2014年10月20日

民宿・九份小町

 
日曜日の早朝7時25分に成田を発ったバニラエアJW101便は、現地時間の10時35分に台北・桃園国際空港に到着。通常だとそこからバスかタクシーで台北市内に向かうのですが、昨日は市内には入らず、そのままクルマをチャーターして台湾北部の山間の街・九份にやってきました。


九份はかつて19世紀末に金鉱が発見され、ゴールドラッシュに沸いた街です。金鉱が閉鎖されてからは「小香港」と呼ばれた当時の賑わいは失われたものの、1989年にここを舞台にした映画『非情城市』が上映されると再び脚光を浴び、アジア各国からの旅行者が絶えない台湾でも有数の観光名所に。太平洋を見下ろす山の斜面にへばりつくようにして広がるノスタルジックな街並みは、最近では宮崎駿アニメの大ヒット作『千と千尋の神隠し』のモデルにもなりました。

私はこの“古き良き台湾”が息づく九份が好きで、訪れるのは今回でもう4度目。昨年2月に来たときは土砂降りの雨で、お世話になった民宿「九份小町」の日本人経営者、高野誠さんに「台北はちょうど雨期に入り、気温も15度程度までしか上がらず寒い日がつづきます。次回はぜひ気候のいい秋にお越しください」と言われていました。去年の秋は時間がとれなかったものの、先日1年半ぶりに連絡をとると、すぐに「九份は1年で最高の時期を迎えていますよ」と返事をくれた高野さん。旅心をくすぐるその便りに、再訪を思い立ちました。

昼過ぎに宿に到着し、確保しておいてもらった海側の部屋でひと休みしたあと、街なかに繰り出しました。坂道に連なる瓦屋根の建物や石畳の狭い路地にならぶ土産物屋、レトロな看板を掲げた茶芸館などを訪ね歩き、夕方から高野さんといっしょに近くにある老舗の茶房へ。台湾の地酒を酌み交わし、ほろ酔い気分で店を出ると、街のあちこちにある赤い提灯に灯がともっていました。

S.Akimoto at 00:05│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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