2015年08月28日

強制体重チェック

 
関空から帰京するときに少し時間があったので、ターミナル内をふらふらしていたら、国際線のチェックインカウンターで外国人旅行者とスタッフがもめていたのを見ました。預ける手荷物が重量オーバーで、その超過料金を払う、払わないで一悶着あったようです。


「たかが3キロオーバーくらい、いいだろ。大目に見てよ!」
「いいえ。決まりですので」

結局、乗客のほうがあきらめ、預けようとしていたスーツケースからオーバーした3キロ分の荷物を取り出して機内持ち込み用のバッグに詰め替えていました。仕方ありません。チェックイン時の重量バランスの管理は、旅客機の運航にとってとても大切なことですから。ですが、まさか荷物だけでなく人の体重までチェックしようというエアラインが出てくるとは!

中央アジアのウズベキスタン航空が先日、出発前に乗客の体重測定を開始すると発表しました。「離陸時などの機体重量の計算や安全運航の確保に必要」というのが、その理由です。気持ちはわからないでもないですが、これは反発を買うでしょうね。かつては日本でも、カウンタースタッフが乗客の体重を見た目でこっそり判定し、バランスがよくなるよう座席を割り当てていた時代がありました。その頃は、ひと目で体重を言い当てられる“目利き”の社員が重宝されたそうですが、それも遠い遠い昔の話。ウズベキスタン航空の取り組み、ちょっと注目してみたいと思います。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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