2018年02月01日

雪の季節の訪欧

 
報告が遅れましたが、2018年最初の海外渡航は年明け早々に東欧チェコのプラハを目指しました。現地は予想以上の寒さでしたが、しんしんと空気が澄みわたるなかで街を散策。宿泊した旧市街のホテルでは執筆もはかどり、今年もまずまず順調なスタートが切れたと思います。

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羽田から経由地のドイツ・フランクフルトまでは、最新のジャンボ機ボーイング747-8で飛びました。雪の多い日で、フランクフルト空港では乗り継ぎ便が飛ぶかどうか不安でしたが、真っ白に覆われた景色のなかでライトを照らしながら近づいてくる1台の車を見てほっとひと安心。現れたのは、冬場になるとたくましい活躍ぶりを見せてくれるあの特殊車両──「デ・アイシングカー」です。

旅客機の運航にとって雪はとてもやっかいなものです。とくに主翼に降り積もった雪や付着した氷が飛行におよぼす影響は小さくありません。そのまま放置すれば、旅客機の離陸性能は大きく低下します。アメリカのNASAが行った実験では「翼に0.8ミリの厚さの氷が付着すると、離陸時の揚力が8%失われる」というデータも報告されました。

デ・アイシングカーは、その名のとおり「デ・アイス(徐氷)」する──つまり凍りついた機体の表面に除氷液をかけて雪や氷を溶かすための作業車です。車両に積んだ約4,000リットルの除氷液で付着した雪や氷を吹き飛ばし、定刻から15分遅れただけでプラハへ出発させてくれました。プラハでは来月刊行予定の新著の執筆を進めましたが、同書にはそんな話も盛り込んでいます。新著に関しては、また近く報告します。

S.Akimoto at 00:15│ヨーロッパの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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