2015年08月10日

“第3極”の行方

 
今朝の讀売新聞の社説に「スカイマークANAグループに入ることで、全日空と日本航空の大手2社に対抗する“第3極”の独立系航空会社が姿を消す」とありました。先週水曜日(5日)の債権者集会でANAホールディングスの支援で再建する案が可決されたことを受けてのことでしょう。でもこれ、ちょっと違うんだけどなあ。


ANAを支援企業にするか、デルタ航空に協力を仰ぐか? そのいずれかで争っていたわけで、もともとどちらに転んでもスカイマークが独立した“第3極”を貫く方針は当初から打ち出されていました。同社が航空業界に革命を起こす存在であることは、今後も変わりません。ANAのバックアップを受けながらも、低価格路線は維持し、そこにスカイマークならではの独自サービスを加えて3〜5年で再上場をめざす。“第3極”を貫かなければ、同社の存在意義はありません。だからこそ、応援のしがいがあるのです。

デルタ航空の森本大日本支社長は債権者集会後の会見で「残念だ」と言っていましたが、必要であればスカイマークが再生を果たしたのちに改めて手を結べばいいい。スカイマークが将来戦略のためと思うなら、JALと提携するのもOK。もちろん、引き続きANAを最良のパートナーとして選ぶ道もあるでしょう。大切なのは、独立した“第3極”として社員らが自分たちで考え、自分たちで決めていける会社であり続けることです。

ちょうど1カ月前に有志を募って、姫路&神戸への「スカイマーク応援ツアー」を実施しました。でも本当に応援が必要なのは、むしろこれからかも知れません。夏が終わったら、また違う形で応援ツアーをやろうと思います。前回は羽田から神戸への路線を利用しましたが、次はどこからどこへ飛ぼうかな。

S.Akimoto at 09:23│日本のエアライン 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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