2013年09月12日

部屋からの眺め

 
ハワイに来たら、取り立てて何もしない。そんな旅が私の理想です。オアフ島のワイキキにホテルをとり、必要なとき以外は外出もせず、眺めのいい部屋で長い時間をゆったりと。それには、滞在する部屋の選択がどうしても重要になります。


条件の一つは、ワイキキのビーチが見える部屋であること。海の近くに行ったときはビーチでくつろぐのが定番ですが、ワイキキのビーチが見える部屋をとったときはあえて出かけもせず、テラスのソファーでまどろんでいる時間が少なくありません。そしてもう一つの、もっと大切な条件が、ビーチの先にダイヤモンドヘッドが見えることです。ハワイに何度か足を運ぶようになって以来、ダイヤモンドヘッドはいつの間にか、ハワイの景色の中に欠かせない存在になりました。

「ダイヤモンドヘッドへ行くなら、早朝がおすすめよ」と、滞在するホテルの関係者が私にアドバイスしてくれました。「山頂までのハイキングは往復で1時間ほど。朝の澄んだ空気のなかで、ワイキキの海が一望できる。素晴らしい光景よ」

ですが、それもしません。ただ部屋から眺めていれば、それでパワーをもらえるような気がして、満足してしまうのです。夕方、対岸に沈む夕日に照らされて山肌がオレンジ色に染まっていく様子。日が沈みきったあとは、月明かりの下で、その存在を主張するかのように山の稜線だけが浮かび上がる。昨夜も書き物を終えてから、近所のスーパーで買ってきた白のワインボトルとグラスをテラスのテーブルに置き、風に当たりながらしばらく過ごしました。そしていまは、その同じテーブルで、背後から登る朝日で山が目覚める様子を観察しながらこのBlogを書いています。

S.Akimoto at 04:15│アメリカの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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