2019年01月07日

超ワイドな体験

 
4大航空機メーカーの1社であるカナダのボンバルディア。日本ではローカル路線で活躍する高翼プロペラ機DHC-8シリーズで知られますが、今後の注目はズバリ、同社が初めて挑んだ100席超クラスの次世代機「Cシリーズ」でしょう。機体構造に炭素繊維複合材やアルミ・リチウム合金などの軽量な素材を多用したのがCシリーズ特徴で、重量はボーイング737やエアバスA320に比べ5000キロ以上も軽量化し、燃費効率を大幅に向上させました。

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私が初めてCシリーズの実機に触れたのは2016年2月のシンガポール・エアショーでした。キャビンには通路をはさんで左側に2席、右側に3席がゆったりとレイアウトされ、機内に案内してくれたアジア地区営業担当副社長のアンディ・ソレムさんは「経済性とともに乗客に提供できるこの爐罎箸雖瓩Cシリーズの大きなPRポイントです」と話していたのを思い出します。昨年11月には、そのCシリーズでの実際のフライトも体験することができました。

搭乗したのは、Cシリーズの長胴型であるCS300を11月5日に中部国際空港に初就航させた大韓航空の韓国・釜山線の初便です〔写真上〕。同行の航空写真家、チャーリィ古庄氏〔写真下〕とともに機内に入ると、前述したようにキャビンは通路を挟んで2-3の一列5席でレイアウト。一列6席の小型ジェットよりボディサイズは小さいものの、座席幅は737より約4.6センチも広い48.3センチが確保されていました。頭上の荷物棚も大型化し、キャリーバッグが楽々収まります。設計段階でボディ断面にも工夫が凝らされ、窓側席でも壁が円形ではなくほぼ垂直なので窮屈さはまったく感じません。足もとにもゆとりがあり、まさに新しいナローボディ機による狡競錺ぅ畢瓩並慮海任靴拭

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大韓航空はCS300を計10機オーダーし、11月5日の時点では8機まで受領。残り2機も2019年1月までに納入される予定です。12月5日には成田〜釜山線に、2019年1月5日からは福岡〜釜山線と新千歳〜釜山線にもCS300が就航しました。みなさんも機会があったら、ぜひ乗ってみてください。

S.Akimoto at 20:46│航空機 | 世界のエアライン
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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