2016年11月02日

翼の王国

 
飛行機に乗ると、座席に着いたとたんにシートポケットから機内誌を取り出し、ページをめくっている人をよく見かけます。近年は外資系エアラインでも日本語版の機内誌をつくり、隔月刊や季刊で発行しているところが増えました。海外のデスティネーションやおすすめのショップなどを特集し、旅行に役立てている人も少なくありません。

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そんななかでも人気の一つが、ANAの機内誌『翼の王国』です。昭和35年に創刊し、発行を重ねるごとに内容も充実。国内や海外各地の文化と自然、人々の暮らしなどを、独自取材と美しいビジュアルで紹介してきました。私の周りでは、自宅で定期購読をしているファンも何人かいます。

その『翼の王国』の表紙絵で親しまれてきた画家の堀越千秋(ほりこしちあき)さんが10月31日、多臓器不全のため拠点にしているマドリードで死去されました。享年67歳。日本とスペインを行き来しながら精力的な作品づくりを続け、つい最近(9月)も東京・麹町で「『翼の王国』の表紙原画展」が開催されていたことを思い起こします。

同原画展は国内で定期的に実施され、私も2010年に銀座の永井画廊で開催された回〔写真〕と、昨年6月に大阪に出張した際に箕面市のギャラリー・アカンサスで開かれていた回に足を運びました。スペインの空と太陽を感じさせる大胆かつ明るい色使いが印象に残り、チャンスがあればまた新作を観てみたいと思っていたので、とても残念です。ご冥福をお祈りいたします。

S.Akimoto at 10:37│空の旅の資料館 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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