2018年04月09日

フックターン

 
3月上旬に取材で行ったメルボルンの旅のエッセイを週末に書いていて、ふと思い出したことがあります。それは、市内中心部での車の運転のこと。オーストラリアは日本と同じ左側通行で、メルボルンのドライバーたちはおしなべて交通マナーもよく、決して走りにくい街ではありません。しかし一つだけ、慣れないと難しいルールがあります。

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大きな道路の交差点で、上のような標識が見える場所があります。これは「フックターン」の交差点といって、右折したい場合は右側のレーンで対向車が切れるのを待つのではなく、一番左のレーンで待機しないといけません。うっかり右車線にいると、気づいたときには左車線に移ることもできず、もちろん右折も不可なのでまっすぐ進むしかなくなるのです。

しかも、曲がるタイミングがまたやっかいです。進行方向の信号が青なら、交差点の左端に寄って、後続車が直進する邪魔をしないようにして信号が変わるのを待つ。そして赤になった瞬間、後続車がもういないことを確認してすばやくアクセルを踏んで右折! うわあ、こわいなあ。

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メルボルン中心部には公共のトラムが縦横無尽に走っています。各系統のレールをつなぎ合せると長さは世界一なのだとか。そのトラムの交通を車が邪魔しないよう、フックターンがルール化されたそうです。教えてくれたのは、今回の旅で現地をいろいろ案内してくれた、元キャセイパシフィック航空のCAでメルボルン在住の日本人Mさん。「車の運転は好きですが、このフックターンだけは何年経っても慣れません。もう、大キライ!」と言っていました。

S.Akimoto at 17:24│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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