2013年08月16日

政府専用機

 
高校生になった友人の娘に「どの飛行機に乗ってみたい?」と聞いたときのことです。豪華な旅行がしたいと言っていたので、エアバスの総2階建て機A380? それとも最新のボーイング787? たぶんそのどちらかだろうと予想していたら、彼女の答えは意外や意外。「私、政府専用機に乗りたい」と言いました。


政府専用機──つまりジャンボ機(747-400)が好きなのね? 私がそう話を向けると、彼女は「ジャンボ機かどうか知らないけど、政府専用機に乗りたい」と繰り返しました。「だって、中がすっごく豪華なんでしょ」と。国の要人や皇族が外国を訪れるときに使用される政府専用機。最近は海外での災害・事件などの緊急時にも活躍するようになりました。キャビン内部は一般の旅客機とはまったく違う設計で、執務室や会議室、秘書官の事務室、記者会見用の席などがあり、シャワーも完備しています。

一般の人には縁のない飛行機ですが、乗れる可能性が皆無というわけではありません。たとえば首相や閣僚が海外でのサミットなどに出席する際、マスコミ関係者が取材のために同行します。「乗りたい」と言った高校生の彼女に「将来、新聞記者になれば乗れるかもね」と教えると、彼女は「タダで?」と聞いてきました。国民の税金で買っている飛行機なので、たとえ報道陣でもタダでは乗れません。ちゃんと料金を徴収されます。とはいえ、一般の旅客機のビジネスクラスほど高くはなく、おそらくエコノミー料金程度だと思いますが。

さて、現在2機を保有する政府専用機が2018年度末で退役し、後続機種の選定に入っていることが先日発表されました。燃費効率に優れた777や787が候補として浮上しているほか、一部にはエアバスが開発中の最新鋭中型機A350を推す声もあるそうです。

S.Akimoto at 14:24│業界こぼれ話 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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