2014年04月13日

エアアジア、再び

 
マレーシアに拠点を置くアジア最大LCC、エアアジアが、2015年にも日本へ再上陸するかも知れません。東京都内で今週、メディアの取材に応じた同グループのCEO、トニー・フェルナンデス氏が明らかにしました。こんどこそ“アジアの旋風”を巻き起こすのでしょうか。


エアアジアがANAとの合弁でエアアジア・ジャパンを立ち上げ、国内3番目のLCCとして就航したのは2012年の8月でした。順調に離陸したかのように見えましたが、搭乗率が思ったように伸びず、業績低迷からANAとの合併を解消して昨年6月に日本の空から撤退。それについてフェルナンデス氏は「他社と手を組んだのは初めての経験。船頭役が2人いては、意思決定もままならなかったよ」と振り返ります。

その後、ANAは単独で新ブランドのバニラエアを離陸させ、こちらは快調に国内や近隣アジアへと翼を広げています。同社は「リゾートLCC」というコンセプトを明確にし、日本の市場に見合ったサービスも採り入れました。日本で成功するには日本式の経営が必要ということかな、とも思います。

一方、もとはレコード会社ワーナーミュージックの幹部だったフェルナンデス氏が航空業界に進出したのは2001年。「マレーシアで飛行機に乗れたのは当時、人口のわずか6%にすぎない。ならば残りの96%の人たちのために安い飛行機を飛ばすことで大きなビジネスになると確信した」というのがそのきっかけです。エアアジアは飛行機を、まさに列車やバスのような格安運賃で利用できる乗り物に変えました。同社の機体には、こう記されています──「NOW EVERYONE CAN FLY(いまや誰でも飛行機に乗れる)」。再上陸するエアアジアは、はたしてどう変わるのか? あるいは変わらず独自路線を貫くのか? 注目したいと思います。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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