2013年09月10日

便名を考える

 
フライトの便名を表す数字(通常3ケタ)に、厳密にはどのエアラインにも共通するルールというのはありません。ただし国際線に限定して言うと、多くの会社が取り入れているスタイルはあります。たとえば成田からニューヨークへ向かうJAL便は「JL006」で、復路便が「JL005」。中東のエミレーツ航空の成田からドバイへの便は「EK319」で、ドバイから成田への復路便が「EK318」──。


日本から目的国への便がJALでは偶数(006)なのに対して、エミレーツ航空では奇数(319)です。もう一例を見てみると、今回利用したユナイテッド航空の成田発デンバー行きは「UA138」と偶数で、帰りが「UA139」と奇数でした。そこにはつまり、こんなルールを発見できます──「国際線は地球全体で考えて、東から西へ向かう便には奇数の、反対に西から東へ向かう便には偶数の便名を割り当てている」と。こういう決め方をしているエアラインは、世界に少なくありません。

もっとも、すべてに共通するルールというわけではありません。なかには電車の「上り」「下り」のような発想で、自国を中心に海外への便を奇数、海外から自国に戻る便を偶数にしているエアラインもあります。その1社が大韓航空〔写真〕で、たとえばソウルから成田を経由してホノルルに向かう便に「KE001」を、ホノルルから成田経由でソウルに戻る便は「KE002」を割り当てました。ちなみに001便/002便は、各社にとってのメイン路線か、古くからある伝統的な路線であるケースが多いようです。

さて、ユナイテッド航空で訪ねたアメリカ・コロラドの取材から無事に戻りました。そして帰国したのもつかの間、現在はまた成田空港の第1ターミナルに来ています。これから乗るのは、大韓航空のその001便。季刊『航空旅行』秋号(Vol.7)の巻頭特集「太平洋航路をゆく」の取材第2弾で、ホノルルへ向かいます。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

Logo_MakotoStyle_Tittle.jpg
Contact
仕事依頼などの相談・問い合わせはお気軽にどうぞ。当Blogへのご意見・ご感想もお待ちしています。下のフォームをクリックして画面を呼び出し、ご記入のうえ、送信してください。後ほど連絡させていただきます。

Form
Books














About Link
Blog『雲の上の書斎から』はリンクフリーです。必要に応じて以下のお好きなバナーをご使用ください。リンクされた場合は上記 Contact Formよりご一報いただけますと嬉しいです。