2013年10月06日

JALを飛んだ42年

 
BSジャパンの好きな番組の一つに、武田鉄矢さんとテレビ東京アナウンサーの須黒清華さんがMCを務める『昭和は輝いていた』というトークバラエティがあります。放送は毎週火曜日の21時から1時間。毎回テーマを変え、輝いていた昭和時代のエピソードをMC役の二人がゲストとともに振り返る──そんな番組です。一昨日の金曜日、同番組のゲストとして呼ばれ、収録を行ってきました。


私が出演する回のテーマは「日本の翼・旅客機」で、オンエアは11月12日(火)の予定です。まだ先なので、近づいたらまたこのBlogでも告知しますが、この番組に私とともにゲスト出演したのが、元JALの機長である小林宏之さん。ボーイング727を皮切りにDC-8、初期タイプのジャンボ機747-100、DC-10、そしてハイテクジャンボと呼ばれた747-400に計42年間乗務してきた人で、そのフライト人生はまさに「空の昭和史」そのものです。私は小林さんといっしょにトークを進める側のゲストなのに、収録中はつい小林さんの話に聞き入ってしまうことも少なくありませんでした。

その小林さんから本日、著書『ザ・グレート・フライト』をいただきました。サブタイトルは「JALを飛んだ42年──太陽は西からも昇る」。小林さんがパイロットを目指したきっかけから、JAL入社後の727でのパイロットデビューとジャンボ機との出会い、DC-10での機長昇格、そして747-400でのラストフライトまでの歴史が綴られています。計1万8,500時間、距離にして1,665万キロ(地球を800周分)のフライトで変貌する地球の姿を空から定点観測してきた話など、どのページをめくっても興味は尽きません。パイロットとは、小林さんにとってどんな仕事だったのか? その答えは、最終章の「生まれ変わってもパイロットになりたい」に集約されています。

著書に添えられた自筆の手紙には「出版社は本のタイトルに『グレート・キャプテン』を主張しましたが、私は最後まで新人機長のつもりで乗務を重ねてきただけなので、それは勘弁してもらいました」という一文がありました。謙虚で、とても誠実な方です。これを機に交流を深め、小林さんの42年のパイロット人生で得たものについていろいろと学ばせてください──著書を贈呈していただいたお礼も兼ねて、いまそんなメールを打ちました。

S.Akimoto at 10:51│日本のエアライン 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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