2015年05月14日

基本型と派生型

 
旅客機には同一機種の中で「基本型」のモデルと「派生型」といわれるモデルがあります。派生型は、最初につくった基本型をベースに、後の新たな需要に対応するためボディのサイズ(長さ)を延長したり新型エンジンに替えて航続距離を延ばしたタイプ。たとえばエアバスの単通路型ベストセラー機A320は、A318とA319、さらにA321という3タイプの派生型を誕生させました。


そのうちA318とA319は、基本タイプのA320よりボディを短くした短胴型で、短距離路線などで活躍。またシリーズで最長のA321は、A320よりボディを主翼の前後で6.9メートル延長し、設置できる座席数を増やしました。

A320は日本ではLCCの4社(ピーチジェットスタージャパンバニラエア春秋航空日本)が運航しているので、乗った人も多いでしょうが、長胴型のA321はなかなか体験できるチャンスが少ないかも知れません。かつてはANAが1990年代後半から一時期飛ばしていたものの、わずか10年で日本の空から姿を消しました。

さて、熊本&天草の旅から昨夜戻り、今日はまた成田空港に来ました。いまから乗るのは、ベトナム航空が昨年夏に開設したダナンへの直行便です。ハノイとホーチミン以外の都市への直行便は初めてで、多くの世界遺産やリゾートが集まるベトナム中部への旅が便利になりました。しかも同路線は、前述したA321での運航! 日本からレアなフライトを楽しみながら、1週間の日程で2年ぶりにベトナム中部を歩いてきます〔写真=チャーリィ古庄氏撮影〕。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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