2013年05月30日

大西洋横断の思い出

 
機体前方に2階席があるため独特な形状をしたボディと、大きな主翼に装備されたパワフルな4基のエンジン。“ジャンボ機”の愛称で親しまれるボーイング747は、どの角度から見ても、遠くからでも、その個性的なシルエットで機種を確認できました。そのジャンボ機も、日本ではANAが4機を飛ばしているだけで、来年3月にはすべて退役してしまいます。最後の別れを言うためのプランをいまから練っているファンも多いかも知れません。


しかし去る機種もあれば、生まれてくる機種もあり。ボーイングはジャンボ機の進化型である747-8インターコンチネンタルの50機目を完成させ、ルフトハンザに納入しました。ルフトハンザはこの次世代ジャンボのローンチカスタマーであり、同社にとって7機目となる747-8Iです。

振り返ればちょうど1年前、私は747-8Iのデビューフライトに密着するため、フランクフルトへ渡りました。最初の就航地はアメリカのワシントンD.C.です。各国から招待された記者たちと共に真新しい2階席に乗り込み、お祝いのシャンパンを酌み交わしながら、9時間におよぶ大西洋横断フライトを満喫したのをまるで昨日のことのように思い出します〔写真は、ワシントンD.C.に到着した747-8I〕。

ルフトハンザはその後、今回の1機を含めて6機の747-8Iを自社フリートに加え、インドのデリーとバンガロール、ロサンゼルス、香港へと就航先を拡大してきました。今日5月30日からは、米国フロリダ州の南端の街、マイアミにも飛び始めています。次世代ジャンボで、ヨーロッパからマイアミへ──いいなあ。夏場まではもう海外取材の案件がぎっしりなので、今年の秋か冬に、そんな旅に出ようかな。

S.Akimoto at 23:26│国内の旅 | 世界のエアライン
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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