2015年03月05日

近未来の旅客機づくり

 
旅客機は、何万という種類のパーツから構成されています。整備工場にはメンテナンス用に各種の部品をいつでもストックしておかなければなりません。急きょ交換が必要になった場合に、部品がなければ話にならないからです。たとえば就航先の空港に交換部品の用意がなく、ハブ空港から取り寄せるためフライトが丸一日遅延になる──そんなケースも過去に何度か目にしてきました。



使用している部品は、機種ごとに異なります。保有する機種が多ければ多いほど、ストックしなければならない部品の点数も増え、そのコストはばかになりません。コスト増は会社の経営を圧迫するため、LCCやローカルな会社では使用する機材を1機種か2機種に絞って効率化を進めてきました。

しかし国内外に幅広いネットワークをもつ大手では、小型機から大型機までさまざまな機種を保有しなければなりません。部品ストックにかかる膨大なコストを、どうにか削減できないか? 各社とも模索を続けてきた中で、欧州の航空機大手エアバスがユニークな提案を始めています。私がそのことを知ったのは先月、A350XWBの製造現場を取材するためドイツのハンブルク工場を訪ねたときでした。同工場のあるチームが話題の3Dプリンター技術を近未来の旅客機づくりに役立てる研究を進めている──そんな話を聞き、取材の途中で見学させてもらったのです。

詳細を、今朝公開した誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』の記事で報告しました。実際に3Dプリンターでつくったという骨組み模型〔写真〕を手に取りながら説明してくれたチームリーダーの言葉を、いまもこれを書きながら思い出し、旅客機づくりの未来像に胸をわくわくさせています。

≫≫≫「3Dプリンターで、飛行機づくりはどう変わる? ──エアバスの場合

S.Akimoto at 10:07│航空機 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

Logo_MakotoStyle_Tittle.jpg
 
Contact

仕事依頼や相談・問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ。のちほど連絡させていただきます。     ◇  ◇  ◇

名前
メール
本文
Books