2014年02月02日

美しい前傾姿勢

 
ノルディックスキー・ジャンプ女子のソチ五輪代表、17歳の高梨沙羅ちゃんが、オーストリアで2月1日(日本時間の今日)に開催されたW杯の第12戦で今季9勝目を上げました。私も早朝の中継で観ていましたが、その飛行姿勢が本当にカッコいい! ほれぼれする美しさです。


身長152センチ・体重43キロの沙羅ちゃんは、欧米のライバルたちに比べて小柄で軽いぶん、助走時のスピードが上がりません。そこで風の抵抗を極力受けないよう、身体を低く沈めてスタートし、踏み切ったあともスキー板と並行になるくらいの深い前傾姿勢を身につけました。沙羅ちゃんの空中でのその姿は、約3度の迎え角で巡航飛行するジェット旅客機とそっくり。気流の影響をできるだけ受けない身体の角度や体勢は、コーチといっしょに風洞実験などを繰り返して編み出した──そんな舞台裏も先日のニュースで伝えていました。

自分の学生時代を、ちょっぴり思い出します。飛行機の最適な設計値を導き出すため、教授の指導のもとに流体実験室で風洞試験に明け暮れた日々。ソチ五輪でのメダルを目標に「より速く、より遠くへ、より効率的に」というテーマを掲げて努力を続ける沙羅ちゃんは、当時の私の研究課題とオーバーラップし、彼女の1戦1戦の試合結果が気になって仕方ありません。

ソチ五輪の本番まで、残りはあと1試合。W杯第13戦は、今夜24時からNHKのBS1で中継されます。それまでに仕事と用事を済ませ、またテレビの前で応援しよう。がんばれ、沙羅ちゃん!

S.Akimoto at 11:15│マイ・オピニオン 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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