2018年06月04日

空港ランプバス

 
空港の駐機エリアを走っているバスは、一般の道路を走っている路線バスと同じなのか? 読者からそんな質問が出版社を通すして届きました。おそらくは小学生か中学生だと思います。担当編集者を介してメールで答えましたが、いい機会なのでこのBlogでも触れておきます。

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規模の大きな国際空港では、行き先によって飛行機が旅客ターミナルから離れたオープンスポットに停まることも珍しくありません。搭乗するときは、乗客はターミナルのゲートからバスで飛行機まで移動することになります。羽田や成田で空港内を走るオレンジ色のランプバス〔写真〕運行を手がけているのは東京空港交通という会社。一度に300人以上が乗る大型機の場合でも搭乗客をスムーズに輸送しなければならないため、ランプバスには通常の路線バスより車幅も全長も大きくした特殊車両を使用しています。

多くの人が短時間で乗降できるよう、ワイドなドアを最前部、中央部、後部の3カ所に設置。運行の司令塔の役割を担うのが配車室です。羽田空港では第1旅客ターミナルに隣接する場所に配車室があり、そこではベテランスタッフが天候などにより刻々と変化する飛行機の発着状況を常時モニターし、各車両にオンタイムで正確な指令を伝達する作業に余念がありません。

配車室から伝送された指令は、バスの運転手用の液晶ディスプレイに表示されます。トラブルやミスを防ぐため、指令に反して別のゲートにバスをつけたり搭乗機ではない機体に向かった場合などにドア操作を行うと、ドアが自動でロックされる仕組みです。走行中の現在位置は10秒おきに配車室に知らされるほか、バス発着場の赤外線投光器からの信号なども活用して常に正しい現在位置を掌握。こうした高度な運行管理システムにより、日々のバス運行は続けられています。

S.Akimoto at 22:36│世界のエアポート 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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