2014年05月16日

“折り畳み式”主翼

 
日本の政府専用機の後続機種選定が進んでいることを、昨年8月16日のBlogで書きました。候補に挙がっていたのは、燃費効率に優れた777や787、エアバスが開発中のA350など。そのうち、どうやら777-300ERで落ちきつそうな気配です。ボーイング・ジャパンのジョージ・L・マフェオ社長が今週の会見で「次期政府専用機とし777-300ERを提案している」と明らかにしました。


777-300ERもいい飛行機ですが、どうせならもう少し待って新しい「777X」にすればいいのに! ファンたちからはそんな声も少なくありません。777Xの初号機引き渡しは2020年を予定。現在2機を保有する政府専用機(747-400)は2018年で退役させる計画なので、777Xは後継機の候補からは外れたのでしょうが、あと2年くらいなら待てばいいのにと私も思います。

777Xは昨年11月20日にローンチが発表されました。その大きな特徴の一つが、複合材を使った“折り畳み式”の主翼です。ウイングスパンが拡大し、全幅は777-300ERの64.8メートルから約6メートル伸びて71.1メートルに。しかしこれでは、最大幅65メートルまでの飛行機が使用できるよう調整されている国際空港のゲートが使えません。つまり大型化した777Xでも従来の777と同様の空港ハンドリングができるように、翼端を折り畳める方式が考えられました。

上の写真が、左右の翼端が約3メートルずつ畳まれた777Xの様子です。イメージ画像としてボーイングから配信されました。就航後は各地の空港で、ご覧のようなスタイルで羽を休めるシーンが見られるようになります。

S.Akimoto at 11:59│航空機&メーカー 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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