2015年05月18日

ダナンのコン市場で

 
ベトナムを旅しながら、人間観察を楽しんでいます。たとえば街なかの店で、品物を売ろうといつまでも食い下がってくる商売熱心な人と、呼んでも面倒くさそうに無視する店員と。社会主義の国だから、商売っ気のない人は国に雇われている“公務員”なのかな? いろんなタイプがいて、見ているだけでおもしろい。


市民の台所を覗いてみようと訪ねたダナンのコン市場では、ただただ値段を釣り上げようとやっきになっている若い売り子がいれば、少しだけ欲しいと言うと「それっぽっち? だったらこれ持っていきな」とタダでくれちゃう気前のいいおじさんもいました。カメラを向けたときの反応もみんな違います。若い子の多くはニコニコと白い歯を見せて応えてくれるものの、手で顔を隠して「絶対にダメ」とかたくなに拒否するシャイな年配の人も。もちろん無理強いはせず「あ、ごめんごめん」と言ってすぐに引き下がりますが。

ベトナムの人たちって、どんな感じ? そう聞かれて、この国が好きな人は「日本人と似て勤勉だよ」とか「旅行者に対してすごく親切」とか答えます。けれど一方で「しっかり監視していないとすぐに怠ける」「観光客とみるとみんな吹っかけてくるので、油断禁物だ」なんて決めつける人も。どこの国にも結局、いい人もいれば肌が合わない人もいるのでしょう。

私自身はどう思っているか? まだよくわかりません。自分の小さな体験だけですべての人々にレッテルを貼るようなことはしたくないし、まだ日程が残っているので、もう少し観察を続けてみようと思います。おそらく結論は出ず、不思議なキャラや楽しい個性に出会って大笑いしているだけだと思いますが。

S.Akimoto at 09:07│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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