2013年09月14日

ハワイの悩み

 
ワイキキに滞在中の私に、日本からたくさんのメッセージが届きます。「いいな」とか「私も行きたい」とか「ハワイなんて最高に羨ましい」とか。しかし旅慣れた友人や知人からは「いまさらハワイですか?」「日本人だらけで楽しい?」といったネガティブな意見もありました。じつはこの両極端な状況が、現在のハワイの実態をあらわしています。


日本とハワイは、とても密接な関係にあります。日本からの最初の移民がハワイへ渡ったのは、ハワイがアメリカに併合されるずっと前の1868年でした。その後も移民は増え続け、これまでのトータルは推計20万人以上。海外旅行が自由化された1960年代以降にハワイが一躍ブームになったのも、日本語を話す日系人が数多くいたことが安心感につながったからです。ハワイへ旅行する人の数は、ピーク時の1997年には年間222万人に達しました。しかし、それだけ日本人が増えると、反動で「いまさらハワイなんて」「ベタすぎる」といった考えの人も当然出てきます。結果、ここ数年の年間渡航者数は100万人台の前半まで落ち込みました。

ハワイを旅行する日本人の6割はリピーターだという話も聞きました。つまり、二極化が進んでいるのです──ハワイが大好きという人と、まったく関心がない人と。地元や観光局では「2016年に日本人観光客200万人を回復」を目標に、定番のオアフ島以外の、マウイ島やハワイ島への訪問者拡大に向けたPR活動などを開始しています。新規旅行者のハワイへの誘致に向けて多様な魅力を打ち出していくことには、私も賛成です。

とはいえ、私はやっぱりオアフ島がいいな。何度来ても、ワイキキのビーチで長い時間を過ごしてしまいます。ベタでも、ありきたりでも。だって、好きなんだもん(笑)。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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