permalink
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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