2016年01月12日

ステンドグラス

 
ヨーロッパを旅して古い教会を訪ねるのが、私は好きです。そこでいつもつい見入ってしまうのが、外から差し込む光を通して色鮮やかにきらめくステンドグラスの数々。今日の午後、構想している文芸作品を書くための予備取材で、東京の武蔵野で創作活動を続ける日本人ステンドグラスアーチストのKさんとお会いしてきました。


Kさんが奥の部屋から「これが記念すべき私の第一作でした」と大事そうに抱えて見せてくれたのは、ライトを囲う四面に鳥をデザインしたランプシェードでした。第一作をつくりあげたのは、いまから25年前だそうです。「完成してしばらくは、朝起きると真っ先にランプに灯をともして、気がつくと1時間くらい見入っていましたね」とKさん。処女作というのは、それだけ思い入れも深いのでしょう。

現在は国内外の教会や施設などからオーダーを請け、マイペースでの活動を続けています。一つの作品を創りあげると、しばらく休んで、またいい絵などを見て作品の構想ができると次作にとりかかると言っていました。

これまでで一番気に入っている作品は? 私のその質問に、Kさんは「手がけた作品はどれも同じように愛着がありますね。長男も次男も末っ子も、わが子であればみんな愛おしい。それで同じです」と目を細めます。そして「子どもはいずれ大きくなると親から離れていってしまいますが、ステンドグラスはどこへ納入しても常にそこで輝きつづけ、いつでも会いに行くことができる。創作活動に取り組むようになってから、人生もきらめき始めた気がします」と話していたのが印象的でした。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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