2013年09月27日

マロニー機長

 
ニューヨークでの取材を終え、帰国便(デルタ航空DL173便)のボーイング747-400のアッパーデッキで、機長のダニエル・マロニーさんと離陸前にしばらく雑談していました。facebookにも大きいサイズでアップしたご覧の写真は、同行のカメラマンがそのときに撮影したものです。


マロニーさんはかつて、2010年1月にデルタ航空と経営統合したノースウエスト航空の機長として乗務を続けてきました。ノースウエスト航空といえば「世界初」の3文字がところどころに登場するエアラインです。日米間の定期運航開始から5年後の1952年に日本人客室乗務員の採用を始めたのもその一例ですし、ハイテクジャンボと呼ばれた747-400を世界に先駆けて導入したのも同社でした。ミネアポリス/フェニックス線での747-400の初フライトは1989年1月で、同年6月には東京/ニューヨーク線で国際線デビューを果たしています。

この747-400について感想を聞くと、マロニーさんは「最高の旅客機だよ」と力強くうなずきました。「大きな胴体で乗客にゆったりしたスペースを提供できるし、気流の悪いところを飛んでもどっしりと安定していて、少々の風にもあおられない。多くの人に愛されているこの独特のフォルムもいい。ジャンボはどの方向から見ても絵になるからね」と。日本では退役が進んでいるものの、この名機を「時代に合わない」と片づけてしまうには、あまりに惜しいと私も思います。ジャンボ機のファンは、とくに日本で少なくありません。デルタ航空は最新のフルフラットシートをこの747-400に導入してリノベーションを進め、今後も長距離国際線の主力機種として活用していこうとしています。

さて、私とマロニーさんが雑談している様子を近くで撮影していたカメラマンを、マロニーさんは離陸直前にコクピットに招待してくれました。その写真は先ほど、季刊『航空旅行』のfacebookページにアップしています。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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