2016年05月07日

羽田で手抜き工事

 
まさか、手抜き工事がこんなところでも! 驚きました。羽田空港の滑走路の液状化対策工事を請け負った建設会社が、ずさんな工事をした上に国にウソの報告をしていたことがわかったのです。

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工事を請け負ったのは東亜建設工業という会社で、手抜き工事が発覚したのはC滑走路です。図で説明すると、羽田には井げた状に4つの滑走路がありますが、そのうちの横に走る2本のうちの上のほう(16L/34R)。大地震で液状化するのを防ぐための地盤工事を進めていましたが、地中に障害物があり、強度を高める薬液を予定の5%程度しか注入できなかったようです。しかも執行役員らが国への報告データを改ざんするよう指示し、予定通り工事したよう見せかけるウソの報告を提出しました。

開いた口がふさがりません。欠陥マンションを建てたり、高級食材を使ったと偽装した食品を流通させたり、責任感を持たない人の仕事がなぜ次から次への発覚するのでしょう? ウソはやがてバレると、なぜ学ばないのか?

執行役員は「失敗すると次の工事が受注できない。プレッシャーで魔が差した」と話しているといいますが、魔が差してやることではありません。国土交通省は「地盤強化ができていないC滑走路は大地震で一部が液状化する可能性がある。工事はやり直しが必要」とコメントしています。

S.Akimoto at 10:09│航空関連ニュース 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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