2014年06月04日

2歳の誕生日

 
LCCのスクートから「2歳になりました」というお知らせが届きました。同社がシンガポールを拠点に運航をスタートしたのは2012年6月です。アジアやオセアニアを中心に着々と翼を広げ、その年の10月には台北(桃園)線を延長する形で成田にも就航。私も翌2013年2月に成田から台北経由でシンガポールへのフライトを体験取材したことを思い出します。


スクートの特徴のひとつが、400席クラスのボーイング777-200のみで運航していること。LCCとしては異例の存在です。キャビンに足を踏み入れてみて、777の優位性を実感しました。2クラス制で、エコノミークラスは横1列が“3-4-3”のレイアウトで370席を配置。LCCの“定番”ともいえる単通路型のエアバスA320などに比べて、シートピッチ(座席の前後間隔)がゆったりとられています。基本のスタンダードシート(ブルーのシート)のほか、シートピッチを10センチほど広くとったスーパーシートや非常口横の足もとスペースに余裕のあるストレッチシート(黄色のシート)を、それぞれわずかな追加料金で指定できるのもいい。キャビン前方には、大手のプレエコに相当する「スクートビズ(ScootBiz)」を32席設置しています。占有スペースもリクライニング角度もワンランク上ですが、こちらも運賃はきわめてリーズナブルでした。

クルーやスタッフたちのチームワークもよく、シンガポールで会ったCEOのキャンベル・ウィルソン氏は「オフィスも空港近くに借りたシンプルなワンフロアで、そこでスタッフたちと机を並べて和気あいあいと仕事をしています」と話していました〔写真は中西一朗氏撮影〕。

就航路線は現在、7つの国と地域の13都市まで拡大しています。今年の第4四半期以降には発注済みのボーイング787の1号機を受領する予定で、その後は777-200をすべて787に切り替えていくことも発表されました。787が飛び始めるころに、また改めてシンガポールまでのフライトを取材してみようと思っています。

S.Akimoto at 16:00│世界のエアライン 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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