2017年10月16日

柿田川湧水

 
澄んだ川の底から、新しい水が次々に湧き出てきます。まるで呼吸をしているかのように。静岡県の三島に近い、柿田川公園に来ました。環境庁の「名水百選」にも認定されている湧水群のダイナミックな活動を目の当たりにし、地球の息遣いに触れた気分です。

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冷たい雨が降りつづくなか、週末をともにした雑誌編集長と女流写真家に「せっかくだから足を伸ばしてみましょう」と誘われ、国道1号線沿いにある同公園へ。交通量の多い通りに面しているとは思えないほど、公園内はさわやかな自然に覆われています。木々の葉が傘代わりになって、雨も気になりません。緑のトンネルを抜けた先に展望台があり、そこから水の湧き出る様子をぼんやり見下ろしていたら、頭の中は知らぬ間に26年前にタイムスリップしていました。

富士山に降った雨や雪は時間をかけてゆっくりと地中に浸み込み、伏流水となって水を通さない粘土や溶岩層のあいだを少しずつ流れ落ちていきます。それが目の前の川に湧き水となった現れるまでに要する年月は、国土交通省がトリチウム濃度から分析した結果によると、なんと26〜28年。何層もの天然のフィルターをくぐり抜けてたどり着いた水は、とにかく澄み切っていて、新鮮でした。

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1日に湧き出す水は100万トンともいわれ、その規模は東洋一。何度も手ですくって飲んだのはもちろん、公園内の茶店でも湧水を使用して淹れたコーヒーをいただき、パワーチャージができました。そのパワーをもとに、今週もまた精力的に仕事に取り組みます。

S.Akimoto at 12:17│オフタイム 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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