2018年06月19日

羽田への水上ルート

 
羽田へは上野・湯島方面からだとJR浜松町駅から東京モノレールを使いますが、横浜方面の人は海上ルートが楽しそう。お台場海浜公園と横浜みなとみらいの桟橋から羽田空港の船着場を結ぶ定期航路が2014年7月に開設されました〔写真〕。お台場からも横浜からも羽田までの所要時間は1時間30分で、料金は片道2,500円(子供は半額)。68〜144席の小型クルーズ船で、海から飛行機の離着陸の様子や四季折々の風景を眺めながら移動できます。

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秋葉原から羽田空港を結ぶ「空港・都心運河クルーズ」の実用化に向けたテスト運航も実施されました。秋葉原から隅田川を下って東京湾へ。レインボーブリッジを見ながら天王洲アイルや大井競馬場付近を通過し、京浜運河を経て羽田の船着場に到着するというルートです。この舟運実験に参加したのは約1,800人(2016年11月時点)で、ふだんは通れない水路のクルージングに反響もまずまず。体験した人たちの多くが「仕事や旅行でよく羽田空港を使うので定期運航が始まったら絶対に利用したい」などと話していました。

ところでここ数年、日本列島と周辺での地震活動が活発になっています。昨日(6月18日)にも大阪府の北部で最大震度6弱の地震が発生しました。東京でも首都圏直下型の地震への懸念が高まっています。国土交通省では、首都の直下型地震が起きた際に訪日外国人の帰国を支援するため、船を使って羽田空港に避難させるという検討を始めました。

市街地や古いビルが多い東京都心では、地震で電車やバスなどの交通網が寸断される恐れがあります。火災が起きたときなど、とくに危険な密集市街地が山手線周辺などに計824ヘクタールあると国交省は発表(2017年3月末時点)。ビルや電柱の損壊などが重なれば都心の道路網や鉄道網が機能しなくなります。そこで同省は、津波のリスクが小さいとされる都内の河川に着目。都心の交通網が寸断されても、多数の訪日外国人が船を使って羽田空港にたどり着けるようにしようというのです。外国人だけでなく、観光や出張で都内に来ていた日本人や避難する都民ももちろん対象です。船は海上保安庁や民間業者に提供してもらうことを考えているそうです。

S.Akimoto at 05:08│世界のエアポート 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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