2014年05月28日

サーブ340B

 
アイランドホッピング2日目の取材を終え、福岡空港まで戻ってきました。羽田へのJAL便の搭乗開始を待ちながら、鹿児島から奄美諸島をめぐる本日の7回のフライトで利用した「サーブ340B」というコミューター機について、紹介しておくことにします。


サーブ340はスウェーデン製の双発ターボプロップ機で、JALグループでは日本エアコミューター(JAC)のみが運航しています。340Bは、初期タイプ340Aのエンジン改良型。細身のボディが特徴で、キャビンは通路をはさんで左側に1席、右側に2席と変則的にシートがレイアウトされていました〔写真〕。36席で運航している日本エアコミューター便はどの便もほぼ埋まっていて、地方路線に欠かせない戦力であることがうかがえます。

印象的だったのは、離島間のフライト時間がきわめて短いこと。たとえば奄美大島から喜界島への便では「本日のフライト時間は10分を予定しています」と客室乗務員からアナウンスされます。離陸上昇して水平飛行に移り、シートベルト着用サインが消えるのを待って機窓からの風景を撮ろうとバッグからカメラを取り出すと、再びシートベルト着用を指示され、こんなアナウンスが──「当機は間もなく着陸します。この先、すべての電子機器の電源をお切りください」。

同行の写真家、倉谷清文氏は「これじゃあデジカメは使えないですね。フィルムでの撮影に切り替えます」と、到着した空港ターミナルのお土産屋でレンズ付きフィルム「写ルンです」を何個も買い込んでいました(笑)。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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