2015年06月10日

フラワージェット

 
古い写真を整理していたら、懐かしい一枚が出てきました。旧鶴丸のマークが尾翼に見えるJALのボーイング737-400です。撮影したのは、たしか1990年代の後半。それまでローカル線ネットワークの中心に据えていた767-300の後継機として導入し、1号機と2号機は1995年7月に関西と那覇に到着しました。737-400は総称として「フラワージェット」と命名され、就航予定の季節にあった花の名前が1機1機につけられていたことを思い出します。


ご覧の写真は、1995年の9月に就航した1号機の「コスモス」だったでしょうか。11月就航の2号機は「リンドウ」の、さらに3号機以降も「ヒマワリ」や「ラベンダー」などの名前を冠して各地の空を飛び続けました。

JALは737-400の機材以外にも、それぞれに“愛称”をつけるのが好きなエアラインでした。よく知られるのは、ハイジャック事件で有名になったボーイング727の「よど号」です。よどは「よど川」からとっていて、別の727にも「いしかり」「ちくご」「きそ」「とかち」など川の名前で統一。「エトピリカ」「タンチョウ」「オジロワシ」「クマタカ」など絶滅が危惧される日本の鳥の名前が付けられたのは、マクドネル・ダグラスMD-11でした。

整備士の一人が当時、こんなことを言っていました──「愛称で呼ぶと、機械がまるで自分たちの家族のように思えてきて、愛おしさが増してきます。いつも最高の状態にしておいてやりたいと、整備にも力が入りますよ」。1機1機への愛称づけ、また復活するといいのになあと思います。

S.Akimoto at 01:35│日本のエアライン 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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