2013年05月10日

関空の夏

 
私の仕事部屋(書斎)の壁に、こんなものが額に入れて飾ってあります。写真のサイズが小さくて見えづらいと思いますが、わかりますか? 下のほうに見える旅客機は、エアバスのオール2階建て機A380。そう、これはA380の世界初就航便を取材したときに授与された、搭乗証明書です。


A380の世界初就航は2007年の10月25日。シンガポール航空によるシンガポール/シドニー線でした。私はモノを集めたりする趣味がいっさいないのですが、この証明書だけはずっと大切にしています。A380は開発がスタートした当初から注目し、取材を続けてきた機種だけに、私にとってその就航初便に乗れたという思い出は何にも変えられません。

さて、このA380をめぐり、関西の航空ファンたちがそわそわと動き始めました。お盆期間中の8月11日(日)〜17日(土)に、シンガポール航空がA380を関西/シンガポール線で運航するからです。同社がA380を関西線に導入するのは、大阪就航40周年を迎えた昨年に続いて2回目。昨年の運航時も大きな話題を集め、搭乗する乗客ばかりかA380をひと目見たいというファンたちが大挙して関空を訪れました。A380で運航される期間中のSQ618/619便は、午前9時に関空に到着して2時間後に出発します。きっとまた大勢のファンが詰めかけることが予想されますし、いまからチケットを取ろうと画策している人も少なくないでしょう。

最初に旅の目的地を決め、そこに行くために必要なエアラインを選ぶ。そんな一般的な旅のプランニング方法が、最近少し変わってきました。「この飛行機に乗ろう」という思いが先にきて、その就航地の中から旅行プランを決める──そんなふうに旅のスタイルを変えたきっかけになった旅客機が、私はA380だと思っています。

S.Akimoto at 23:45│国内の旅 | 世界のエアライン
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『空を飛べるのはなぜか』『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(サイエンスアイ新書)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『ANAとJAL──こんな違いがあったのか』『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE 夢文庫)など著書多数。

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