2014年06月19日

サッカーW杯余話

 
盛り上がっていますね、サッカーW杯のブラジル大会。私も翌日の仕事を気にかけながら、夜中や明け方の試合をついテレビで観始めてしまうと、もう止められません。どのカードもレベルが高く、感動すら覚えます。そんな陰で、航空にからんだ聞き捨てならない二つのニュースが入ってきました。二つとも、時事通信が伝えたものです。


一つは、1カ月前に報じられた「ブラジル航空当局は(サッカーW杯の)大会期間中、飛行機の離着陸時間が遅れた場合に航空会社に最大4万ドル(約400万円)の罰金を科すこともあり得ると警告」というニュース。読んでいて、我が目を疑いました。フライト遅延による観戦客の混乱を避けるのが狙いだそうですが、こんなバカな話、ありますか? W杯の開催中だろうが、平時だろうが、3次元の空間を飛んで行く飛行機は遅れるときは遅れます。乗客からのクレームを恐れて、悪天候の空港からなかなか着陸許可が下ないことに苛立った機長が無理に着陸を決行して墜落する──そんな事故がかつて実際にありました。ブラジルの航空当局というのは、何を考えているのか。

もう一つは、今週配信された「中国の航空会社が操縦士らにサッカーW杯ブラジル大会の徹夜での観戦を禁止した」というニュース。これも、わざわざ会社が規制しないといけないことですか? サッカーを観る自由は機長にも副操縦士にもありますし、かといってエアラインのパイロットが徹夜してフラフラの状態で乗務につくなんて考えられません。その中国系航空会社の社員たちのモラルは、そんなに低いのでしょうか?

さて、明日はいよいよ、日本代表の絶対に負けられないグループリーグ第2戦です。キックオフは、日本時間の朝7時。ちょうど通勤時間帯にかかるため、オフィス街のカフェなどでは早めに来たオフィスワーカーたちに出社ぎりぎりまで店内のテレビで試合観戦を楽しんでもらおうと営業開始時間を早めたり、会社によっては定時の出社時間を遅らせたり──いろいろ工夫をしているようです。こういうことは、大いにやってほしいですね。なにせ、世界中が沸く4年に一度のお祭りなのですから。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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