2013年02月24日

ノスタルジックな夜

 
シンガポールからの深夜便で台北に移動した22日は、市内で朝食をとったあと、路線バスを利用して九份に向かいました。坂道に連なる瓦屋根の建物や、石畳の狭い路地にならぶ土産物屋、そしてレトロな看板を掲げる茶芸館。山の斜面にへばりつくようにできたこの街には、古き良き台湾が息づいています。軒下に並ぶ赤い提灯がともり始める夕暮れ時は、街全体がノスタルジックな雰囲気に包まれる──そう聞いて、私たちは夜の九份を取材・撮影のメインにすることにしました。


宿泊したのは、中心部から坂を少し上がったところにある民宿・九份小町です。見事な景観に包まれた宿だと聞いて楽しみにしていましたが、私たちが滞在した二日間とも連日、深夜までどしゃぶりに近い状態。日本人経営者の高野誠さんは「台北はいまが1年で最も雨の多い時期。気温も10度から15度程度までしか上がらず、寒い日がつづきます」と話していました。

そんなわけで夜の撮影には苦労しましたが、高野さんにアドバイスをもらいながら、なんとか撮った1枚が上の写真です。ここは台湾映画『悲情城市』の舞台に、そして宮崎駿アニメ『千と千尋の神隠し』に出てくる湯婆婆の家のモデルにもなった「阿妹茶楼」。撮影から戻ったカメラマンの中西一朗氏は、全身びしょぬれになりながら「この天気だからこそ、雨にけむる街の独特の雰囲気が出せた」と言っていました。

この写真は中西氏の許可をとってfacebookにも大きめのサイズでアップしましたので、ご覧ください。また九份には街の中心部だけでなく、ひと山越えた先にはかつて金鉱で栄えたもう一つの街・金瓜石などが広がります。それら周辺の魅力的なスポットにも、九份小町の高野さんがクルマで私たちを案内してくれました。後日改めて報告する予定です。

S.Akimoto at 23:40│アジア・太平洋の旅 
Profile

秋本俊二(Shunji Akimoto)

作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各媒体にレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動する。『飛行機はなぜ、空中衝突しないのか?』(KAWADE夢文庫)『羽田空港のひみつ』(PHP新書)『これだけは知りたい旅客機の疑問100』(SBクリエイティブ/サイエンスアイ新書)など著書多数。

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