2013年04月16日

デルタ航空の本拠地

 
世界の主要空港の利用者数に関する2012年の暫定的な統計が、この3月末に国際空港管理組織団体である国際空港協議会から発表されています。それによると、首位はアメリカ・ジョージア州アトランタのハーツフィールド・ジャクソン国際空港(通称アトランタ空港)。同空港は2011年も1日の平均乗降者数が25万人を超え、年間で世界最多の約9,200万人が利用しました。2012年の年間利用者数はさらに3.3%増えて9,500万人に達し、相変わらず“世界一忙しい”空港の座を維持しています。


アトランタ国際空港は、以前は4本の滑走路で運用されてきましたが、それでも足りずに2006年春に5本目の滑走路が完成。そのうちの3本から、同空港を本拠地とするデルタ空港をはじめ各社の旅客機が世界に向けて同時に飛び立っていく──そんな光景は、ほかでは見られません。壮観そのものです。2012年5月には新しい国際線ターミナルも完成し、乗り継ぎなどの使い勝手もますますよくなりました。

さて、このアトランタ国際空港に隣接した場所に、デルタ航空の本社があります。昨年5月の新ターミナル取材の合間に、私は本社に併設された「デルタ・ミュージアム」を訪ねてみました。館内を歩くと、デルタ航空の歴史が理解できるようになっています。たとえば展示されていた一つが、ご覧のレトロな塗装で趣のあるボーイング767。そのボディには「スピリット・オブ・デルタ」の文字が描かれています。

デルタ航空は1982年、36年ぶりに赤字に陥りました。そのときに3人の客室乗務員が会社を支援しようと思いつき、当時導入しようとしていた航空機の購入資金を、従業員の減給でまかなって会社に寄贈。これがスピリット・オブ・デルタの由来です。

ミュージアムではこれ以外にも、デルタ空港の歴史を飾るいろいろな展示物に触れることができます。アトランタ国際空港は“世界一忙しい”空港なので、みなさんも利用される機会がきっとあるでしょう。ミュージアムは空港からも近いので、アトランタまたはアメリカ南部への旅行の際にはぜひ足を運んでみてください。

Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『これだけは知りたい旅客機の疑問100』『ボーイング787まるごと解説』(ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)や『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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