2014年11月06日

バンコクのタクシー

 
前よりも一段と増えたなあ。どこへ行っても、カラフルなのがばんばん走っている! バンコクのタクシーのことです。歩いても行ける距離でタクシーを使うと、日本では「またそんな贅沢をして!」と言われますが、バンコクでは別。現地の友人も「ここは日本じゃない。タイだよ。炎天下を歩いてたら、5分で病気になっちゃう」とタクシーの利用をすすめます。


バンコクのタクシーは決して高くありません。初乗りが35バーツです。円安で1バーツが約4円まで値上がりしましたが、それでも日本円でわずか140円。バンコクを初めて訪れた頃は、タクシーが嫌いでした。タイ語の地名がうまく伝わらないし、こちらの土地勘がないのをいいことに、わざと遠回りするしょうもない運転手もいる。メーターがあるのに、メーターを使わずいちいち高い料金をふっかけてきて、その交渉も面倒くさい。メーターを倒すように言うと、そのメーターに細工がしてあって、料金が不自然に上がっていったり。そんなことを経験して、タクシーを使うのはやめようと決めました。

けれど、何度もバンコクを訪れるようになって、気持ちが変わりました。タイ語ができなくても地図を見せれば何とかなるし、遠回りされてももともと運賃が激安なので、たかが知れています。仮にメーターに細工がしてあっても、損をするのはせいぜい10バーツとか20バーツ(日本円で40円〜80円)。それくらいなら、渋滞にはまったとでも思えば何でもありません。使わない手はないな──とあるときから気づいたのです。

よく使うようになると、いろんなことがわかってきて面白い。バンコクには多くのタクシー会社があって、運転手は会社からクルマを買うか借りるかして営業しています。台数がある程度揃うと、会社独自の色に塗れるので、最近は赤とかピンクとか青とか緑とかの派手な色のタクシーが増えました。助手席の前にある乗務員証の写真と運転手の顔が、ときどき違っていることがあります。昨日乗ったタクシーもそうだったので、怪しいので聞いてみたら、彼は「1台のクルマを二人で借りて、休みをずらして交代で使用しています」と話していました。乗務員証をチェンジするのを忘れて、出てきてしまったらしい。申し訳なさそうな顔をするので、私が「ぜんぜん大丈夫、ノープロブレムですよ」と言ったら、ホッとしたように白い歯を見せていました。

S.Akimoto at 13:38│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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