2013年04月07日

スロッピィ・ジョーズ

 
風がびゅーびゅーだった今日は朝から一歩も外へ出ず、雑誌に送るレポートやエッセイなどの執筆をいくつか並行して進めました。雨の日もそうですが、悪天候で書斎にこもらざるを得ない状況だと、かえって仕事がはかどります。予定の原稿は夕方で区切りがついたので、先ほど赤のワインを1本開け、書棚から引っ張り出したのはヘミングウェイの短編小説集。久しぶりに名作『キリマンジャロの雪』を読んだら、去年の秋の旅を思い出しました。


文豪ヘミングウェイが『キリマンジャロの雪』を書いたのは1930年代の後半──彼がパリでの留学からアメリカに戻り、フロリダのキーウエストで生活していた頃です。去年の10月にカリブ海を取材したときに、私はキーウエストに寄ってヘミングウェイゆかりの場所を訪ね歩きました。

その一つが、ヘミングウェイが毎晩のように通ったという酒場「スロッピィ・ジョーズ」です。ご覧の写真がその外観で、店内の様子はfacebookに写真をアップしました。現在は観光客向けのスポットになりましたが、カジュアルで開放的な雰囲気は当時のままだといいます。ここで地元の釣り仲間らと酒を酌み交わし、議論したことが彼の小説の題材になっていることを思うと、感慨深いものがありました。

そしていま、半年前のそんな旅を思い出しながら、のんびりBlogを書いている。なんだかいい感じです。ボトルのワインはまだ3分の1ほどしか減っていません。日曜の夜の静かなひととき。もう少しだけ飲んで、1週間の疲れをすっかりいやしたら、また明日からの仕事に備えて早めにベッドに入ろうと思います。

S.Akimoto at 23:51│アメリカの旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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