2014年09月17日

ネス湖へドライブ

 
独立の是非をめぐりスコットランドが揺れています。投票権をもつ16歳以上の市民による住民投票が現地時間の18日に実施され、賛成票が反対票を上回れば2016年にも独立を宣言。1707年に英国に併合されて以来、約300年ぶりの独立となるそうで、英国政府のあわてている様子がメディアで報じられました。


さて、ご覧の写真は、スコットランド最北部にあるネス湖です。もう20年以上前になりますが、編集者の友人夫妻に「ドライブするならスコットランドへ」とすすめたことがあります。彼らは30歳を過ぎてから運転免許を取得し、すぐにクルマを購入。国内での運転に慣れてきたころ、私に「海外でレンタカーを借りてドライブ旅行をしてみたいんだけど、どこがいいかな?」と相談に来ました。初心者向けに私は運転マナーがいい英国を第一候補に挙げ、「ロンドンは都会で交通量も多いので、郊外でクルマを借りてスコットランドに入り、のんびりネス湖を目指したらどうか」と提案。ネス湖の怪獣“ネッシー”を信じていた彼は、一も二もなく賛成し、夏休みに出かけて行きました。そして帰国後に「ゴール直前までは本当に素晴らしい旅だった」と、彼はこんな報告をくれたのです。

「道もわかりやすく、風景ものどかで、最高のドライブだったよ。スコットランドに入ってからは対向車とすれ違うこともほとんどなくなり、助手席のカミさんと『ここまで来ると、さすがに日本人なんて一人もいないね』と話していたんだ。風を受けながら爽快な気分でクルマを走らせ、あと5キロほどでゴールだと思ったそのときだった。大型バスが爆音を響かせ、ものすごい勢いで俺たちを追い越しにかかって──」

何があったのか? 追い抜きざまに大型バスの窓がいっせいに開いて、そこから年配の女性たちが顔を出し、彼らを指さして関西弁で言ったそうです。「ねえ、見て見て。あの二人、日本人!」。冒頭でも言ったように、これは20年前の話で、最近は海外でそんな日本人の集団に会うことも少なくなりました。

S.Akimoto at 11:15│ヨーロッパの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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