2014年04月07日

歴史ある建造物

 
航空工学を専攻したきっかけは? 雑誌などのインタビューでときどきそんな質問を受けます。「別に航空じゃなくてもよかったんだけど」というのが私の答え。理系に進もうとは決めていたものの、何を学んでよいのか、正直よくわからなかった。ただ「大きなビルを建てる、立派な橋を架ける、でっかいものを飛ばす」といった見た目に派手なほうが楽しそうだと思い、あるとき上空を横切ってゆく旅客機を仰ぎ見て呟いたのです──「あ、あれを自分で設計しようかな」と。


そんなわけで、飛行機の設計を学ぶようになりました。ですが同様に、いまも土木や建築の分野にも興味があります。先々週シドニーに行った際には、名物であるハーバーブリッジのアーチを上る「ブリッジクライム」を体験し、街なかでは由緒ある古い建築物を見て歩きました。

先ほどfacebookにアップした画像は、ジョージストリートにあるクイーンヴィクトリアビルです。1898年に当時のイギリス国王、ビクトリア女王の即位50年を記念して建てられました。ビザンチン様式の建築物で、とても重厚かつ美しい。老朽化のため取り壊す計画も一時期浮上したそうですが、1984年にショッピングセンターとしてリニューアルされ、息を吹き返しました。

時間があったので中に入ってみると、細部にまでこだわって仕上げられていることに、改めてびっくり〔写真〕。玉ネギ型の天井がユニークで、カーブを描くように配置されている階段には大理石があしらわれていました。中央にぶらさがるご覧のオルゴール時計も、まさに芸術品です。休憩用のベンチに座ってぼーっと時計を眺めていたら、となりの老人が「旅行者かい? 日曜の午後はここでジャズの演奏もあるよ」と教えてくれ、次の機会にはぜひまた来てみようと思いました。

S.Akimoto at 19:15│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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