2019年02月09日

傘をシェアする

 
今日は都心も雪まじりの天気で、私の地元・湯島界隈も道路にうっすらと白いものが〔写真〕。行き交う人たちも傘が手放せない様子です。「傘」といえば、先日の『朝日新聞』に「雨の日はシェア傘を」という記事がありました。外出先で雨に降られつい買ってしまうビニール傘を、利用者の間でシェアし合うといった内容です。

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使い捨てにされることも多いビニール傘を有効活用することは私も大賛成で、以前から関西国際空港の「傘のリサイクル」の取り組みを各メディアで紹介してきました。海外へ出かける日の雨は、けっこう憂鬱になります。傘をさしても荷物はずぶ濡れになるし、困るのは自宅やオフィスから持参する傘がどうしても邪魔になること。折りたたみ式にしても、濡れた状態のものをバッグの中にしまう気になれません。それで仕方なく、安いビニール傘を使用し、駅や空港で破棄していくハメになります。

関空では、捨てられたり置き去りにされる傘が関空では年間2,400本にものぼるらしい。そこで始まったのが、旅客が出発前に手放した傘を、不意の雨で傘がない到着旅客に提供するというサービスでした。かつてはすべて廃棄処分にされていた捨て傘を、空港内の6カ所に「リサイクル置き傘コーナー」を設置して旅行者に自由に持ち帰ってもらうという取り組みです。

捨てられた傘のうち再利用されるのは、まだ使用が可能であることを確認された4割ほど。それでも1,000本の傘が有効利用されることになります。コーナーには日本語のほか英語、中国語などの外国語案内も掲示されるようになりました。場所は4階のリムジンバス降り場や、2階のホテル方面出口、1階の国際線到着フロアなど。帰国時に突然の雨で困ったときは、ぜひ立ち寄ってみてください。

S.Akimoto at 16:34│エアポート | 湯島だより
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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