2013年05月01日

宇宙は遠い

 
大気圏を越え、高度110キロの宇宙空間へ。誠Styleの連載『“飛行機と空と旅”の話』で以前、そんな一文で始まるレポートを書きました。『2012年宇宙の旅』というタイトルで、ヴァージンギャラクティックが計画する民間人向けの宇宙旅行を紹介したものです。


2012年は過ぎてしまいましたが、これに関連した新しいニュースが昨日届きました。アメリカ・カリフォルニア州のモハベ砂漠上空で現地時間の4月29日、宇宙船(スペースシップ2)をロケットエンジンで飛行させる初の実験に成功した、というニュースです。夢の宇宙旅行の実現に向け、これは大きな一歩になるでしょう。

同社が計画する宇宙旅行の詳細について、改めて簡単に説明しておきます。双同型のマザーシップで高度16キロ付近まで運ばれた宇宙船〔写真=ヴァージンギャラクティック提供〕は、切り離しが行われたあとでロケットエンジンを始動させ、音速の3倍のスピードで高度110キロの宇宙空間へ。乗客はそこから約4分間、無重力空間を体験し、宇宙船のパノラマウインドウから無限に広がる漆黒の世界で透明に輝く星々や地球の“生”の姿を観察します。トータルで2時間のフライトです。

3日間の事前訓練なども含めた値段は、一人20万USドル。現時点での申し込みはすでに500人を超えたそうです。20万USドルというと、私がレポートを書いた2011年7月当時では約1,600万円でしたが、円安が進んだ現在のレートでは約2,000万円に跳ね上がりました。ですが、夢を手に入れるのにおカネに糸目をつけてはいられません。年内にもいよいよ実現する可能性があるので、そろそろ私も申し込まなければ! そう思っていま自由になるおカネを調べたら──残念、1,997万円足りない。あ〜あ。

S.Akimoto at 00:07│航空関連ニュース 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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