2017年09月20日

青春のバイブル

 
あ〜あ、本当に終わっちゃうんだ! 私が高校生のときに出会って以来、ずっとずっと愛読してきた『ビッグコミックオリジナル』連載の「浮浪(はぐれ)雲」。幕末の東海道・品川宿を舞台にジョージ秋山氏が描く主人公の遊び人「雲」のなんとも優雅な生き方は、私たちの憧れでした。毎回、最新号が発売されると、仲のよかった友人たちと回し読みして「こんなふうに生きられたら最高だよな」などと語り合ったことをいまも思い出します。

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この作品は過去に2度、渡哲也さんとビートたけしさんの主演でテレビドラマ化もされました。ですが、私はドラマは観ていません。1980年代の終わりに姉妹紙である『ビッグコミックスピリッツ』の編集長だった白井勝也さんにお会いしたとき、私は「人気マンガのテレビドラマ化ってどうなのですかね?」と聞いたことがあります。白井さんは笑みを浮かべて言いました。「秋本さんみたいに頭の中で主人公の生の声を聞いてしまっている人には、どんなに優れた配役にしても受け入れられないでしょうね」と。

1973年12月の連載開始から約44年。単行本もすでに100巻を超えています。私も途中までは全巻揃えていたのですが、学生時代の親友が東京・本郷(東大赤門の向かい)に中華料理店をオープンした際に寄贈してしまいました。「学生のお客さんが多いので、店内に書棚を設置してマンガを並べたい」と聞いたからです。何年かのちに「“浮浪雲”はボロボロになるまで東大の学生たちに読み継がれた」と報告を受け、とても嬉しくなりました。

写真は、最終話が掲載されている『ビッグコミックオリジナル』の本日(9月20日)発売号です。朝一番で買いましたが、この時間になってもまだ読んでいません。これでお別れだと思うと、しばらくはページを開けないまま時間が経過していく気がしています。

S.Akimoto at 18:36│オフタイム 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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