2014年12月10日

ハープ弾きのおじさん

 
パリ滞在3日目。7日(日)に到着してからずっと小雨がぱらつく空模様でしたが、この日の朝は部屋のカーテンを開けると青空が目に飛び込んできました。何だか嬉しくなって、急いで支度をし、サン・ミッシェル駅からメトロを乗り継いでモンマルトルへ。私がパリへ来ると必ず一度は訪れるエリアです。


前回パリに来たときは、モンマルトルにホテルを取り、他のエリアへは行かずにここだけで過ごしました。「パリらしからぬパリ」といわれる、自由な空気に満ちあふれた独特の下町風情が私は好き。丘の斜面に古い街並みが広がり、その中心で白亜の聖堂サクレ・クール寺院が冬の低い太陽の光を浴びてまばゆく輝いています。

モンマルトルは、斜面の南側と北側で雰囲気がかなり異なります。この日はメトロ2号線のアンヴェール駅から南側斜面をつたってダイレクトにアクセスするルートを選びました。駅前から延びる生地問屋街のスタンケルク通りを進み、サクレ・クール寺院へ続く石段をゆっくり登っていくと、また会いました! 寺院前の広場で支度を始めていた、いつものハープ弾きのおじさんに。

私は毎回必ず3、4曲は聴いていくので、もしかしたら顔を覚えてくれていたのかも知れません。「あと5分待って」と言われ、近くに腰を下ろすと、やがて美しいメロディを奏で始めました。通りかかる観光客たちも、その音色に足を止め、少しずつ輪が広がっていきます。若き芸術家や多くの旅行者を引きつけてやまないこの街の魅力は、いつの時代も変わることはありません。

S.Akimoto at 20:30│ヨーロッパの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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