2017年08月18日

バルセロナでテロ

 
クルマを暴走させて歩行者を狙う凶悪なテロが、また起きてしまいました。今回の場所は、世界中からの観光客で賑わうスペインのバルセロナ。市の中心にあるカタルーニャ広場から並木道がつづくランブラス通りで、1台のバンが歩道を行く人たちを次々とはね、カタルーニャ州政府によると110人以上の死傷者が出たそうです。

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上の写真は、アントニオ・ガウディの傑作建築の一つ、カサ・ミラです。バルセロナを前回訪ねたときに撮影しました。昨日の事件現場とも、さほど離れていません。ランブラス通りからつづくグラシア通りに建ちます。クルマを凶器に使った同様なテロは、最近もフランスのニースや英国ロンドンでありました。もうテロは避けようがないのでしょうか。あちこち旅をしている身としては、考えると本当にゾッとします。

夏休みの欧州旅行から戻った友人が「どこの空港でも入国や出国は4時間待ち。テロへの警戒で厳しくなった出入国審査に大行列ができて、混乱している」と話していました。マドリードやリスボン、パリ、ミラノ、ブリュッセルなどがとくにひどいようです。先日の朝日新聞は「(欧州の)複数の空港で出発便の遅延が昨年の3倍に膨らんだ。予約便に乗れず、航空券をふいにする乗客も出ている」と報じています。

テロへの警戒を強めながらも、どの空港もすぐに職員の数を増やすことができません。混乱は今後も間違いなくつづくのでしょう。私も9月以降、欧州などいくつかの海外取材を控えているため、心配になります。旅とは、世界の「平和」の上に成り立つものだと、改めて思います。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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