2013年09月05日

標高1,600メートル

 
デンバーに降り立つのは、かれこれ20年ぶり。20年も経ってしまうと、もう初めて来たのと変わりません。街はこの何年かですっかり様変わりした、という話も聞いていましたので。そこで到着した日の午後に、観光局の人に主だったスポットを案内してもらうことになりました。


案内してくれたのは、ビジット・デンバー(デンバー観光局)に勤めるデボラ・パークさんです〔写真左〕。ダウンタウンの中心を走る16番通りをスタートし、お洒落なラリマースクエアや赤レンガの古い建物が建ち並ぶロード地区などを2時間ほどかけて散策。そのあとで連れてきてもらったのが、facebookにも先ほど画像をアップしたリバーフロントにある地ビール醸造パブ「デンバー・ビア・カンパニー」でした。デンバーには、ロッキー山脈から湧き出る新鮮な水を利用した地ビール醸造所があちこちにあり、ビール生産量は全米で第1位なのだとか。パークさんは小さなグラスに注がれた8種類のテイスティング用ビールをテーブルに並べ、私に「さあ、試してみて」と言いました。

それぞれに味や風味の違う8種類を、一つひとつゆっくり味わいます。その途中で彼女は席を立ち、冷たい水を満たした大きなグラスを持ってきました。ビールといっしょに、ときどき水も飲むように──と私に言うのです。水をいっしょに? 私はちょっと驚きました。ウィスキーなどをストレートで飲むときにはチェイサーもいっしょに頼みますが、ビールにチェイサーなんて聞いたことがありません。するとパークさんは、笑って首を振りました。

「あ、そういう意味じゃなくて。デンバーは標高が高いので、観光客の中にはときどき高山病にかかってしまう人がいるの。だから、水分をいつもこまめに補給しておくことが大事。水を飲むのが一番の予防になるんです」

なるほど。デンバーはロッキー山脈のふもとで、かつて金鉱のキャンプ地として形成された街です。海抜1,600メートル──つまり標高がちょうど1マイルであることから「マイル・ハイ・シティ」と呼ばれていることを思い出しました。

S.Akimoto at 12:20│アメリカの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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